テーマは「UNDERCURRENT」
ジョニー・メイ・ハウザーとアルド・ヴァン・デン・ブロークの2人は、本展示タイトルでもある「UNDERCURRENT」というテーマで、人間生活の平穏で、しばしば見過ごされる側面に焦点を当てることで共鳴。
ハウザーの写真はソフトでクールな配色を特徴とする静謐で内省的なイメージを持ち、人間が持つ感情の神秘的な領域を捉えています。これらのビジュアルは、従来の写真の見方を超えて、鑑賞者に内省、孤独、感情的な親密さを探求するよう誘います。その結果、鑑賞者は、ハウザーの作品を見ているままに感じ取り、経験そのものに焦点を当てることになります。
対照的に、ヴァン・デン・ブロークは、大都会や荒涼とした風景、見知らぬ人々の謎めいた部分からインスピレーションを受け、質感のある作品を通して、社会の奥底に存在するものを探求。廃棄された段ボール、木、布、プラスチック、金属などの素材選びで作品に生命を吹き込みます。
両作家とも、自分自身の体験の機微な部分にじっくりと目を向け、人間という存在の隠れた奥深さに感受性を持って触れるよう強く促しています。
本展覧会では、ハウザーの写真作品を7点、ヴァン・デン・ブロークのペインティング作品を大小14点ほどを発表予定。
展覧会「UNDERCURRENT」情報
開催日時
2023年9月29日(金)~10月22日(日) 13:00~19:00
休廊日:月曜、火曜
観覧料
無料
会場
SOM GALLERY
〒103-0003 東京都中央区日本橋横山町4-9 birth 5F
行き方・アクセス
<電車>都営地下鉄新宿線「馬喰横山駅」A1出口から徒歩で1分
プロフィール
Johnny Mae Hauser(ジョニー・メイ・ハウザー)
1997年生まれのオランダ系ドイツ人のアーティスト。
1997年生まれ。2022年ハーグ王立美術学院卒業。写真表現を用いて、人間の感情の曖昧な存在を繊細に捉えることに挑戦している。ハウザーの詩的な色使いとイメージの匿名性によって、内省や孤独、親密さといったテーマが一つになる表現を生み出している。
主な個展に、「Bildnis」(Gallery HEDEN、ハーグ、オランダ、2022)。
主なグループ展に、「SBK sprouts young talents award」(アムステルダム、オランダ、2022)、「Ron Mandos best of graduates,」(アムステルダム、オランダ、2022)「Vier-en-dertig ondergaande zonnen」(Vriend van bavink Gallery、アムステルダム、オランダ、2022)「When Joy Prevails」(Galerie helder、ハーグ、オランダ、2023)、「Dämmerung」(Gallery Frank Taa、ロッテルダム、オランダ、2023))など。
主な受賞歴に、「HEDEN startprijs」大賞(2022)、「SBK sprouts young
talents award」入選(2022)、「Ron Mandos best of graduates」入選(2022)など。
Aldo van den Broek(アルド・バン・デン・ブローク)
1985年生まれのアーティスト。
独学で表現を学び、街の中から厳選した廃材を使用することで、被写体を再構築、再コンテクスト化し、卓越した技術と遊び心溢れるアッサンブラージュのテクニックを組み合わせて表現を行う。表現媒体も、質感のあるキャンバスや彫刻等、独自の視点を切り口に抽出し表現に昇華している。
主な個展に、「In Every Dream Home A Heartache」(Rijksmuseum Twenthe、トゥウェンテ、オランダ、2020-2021年)、「Sonntag」(Vriend van Bavink Gallery、アムステルダム、オランダ、2022年)、「VACUUM」(Vriend van Bavink Gallery、アムステルダム、オランダ、2023年)など。
主なグループ展に、「Vier-en-dertig ondergaande zonnen」(Vriend van bavink Gallery、アムステルダム、オランダ、2022)、「ART ROTTERDAM」(Vriend van Bavink Gallery、ロッテルダム、オランダ、2023)、「Dämmerung」(Gallery Frank Taa、ロッテルダム、オランダ、2023)など。
主な受賞歴に、「Depth Development for Artists Mondriaan Fund」「Prix de Rome Visual Arts」(2015)、「Prix de Rome Visual Arts」(2017)
- 【お問い合わせ先】
- SOM GALLERY
- www.somgallery.com