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「即興 ホンマタカシ」が東京都写真美術館で開催。建築物の一室をピンホールカメラに仕立て、世界各地の都市を撮影。

ホンマタカシ《New York》、〈THE NARCISSISTIC CITY〉より 2013年 ©Takashi Homma Courtesy of TARO NASU

第24回木村伊兵衛写真賞を受賞し、世界的に活躍している写真家・ホンマタカシにとって日本の美術館で開かれる約10年ぶりの個展。この10年あまりに制作された作品を中心に、写真・映像表現にラディカルな問いを投げかける、ホンマタカシの今に迫る写真展が2023年10月6日(金)~2024年1月21日(日)、東京都写真美術館で開催。
映像作品の上映会、対談イベントもあります。

  • 開催期間:2023.10.6 ~ 2024.1.21

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ホンマタカシ プロフィール

1962年、東京都生まれ。1999年、写真集『東京郊外』(光琳社出版)で第24回木村伊兵衛写真賞を受賞。2011–2012年、個展「ニュー・ドキュメンタリー」(金沢21世紀美術館、東京オペラシティアートギャラリー、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館)を開催。著書に『ホンマタカシの換骨奪胎―やってみてわかった!最新映像リテラシー入門―』(新潮社、2018年)など。作品集『Tokyo and my Daughter』(Nieves、2006年)、『THE NARCISSISTIC CITY』(MACK、2016年)、『Looking Through: Le Corbusier Windows』(窓研究所/カナダ建築センター/Koenig Books、2019年)、『Thirty-Six Views of Mount Fuji』(MACK、2023年)など。また、『TOKYO OLYMPIA』(Nieves、2023年)を2023年12月12日刊行予定。

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キーワードは「即興」

ホンマタカシ《Revolution》、〈THE NARCISSISTIC CITY〉より 2013年 ©Takashi Homma Courtesy of TARO NASU

ホンマタカシは、建築物の一室をピンホールカメラに仕立て、世界各地の都市を撮影した、本展の中核をなす出品作品<THE NARCISSISTIC CITY>について、「都市によって都市を撮影する」と述べています。外に向かって開かれた小さな穴から差し込む光は、真っ暗な部屋の中に倒立した都市の風景を即興的に描き出します。
本展では、この「即興」という言葉が一つのキーワードとなります。
ホンマタカシの現在の関心は、作品や展覧会自体に偶然性を取り入れることにあり、作品の中にも文字として現れる本展の英題「Revolution 9」は、イギリスのロックバンド、ビートルズが様々な音源を元にコラージュのように制作した、同名曲へのオマージュとして捧げられています。
本展は、この10年あまりに制作された作品を中心に、写真・映像表現にラディカルな問いを投げかけるホンマタカシの今に迫っています。

「即興 ホンマタカシ Revolution 9: Homma Takashi」のみどころ

国内の美術館では約10年ぶりとなる個展

ホンマタカシ《abstract 1》2014年 ©Takashi Homma Courtesy of TARO NASU

2011-12年に、金沢21世紀美術館(石川)、東京オペラシティアートギャラリー(東京)、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(香川)を巡回した「ニュー・ドキュメンタリー」展以来、約10年ぶりの国内美術館での個展。この10年あまりに制作した近作や新作によってホンマタカシの現在地を示すとともに、その表現の可能性を探る展覧会となります。

シリーズ<THE NARCISSISTIC CITY>を中心に建築物の一室をピンホールカメラに仕立てた作品で構成

ホンマタカシ《広島平和記念資料館》、〈THE NARCISSISTIC CITY〉より 2013年 ©Takashi Homma Courtesy of TARO NASU

ホンマタカシ《No.9》、〈THE NARCISSISTIC CITY〉より 2015年 ©Takashi Homma Courtesy of TARO NASU

プレスリリースより引用

近年、ホンマはカメラの原型と言われるカメラ・オブスクラの原理に着目し、撮影を行ってきました。
「暗い部屋」を意味するカメラ・オブスクラの原理は古くから知られ、人々は屋外の風景が小さな穴を通過した光によって、暗い室内に倒立像となって映し出される様子に驚き、そのイメージを定着させることに試行錯誤を重ねてきました。
本展は、「都市によって都市を撮影する」と本人が述べる、建築物の一室をピンホールカメラに仕立て、世界各地の都市を撮影したシリーズ〈THE NARCISSISTIC CITY〉を中心に構成されます。他にも、葛飾北斎の<富嶽三十六景>に着想を得て、<THE NARCISSISTIC CITY>と同じ手法で富士山を写したシリーズ<Thirty-Six Views of Mount Fuji>など、計約60点を展示します。

ホンマタカシ《mount FUJI 9/36》、〈Thirty-Six Views of Mount Fuji〉より 2016年 ©Takashi Homma Courtesy of TARO NASU

本展が初公開となる新作を含む特集上映、トークなど関連イベントも充実

写真作品だけではなく、映像作品の制作にも継続的に取り組んでいるホンマタカシ。本展が初公開となる新作を含む、映像作品を1階ホールで特集上映。また、会期中にはホンマタカシとゲストによるトークなども予定されています。

展覧会図録にホンマタカシによる会場インスタレーション写真を掲載

11月発行予定の展覧会図録では、作品図版に加え、ホンマタカシ自身が撮影した会場インスタレーション写真を多数掲載予定。また、ガブリエル・リッター氏(キュレーター/美術史家、カリフォルニア大学サンタバーバラ校美術学科准教授・大学美術館館長)、担当学芸員による論文を掲載。

写真展「即興 ホンマタカシ Revolution 9: Homma Takashi」情報

開催日時

2023年10月6日(金)~2024年1月21日(日)10:00-18:00(木・金は20:00まで)入館は閉館30分前まで
休館日:毎週月曜日(月曜日が祝休日の場合は翌平日)、年末年始(12月29日~1月1日)

入場料

一般 700円
大学・専門学校生 560円
中高生・65歳以上 350円
※小学生以下及び都内在住・在学の中学生、障害者手帳をお持ちの方とその介護者(2名まで)は無料。
※1月2日(火)、3日(水)は無料。開館記念日のため1月21日(日)は無料。
※オンラインで日時指定チケットを購入できます。

会場

東京都写真美術館 2F 展示室
〒153-0062 東京都目黒区三田 1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内

東京都写真美術館 HP
Google Map

行き方・アクセス

<電車>JR「恵比寿駅」東口から徒歩で約7分
東京メトロ日比谷線「恵比寿駅」から徒歩で約10分

主催:東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都写真美術館

関連イベント情報

ホンマタカシ映像作品特集上映

上映日:2023年10月14日(土)、10月15日(日)、11月18日(土)、11月19日(日)、12月16日(土)、12月17日(日)、2024年1月6日(土)、1月7日(日)

上映作品:10月14日(土)、10月15日(日)、12月16日(土)
【A】「きわめてよいふうけい」2004年 40分
【B】「あなたは、あたしといて幸せですか?」2016年 70分

11月18日(土)、11月19日(日)
【C】「After 10 Years」2016年 101分
【D】「アヤクーチョの唱と秩父の山」2019年 58分

12月17日(日)
【E】「建築と時間と妹島和世」2020年 60分

1月6日(土)、1月7日(日)
【F】「最初にカケスがやってくる」2016年 225分

12月17日(日)※以下の対談イベント内での上映となります
【新作映像作品】「2019年の磯崎新」2023年 40分
会場:東京都写真美術館 1階ホール
参加費:無料
定員:190名(途中入場可、自由席)

ホンマタカシと保坂健二朗の対談

2023年12月17日(日)15:00~16:30
出演:ホンマタカシ、保坂健二朗(滋賀県立美術館ディレクター)
※本イベント内でホンマタカシによる新作映像作品「2019年の磯崎新」(2023年 40分) を上映。
会場:東京都写真美術館 1階ホール
参加費:無料
定員:190名(整理番号順入場、自由席)※当日10時より1階総合受付にて整理券を配布。
そのほか、担当学芸員によるギャラリートークが予定されています。

展覧会図録

『即興 ホンマタカシ』A5並製 256ページ(予定)、3960円(税込)、東京都写真美術館発行、11月刊行予定

過去の東京都写真美術館の展示

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