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<Nikon Creatorsの履歴書>第9回:AKANE「Zがカメラの世界は誰でも楽しめるものだと教えてくれた」

Nikonのカメラとレンズをこよなく愛するクリエイターを12回にわたって紹介する連載「Nikon Creatorsの履歴書」。Nikonと出会って、表現の幅が広がったり、作風に変化が起きたり、“撮る”人生に大きな影響があったという12名にフォーカス。カメラを好きになったきっかけや写真の道を目指した経緯をはじめ、Nikonとの出会いや、Nikon Zシリーズと一緒に歩んできた道のりを振り返りながら、作品とともにそのヒストリーを紐解きます。
第9回はNikon Zシリーズとともにカメラ人生をスタートし、カメラの世界は誰もが楽しめるものだとZに教えてもらったというAKANEさんの履歴書をお届けします。

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AKANE

トラベルブロガー 埼玉県出身。Instagramをメインに、大人の女子旅を発信するトラベルブロガー。ホテル、地域自治体、観光局、飲食店などの撮影取材やPRを行なっている。

AKANE Instagram

【BIOGRAPHY】
<2009年>
ブライダル業界勤務(〜2015)
<2015年>
スポーツクラブフロント勤務(〜2020)
Instagramに旅行やお出かけ写真を投稿するようになる
<2019年>
トラベルブロガーとして初めて国内旅行の仕事を受ける
<2020年1月>
Nikon Z 50カメライベントに参加しZシリーズと出会う
旅案件など少しずつ増え始める
<2022年>
Nikon Z 6Ⅱを購入
<2023年>
写真展「Nikon CREATORS」my favorite photo -GENIC+meriken cafe with Nikon-にて作品展示

私とカメラの関係の始まり

小学生のときに写真を撮り始め、Instagramがきっかけで「写真好き」に

写真を撮り始めたのは小学生の頃。林間学校や修学旅行のときに何台もレンズ付きフィルムのカメラを持っていって、友達と撮り合いっこしていました。現像してみて、よく撮れている写真は焼き増しして友達にあげていたことを思い出します。その後、ガラケーやスマホでmixiやFacebookにアップするための写真を撮るように。今考えると、写真は昔から身近な存在だったなと思います。
写真をより好きになったきっかけはInstagramです。投稿するために写真を撮るようになり、最初はお出かけや日常の記録でしたが、しばらくすると可愛いカフェやスポットなどを見つけて写真を撮りに行くことに夢中になって、どんどん写真を撮ることが日常になっていきました。その中で”写真好き”な方たちと知り合い、お友達が増えていき、「この場所、素敵!」「行ってみたい!」など、コミュニケーションを取るのが楽しくて。可愛い写真を撮っているブロガーさんのアカウントを見漁っては真似してみたり、同じ場所に出かけたりしていました。その頃から”記録”から”趣味”へ、感覚が変わっていきました。

撮影機材:Z 6II +NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
「ベトナムのカフェにて。テーブルに書いてある文字や椅子の模様、お花の向きなどを考えると、上から撮るほうが可愛いだろうなと思って」。

「写真好き」になったことで「旅好き」に

今はトラベルブロガーという肩書きで活動していますが、私はもともと旅好きではなく、まったく旅行に興味がなかったと言っても過言ではありません。仕事の関係で連休が取りにくかったり、ほかに楽しいことがあったり、いろいろと理由はありますが、旅行以外を優先することが多く、旅の経験は数えるほどしかありませんでした。それがあるとき、親友と台湾に行ったことで気持ちが大きく変わったんです。絶景を見たからといった大きなエピソードはないのですが、ただただ女子旅がすごく楽しかった。旅する前に下調べをするのもすごく楽しくて、旅中は自分たちの組んだハードスケジュールにヘトヘトになりながらも充実の毎日。旅の終わりに写真を共有して、「ここ良かったよね!」と振り返るのも最高で、そのときふと思ったんです。「ああ、旅行って楽しいんだな。もっと旅行に行きたいな。行こう!」。
そこから友達と予定を合わせては、海外や国内の旅行に行くようになりました。今思えば、こんなに楽しいなら、もっと早くから行っておけばよかった!と悔しくもなりますが、出遅れつつも旅の魅力を知ることができて本当に良かった!今では旅も、私にとって欠かせない存在ですし、写真が私を旅好きにしてくれたとも言えると思います。
そのうち、Instagramなどで「旅を仕事にしている人」が目に留まるようになり、「こんな私でもできるのかな?」と漠然と思い始めました。とはいえ、どうすれば「旅を仕事にしている人」になれるのか、まったくわかりませんでしたが、プライベートで旅した写真をどんどん投稿。ひたすら自分の好きなことを発信しているうちに、2019年の冬、初めて旅案件のお声が掛かり、お仕事として香川県に行きました。連絡が来たときはとてもびっくりしたのと同時に、とてもうれしかったです!さらにサプライズは続き、2020年1月、GENICのイベントに参加させていただいて、初めて本格的なカメラと触れ合いました。

撮影機材:Z 6II + NIKKOR Z 24mm f/1.8 S
「飛行機の窓から見る雪国」。

2020年、Zシリーズと出会って

初めて触れたカメラはNikonのミラーレスカメラZ 50

カメラを持とうと思ったきっかけは、まさにそのGENICのNikon Z 50のイベントです。あの頃はスマホで撮影していたため、カメラを持っておらず、実のところカメラ自体には全く興味がありませんでした。なぜ参加しようという気持ちになったかというとGENICのイベントだったから。昔から憧れの雑誌で、自分が関われるなんて思ってもみなかった。さらには世界的メーカーのNikonのカメラを使うことができるなんて、すごくうれしくて、本当に参加していいのかな?という感じでした。
あの日はGENICのイベント初参加で、しかもNikonの方もいらっしゃるということで緊張していたため、当日のことをあまり覚えていません(笑)。ただ、初めて本格的なカメラを触って、写真や動画を撮り、スマホにはない深みのある描写に感動しました。「カメラで撮る写真っていいな!」と思ったものの、決して安い買い物ではないですし、急に購入するわけにもいかず。「まずはカメラに慣れよう!」と思い立ち、実家にあったカメラを借りることに。そこから旅にも連れていくようになり、カメラと触れ合う機会が増えました。

撮影機材:Z 50 +NIKKOR Z 35mm f/1.8 S
「Z 50のイベントでの1枚」。

Z 5で初めてフルサイズを体験し、表現力に感動

次にZに触れたのはZ 5でした。Z 50を体験して以来、約一年ぶりのタイミングだったので、Z 5の使い方を教えていただいた際はまたもやとても緊張していました。そのときに初めてAYUMIさんと会って、席も隣で内心すごくドキドキしながらも、Zと再会したばかりで不慣れな私に、とても親切に教えてくれて、すごく優しい方だなと思いました。このときにAYUMIさんがZで撮影した火球の写真を見せてくれて、「Zだとこんな写真まで撮れるんだ!」とワクワクしたのを覚えています。
Z 5を試用した第一印象は、フルサイズのミラーレスカメラがこんなにコンパクトなの?ということ。価格も含め、「すべてちょうどいいカメラ」だと思いました。それまで両親に借りて使っていたカメラはコンパクトだし、軽いし、不便はなかったのですが、APS-Cサイズでした。Z 5を使ってみて、フルサイズミラーレスカメラの描写力とその美しさに感動!センサーサイズが違うだけで、こんなにも差があるものなのかと心底驚き、ものすごくフルサイズミラーレスカメラが欲しくなったのが、2021年3月のことです。

撮影機材:Z 5 + NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3
「Z 5を試用してすぐの頃。パッと撮ってもこんなクリアに撮れるということを伝えたく撮影した1枚」。

フルサイズミラーレスカメラ購入を決意するまで

すっかりフルサイズミラーレスに夢中になったものの、やはりある程度のサイズ感と重さに、いずれ持ち歩かなくなるかもしれないと急に不安になり、Z fcを試してみることに。Z fcはまず見た目がおしゃれで可愛いし、軽くて小さくて、いいことづくめ!これかも!と心が決まりかけたところで、そもそもカメラを購入したいと思った動機に立ち返ったんです。フルサイズのカメラが欲しかったのに、ここで買わないと後悔しそう、記念すべき1台目だぞ!と考え直しました。すると今度はどのフルサイズにするかで悩んでしまい、”ふりだしに戻る”状態に。それからNikonの担当者さんやGENICにもたくさん相談をして、今後、動画も撮影していくことも考えるとZ 6IIがいいのではとアドバイスいただき、ついに決意。2022年、晴れてNikon Z 6IIが私の愛用機になりました。納得がいくまで悩みに悩むこと約1年……長かったです(笑)。

撮影機材:Z 6II +NIKKOR Z 20mm f/1.8 S
「旭川動物園の、空飛ぶペンギンが見られる水中トンネル。とても神秘的な空間で、ちょうどペンギンが真上を通ってくれてドキドキしました!水のキラキラ感もずっと見ていられそうなくらい綺麗。レンズは広角20mmで、狭い場所でもダイナミックに撮影できたと思います」。

2022年、MY ファーストカメラZ 6IIをお迎えして

思いがけない美しさに出会えるZ 6II

私がZ 6IIを好きな理由は、見たままの色味を自然に表現してくれること。そしてグリップが深くて安定感があり、持ちやすいこと。機能面では、再生ボタンをファンクションボタンに割り当てて、撮影後そのままの手の状態で、再生ボタンを押して写真のチェックができるところも気に入っています。OKボタン1回でピントチェックもでき、iボタンの中に自分のよく使う機能を入れておけるのも便利。右手側に使いたい機能が集中していて、覗いたまま活用できることや、動画・写真がボタン一つで切り替えられるのも優秀です。ホワイトバランスやピクチャーコントロールなど、写真と動画それぞれで違う設定ができるので、写真と動画撮影を行き来しても、それぞれの設定をそのままキープできているのが便利。写真撮影に戻ってもスムーズに再開できるところも、使う人の気持ちに寄り添ってくれているなと感じますね。

撮影機材:Z 6II +NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
「台湾のグアナファト」。

Z 6IIを使っている中で好きな瞬間がありまして……!目で見て、「ここで撮ったら素敵だろうな」と感じてファインダーを覗き、撮影した後にディスプレイで確認する、この最後の確認の瞬間が大好きです。以前使っていた両親のカメラだと、ファインダー越しに見るのとディスプレイの色味が違って、「あれ?この写真大丈夫かな…?」と思うこともあったのですが、今は真逆。肉眼でもファインダー越しでも、見た景色をありのまま、しかもより上質に自然な色合いでディスプレイに写し出してくれるので、「おおー!やっぱり良い!」とついつい見入ってしまいます。

撮影機材:Z 6II +NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

先日、軽井沢へ(もちろんZ 6IIと一緒に)行ったのですが、昼間にレストランの撮影をしていたとき、テーブルの上のグラスやカトラリーにすーっと光が入っていて、綺麗!と思わずシャッターを切りました。その後、撮った写真をPCで見てみたら、撮るときには意識していなかった影の表現もすごく綺麗なことに気づき、1枚の中にいろいろな美しさが詰まっているんだなと、改めて思いました。

撮影機材:Z 6II +NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

さらにディナー中に撮った写真は、ドリンクにピントを当てていたのですが、現像後に見てみると隣のキャンドルの柔らかい光もすごく綺麗で。Z 6IIを使うようになってから、そうやって新たな魅力を発見したり、思ってもみなかった美しさに感動したりすることが多く、いまでも現像時に惚れ惚れする瞬間がたくさんあります。

Z 6II × NIKKOR Z 24-70mm f/4 Sが私の最愛コンビに

撮影機材:Z 6II +NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
「台湾の砂地の足元写真」。

ファーストレンズをどれにするか、とても悩ましいところでした。初心者には単焦点が一番勉強になるとアドバイスもいただいて、最初は単焦点とズームレンズ両方を試しました。当時はまだカメラに慣れてなかったので、レンズ2本を持ち歩くことも、付け替えることも、移動や撮影時間が限られている旅中にどちらのレンズを使うかを判断するのも大変で。1本で広い焦点距離をカバーできるズームレンズが欲しいと思い、キットレンズのNIKKOR Z 24-70mm f/4 Sを購入しました。困ったら、買い換えたり、買い足したりすればいいかなと思いながら、早2年が経過しています。重さも大きさも程よく、ズームの幅的にも私には十分。私は基本的に昼間撮影することが多いので、開放値がf4でも困ったことはありません。これ1本で旅に出られるので大変重宝しています。

表現の幅も、仕事の幅もZが広げてくれた

撮影機材:Z 6II +NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
「台湾のシーフェンで夕方の空にフワッと飛んでいく灯篭」。

私の活動はInstagramがメインなので、投稿を見返してみると、Zを使い始めてからとそれ以前の違いがはっきりとわかります。昔はそのときどきの自分の好みに合わせて、Lightroomで写真の色味を大きく変えていました。パキッと彩度全開の頃もあれば、彩度を大きく下げて、その上にザラザラのフィルターを薄くかけるのにハマっていた時期も。それがZ 6IIを愛用するようになってからは、色味を大きく調整することがなくなりました。それはZの豊かな表現力で、私が見た世界をさらに上質に写してくれるから。クリアで自然な写りなのも魅力的で、大きな編集やレタッチをせずとも、自分が見た景色をそのまま伝えられることが楽しいし、うれしいです。

撮影機材:Z 6II +NIKKOR Z 28-75mm f/2.8
「ホテルの窓からの眺め」。

以前は旅先で景色だけを撮ることがあまりなかったのですが、パッと撮っても美しく写し出してくれるので、自然と撮る習慣がつきました。Z 6IIを持ち始めたばかりの頃、夜景がすごく綺麗でシャッターを切ったら、Zで切り取った世界は、目で見た景色よりもさらに美しかったことを今でも覚えています。

撮影機材:Z 6II +NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
「韓国・済州島にて。さすが韓国カフェなドリンクのふわふわクリームと、ドライフラワーの質感がアクセントになって魅力的な写真になりました」。

テーブルフォトも以前との違いを感じるシーンです。もともとおしゃれなカフェで可愛いフードやドリンクなどを撮ることは好きでしたが、Zだとパシャッと撮っただけで、さらに魅力的に写してくれます。数枚でお気に入りが撮れてしまうのは、これぞZパワーですね。物撮りをメインで投稿することはなかったのですが、Z 6IIを持つようになってからは、上手に撮れたものをInstagramに投稿することも増えました。その辺りから商品撮影のお仕事も少し増えたので、もしかしたらクライアントの目にも留まっているのかもと密かに思っています。

Z 6IIを手にして始まった、私のカメラ人生

「私にカメラは必要なのか」という葛藤を乗り越えて

そもそも私がカメラを持たなかった一番の理由は、「私レベルには必要ないかなあ」でした。私の周りにはカメラで仕事にしているすごい人がいっぱいいて、私にとってZシリーズは「そんな人たちが持つ良いカメラ」。Instagramに投稿したり、趣味で撮ったりするだけの私がカメラを持つ意味はあるのかと考えてしまったんです。でもZ 5をお借りして茨城や箱根などの旅に連れていった後、返却していざ手元からいなくなると、「次の旅はZなしかー」とどこか寂しくなっている自分がいて。私に”高機能”が必要かどうかはさておき、本当はMYカメラが欲しいのかもしれないと、自分の正直な気持ちに気づきました。とはいえカメラを欲しいと思ってからも、自分がカメラを持つ意味があるのか、という迷いは消えず。なかなか購入に踏み切れない時期もありましたが、最初にZ 50に触れてから約2年。さすがにこの気持ちは本物だろうと、ついに購入を決めました。

撮影機材:Z 6II +NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
「アリエッティの世界のような、お庭のテラスが人気のベトナムのカフェにて」。

イベントに参加して、Zに魔法をかけてもらった感覚に

GENICのイベントに参加して、Zを使うと、ワクワクする気持ちが止まらない!何を撮っても素敵に撮れてしまう。なんというかもうカメラを持っているだけでテンションが上がって楽しくて、魔法をかけてもらったような感覚なんですよね!ありがたいことにZ 50、Z 5、Z fc、Z 30、Z 8とたくさんのカメラを試用させていただき、私のZ愛は育まれていったと思います。そもそもイベントがなければ、カメラ自体に触れる機会もないまま、興味が湧くこともなかった。イベントではいつもNikonの担当者さんたちが私の質問にも親身になって答えてくださり、皆さんの表情や言葉の端々から、ZやNikonへの愛情をひしひしと感じます。カメラ自体のスペックやハード面が良いことはもちろんですが、さらにそこに製作側の愛が詰まっていることを知ると、安心感が違いますね。今でもイベントに参加するたびに、Nikonを買って良かったなと毎回思いますし、これがきっかけでMYファーストカメラZ 6IIと出会えたんだなと思うと感慨深いです。

撮影機材:Z 6II +NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
「リゾナーレ小浜島の朝焼け海上ラウンジで。日が昇り始め、明るくなってくる時間から海に出て朝日を眺めるプログラムで、帰ってきたときに撮った1枚。黄金色の朝日が眩しくパワーが感じられます」。

刺激をくれて、背中を押してくれたZユーザー仲間の存在

私のZ人生にとって、同じZユーザーの存在も大きいです。Zユーザーは会うたびに好きになってしまうようないい子たちばかりで、彼女たちがいたから、Zに興味を持つようになり、Nikon愛が育まれ、最終的に購入したいという気持ちになれました。特にAYANCEさんにお世話になっていて、ありがたいことに何度か一緒に旅にも行っています。毎回、旅終わりに撮影したデータを見せてもらうのですが、「あの場所をこんな風に表現するんだ…!」、「こんな風に見えているのか…!」など、たくさん刺激を受けます。私の初心者質問にも答えてくれて、頼れる先輩と一緒にカメラ旅ができることがとてもうれしいし、楽しいし、心強いです。
思えば私のカメラ人生はZとともにスタートしたわけですが、MY Nikonを持つようになって「あぁ、カメラの写真っていいな。楽しいな」と思うことがたびたびあります。いろいろ考えなくても、この気持ちだけで十分だったなと。今は一歩踏み出して本当に良かったと、心から思っています。

撮影機材:Z 6II +NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
「コロナ明け初海外にして、MY Nikonを持って行った初海外となった韓国・済州島のカフェでの写真。今年、神戸のmeriken gallery & cafeでの写真展に、大好きなNikon Creatorsの作品と一緒に展示いただいた1枚。本当にうれしい記念すべき作品となりました」。

新たなZ、新たな表現との出会い

Zシリーズのレンズを体験させてもらいながら、経験値アップ

撮影機材:Z 5 +NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR
「茨城の日立灯台にて。ちょうど風が吹いて前髪がふわっとなった瞬間をZ 5が捉えてくれました。小道具の花束はその日の朝、お花屋さんで調達したもので、お店の方が黄色のシャツに合わせて作ってくれました。初めて望遠レンズを使って撮影した記念すべき1枚です」。

Z 5と一緒にNIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRを試用しました。このレンズの第一印象は、正直に言うと、重い(笑)。ずっとカメラにつけて持ち歩くのはなかなか大変だなと思いましたが、初めての望遠レンズの雰囲気を楽しみたくて、灯台を求めて茨城まで行きました。後ろの灯台と自分の距離がギュッと縮まった感がとても新鮮でしたね。

撮影機材:Z 6II +NIKKOR Z 26mm f/2.8

NIKKOR Z 26mm f/2.8は、単焦点レンズなんてほぼ使ったことがなかったのに、なぜこんなに撮りやすいのだろう?距離感がピタッとハマって気持ち良いのだろう?と感じました。26㎜という焦点距離はスマホと同じだと聞いて納得。パンケーキレンズで薄いし、軽くて使いやすい上に、f2.8という明るいF値で、ボケ感もすごく綺麗な万能レンズ。解像度の高さが細かい部分まで存分に発揮されて、ふわふわのミモザの繊細な可愛らしさが表現できたと思います。

Z 30のPRに携われたことは貴重な経験に

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Untitled

撮影機材:Z 30+Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR

Nikon Z 30が発売になるタイミングでは、一足先にお借りして、沖縄旅行に連れていきました。軽量で手ブレが少なく、セルフィーのような片手で撮影する場面でも安心。モニターがバリアングルなので、自分が写り込むときの確認もしやすく、すごく使いやすかったです!トライポッドグリップはミニ三脚としても使えるので、どこでもセルフ撮影できますし、手持ち撮影の安定感も抜群。写真と動画をワンタッチで切り替えられて、画質も美しいので、手軽にVlogが始められると思います。動画REC中に赤枠が出るのも撮りミス防止になって便利でしたね。一緒に行った友人も、「すごく小さくて軽いね!それでこんなに綺麗に撮れるなら、欲しいかも!」と言っていました。Z 30は軽くてコンパクト!日帰りのお出かけや友達とのカフェ時間など、普段使いしたくなるカメラだなと思います。

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撮影機材:Z 30+NIKKOR Z DX 12-28mm f/3.5-5.6 PZ VR

超広角ズームレンズNIKKOR Z DX 12-28mm f/3.5-5.6 PZ VRが発売されたときには、Z 30とともにお借りして、箱根へお出かけ。超広角レンズはセルフィーしても近すぎない距離感で、ふたりで写っても余裕でフレームイン。緑が綺麗な時期に広々とした景色の中で、「こんなに写っている!」と感動する場面がたくさんありました。広い画角で撮れるので、景色をメインに人も写したい私にはぴったりです。背景のディテールや奥行き感を表現してくれて、新緑の時期の葉のキラキラ感と地面に映る影もとても爽やかに写し出せました。

撮影機材:Z 30+NIKKOR Z DX 12-28mm f/3.5-5.6 PZ VR
「ニコライバーグマン箱根ガーデンズにて」。

このときもZ 30の小型軽量のカメラの機動性の高さを実感!バリアングル式画像モニターも良いなと改めて感じました。どこで、どうやって撮ろうかなと考える時間も楽しいし、編集しているときも、音声を聞いたり、表情を見たりしていると思い出が蘇り…。とても充実した忘れられないお仕事の一つです。

Zで撮る映画のような美しい動画に夢中

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撮影機材:Z 30+Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR
「"旅とカメラ"は私の現在の活動のキーワード。これは友人と沖縄で撮ったVlogです。景色の美しさと女子旅ならではの楽しさが詰まった私らしい作品になったのではと思います」。

動画はリアルさを伝えたいときによく撮ります。一番の魅力は臨場感まで伝えられること。声や表情の変化まで残すことができるので、そのときの楽しそうな雰囲気やワクワク感まで伝えることができるのが、動画の好きなところです。例えばお料理撮影にしても、蓋を開けて中身を見せたり、スモークの演出や断面図を見せたり、動画は一連の動きを残せるので魅力が伝わりやすく、ときに静止画にはないパワーを感じます。
動画自体はスマホを持ち始めた頃から気軽に撮っていましたが、Zで動画を撮り始めたのは、GENICのイベントでコムロミホ先生に教えてもらったのがきっかけです。ピントの使い分け、よりよく撮影できるような設定方法など、動画の基本の「キ」を教えていただき、イベント時の実践練習も大きな一歩となって、「カメラでの動画撮影の手軽さ」を知ることができました。それまでは動画をカメラで撮ることなんてないと思っていましたが、旅先で「やってみようかな?」と思うようになった自分にびっくりです。

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撮影機材:Z 6II +NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
「下田プリンスホテルでは絶景が素晴らしかったので、これはZで撮るしかない!と撮影。エメラルドグリーンとブルーの混ざりあった海の美しさがより一層引き立ち、朝日のオレンジ色もとても眩しく、自然本来の魅力も伝えられる作品になりました」。

やはりZで撮る動画は美しさと奥行きが全然違う!Zだと私のような初心者が撮っても、なんだか映画みたいな仕上がりになるんです。過去に、全部の素材をZで撮ることができず、スマホの素材と組み合わせたことがあったのですが、クオリティがあまりにも違って、動画内で温度差が生まれてしまいました。一度Zの動画を知ってしまうともう元には戻れないですね。今では、スマホに持ち替えて動画を撮るくらいなら、Z 6IIのモードをワンタッチで切り替えて、そのまま撮るほうが楽かも?と思うようになったくらい。Zのおかげで動画の新たな世界を知ることができて、本当に感謝しています。

トラベルブロガーとしての現在地

Z 6IIとともに旅先やホテルの魅力を発信中

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撮影機材:Z 6II +NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
「界加賀では和風情緒が素敵だったので、しっとりした雰囲気がカメラで出せるかなと思い、撮影しました。暖簾や風鈴、獅子舞など日本らしさをちりばめた動画に仕上がったと思います」。

国内を中心に、旅の様子を伝えるお仕事と、ホテル取材がメインです。ホテル取材に関してはコロナ禍中、旅に行けなかった頃に増え始め、ありがたいことに今でも継続的に依頼をいただいています。少し前、「次はどこに行くの?」と友人に聞かれ、話していたとき、「誰でもできる仕事じゃないもんね!楽しそうだし、本当にすごいよ!」と言われたことがあります。私の周りには素晴らしい旅をしている方がたくさんいるので、そんなことを思ってもみなかったのですが、「そうだよね、特別な事だよね。そんな中、私に任せてくださっているのだから、旅もホテルも全力で楽しもう!そしてその魅力を大切に発信していこう!」と改めて思いました。取材現場に広報の方などがいらっしゃるときは、「良いカメラ持っていますね」と、声をかけてもらうこともしばしば。クライアントによっては「(スマホではなく)カメラのデータ納品」が条件なこともありますが、私にはZ 6IIがあるので安心感を持って撮影できます。クオリティの面でZなら間違いないですから!

Instagramを通じて広がる”写真好き”の世界

撮影機材:Z 6II +NIKKOR Z 28-75mm f/2.8
「瀬戸内エリアを旅する特別な観光列車La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボァ)。この駅での停車時間が長かったので、地面の模様と電車が入るように撮影しました。スーツケースの小道具で女子旅感を出したのもポイントです」。

初めは趣味の場だったInstagramが、写真好きな方たちと交流する場となり、お仕事の一環としても活用するように。普通なら知り合うことができなかったであろう憧れの人たちと繋がることができて、いつも一緒にいるようなかけがえのない大切な友人もできました。今の私があるのは自分ひとりの力ではなく、”写真好き”な周りの方に恵まれたからこそ。好きなことで、こんなに世界が広がるなんて!写真のパワーはすごいなと思います。

撮影機材:Z 6II +NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

コメントやDMをくれたり、ストーリーにタグ付けしてくれたり、投稿を見てくれている方々のリアクションもとても響きますね。依頼をくださったクライアントから「とても素敵でした!」などのメッセージをいただくと、喜んでいただけたんだなと本当にうれしくて、励みになります。一番覚えているのは、Z 6IIを購入したばかりの頃の投稿に、「最近、写真が素敵!と思ったらNikonになっていた!」とコメントをもらったこと。その写真はそれまでの写真とは雰囲気が違う、Zだからこそ撮れた1枚だったので、これがZパワーか!と思いました。

撮影機材:Z 6II +NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

Zで撮影するようになってからの投稿で特に反応が良かったのは、りんご畑で撮った写真です。撮影は事前にオーナーさんとDMでやり取りをして、許可をいただいてからお伺いしたのですが、当日も撮影しやすい場所に案内してくださるなど、終始快い対応をしていただき、感激!お忙しい中、私のために時間を割いてくださったことに感謝の気持ちでいっぱいで、すっかり温かな気持ちになりました。「素敵に撮りたいな」という思いも高まり、心を込めて撮影した1枚だったので、SNSで皆さんに気に入っていただけたことは、いつにも増してうれしかったです。

Zシリーズと描く未来予想図

トラベルブロガーとしての目標はVlogを習慣的に撮ること

撮影機材:Z 6II +NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

自分が今後どんな道を進んでいきたいかは摸索中ですが、Zを連れてまだ訪れたことのない国に行ってみたいなと思います。死ぬまでに一度行ってみたいのはスペイン。サグラダファミリアやアンダルシアのミハスの街並みなどを撮影してみたいです。Zユーザー仲間のAYUMIさんの投稿を見て行きたくなったのはオーストラリアのウルル。本物を目で見て、愛用中のZ 6IIとNIKKOR Z 24-70mm f/4 Sで撮影してみたいなと思っています。今のところ、このコンビで申し分ないのですが、香港旅の際に試用したレンズNIKKOR Z 24-70mm f/2.8 Sはさらに上を行く美しさで、とても魅力的でした。お迎えしたい気持ちが湧きあがりつつ、得意の「私にはいらないかな病」発症中です(笑)。

トラベルブロガーとしての目標はYouTubeを始めること。日常、女子旅などのvlogを習慣的に撮りたいとずっと思っていますが、なかなか重い腰があがりません!夫の仕事も落ち着いてきて一緒に旅行することが増えてきたので、Zと共に夫婦旅の投稿にもトライしたいと思っています。動画制作のお仕事にも繋がって行けるよう頑張ってみたいです!

これからもときめく世界をZと表現したい

撮影機材:Z 6II +NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
「香港の彩虹邨ではファインダーを覗いた瞬間、好きな世界が広がっていました。画面全体をなるべくカラフルにしたくて広い画角で、ヤシの木に合わせて麦わら帽子を、アクセントに赤いワンピースをセレクト。スカートの裾がふわっとなるようにシャッタースピードをあげて撮影しています」。

今回、改めて自分らしい写真とはなんだろうと考えてみたら、言語化するのはすごく難しいけれど、場所の雰囲気が伝わるような広い画角や水彩画のような写真が好きだと気付きました。美しい自然、かっこいい建造物、おしゃれなインテリア、幻想的なライトアップ……私がときめきを感じるその瞬間、”私の撮りたい”をすみずみまで写し出し、高いクオリティで表現してくれるのがZなんだなと思います。今までもこれからも、ときめく世界をZと表現していきたいです。

撮影機材:Z 6II +NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
「ベトナムでカフェ活したときに撮った写真も、旅×カフェという私の一番好きな組み合わせで、自分らしい作品と言えるかなと思います。くすんだ緑がおしゃれなカフェのテラスで撮影しました。下に写り込む東南アジアならではの景色が海外っぽさ満点!」

私のような初心者にもZの世界は優しい。綺麗な写真がすべてではない。技術力がすべてでもない。楽しんで撮れることが大事で、カメラを持つことに理由なんていらない。Zシリーズがカメラの世界は誰でも楽しめる、居心地の良いものだと私に教えてくれました。GENICのイベントに呼んでいただいたときから、私がZと一緒になるのは運命だったんだなと思います。Zを選んで本当に良かった。これから先もずっと私の相棒です。

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