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<Nikon Creatorsの履歴書>第6回:AYANCE「Zはときめきとわくわくを与えてくれる素敵な恋人」

Nikonのカメラとレンズをこよなく愛するクリエイターを12回にわたって紹介する連載「Nikon Creatorsの履歴書」。Nikonと出会って、表現の幅が広がったり、作風に変化が起きたり、“撮る”人生に大きな影響があったという12名にフォーカス。カメラを好きになったきっかけや写真の道を目指した経緯をはじめ、Nikonとの出会いや、Nikon Zシリーズと一緒に歩んできた道のりを振り返りながら、作品とともにそのヒストリーを紐解きます。
第6回はNikon Zシリーズと出会って、見える世界が変わり、人生も変わったというAYANCEさんの履歴書をお届けします。

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AYANCE

トラベルフォトグラファー 長野県出身。カメラ歴7年。Instagramで趣味の旅行を投稿していたことをきっかけに、写真や動画を通して旅の発信することがお仕事に。観光局や自治体などの撮影取材を行うほか、コスメやアパレルなどの商品撮影も行っている。

AYANCE Instagram
AYANCE X

【BIOGRAPHY】
<2012年>
Instagramを始める。コンデジやスマホで撮る趣味の旅を、思い出として記録
<2016年>
旅コミュニティで写真がフィーチャーされたことをきっかけに世界が広がる
アクションカム、ミラーレスを購入しInstagramを本格的にスタート
<2017年>
アルバイトをしながら毎月のように沖縄へ行く生活に。海とカメラをひたすら愛し、発信を続ける
<2018年>
第一期ジェットスターアンバサダー、ニューカレドニア観光局公式アンバサダー、ケアンズ観光局アンバサダーに選出される。一眼レフを譲り受け、カメラを扱う楽しみを知る。物撮りやイベント撮影などの企業案件が徐々に増える
<2019年>
旅の仕事が増え、次第にフリーランス生活に。9月、Z 6を借りたのを機に、12月にZ 6とZ 24-70mm f/4 Sを購入
<2020年>
Z 6を使い始め、商品撮影の仕事が劇的に増加
<2021年>
Zシリーズで動画作品を撮る『Z to GO』企画に起用される。Z 24-70mm f/2.8 S、Z 20mm f/1.8 S、Z 50mm f/1.8 Sを購入
<2022年>
Z 30、Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR購入
<2023年>
CP+2023にオンライン登壇。Z 70-200mm f/2.8 VR S購入

私とカメラの関係の始まり

小学生の頃にインスタントカメラを使い始め、SNSをきっかけにミラーレスへとシフト

子供の頃から写真は身近な存在でした。両親は私が生まれた頃からの写真をすべてアルバムに残してくれていたし、私自身も小学生の頃から使い捨てカメラで撮り始めました。キャラクターが写真に写りこむフィルターなどを使っていたことを覚えています。中学・高校時代も使い捨てカメラはバッグの中の必需品。写真を撮ってはポスカで落書きしたり、コラージュしたりしていました。大学入学のため上京した頃に購入したコンデジが私のファーストデジタルカメラ。ガラケーやスマホでも撮影していましたが、カメラは常に持ち歩いていて、当時からデータはPCで管理、写真はデータアルバムで整理していました。
コンデジをその後も数台使用しましたが、アップグレードではなく、壊れて買い替えていた感じです。NikonのCOOLPIXを愛用していた時期もありましたね。そのあたりから、どんどんスマホが進化。2010年頃からしばらくは、スマホでばかり撮っていたと思います。もともと旅行が好きで、せっかくこんなにいろいろなところへ旅行しているのだから、カメラで撮らないのはもったいない!思い出をちゃんと残したい!と、意識して写真を撮り始めたのが2016年頃。また、“海なし県”の長野出身の私は海が大好きで、ちょうど潜ることにハマり始めた時期でもあったので、アクションカメラも使い始めました。動画を撮り始めたのもこの頃です。Instagramの発信にも夢中になり、ついに初めてのミラーレスを購入。ドローンなども使うようになり、ますます撮ることが楽しくなりました。撮影モードもPオートからAモードで撮るようになっていき、カメラ任せではなく、「自分の思う表現をするにはどうしたら良いか」を考えるように。

撮影機材:Z 6 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

Instagramから始まったトラベルフォトグラファーとしての活動

撮影機材:Z 6 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

2012年から思い出アルバムとして使い始めたInstagram。自分の旅を発信していく中で、旅のプロモーション案件をいただくことが少しずつ増え、お仕事のツールになってきたのが2018年頃です。第一期ジェットスターアンバサダーに任命していただいたり、H.I.S.さんのタビジョで取材に行かせていただいたり、ニューカレドニアやケアンズの観光局の公式アンバサダーも務めさせていただきましたが、当初は報酬をいただくお仕事ではありませんでした。ただただ好きで続けていたのですが、だんだんとお仕事として臨みたい、いい写真を撮って喜んでいただきたい!という思いが強くなっていったように思います。かといって自ら営業するタイプではありませんでしたが、ありがたいことに、2019年頃からお仕事としてご依頼をいただく機会が徐々に増えて。それは私の作品を評価していただけているからなんだ、ということに気づきました。

撮影機材:Z 6 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
「知らなかったことをたくさん経験でき、確実に自分の糧になったお仕事でした」。

「旅すること」が好きなのと同様に「写真を撮る」ことも好きだったので、商品PR投稿などをお受けした際も、商品の世界観に合わせてクリエイティブに考えることがすごく楽しくて。2つの「好き」を並行して続けていった結果、旅のプロモーションのお仕事と商品撮影のお仕事が、それぞれ別軸で確立されていきました。商品撮影が目に見えて増えたのは、実はコロナ禍です。旅のお仕事は激減しましたが、逆にSNS向けの商品撮影のご依頼がとても増えました。ただ旅が減ってから、友人に「最近コスメの人っぽい」と言われてハッとして。やはり私は旅で撮る時間が一番好きなので、そこからInstagramでの旅の発信と、撮影のお仕事とを切り分けることに。しばらく肩書きを「トラベルインフルエンサー/フォトグラファー」としていたのですが、長いので(笑)、今はトラベルフォトグラファーとしています。何かいい肩書きが欲しいです(笑)。

2020年、Zシリーズと出会って

初めて手にした時に“しっくり”きたZ 6が宝物に

撮影機材:Z 6 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
「Zを使っていて、いつ見ても惚れ惚れするのがこの黒。逆光で撮影するのが楽しくなりました」。

叔父から譲り受けて、一眼レフを初めて手にしたのが2018年。マニュアル操作を手探りで覚え、自分でピントを決めること、考えて表現することのおもしろさを実感しました。ただ、とにかく重い!そして手軽にマニュアル撮影をすることが難しい。そうなると、「人差し指と親指でダイヤル操作ができるミラーレスカメラが欲しい!思うままに操作したい!」と思うようになるまではすぐ。そこから理想の1台を見つけるために、何度も家電量販店に通って調べては悩むを繰り返し、それを半年くらい続けていたと思います。ちょうどそのタイミングで、GENICから声をかけてもらい、Nikon Z 6を試させていただくことに。2019年9月、お借りしたZ 6と一緒に数カ国を旅して、お返しする頃には、それまで選択肢になかったZ 6から離れられなくなっていました。本当に運命的な出会いだったと思います。

当時、スペックや価格などの面において3機種で悩んでいたのですが、ある取材の際にカメラマンさんに相談したところ、「触ってみて手にしっくりきたものがいいよ」というアドバイスをもらって。その時は???だったのですが、その直後にZ 6をお借りし、初めて持ってみた時、「あ、“しっくり”ってこういうことか!」と感じたのを覚えています。手にピタッとハマるグリップ感、ファインダーをのぞいた時の現実以上に美しい世界、艶のある黒の美しさ。それまでは選択肢になかったのに突然Z 6一択となり、宝物のようになり、2019年12月に購入しました。

お気に入りの3大ポイントは持ち歩きやすさ・発色・堅牢性

撮影機材:Z 6 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

Z 6はストラップなしでも不安がないくらい、手になじむグリップ。マイクロフォーサーズで、もっと小さなカメラを使っていた頃よりも手軽に持ち歩けるようになりました。しっかり重さはあるはずなのですが(笑)、それを感じさせない。Z 6は旅の大事な相棒です。
そして何よりもZの出す色味が好きです。ミラーレスを使い始めた頃に、自分が艶っぽい発色が好きなことに気づいたのですが、Zの発色はまさに私の好みにマッチしています。夜や暗いところでの撮影がとても楽しくなったのも、Z 6を使い始めてから。それから、とても安心な堅牢性。うっかり落としたり、思いがけず雨に濡らしたり、雪に突っ込んだり、たくさん酷使してきましたが、びくともしない頼もしさ。自然の中で撮影する時も不安なく使用できます。

撮影機材:Z 6 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

私は元来ガジェット好きな一面があります。Nikonのカメラに惹かれるのは、そこに理由があるのかもしれません。ちょっとマニアックですが、ボタンの作りひとつひとつが違うところがたまらなく好き。隣り合うボタンでも少しだけ高さが違っていたり、突起がついていたり、ボタンを見なくても指の感覚で操作できるようになっているんですよね。そうやって無意識のうちに手が覚えて、なじんでいく感じがたまらないです!
私がカメラに求める条件は、持っていてテンションの上がるもの!Z 6もZ 30も今持っているレンズもすべて、購入動機は私が「欲しい!」とキュンとした気持ちが一番です。もちろんスペック面で気にする点はありますし、Z 6を購入する前はたくさん比較して悩みましたが、最終的には、「私はこれが好き!」という直感を信じています。好きという気持ちが今では愛着に変わり、撮影する時のわくわく、撮った写真を見た時の感動、編集の楽しさ、など、今まで他のカメラでは感じたことのない気持ちでいっぱいです。

ガジェット好きの心をくすぐる充実の機能

撮影機材:Z 6 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

Z 6を手にした時、せっかくのたくさんの機能を使いこなせないのはもったいないので、まず初めに取説とカメラを並べて、一から確認し、知らないことがないように勉強しました。その上で、特に便利に感じているのは、次の2点です。
①再生時にOKボタンでピント位置を確認できる機能
撮影した写真を再生した際、ボタンひとつでピント位置を拡大表示できます。自分で撮影する時はもちろん便利なのですが、人にシャッターをお願いした際の確認もサッとできるのが魅力。後でピントが合っていなかった!ということが少なくなります。
②カメラ本体の操作ボタンに、よく使う機能を割り当てられる
Z 6本体にあるいくつかのボタンに、自分が多く使う機能を割り当て、使いやすいようにカスタマイズできるので本当に便利!私は、ファインダーから目を離すことなく、カメラを構えた手の位置も変えることなく、撮った写真をすばやく確認できるように、グリップを握った時にちょうど右手の中指・薬指に位置するボタンに再生機能を割り当てています。また、旅先でレンズ交換する余裕がない時など用に、RECボタンに撮像範囲設定を割り当て、スムーズにFX、DXの切り替えができるようにしています。

Z 6が見える景色を変え、視野を広げてくれた

撮影機材:Z 6 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
「ホテルにチェックインしたのが夕方になってしまった時に、お部屋に入ったらカーテン越しに差し込む夕日の光がゆらゆらしていて思わず撮った1枚です」。

Z 6を使うようになってから、目に見える景色が嘘のように変わりました。Z 6を購入してすぐにコロナ禍になったのですが、家に引きこもっていた春、カメラを持って少し散歩に出てみたら、コンクリートの隙間から生えている雑草や風に揺れている花など、たくさん目に入ってきて。見慣れた道を歩いても、今まで見えていなかったものが、目に留まるようになったんです。
そしてレンズを換えると、さらに自分の知らない世界が見えて、肉眼でもそれまでと違う景色を捉えられるようになり、日常の風景が色鮮やかに目に映るようになりました。改めて、カメラの力ってすごいなあと感じています。
旅先でも、物撮りでも「ここで、これを、こう撮る」と明確に決めてから撮ることが多かったのですが、Z 6を使うようになってからは、自然にできた光と影の美しさなど、偶然性が作り出すものにまで意識が向くようになり、これまでにない視点を持てるようになりました。また、それまでのカメラでは撮ることが難しいと感じていた暗所や明暗差の激しい場所なども、Z 6だと躊躇なく撮れるようになって、「こんなにきれいなのに、この光景を残せない」ということがなくなりました。私の「撮る」人生に大きな影響を与えてくれたのは、間違いなくZ 6です!

撮影機材:Z 6 + NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
「公園で、植物にちょうど木漏れ日が当たっていたところです。Z を持っていなかったら、きっと見過ごしていたであろうシーン。自分にこんな視点があったのかと気付かされた1枚です」。

「旅」と「撮影」を支え、仕事の幅を広げてくれたZ 6

撮影機材:Z 6 + NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S

私はもともと旅の情報発信をメインにしてきましたが、Z 6を愛用するようになってからは、静物や人物の撮影依頼もいただくようになりました。旅のお仕事に関しても、フルサイズにしたことで自分のSNSにPR投稿をするだけでなく、「納品できます!」と自信を持って言えるように。あと、お仕事の場面でZ 6を持っていると、良くも悪くもハッタリが利くといいますか(笑)。「しっかりしたカメラを持っている」ことが私の自信につながるのはもちろん、クライアントさんにも信頼感を持ってもらえると感じています。モデル撮影の時もきちんとした撮影だと認識してもらえて、良い緊張感が生まれる気がしますね。こんなに良いカメラを使っているのだから、というプレッシャーもありますが、Z 6だから大丈夫!という安心感が勝ります。
まだZ 6をお借りしていた時の、ある動画撮影のお仕事でのこと。自分自身、今までとは違う感覚で撮っているなとは感じていたのですが、クライアントさんが出来上がった映像を見て涙してくださったと聞いて驚きました。私が持っている以上の力を、Z 6が引き出してくれたと思っています。

高知県からのゆず便り。癒しの香りはこうして生まれました。【草花木果】

撮影機材:Z 6 + NIKKOR Z 50mm f/1.8 S
「ゆずを使用したスキンケアブランドの公式動画を制作。毎年社員さんが高知のゆず畑へ収穫のお手伝いに行っているということで、収穫から出荷までを動画にしました。(冒頭はモデルさんです)」。

Z 30を迎えて旅先での機動力がアップ

撮影機材:Z 30 + NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR

Z 30をお迎えしたのは、2022年。まず試した時の第一印象は、カメラを持っていることを忘れるほど、軽くて小さい!さらに可愛い。それでいて使い勝手はZ 6とほぼ変わらないので、食事に出かける時など、Z 6を持っていくのは憚られるなというシーンでも気兼ねなく使えると感じました。Zシリーズはカメラのセンサーサイズが異なってもマウントが同じなので、レンズを使いまわせるというのもポイントで、購入することを決意しました。旅先での機動性の高さも想像以上!今ではとりあえずこの子がいればなんとかなる、とバッグにZ 30を入れっぱなしにしているくらい、いつも一緒です。たまにどのバッグに入れていたかわからなくなるくらい(笑)手にすっと収まるサイズと、軽くコンパクトなことが一番のお気に入りポイントですが、動画撮影のRECボタンが大きく、REC時にはモニター画面に赤枠が表示されるのも魅力のひとつ。押しそびれが少なくなりました。

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撮影機材:Z 30 + NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR

そしてやはりZ 30で便利なのが、バリアングル式画像モニター!セルフィーや俯瞰で撮りたい時など、使いやすさが段違い。簡単にセルフィーできるだけでなく、高いところや低いところを撮りたい時でも、画面を確認しながら無理なく撮影でき、アングルの自由度が広がります。私は身長が低いので、モニターを下に向けられるのは本当に使いやすいです。

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撮影機材:Z 30 + NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR

私は動物が大好きなので、Z 30でも瞳/動物AFを重宝しています。自宅の猫たちはもちろん、外でも猫を見つけると撮影するのですが、Z 30は動画撮影の時でも静止画と同じように瞳/動物AFがリアルタイムでしっかり追ってくれて、確認できるので、予測不能な動きをする小さな猫の瞳にもしっかりピントを合わせ続けられます。そのおかげで、見返したらボケていた!ということがなくなりました。

感動を撮り逃さないZ 6とZ 30との2台体制

撮影機材:Z 6 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

普段の撮影の時はどちらか1台に決めることもありますが、旅には基本Z 6とZ 30の2台とも持っていきます。今この瞬間は、写真を撮ることに集中したい、でもやっぱり動画もまわしておきたいという場合は、1台を三脚につけて置いておくことも。朝日や夕日のタイムラプス撮影などの時もそのようにしています。以前はZ 6でタイムラプス撮影している間、カメラがそれに占拠されてしまい、ほかの撮影が何もできなくなることがよくあったので、2台持ちの便利さを実感しています。また、お仕事で写真と動画を両方撮る時、レンズ交換する余裕はないけど、広角と望遠で撮っておきたい時、動画撮影で定点と手持ちで撮りたい時など、2台あることの便利さは想像以上。撮影のバリエーションもぐんと増えました。撮影したデータをPCやスマホに取り込む際も、写真と動画を別のカメラで撮っておくとデータの整理がしやすいので助かっています。

Zがレンズを使い分ける楽しさを教えてくれた

カメラはZ 6とZ 30、レンズは以下の6本が、今の私のZファミリー。
NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S
NIKKOR Z 20mm f/1.8 S
NIKKOR Z 50mm f/1.8 S
NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR

旅のスタメンは
Z 24-70mm f/2.8 S
Z 20mm f/1.8 S
Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR
ほぼこの3本で、Z 24-70mm f/2.8 Sはマスト。Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VRはZ 30につけています。
スタジオ撮影の場合はZ 50mm f/1.8 S、Z 70-200mm f/2.8 Sを。現場の状況が事前にはっきりしない場合はZ 24-70mm f/2.8 Sも必ず持っていきます。あとは撮影内容に応じて都度セレクトしています。

どんな時もマストなNIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

撮影機材:Z 6 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
「西表島で撮影。大きな夕日の中で波のきらめき、雲の微妙なニュアンス、島の先の展望台にいる人の影までクリアに写り、さすがZだなと思いました」。

どれか1本を選ぶなら?と聞かれたら間違いなくこれを選ぶ、なくてはならないレンズがNIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S。どんなシチュエーションでも、これさえあれば安心できます。Z 6をお借りしていた期間にも一緒に使わせていただいたのですが、Z 6を購入した当時は予算的な理由で断念。1年経ってお迎えした大事なレンズです。

手軽で万能なNIKKOR Z 24-70mm f/4 S

撮影機材:Z 6 + NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
「手に持ったスマホに反射させた紫陽花を撮りました。左手でスマホを持っているのでカメラは右手だけで支えている状態。f2.8のレンズでは重くて難しい片手撮影ですが、Z 24-70mm f/4はコンパクトなので実現できました」。

Z 6と一緒に購入したレンズNIKKOR Z 24-70mm f/4 S。キットレンズとは思えないほど万能で、使えば使うほど優秀さに気づき、これがあればZ 24-70mm f/2.8 Sがなくても大丈夫かも?と思わせてくれました。ズームレンズを持っていきたいけど身軽にしたい時に使っています。

幅広く使えるNIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S

撮影機材:Z 6 + NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S
「箱根仙石原にて。ツンツン伸び放題の雑草の原っぱも、望遠で切り取るとやわらかいボケ感で美しい光景になりました」。

普段は物撮りやイベントなど、旅以外のお仕事で使用することが多いレンズ、NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S。何度か試してはいたのですが、ようやく今年購入しました。大きくて重さもあるので、なかなか旅のスタメンにはなりにくいのですが、もっと連れ出してあげたいなと思っています。

屋外でも室内でも活躍するNIKKOR Z 20mm f/1.8 S

撮影機材:Z 6 + NIKKOR Z 20mm f/1.8 S
「与論島にて。砂浜に三脚を立てて撮影したので、この広さを切り取れたのは20mmだからこそ」。

与論島に行く前日に買ったNIKKOR Z 20mm f/1.8 S。与論島で、新月に星景撮影をすることになったので、家電量販店に滑り込みました。星景撮影に向いているZ 20mm f/1.8 Sは前に使ったことがあり、お気に入りのレンズだったので、躊躇なく即購入(笑)。
結果、与論島で撮れた星空はこのとおり。お天気も良く、こんなに天の川をしっかりと星屑まで撮れたのは初めて。本当に買って良かった!私の中ではZと言えばこの1枚という、大好きな写真です。

頼れる日常使いレンズNIKKOR Z 50mm f/1.8 S

撮影機材:Z 6 + NIKKOR Z 50mm f/1.8 S
「自宅にて。猫が見当たらないな〜と思ったら二匹一緒に毛布の中でくっついていて、その場面を撮りました。Z 50mm f/1.8 Sは圧迫感のないサイズで、程よい距離感を保てるので、猫のまどろみを邪魔せずに撮影できます」。

初めてZで使った単焦点レンズがZ 50mm f/1.8 S。パッと手軽に物撮りすることもあれば、人を撮ったり、猫を撮ったり、身近な存在のレンズです。サブスクでレンタルし、このレンズがあると楽しいかもと思っているうちに1年が過ぎ、払い切りで私のものになりました(笑)。家ではだいたいZ 6にこれをつけてリビングに置いていて、猫を撮っています。小さくて手軽で何も考えずに撮れる日常レンズ。なくても困らないかもしれないけど、いなくなったらさみしい、そんな1本です。

Z 30とのコンビで愛用中のNIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR

撮影機材:Z 30 + NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR
「天国に一番近い島と言われるニューカレドニアの離島、ウベア島。泳ぐつもりで行ったのですが、風が気持ち良くてビーチでのんびりすることに。手前に葉っぱを入れて、木陰感をプラスしました」。

Z 30と一緒に購入したキットレンズ、NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 V。とにかく小さくて軽いので、ずっとつけっぱなしです。Z 6でメインで使用しているZ 24-70mm f/2.8 Sとほぼ同じ画角なので、この2セットがあると、同じ感覚で写真と動画を撮影できます。

Zがより楽しくしてくれた動画撮影

過去の出来事や思いに一瞬でワープできるのが動画の魅力

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撮影機材:Z 30 + NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR

2016年にアクションカメラを購入した頃に始めた動画撮影。主に海の動画で、自分で楽しむ程度でしたが、だんだんとジンバルやドローンを試す機会が増え、旅先でもしっかりと動画撮影をするように。お仕事としては、4年前にイベントPR動画の制作依頼をいただいたのが最初ですが、その半年後には動画もZ 6で撮り始め、一気に幅が広がりました。
動画って過去のことなのに、それを見て思い起こされる感情は新鮮で、その時のその思いに一瞬でワープできるタイムマシンのようなもの。見た景色や感じた思いの“瞬間”の切り取りとは違い、ストーリー性を含めて残すことができるのが魅力だなと思います。編集した動画も含め、よく一人で夜な夜な酒の肴にストーリーズハイライトを見返すくらい、自分の旅動画が好きです(笑)。

撮る時に心がけているのは、レンズ越しだけでなく、目の前の世界を肉眼でもしっかり見ること。特別な一瞬に出会った時など、思わず必死にカメラで追ってしまいがちですが、しっかり全体像を見渡し体感することで、その時の自分の気持ちや感動がたくさん閉じ込められるのかなと。見返した時も、思い出がより色濃くなる気がしています。あと編集する際、音楽との相性や緩急、ビート、音ハメのタイミングなどは、とても気にしていますね。ずっと音楽をやっていたので無意識でできることもあれば、こだわりがあるからこそなかなか進まないというジレンマも(笑)。

Zで撮ればその場の空気感まで残せて、より愛おしい思い出に

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撮影機材:Z 30 + NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR

動画撮影の機材は基本的には、旅の時はZ 30、それ以外のお仕事はZ 6と使い分けています。思い返せば最初にZ 6で動画を撮ったのもお仕事でしたが、よく使って間もないカメラで撮ったなあと(笑)。でもあの時、出来上がった動画を見て、自分が上手くなったのかと錯覚したくらいの作品に仕上がったのはZのおかげです。Zで動画を撮るとスマホで撮影するよりも手間がかかることもありますが、やはりスマホとはクオリティが違う。立体感があって、よりその場の空気感を残せると感じています。ひと手間かかることがより思い出を愛おしくさせてくれる気がして、スマホだと撮らなかったような場面もZで残したいと思うようになりました。

トラベラー兼フォトグラファーとしての現在地

SNSとZがあったから、今の私がある

撮影機材:Z 6 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
「Zの連写性能のおかげで撮影できた1枚。場所を決めて、高速連写に設定し、手持ちでお願いしました。とにかくシャッターボタンを長押しして!と頼んで撮ってもらいました」。

Instagramを中心に国内外の旅先の情報をSNSで発信することが、現在の活動の柱です。また雑誌やWEBの旅特集などでは、旅で撮った写真や動画の納品などのほか、撮影者としてではなく、被写体として取材に行くこともあります。旅以外では、ホテルの撮影、コスメやアパレルの商品撮影、飲食やアートといったイベントの撮影などを行っています。
私にとってSNSは、自分の好きを詰め込んでいる場所。SNS疲れなどという言葉も耳にしますが、私はずっとただ好きでやっているので、お仕事のツールとして使うようになってからも楽しい宝物のような場所であることに変わりはありません。フィードを遡ると、Zを使い始めて自分の写真が変わったことがとてもわかりやすいのも面白いですね。以前はもう少し“キラキラ旅”をしていたような気もしますが(笑)、Zと一緒にいるうちにどんどん撮りたいものも表現したいイメージも変わってきています。男性フォロワーが増えたのもその影響かも。SNSとZがなかったら、間違いなく今の自分はない!と言い切れるくらい大切なツールです。

仕事は「旅」と「写真」の2軸で

撮影機材:Z 6 + NIKKOR Z 20mm f/1.8 S
「インドネシアのパダール島で撮った、海・山・崖、緑・青・茶色、私の好きが詰まった写真です。絶対にここでは赤を着てポツンと立つ!と決めて、汗だくでトレッキングし、山の上で画角を決め、シャッターを人にお願いしました」。

私にとって旅は非日常ではなく、ニュートラルに戻るための手段。都内で暮らす私が、いつもより少し長い移動をして、違う景色を見ると、すっと自分を俯瞰して見られるような感覚になれるんです。そして行く先々で見る光景、出会う人々との関わり合いの中で、新しい世界を知ることができる。旅に行けば当たり前のように写真を撮っていましたが、きっとカメラがなくても旅には行くと思います。でもカメラがあるから旅がより楽しくなって、旅するからカメラが楽しくなって。旅とカメラは切っても切り離せない関係で、相乗効果がありますね。

撮影機材:Z 6 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
「講座で学んでいることを、旅と写真という観点で自分なりに落とし込んで撮った1枚」。

旅と写真の2軸でお仕事をしていますが、もっと幅を広げたい、引き出しを増やしたいと思い、今までは独学でやってきたカメラについて、しっかりと学ぶことに。今年の春からフォトグラファー・蟹江宏樹さんの講座を受けに、名古屋まで通っています。まだまだたくさん知りたいことがあるカメラの世界にわくわくし続けているところです。学んだことで実感しているのは、「太陽はひとつ」という根本の概念を言語化して理解すること。旅先で撮影する時も光についてじっくりと考えるようになりました。その学びからZの使い方にも変化が。今まではアクティブDライティングを保険としてONにしておくことが多かったのですが、今は状況に合わせて調整するようにしています。

Zシリーズと描く未来予想図

撮影機材:Z 6II + NIKKOR Z 20mm f/1.8 S

Z 8の高性能ぶりに感動し、「人を撮る」ことに興味が

Z 8を試用させていただき、Z 70-200mm f/2.8 VR Sをつけて動画でも手持ち撮影できてしまう手ブレ補正と、違和感なく使える電子手ブレ補正、ターゲット追尾AFのすごさには本当に驚きました。モニターが縦チルトにもなるのも本当に便利で、ボタン割り当てができるカスタムの幅も更に広くなり、Zシリーズの進化を感じました。
Z 8を触ってから、「人を撮る」ことにとても魅力を感じています。最近お仕事でもモデル撮影が増えてきて、あまり触れてこなかったジャンルですが、思いのほか楽しい!静物とは違って、意思の疎通をはかりながら作っていけるところが興味深いですね。今までは思い通りにできる静物と対峙することに面白みを感じていましたが、もっと人を撮っていきたいと思うようになりました。Z 8のAF機能や手ブレ補正の精度が段違いに進化していて、写真でも動画でも今、ここ!という瞬間を逃さずに撮れることも、人物撮影が楽しくなっている理由かもしれません。

【森愁斗】frunflynn 撮影メイキング動画

撮影機材:Z 8 + NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S

Zと新しい撮影にチャレンジし、その魅力を伝えていきたい

撮影機材:Z 6 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

これまでは、「自分の旅」という角度での撮影や発信が多かったのですが、完全に撮る側として、Zと一緒に撮影旅に行きたいです。その土地はもちろん、そこを背景にして被写体にもフォーカスするようなイメージで、自分ではない誰かが旅を楽しむ様子を撮りたいなと思っています。普段は海や山など自然が多い場所へ行くことが多いのですが、今年は珍しくバンコクやホーチミン、香港など、都会へ行く機会が多く、“街と人”を撮る楽しさを味わっていることもあって、今後はそういう旅を切り取ってみたいなと。
いつか実現させたい一番の野望は、Zを海中に持ち込みたいということ。陸でこれだけ美しい画が撮れるZが、海でどんな色を写し出してくれるのか、試してみたくて仕方ありません!大好きな沖縄の海の生き物たちの姿、そこを泳ぐ様子を撮ってみたいです。あとはクジラ!奄美大島で体験して、ものすごく感動したホエールスイムを、Zで残したいと強く思っています。ハウジングが高額すぎて踏み切るタイミングが難しいのですが、絶対にやりたいことです!

【AYANCE】「TRAVEL with Z 30」Z 30、Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR│ニコンCP+2023オンライン

撮影機材:Z fc + Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR
ニコンCP+2023オンライン
「旅の相棒Z 30で、茨城旅行のvlogを撮影した『TRAVEL with Z 30』。忘れられない瞬間や大切にしたい記憶、旅の思い出、ひとつひとつをそのまま残しました」。

私がZをパートナーに選んだ理由は、Zで見る世界が好きとか、色味が好きとか、旅のスタイルに合っていたから……とかいくつでもあげられますが、理屈以上にただただ好きなんだと思います。これまでは全く感じたことのなかったときめきと、一緒にいれば大丈夫という安心感を、Zは与えてくれました。
カメラに関しては、どちらかというとあれこれ試したい性格でしたが、Zについてはこれからもまだまだ一筋です。近い将来の目標としては、来年もCP+のNikonステージに出演したい!あと、Nikon女子会を開催したいですね。周りにこんなにもNikonユーザーの女性がいるのに、CP+では圧倒的に男性が多いなと思って。実際私も自分が使ってみるまでは、男性に人気というイメージがあったので、ぜひ女性にもおすすめしたい!Zがいろいろな人にとって、もっと身近な存在になるよう、女性Nikon CreatorsがZ愛を語る座談会みたいな感じで、ラフなトークがCP+でできたらいいなと思います。
私はZと出会って、見える景色が変わりました。カメラというものが私の“仕事道具”になったのも、Zという相棒が、私に新しい世界を見せてくれたから。そういう意味で、Zは私の人生を変えてくれた存在とも言えます。そして、ずっとときめきとわくわくを与えてくれる素敵な恋人でもありますね!

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