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【リレー連載#3 国分真央】フォトグラファー12名がカメラをつなぐ#PENのある生活

コンパクトで高機能、おしゃれなミラーレス一眼カメラとして人気の「OLYMPUS PEN(オリンパス ペン)シリーズ」 。今回は、人気のPENシリーズに加わった最新機種「OLYMPUS PEN E-P7」で、12名のフォトグラファーにそれぞれの日常を自由に表現していただきました。フォトグラファーからフォトグラファーへ、カメラをつなぐ、リレー形式でお届けします。
3人目は嵐田大志さんからバトンを受けた、写真家の国分真央さんです。

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【リレー連載】フォトグラファー12名がカメラをつなぐ #PENのある生活

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国分さんにとっての日常とは?

「いつも何か面白いものや少しの変化を目で追って探しているので、自分にとって興味があるものや潜在的に惹かれるものを見つけたときは、思わずシャッターを切ります」という国分さん。2020年、東京から山梨に住まいを移されたそう。「山梨に移住してから特に、日常の光景に見慣れるということがあまりなくて…、自然の変化はとても早く、尊いものだなと感じる毎日。たとえば空が雲の形や夕暮れの色合いで毎日違うように、生きている限り、日々目にするものは常に新しい光景だと思うんです」。国分さんにとって、日常を撮ることとは、「一瞬一瞬の止まらない時間を切り取り、心や記憶に留めていくこと。人間はやはりずっと覚えておくことは不可能で、思い出したり、忘れたりを繰り返すもの。そんなときに写真があることで、思い出をより濃く留めることができます。過去に撮った写真を見返すことで、当時気づけなかったことに気づくきっかけにもなりうるかなと。日常を撮った写真は、未来の自分への手紙のような、そんな存在かなといつも思っています」。そんな国分さんに、見慣れることのない日常をPEN E-P7で撮り下ろしていただきました。

写真家 国分真央がPEN E-P7で切り取った日常

みずみずしい朝露にマクロレンズでフォーカスイン

絞り優先 レンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro 焦点距離 30.0mm シャッタースピード 1/100秒 F値 f/5.0 ISO 200

花や木々など、自然を美しい色合いで魅力的に写し出す国分さん。「雨が止んだ早朝に撮影した朝露光る草。雫の美しい様子を撮りたくて、M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macroを使用。ホワイトバランスはオートで撮影しました。朝露の透明感と雨上がりならではのしっとりした質感を表現することを心がけながら、ピントに気を付けて、一番見せたい大きな雫に焦点を合わせています」。今回PEN E-P7を使っての撮影で、初めてマクロレンズに挑戦したそう。「普段は使わないので楽しみにしていたマクロレンズ。いつも見ている世界とは別次元で、初めてカメラを持ったときと同じような新鮮な感覚で撮影できました。ボケ感とピントを合わせて見せたい部分のバランスが取れているのがよかったです」。

花の中心をクローズアップして秘めやかな印象に

絞り優先 レンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro 焦点距離 30.0mm シャッタースピード 1/320秒 F値 f/3.5 ISO 200

「植物園に行ったときに撮影した胡蝶蘭。普段の目線とは変えたかったので、こちらもマクロレンズを使用。いつもとは違う花の表情や、無垢でありながらも不思議な世界観を描くことを狙いました。好きな海外の写真家さんが、よく花の中心のアップを撮影していて、花の秘めやかな撮り方や感性にインスパイアされています」。

ストーリーが始まりそうな光景をナチュラルな雰囲気で

絞り優先 レンズ M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 焦点距離 17.0mm シャッタースピード 1/1250秒 F値 f/1.8 ISO 100

「かすみ草畑に行って撮影しました。かすみ草畑だけでも十分絵になりますが、その日ちょうど麦わら帽子を被っていたので、花畑に添えてみたら、よりナチュラルな雰囲気に。かすみ草畑と麦わら帽子の組み合わせでストーリー性がある1枚になったと思います」。レンズはM.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8を使用。「このレンズは広く撮れるのはもちろんなのですが、被写体に寄れる近接力も申し分なく、ボケ感もなめらかで個人的にはお気に入りの描写でした。初めて一眼カメラを使われる方にもおすすめしたい1本です」。

背景の優しいボケで際立つ、繊細な花のディテール

マニュアル露出 レンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ 焦点距離 42.0mm シャッタースピード 1/40秒 F値 f/5.6 ISO 250

こちらも植物園で撮った胡蝶蘭。「マクロレンズではなく、M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ で撮影しています。全体像を撮影しながらも花脈の質感を損なわない程度に寄って撮影。標準ズームレンズでも十分寄って撮れるなと実感しました。後ろの優しい光のボケ感が花とマッチしているように感じられる、フェミニンな色合いもお気に入りの1枚です」。

背景をぼかして可憐な野花を鮮明に写し出す

マニュアル露出 レンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ 焦点距離 42.0mm シャッタースピード 1/160秒 F値 f/8.0 ISO 250

「道端に咲いていたハルジオンを撮影しました。ピントが合った花のずっと後ろまで咲いていたので、その花まで背景に取り込むと白いボケが写って、きれいかなと考えて撮ったもの。花びらの一枚一枚、茎に生えている細かい毛まで美しく写せて、繊細さを表現できたと思います」。作品撮りでは花を被写体にされることが多い国分さん。「花を撮影するときは、カメラが重いと手ぶれが気になるものですが、PEN E-P7は軽量なので気にせず、撮影に集中できました。優秀な手ぶれ補正機能もついているので安心です」。

ピントを外側の世界に合わせて梅雨の空気感を強調

マニュアル露出 レンズ M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 焦点距離 17.0mm シャッタースピード 1/60秒 F値 f/4.0 ISO 250 アートフィルター ブリーチバイパス

「室内から見た窓際を撮影。あえてピントを窓の外側の世界にすることで、梅雨ならではの雰囲気、雨の空気感や湿度など、季節感を強調することを狙いました。窓の外に鬱蒼とした緑、苔むした岩が写ることで、この時期特有の暗さを印象的に表現できたと思います。レンズはM.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8を使用。この写真は緑と青の塩梅が落ち着いているアートフィルター、ブリーチバイパスを使いました」。

暗がりの洞窟の先にある光をクールな色味で表現

レンズ M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 焦点距離 17.0mm シャッタースピード 1/60秒 F値 f/4.0 ISO 250 アートフィルター ブリーチバイパス

「洞窟の中から見上げた先にある出口の光を撮影。出口のシルエットと屋外の明暗比と、雨が降り続いたあと特有の空の質感がマッチしていると考え、シャッターを切りました。明暗比を意識しながら、何か物語が始まりそうな、ストーリーを想像させる印象に。クールな色味を試したかったので、この写真もアートフィルターのブリーチバイパスを使用しています。広角気味で撮りたかったので、レンズはM.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8を使用」。

半逆光とプロップでしっとりとムードのある物撮りを

絞り優先 レンズ M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 焦点距離 17.0mm シャッタースピード 1/6秒 F値 f/1.8 ISO 100

レンズはM.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8を使って、室内で物撮り。「お気に入りのキャンドルを点して、半逆光での撮影。雨の時期だったので落ち着いた雰囲気にはなりましたが、キャンドルの後ろにスモークツリーのドライフラワーを添えたことで少し華やかな印象も出せたかなと思います」。

国分真央さんが「OLYMPUS PEN E-P7」を使ってみて感じたこと

今回のPEN E-P7は国分さんにとって初めてのPEN。「PENといえば女性が手軽に撮影を楽しむイメージでしたが、PEN E-P7は描写も申し分なく、アートフィルターの豊富さに驚きました。またレンズもバリエーションがあるので、被写体によってはメイン機として使える機能を備えていると思います」。特に気に入った点は?「持ち運びのしやすさですね。コンパクトフィルムカメラで撮影する感覚と似ていました。普段、機材やカメラの重さには現場へ向かうたびに悩まされていますので、軽さは魅力的です。小さなバッグにも収まりますし、手軽にスナップ撮影できるので、カメラを始める方にもぴったりだと思います。あとはシャッターの静音モード。人目を気にせず撮影できるのがよかったです」。

国分真央

写真家 1990年生まれ、東京都出身。カメラ歴15年。映像制作会社や写真事務所を経て独立。2020年、東京から山梨に移住したことをきっかけに、現在はフリーランスの写真家として活躍中。書籍や広告、CDジャケットなどの撮影と、活動の幅は多岐に渡る。

国分真央 Twitter
国分真央 Instagram

次はフォトグラファー・コハラタケルさんの登場です。

国分真央さんがPEN E-P7をバトンタッチするのは、フォトグラファーのコハラタケルさん。国分さんにコハラさんの印象をお聞きすると…「プライベートでも親交があり、写真に対してとても熱量がある友人の一人です。最近コハラさんの作品を見ていて、良い意味で変化を感じていたところ。昔は彼の優しさが全面に出ているような写真でしたが、今はコハラさん自身の丁寧なところや、”光あるところに影あり”というような陰影の部分が色濃く出ているように思うんです。より人間味が深くなっているなと感銘を受けていますね」とのこと。次回、そのコハラさんがPEN E-P7で切り取った日常写真をお届けします!

コハラタケルさんの記事を読む

コハラタケル

フリーランスフォトグラファー 1984年生まれ、長崎県出身。大学卒業後、建築業の職人を経てフリーライターとなり、フォトグラファーに転身。企業案件や家族写真を撮影するほか、セミナー講師や月額制noteサークルを運営。#なんでもないただの道が好き の発案者。

コハラタケル Twitter
コハラタケル Instagram

【リレー連載】フォトグラファー12名がカメラをつなぐ #PENのある生活

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リレーに使用したカメラ「OLYMPUS PEN E-P7」商品情報

「OLYMPUS PEN E-P7 ボディー」
オープン価格
カラー:シルバー/ホワイト

「OLYMPUS PEN E-P7 14-42mm EZ レンズキット」
オープン価格
キット内容:
ボディー(シルバー/ホワイト)
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ
※装着されるレンズはボディー色ホワイトの場合はシルバー、ボディー色シルバーの場合はブラックとなります。

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