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「写真と言葉の波打ち際に、永遠が立ち上がる」 写真家・小説家の清水裕貴による写真展「岸」が京都のギャラリーPURPLEで開催。

写真家であり小説家でもある、木村伊兵衛賞ノミネート作家 清水裕貴の写真集「岸」(2023年12月発売)。その展覧会が、京都のギャラリー、PURPLEにて、2024年3月13日(水)~3月24日(日)に開催。水辺の旅の写真、潮間帯に生きる架空の生物の話、水中から攫いにくる何者かとの会話、海水や黴で腐蝕させた写真で構成された展覧会です。
3月23日(土)にはトークイベントも実施予定。

  • 開催期間:2024.3.13 ~ 2024.3.24

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清水裕貴

写真家 小説家。2007年武蔵野美術大学映像学科卒業。土地の過去や伝説をリサーチしながら写真や物語を制作する。2011年1wallグランプリ受賞。2016年三木淳賞受賞。主な個展はPGI「微睡み硝子」(2022)、スタジオ35分/A'holic「よみがえりの川」(2023)、PURPLE「眠れば潮」(2023)など。千の葉芸術祭(2021)、千葉市美術館「とある美術館の夏休み」(2022)に参加。2023年、写真集「岸」(赤々舎)刊行。著作「ここは夜の水のほとり」(新潮社・2019)、「花盛りの椅子」(集英社・2022)、「海は地下室に眠る」(KADOKAWA・2023)。

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水にまつわる様々な風景の多層性を表現

水は人々の生活に不可欠なものだが、同時に大きな災いをもたらす存在でもある。人は時に川を神に見立てて、海に怪物の影を見つけ、湖の水面や白波の向こうに亡くなった人を幻視した。
私は十年に渡り水辺を旅して、身投げした姫が龍神になった川、生贄が捧げられた池、毒を浄化する湖、雨乞いのお祭り、水の喜びを歌う人たち、オアシスの街の跡、古代湖が干上がった砂漠などを撮影した。その傍ら、水神にまつわる伝承や、水害などの記録を集め、フィクションの世界を立ち上げて言葉を綴った。
それは風景の多層性を表現する試みである。

写真が描き出すのは、思いがけない他者の気配だ。
数秒前、数十年前、数百年前にいたかもしれない何者かの気配が、誰もいない草むらに生々しく立ち上がる。
私はそこにいる何者かの気配をよりはっきりと掴むために、撮影した場所を何度も歩き直し、言葉による風景の再構築を行った。言葉は私の心象を表現したものではなく、被写体の直接的な説明でもなく、風景を語り直したものだ。
異なる階層から語られた風景は波のようにぶつかり合い、そのはざまに新しく風景が立ち上がる。

風景に蓄積された過去、他者の声に耳を澄ます装置としての写真の可能性を探る。
新しい風景の表現方法。

清水裕貴

清水裕貴 展覧会「岸」情報

開催日時

2024年3月13日(水)~3月24日(日)
水~金 13:00~20:00
土、日、祝 11:00~19:00
休廊:月、火

入場料

無料

会場

PURPLE
〒604-8261 京都市中京区式阿弥町122-1 3階

PURPLE Instagram
PURPLE X
PURPLE WEB
Google Map

行き方・アクセス

<電車>京都市営地下鉄烏丸線「烏丸御池駅」出口4-1から徒歩で約7分
京都市営地下鉄東西線「二条城前駅」出口2から徒歩で約4分
京都市営バス9・12・15・50・67・101系統「堀川御池」から徒歩で約3分

清水裕貴×姫野希美「岸を囲んで」トークイベント情報

写真集の制作を共にした姫野希美(赤々舎、PURPLE)とのトークイベントを開催。昨年、千葉県のtidepool429で開催された「岸」展にも触れながら、10年にわたる“水辺をめぐる旅”や写真集について話すトークイベントです。

開催日時:3月23日(土)16:00~
会場:PURPLE
料金:1,000円
※定員に達したため、予約受付は締め切られています。

写真集「岸」情報

定価:5,500円(税込み)
Book Design:上西祐理
サイズ:H200mm × W300mm
ページ数:136p + 別丁16p
仕様:ソフトカバー
発行年:2023年12月
ISBN:978-4-86541-178-2
発行:赤々舎

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