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【俳優、アスリートたちが撮る「旅のフレーム」:3】南沙良

第一線で活躍する俳優やアスリートの中にも、旅と写真をこよなく愛する人たちがいます。彼らが旅先で何を感じ、なぜその瞬間にシャッターを切ったのか。そして旅をすることが自身にどんな影響をもたらしているのか。それぞれの視点をのぞかせてもらいました。
3人目は、女優・モデルの南沙良さんです。

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私の記録。

心がときめくとき、心が動くとき。私は自分が感じたものを覚えていたくて写真に収める

「富山県で撮った1枚。空の青さと夕陽が田園に反射してとても美しかったです。また行きたい素敵な場所でした」。

「家族で東京の美術館を訪れたときの写真です。小さい窓から入る光が幻想的でした。真ん中にある小さいオブジェに心がときめきました」。

普段どのような写真を撮ることが多いですか?

「家族、友人を撮ることが多いですが、旅行などに行った際には風景も撮ります。テーマは特に決めず、撮りたいと感じたときにシャッターを切るのが私のスタイル。あとは家族や友人がご飯を食べているときに写真を撮ることが多いかも。食事をしているときは無防備だから撮りたくなるんです」。

自分の旅スタイルにタイトルを付けるなら?

「健やかな旅!」。

旅先での写真は南さんにとってどんな存在ですか?

「自分の記録」。

「仕事で富山県に行ったときの、早朝の踏切です。支度場の横にありました。早朝で空が青くなり始めていて美しかったです」。

旅写真の面白さや魅力は?

「私は自分がその場で感じたものを覚えていたくて写真に収めるので、後に見返したときにそのときの情景や感情が浮かび上がってくるのが好きです。心がときめく瞬間、心が動くときに撮っています」。

旅先での撮影用に必ず持っていくアイテムは?

「カメラひとつで行くことが多いです」。

旅は自分自身を理解するのに必要な手段

「宿泊していた大阪のホテルの部屋の窓からの風景。学生時代、学校でプールに入ったことがなかったので、部屋の窓から偶然プールが見えたときに思わずシャッターを切りました」。

自分にとってズバリ、旅とは?

「旅は心を休めたり、自分自身を理解するのに必要な手段だと思っています」。

いつか旅したい場所は?

「南極!幼い頃からの夢で一度行ってみたい場所です」。

「一昨年、お仕事で熊本に行かせていただいた際に撮影しました。とてものどかで時間がゆっくりと経過しているように感じました。周りの緑と空の青さが露天風呂に反射していて、その美しさに息を呑みました」。

「山梨県を訪れた際、たまたま通りかかった踏切の前で富士山に出会いました。とてもきれいで、いつの間にかカメラを向けていました。まだ少し肌寒かった頃に撮影したものですが、夕陽に富士山が照らされていて少し心があたたかくなりました」。

「どちらも栃木県の祖父母の家に行ったときの写真です。上の写真は早朝に田んぼ道を散歩したとき。空気が本当に澄んでいて風景を見ているだけで心癒されます。居心地の良さが写真からも伝わればいいなと思います。下の写真は絵に描いたような雲がすごくかわいくて撮影しました。夏の暑さはあまり好きではないけど、夏の空は好きです」。

南沙良

東京都出身、2002年6月11日生まれ。映画『幼な子われらに生まれ』(2017)で女優デビュー。初主演映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』(2018)で、報知映画賞、ブルーリボン賞ほか、数々の映画賞を受賞。2022年映画『沙良ちゃんの休日』、『この子は邪悪』で主演、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK)などに出演。2023年、ドラマ『女神の教室〜リーガル青春白書〜』(フジテレビ系)へ出演の他、Netflix『君に届け』での主演、『ダンジョンズ&ドラゴンズ』では初の吹き替えに挑戦。現在、主演を務めた『恋と知った日』がABEMAにて配信中。
愛用カメラ:CONTAX T2、NATURA CLASSICA、SAMURAI

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GENIC vol.68【フォトグラファー流「旅のMyルール」】
Edit:Megumi Toyosawa

GENIC vol.68

10月号の特集は「旅と写真と」。まだ見ぬ光景を求めて、新しい出逢いに期待して、私たちは旅に出ます。どんな時も旅することを諦めず、その想いを持ち続けてきました。ふたたび動き出した時計を止めずに、「いつか」という言葉を捨てて。写真は旅する原動力。今すぐカメラを持って、日本へ、世界へ。約2年ぶりの旅写真特集。写真家、表現者たちそれぞれの「旅のフレーム」をたっぷりとお届けします。

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