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公文健太郎 写真集『土は静かである』刊行、15年にわたり日本全国の“農”の風景を取材した集大成。東京、大阪で写真展も開催

写真家 公文健太郎の新刊写真集『土は静かである』が2026年秋に発売。同氏が15年にわたり日本全国の“農”の風景を取材してきた集大成となる1冊です。11月6日(金)から東京 目黒のふげん社で、12月1日(火)からキヤノンギャラリー銀座、2027年2月16日(火)からキヤノンギャラリー大阪で同名の写真展が開催されます。
「農の現場で繰り返される丁寧な作業の中、ふと音が消えていくように感じることがある。無心に手を動かす間に、どこかへ吸い込まれていくような。僕は、その静けさこそが農業なのだと思えてならない。声なき植物の声に耳を傾け、音なき土を次の世代へと継いでいく。農家は、その静けさの中に生きる人たちであり、農の風景は人間がこの地上に存在する静かな証拠なのだと思う。 ──公文健太郎」

Data

  • 開催期間:2026.11.6 ~ 2027.2.27
目次

プロフィール

公文健太郎

写真家 1981年生まれ。本橋成一に師事。2012年、ネパールで生きる少女の半生を追った『ゴマの洋品店』にて日本写真協会賞新人賞を受賞。東日本大震災以降、日本各地における風土と人間の関係性を主題とし作品を制作。最新刊の『土は静かである』の他、『耕す人』『暦川』『光の地形』『NEMURUSHIMA』『Dropped Water, Dropped Fruit』などがある。近年は、父との関係性を起点に、ごく私的な領域へと視点を移しながら、日々の身近な情景を記録したスナップ作品『煙と水蒸気』を継続的に発表している。2024年、日本写真協会賞作家賞受賞。

秋は美味しいものが溢れる季節です。野菜や穀物、果実を食べるとき、私たちはそれらとともに、世代を超えて耕されてきた風景そのものを食しているのではないかと思います。『土は静かである』の作品からそんなことも感じていただき、秋の味覚を楽しんでいただければ嬉しいです。

『土は静かである』 ステートメントと収録作品の一部をご紹介

©Kentaro KUMON

 「農」を撮り始めて十五年。僕が惹かれてきたのは、何世代にもわたり受け継がれた土地を耕す農家の姿と、そこから生まれる風景だった。農家のありようは時代とともに変化し続けているが、農が、人々が食べものを得るために自然とつながる接点であることだけは変わらない。その接点はいつの時代も農家の手で支えられ、絶え間ない労働によって成り立つ過酷な場であり、同時に、技術の進歩と工夫が詰まった、美しく洗練された場でもある。
そんな農の現場で繰り返される丁寧な作業の中、ふと音が消えていくように感じることがある。無心に手を動かす間に、どこかへ吸い込まれていくような。僕は、その静けさこそが農業なのだと思えてならない。声なき植物の声に耳を傾け、音なき土を次の世代へと継いでいく。農家は、その静けさの中に生きる人たちであり、農の風景は人間がこの地上に存在する静かな証拠なのだと思う。

©Kentaro KUMON

©Kentaro KUMON

©Kentaro KUMON

公文健太郎 写真集『土は静かである』情報

タイトル:土は静かである
写真・文:公文健太郎
詩:山尾三省
寄稿:今福龍太
装丁:サイトヲヒデユキ
サイズ:B5変形 W240×H182
仕様:上製本
ページ数:360ページ
写真点数:261点
発行所:ふげん社
発行日:2026年10月25日
定価:12,100円(税込。本体11,000円)
ISBN:978-4-908955-53-2
ふげん社:公文健太郎 写真集『土は静かである』

※写真展会場でも販売されます。

公文健太郎 写真展「土は静かである」ふげん社 開催情報

本展では、写真集に収録される261点の中から15点を展示いたします。

農業は、高度資本主義社会の現代においても、人が食物を得るために必要不可欠な自然との接点であることに変わりはありません。それは、何世代にもわたって土地を受け継ぎながら、絶え間ない労働と技術と創意工夫によって、いにしえから人間が自然と相対して作り上げてきた風景です。

公文は、その人と自然とが共同して作り上げてきた農の風景に「静けさ」を見出しました。美しく整地された畝の曲線、年季の入った道具類、逆光のビニールハウス、手入れされた花壇、団欒から漏れる一筋の灯り。フィルムカメラによって陰影豊かに描き出される風景は、そこに堆積した時間の層までも写しとるかのようです。私たちの遺伝子に刻まれた、これまでもこの先も大きく変わらないように見えるその景色は、強い郷愁の念を呼び起こすと同時に、はるか未来からの手紙でもあるようにも思えます。

現代の異常気象や度重なる災害は、田畑が荒れ、食料が枯渇する未来を想像せざるを得ませんが、人間が地球を離れるその日まで続くであろう農の営みによって紡がれる景色は、「人間がこの地上に存在する確かな証拠」であると作家は話します。静謐な写真に写しこまれた、土、植物、人、動物、道具、光、闇が、声なき声で雄弁に語る様を、ぜひご覧いただければ幸いです。

── ふげん社

開催日時

2026年11月6日(金)~11月29日(日)
水~金 12:00~19:00
土曜、日曜 12:00~18:00
休廊日:月曜、火曜、祝日

入場料

無料

会場

ふげん社

  • 〒153-0064 東京都目黒区下目黒5-3-12
  • Google Map

行き方・アクセス

<電車>
JR山手線、東京メトロ南北線、都営地下鉄三田線、東急目黒線「目黒駅」から徒歩で15分
JR山手線「目黒駅」西口から東急バス(黒01 黒02 黒07)「元競馬場前」で下車し徒歩で1分
東急東横線「祐天寺駅」から東急バス(黒06)「元競馬場前」で下車し徒歩で1分
東急東横線「中目黒駅」から東急バス(黒09)「大鳥神社前」で下車し徒歩で6分

イベント情報

オープニングレセプション

開催日時:11月6日(金) 16:00~19:00

ギャラリートーク

開催日時:11月21日(土) 14:00~15:30
ゲスト:村越としや(写真家)
参加費:1,200円(会場観覧・オンライン配信)
申し込み:ふげん社公式サイトより

村越としや

ギャラリートーク 公文健太郎×村越としや(写真家) 申し込み

ギャラリーガイドツアー

作家本人とギャラリーディレクター 関根 史が本展の見どころを会場で解説。

開催日時:11月29日(日) 14:00~14:30
参加費:無料、予約不要

公文健太郎 写真展「土は静かである」 キヤノンギャラリー開催情報

キヤノンギャラリー銀座

開催日時

2026年12月1日(火)~12月12日(土) 10:30~18:30
休館日:日曜、月曜、祝日

入場料

無料

会場

行き方・アクセス

<電車>
都営地下鉄 「東銀座駅」A7、A8出口から徒歩で2分
東京メトロ日比谷線「東銀座駅」A2出口から徒歩で3分
東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線「銀座駅」A12出口から徒歩で3分

キヤノンギャラリー大阪

開催日時

2027年2月16日(火)~2月27日(土) 10:00~18:00
休館日:日曜、月曜、祝日

入場料

無料

会場

  • キヤノンギャラリー大阪
  • 公式サイト
  • 〒530-0005 大阪府大阪市北区中之島3丁目2-4 中之島フェスティバルタワー・ウエスト1F
  • Google Map

行き方・アクセス

地下鉄四つ橋線「肥後橋駅」、京阪中之島線「渡辺橋駅」直結
地下鉄御堂筋線「淀屋橋駅」から徒歩で5分
JR東西線「北新地駅」から徒歩で8分
JR「大阪駅」から徒歩で11分

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