menu

haru wagnusがOLYMPUS PEN E-P7で“記憶”のように写し出すエモーショナルな世界

コンパクトで高機能、おしゃれなミラーレス一眼カメラとして人気の「OLYMPUS PEN(オリンパス ペン)」シリーズの最新機種「OLYMPUS PEN E-P7」。今回は、空想と現実が交差したような作風が印象的な写真家haru wagnusさんに、カメラ内で12色の彩度、シェーディング、 ハイライト&シャドウを調整できるPEN E-P7の注目機能「カラープロファイルコントロール」を活用して、独自の世界観を表現してもらいました。M.ZUIKOの標準ズームレンズ14−42mmとM.ZUIKO PROシリーズ20mmの単焦点レンズを使って撮り下ろしたエモーショナルな作品とともに、haruさんが感じた「PEN E-P7」の魅力やお気に入りのポイントを紹介します。

  • 作成日:

写真家haru wagnusさんの「人の心に残る」作品づくり

人物、花、自然などを被写体に、風景とポートレートを織り交ぜつつ、感情に訴えるような撮影を得意とするharu wagnusさん。「“記録”よりも、“記憶”に留めるというのをコンセプトに、どうすれば人間のアナログな感情に落とし込めるかを考えながら作品を作っています。キーワードは“音楽的”、“エモーショナル”、“ファンタスティック”、“ストーリー”です。そういう世界観を作り出すために心がけているのは、できる限り静止画的ではなく、動画的に撮影すること。被写体も自分も動きながら、時には音楽を口ずさんでリズムを感じながら撮影します。そして編集する時も、音楽をかけながら、自分のハートがドキッとするところまで追い込むんです。少し大胆にハイライトを飛ばしたり、シャドウを落としたり、攻めた仕上がりのほうがグッとくることが多いように思いますね」。

記憶のような描写を実現!haru wagnusさんのカラープロファイルコントロール活用法

今回の作品の多くは、カラープロファイルコントロールを使って撮影したというharuさん。「PEN E-P7を使ってみて、まず自分のスタイルに合うな、と思った機能はカラープロファイルコントロール。カメラ内で自由に色味を設定できることが、自分らしい作品づくりにぴったりだと感じました。カラープロファイルコントロールを使ってエモーショナルな雰囲気に仕上げるには、ある程度、極端な色設定をすることが近道だと思います。僕の場合は、ブルーとシアンを強調し、レッドやイエローを少し抑えることで、青寄りの世界を作りましたが、さらに色温度設定や色かぶり補正もあわせてコントロールすると、より自分らしいカラーに仕上げられると思います。あまりモダンすぎるとエモーショナルさの要となる人間の感覚から離れてしまうので、コントラストとシャープネスは少し抑えめに設定。“記録”ではなく、“記憶らしい描写”だと感じられるよう、オールドレンズ風の雰囲気も意識しています」。

カラープロファイルコントロールについてもっと詳しく

haru wagnusさんがOLYMPUS PEN E-P7で写し出すエモーショナルな世界

ウェットさ漂う滲みと美しいボケが表現してくれる切なさ

撮影モード:絞り優先 レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 20mm F1.4 PRO 焦点距離:20mm(35mm判換算 40mm) 絞り:f/1.4 SS:1/16000秒 ISO感度:LOW(約100相当) カラープロファイルコントロール使用

撮影モード:マニュアル レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 20mm F1.4 PRO 焦点距離:20mm(35mm判換算 40mm) 絞り:f/1.4 SS:1/16000 秒 ISO感度:640 カラープロファイルコントロール使用

撮影モード:マニュアル レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 20mm F1.4 PRO 焦点距離:20mm(35mm判換算 40mm) 絞り:f/2.0 SS:1/4000 秒 ISO感度:160 カラープロファイルコントロール使用

Model:小牧リサ(@risa_papillon__)

【Scene】初夏の夕暮れ時、潮騒と光をテーマに茅ヶ崎東海岸で撮影。「この日は風が強く、潮風が舞っていて、靄がかった海辺の雰囲気が光の美しさを強調していました。波が高い日は一瞬一瞬で海の表情が変化します。モデルさんには自由に波打ち際で遊んでもらい、その時にしか撮れない瞬間をおさめていきました」。

【Shooting】「2枚目の写真は、逆光でローアングルから光を捉えることで、波で濡れた浜辺を反射でキラキラと光らせ、奥の被写体にピントを合わせることで、光の玉ボケを手前に作り出しました。逆に浜辺にピントを合わせれば、3枚目の写真のように奥の被写体に玉ボケを作れます。この光の玉ボケが、潮騒が聞こえる浜辺の空気感と相まって、幻想的な世界観を作ってくれました」。そんな表現を可能にしてくれたのは、レンズM.ZUIKO DIGITAL ED 20mm F1.4 PROの美しい描写性とボケ感の滑らかさ。「1枚目はチルト式モニターを活用してハイアングルから撮影しましたが、波の強い海のディテールを鮮明に、広大な雰囲気を写し出してくれました。色はカラープロファイルコントロールを使って、全体的にブルー寄りに、シアン〜グリーンも足しています。コントラストは1段下げてあまり強くせず、シャープネスは足して玉ボケの輪郭を強調。そうすることで、夏の爽やかさと光の美しさが引き立ちました」。

ポートレートも風景もクリアな画質で情感たっぷりに思い出を写し出す

撮影モード:マニュアル レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ 焦点距離:24mm(35mm判換算 48mm) 絞り:f/4.5 SS:1/16000 秒 ISO感度:6400

Model:小牧リサ(@risa_papillon__)

撮影モード:マニュアル レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ 焦点距離:32mm(35mm判換算 64mm) 絞り:f/5.3 SS:1/16000 秒 ISO感度:6400

【Scene】​​
「夏本番前、7月初旬の茅ヶ崎東海岸で夕方17時ごろ、標準ズームレンズの実力を試してみたくて砂浜でスナップ撮影。光の当たり方に合わせて絞り値と焦点距離を調整しながら、ポートレートから風景写真まで、いろいろな画角で撮ってみました」。

【Shooting】​​
「1枚目のポートレートは半順光、F値4.5で撮影。焦点距離をフルサイズ換算50mmほどで撮ると良い雰囲気で撮影できました。2枚目は夕方になって自分たちの影が長くなってきたので、順光でF5.3に設定して記念写真的に撮影。思い出を撮る、という感覚がこのレンズの特長に合っていると思います。 標準ズームレンズを使ってみて感じたのは、画質がすごくいいということ。質感描写も、写りも良く、このレンズ1本でも勝負できるな、と思いましたね。撮影中もモデルさんと液晶モニターを見ながら、すごくいい感じに撮れているね!と盛り上がりました。まさに“使えるレンズ”といった感じで、旅先での撮影やスナップにもぴったりだと思います」。

紫陽花を柔らかに見せる色設定でしっとりと雰囲気のある写真に

撮影モード:マニュアル レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 20mm F1.4 PRO 焦点距離 20mm(35mm判換算 40mm) 絞り:f/1.4 SS:1/1000 秒 ISO感度:400

【Scene】​​
「紫陽花のしっとりとした雰囲気ある写真を撮るために、飛鳥山公園へ。曇り空の午後、情緒あるムードの中、紫陽花の道を散歩しながらスナップのように撮影。スナップではあるけど、どことなく異空間のような雰囲気を目指しました。レンズはM.ZUIKO DIGITAL ED 20mm F1.4 PROを使用しています」。

【Shooting】
「このレンズが持つボケ感を活かして、あえて一番浅いF1.4に設定して空間を捉えていくことで、独特な空気感を演出。被写体を浮き上がらせ、没入感のある写真に仕上げました。このレンズはPROシリーズならではの質感描写の良さで、しっとり感があって、どこかウェットさが漂うところが魅力的。風景、人、木々、花、何を撮っても質感豊かに描写してくれるところが素晴らしく、とても気に入っています」。

撮影モード:マニュアル レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 20mm F1.4 PRO 焦点距離20mm(35mm判換算 40mm) 絞り:f/1.4 SS:1/2000 秒 ISO感度:200

【Shooting】「あらかじめカラープロファイルコントロールで色温度を2段青くし、色かぶり補正も2段マゼンタへコントロール。コントラストは標準より1つ落とし、シャープネスも1つ下げて、あえて柔らかめな描写に寄せて、オールドレンズ風の写真を撮れるように設定して撮影しました。撮影後にさらに、その時の空気感まで出るように、ブルーやシアン、マゼンタを生かす設定をカラープロファイルコントロールで調整して、カメラ内でRAW現像しています」。

夏の楽しさと一瞬の煌めきを青の世界で表現してエモーショナルに

撮影モード:マニュアル レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 20mm F1.4 PRO 焦点距離:20mm(35mm判換算 40mm) 絞り:f/1.4 SS:1/1600 秒 ISO感度:5000

撮影モード:マニュアル レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 20mm F1.4 PRO 焦点距離:20mm(35mm判換算 40mm) 絞り:f/1.4 SS:1/1600 秒 ISO感度:4000

Model:朝日奈まお(@maokura__) 白川うみ(@umi_photo1) 蒼咲はるか(@ru___hao) 真実(@_____mami20) リオ(@riorio_03_) 大渕野々花(@tiny_wildflor) 雪乃きの(@kyno_petit)

【Scene】「江ノ島海岸で7月初旬、白コーデと手持ち花火を準備して撮影しました。夏の楽しさや華やかさ、花火の一瞬の煌めきと切なさを、“夏の思い出”としてパッケージング。モデルさんにはあらかじめ動きの指示はしつつも、とにかく花火を楽しんでもらい、僕も夢中でシャッターを切って、その時にしか撮れない瞬間を撮り続けました。背景として江ノ島を入れ込んだり、浜辺の水面反射などを入れたりすることで、よりエモーショナルな作品に仕上がったと思います」。

【Shooting】「カラープロファイルコントロールでブルーを強め、花火の色味を強く表現できるように少しだけ彩度を高めに設定しました。その効果で、夕闇が広がる青い世界がより強調され、花火を印象的に写し出せたと思います」。レンズはM.ZUIKO DIGITAL ED 20mm F1.4PROを使用。「このレンズの質感描写がとても気に入ってます。ボケ感が美しく、艶感のある滲み方が好み。レンズの特性なのか、スターフィルターなどは使っていないにもかかわらず、花火の強い光がまるで星のような形に写るのが素晴らしいですね。火花が青の世界を美しく演出してくれたと思います」。

情緒あふれる紫陽花に人物を重ねて作る、幻想的なアート風写真

撮影モード:アドバンストフォトモード(多重露出) レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 20mm F1.4 PRO 焦点距離:20mm(35mm判換算 40mm) 絞り:f/1.4 SS:1/1000秒 ISO感度:400

撮影モード:アドバンストフォトモード(多重露出) レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 20mm F1.4 PRO 焦点距離:20mm(35mm判換算 40mm) 絞り:f/1.4 SS:1/1000秒 ISO感度:400

Model:ゆめ(@yutatu1983)

【Scene】​​
飛鳥山公園でスナップ中、アドバンストフォト(AP)モードの多重露出を使い、紫陽花と人を重ねたアート風な写真を撮影。「あらかじめ被写体同士の位置関係を想像してから、重ねるのがコツ。たとえば花をアップで撮り、人を引きで撮った写真を重ねると、人が極端に小さくなるように、紫陽花と人物を重ねた時、花と人物との対比で花の大きさが変わって見えるので、モニター画面を見て仕上がりをイメージしながら撮影しました」。

【Shooting】「カラープロファイルコントロールで色温度などの設定を変更しつつ撮影。色温度は2段青くし、色かぶりは2段マゼンタへ。コントラストは標準より1つ落とし、シャープネスも1つ下げて、あえてオールドレンズのような柔らかめの描写を意識しました。その後、紫陽花の色をより雰囲気よく表現するために、ブルーやシアン、マゼンタを生かすようにカラープロファイルコントロールで設定して、カメラ内でRAW現像しました。個人的に多重露出を使っての撮影が好きなのですが、PEN E-P7は誰もが簡単に設定できて、ラクに撮れるのがいいですね。モニター画面を見ながら数枚を重ねられるので、工夫次第で多種多様な作品が生み出せると思います」。

haru wagnusさんがPEN E-P7を使ってみて感じたこと

自由に色味を設定できて、イメージ通りに撮れるのが気持ちいい!

撮影モード:マニュアル レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 20mm F1.4 PRO 焦点距離:20mm(35mm判換算 40mm) 絞り:f/1.4 SS:1/1000秒 ISO感度:LOW(約100相当)

「クラシカルなOLYMPUS PENシリーズのデザインを受け継ぎつつ、モダンさもある洗練されたビジュアルは個人的に好きな方向性で、とても共感できます。軽くてコンパクトで、バッグからの出し入れがラクなのもいいですね。M.ZUIKO DIGITAL ED 20mm F1.4 PROを付けても軽く感じるほどで、これなら誰でも気軽に単焦点レンズを使えるのではと思いました。また操作性も優秀で、プロファイルコントロールが前面のスイッチで切り替えられるのもわかりやすいですし、マニュアルモードで絞りとシャッタースピードをダイヤルでささっと回して設定できるのも、個人的には撮りやすかったです」。そんなharuさんが特に気に入ったのはカラープロファイルコントロール。「かなり自由度があって面白いです。撮る前にも調整して設定しておけるので、自分の思い描く世界観の色設定をしておけば、すぐにイメージ通りに撮れるのが気持ちいい!撮っている最中も画面を見ながら、わりと直感的にいじったんですが、その場の雰囲気に合わせた色を作りやすいと感じました。作品の雰囲気づくりまでカメラ内で完結できるのは、その後の作業スピードにも大きく影響するので、かなり助かります」。そして何よりも魅力に感じたのは、手軽でありながら、高画質・高機能を兼備する万能さとのこと。「カメラは“旅に連れて行きたい!”と思えるかどうかが大切だと思うんです。作品撮りに使えるカメラはたくさんあると思いますが、旅先のスナップで質感よく使えるカメラは貴重。そういう意味でも、PEN E-P7は自由に好きな色設定をしながら、いろいろな旅に連れて行きたいと思える素敵なカメラです」。

商品情報

OLYMPUS PEN E-P7 14-42mm EZ レンズキット

オープン価格
カラー:シルバー/ホワイト

haru wagnusさんも気に入ったカラープロファイルコントロール
12色の彩度やシェーディング、ハイライト&シャドウを細かく調整して、カメラ内で好みの色合いを作り上げることが可能です。
詳しくはこちら

M.ZUIKO DIGITAL ED 20mm F1.4 PRO

美しくにじむボケ質と高解像を実現した小型高性能 PRO レンズ。風景、ポートレート、スナップ、テーブルフォト等、身近な撮影領域で活躍し、多彩な表現を楽しめます。

希望小売価格:104,500円(税込)
カラー:ブラック

「OLYMPUS PEN E-P7」購入はこちら
もっと詳しく知りたい方はこちら

haru wagnus

写真家/プロダクトクリエイター イギリスと日本人のハーフとして幼少期をロンドンで過ごす。音楽クリエイター、イベンターなどを経て、Instagram をきっかけに写真を始める。人物・ファッション・トラベル・アート写真を得意とし、数多くの広告撮影を行うなどその活躍は多岐にわたる。共著に「超絶レタッチ術」「ポートレート写真術」など。

haru wagnus Instagram
haru wagnus Twitter

おすすめ記事

もなみんがOLYMPUS PEN E-P7で表現する清涼感あふれるときめきの瞬間

より自分らしく!より思いのままに表現!「OLYMPUS PEN E-P7」新登場 #PENのある生活

OLYMPUS PEN E-P7をPEN loverの3人がレビュー #PENのある生活

次の記事