ホンマタカシ プロフィール
1962年、東京都生まれ。1999年、写真集『東京郊外』(光琳社出版)で第24回木村伊兵衛写真賞を受賞。2011–2012年、個展「ニュー・ドキュメンタリー」(金沢21世紀美術館、東京オペラシティアートギャラリー、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館)を開催。著書に『ホンマタカシの換骨奪胎―やってみてわかった!最新映像リテラシー入門―』(新潮社、2018年)など。作品集『Tokyo and my Daughter』(Nieves、2006年)、『THE NARCISSISTIC CITY』(MACK、2016年)、『Looking Through: Le Corbusier Windows』(窓研究所/カナダ建築センター/Koenig Books、2019年)、『Thirty-Six Views of Mount Fuji』(MACK、2023年)など。『TOKYO OLYMPIA』(Nieves、2023年)を2023年12月に刊行。
東京を主題にホンマタカシの作品世界の過去と未来を問う
TARO NASUでの7回目の個展となる今回は、都市東京を主題とした作品群が展示されています。
1998年に発表された写真集「東京郊外TOKYO SUBURBIA」は、かつて宮台真司が「終わりなき日常」と形容した、ぬるま湯の幸福に浸るかのような東京の情景を淡々とうつしだし、ホンマタカシの名を一躍世界にしらしめました。
2015年、ホンマタカシは再び東京を主題とし、雑誌Casa Brutusの連載企画として、東京オリンピック2020を目指して変化を遂げていく街を6年間にわたって撮影するプロジェクトに取り組み始めました。
今回の展示では、伝説のシリーズ「東京郊外TOKYO SUBURBIA」と「TOKYO NEW SCAPES」とを同じ空間に展示することによって、東京という怪物的な都市の変貌を表現します。閉塞感と引き換えに手に入れた、終わりのないはずの平穏な日常が終焉を迎えたそのさきに、ホンマタカシのカメラがとらえたのはいったい何だったのか。高度経済成長期の象徴的な出来事として語られる東京オリンピック1964から約半世紀後、東京オリンピック2020が東京に刻んだ歴史とはいかなるものだったのか。
東京都写真美術館での個展「即興 ホンマタカシ」(2024年1月21日まで開催)に会期を部分的に重ねる期間設定で、ホンマタカシの作品世界の過去と未来を問う今回の展示は、近年のカメラオブスキュラへの傾倒とは異なる表情をたたえる作品を集め、その作品世界の広さも鑑賞者に問いかけます。
写真展 ホンマタカシ「東京郊外→オリンピア」情報
開催日時
2024年1月13日(土)~2月10日(土)11:00~19:00
休廊日:日・月・祝日
入場料
無料
会場
TARO NASU
〒106-0032 東京都港区六本木6-6-9ピラミデビル4F
行き方・アクセス
<電車>
東京メトロ日比谷線「六本木駅」1b出口から徒歩で2分
都営地下鉄大江戸線「六本木駅」3番出口から徒歩で7分
写真集「TOKYO OLYMPIA」情報
価格:15,400円(税込)
言語:英語
仕様:ハードカバー
ページ数:100ページ
ISBN-13:978-3907179680
出版社:Nieves
出版年:2023
- 【お問い合わせ先】
- TARO NASU
- www.taronasugallery.com