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【すてきなことばかり】川島小鳥

「どんな瞬間も、すてきだなと思い、時間を止めたくてシャッターを切る」という、スナップの名手、川島小鳥さん。2020年に出した写真集『おはようもしもしあいしてる』の続編として撮りためていた、という作品の一部を見せていただきました。

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すてきなことばかり

良いスナップ写真だと思うのは、上手ではない一枚。撮れて嬉しくなるのは、意外な一枚。

「近所を散歩しながら、友人を撮影」。

「家のベランダで。光がきれいだったので撮りました」。

川島さんが考える「スナップ写真」とは?

思わず撮ってしまった写真。

スナップ写真の素晴らしい点は?

イメージしていなかった写真が撮れたりするところ。

「良いスナップ写真」とは、どういうものだと考えていますか?

上手ではない写真。

どんな瞬間も、すてきだなと思い、時間を止めたくてシャッターを切る。

「これも、友人と近所を散歩しながら撮った一枚」。

「友人が飼っている猫。寝方が面白かったので」。

「本屋さんの前で、何も考えずに撮りました」。

シャッターを切りたくなるのは、どのような瞬間ですか?

時間を止めたいと思うようなとき...かな???

今回のテーマ『すてきなことばかり』に込めた思いは?

今回の作品は、2020年に出した風景メインの写真集『おはようもしもしあいしてる』の続編として撮りためていた、というより気づいたら撮っていた写真です。昨年展覧会をしたときに一冊だけの大きい写真集を作ったのですが、そこから抜粋しました。実は『おはようもしもしあいしてる』のときのタイトル候補だったのですが、どんな瞬間もすてきだなと思って撮っているので、それを思い出してテーマとタイトルにしました。

「友人の家で、遊びながら撮影しました」。

「ビニール傘に落ちてくる雨の雫がきれいだったので」。

スナップ写真を撮る上で気をつけていることは?

心を開くこと。

被写体には、立ち位置や動きなどに関して何か指示をしますか?

そのときのインスピレーションで指示したりしなかったり...。被写体の性格や気分などで臨機応変にしています。

スナップ撮影における人物写真と風景写真では、何か意識は変わりますか?

風景写真は一枚しか撮りません。人物写真は、もっと撮ります。

人物を撮る場合、川島さんだからこそ撮れる表情や瞬間を捉えるために意識していることは?

集中。

「お花がきれいで撮った、近所の光景」。

撮影場所や被写体はどのように決めていますか?

決められない性格です。計画も苦手です。

どのようなスナップ写真が撮れたときに喜びを感じますか?

意外な写真。

写真を撮るときに大切にしていることは?

一生懸命。

かわしまことり

写真家。1980年生まれ。早稲田大学第一文学部仏文科卒業。写真集に『BABY BABY』(2007)、『未来ちゃん』(2011)、『明星』(2014)、谷川俊太郎との共著『おやすみ神たち』(2014)、『ファーストアルバム』(2016)、『愛の台南』(2017)、『道』(2017)、小橋陽介との共著『飛びます』(2019)、『violet diary』(2019)、『おはようもしもしあいしてる』(2020)、『(世界)2』(2021)など。第42回講談社出版文化賞写真賞、第40回木村伊兵衛写真賞を受賞。
愛用カメラ:Nikon F6
愛用レンズ:AI AF Nikkor 50mm

川島小鳥 Instagram
川島小鳥 X

GENIC vol.69【すてきなことばかり】
Edit:Satoko Takeda

GENIC vol.69

1月号の特集は「SNAP SNAP SNAP」。
スナップ写真の定義、それは「あるがままに」。
心が動いた瞬間を、心惹かれる人を。もっと自由に、もっと衝動的に、もっと自分らしく。あるがままに自分の感情を乗せて、自分の判断を信じてシャッターを切ろう。GENIC初の「スナップ写真特集」です。

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