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一人旅にもぴったり。癒しの詰まった鹿児島で自分史上最高のHealing Tripを

目まぐるしい日常からちょっと距離を置いて、ひとやすみ。鹿児島で自分史上最高のヒーリング・トリップを叶えてみませんか?
海、島、火山など自然豊かな環境が魅力の鹿児島県は、癒されるのに最高の場所。公共交通機関でまわれるスポットが多いので、一人旅にもぴったりです。今回は旅行写真家のYUUKIが「癒しの一人旅」をテーマに、いざ鹿児島へ。陸の玄関口である鹿児島中央駅を起点に、心身ともにデトックスできる「指宿(いぶすき)」エリアと、歴史と“美味しい”が詰まった鹿児島市内を巡りました。そのなかから特に、撮りたいが止まらなくなるおすすめのスポットを紹介します。

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目次

南国ムード漂う「指宿」エリアで心身ともにデトックス

観光列車「特急 指宿のたまて箱」で50分の贅沢旅

鹿児島中央駅と指宿駅を往復する観光列車「特急 指宿のたまて箱」。黒と白の特徴的な車体は、竜宮伝説の発祥の地といわれている指宿にちなんで、たまて箱を開ける前後の浦島太郎の髪の色が表現されています。乗車時にはドアの上部から白い霧が吹き出し、たまて箱を連想させる演出が!走り出す前から期待が膨らみます。

客席は全て指定席の2両編成。白と黒のクールな車体とはうってかわって、木材がメインの車内は温もりを感じられる居心地の良い空間。1号車はチーク材、2号車は杉材を使ったインテリアで、雰囲気の違う車内を楽しめます。

カウンター席、ボックスシート、ソファ席などいくつかタイプがあり、席によって見える景色が違います。鹿児島中央駅から指宿駅へ向かう今回の旅、おすすめは進行方向に向かって左側、錦江湾が目の前に広がるカウンター席は、一人旅にぴったりです。青い世界を独り占めしているような感覚に、旅の満足度が一気に上がります。

列車旅を楽しむために欠かせないのが、車内販売グルメ。フレッシュな卵と牛乳で作られたクレームアメリと黒ゴマの「いぶたまプリン」や、車両の白黒を表現した「いぶたまチョコパン」、指宿の天然湧水で仕込んだ「指宿温泉サイダー」など、数量限定や車内販売限定の商品もあるのでチェックを忘れずに。美しい車窓を眺めながらいただくスイーツやドリンクは格別です。

車内には竜宮伝説にちなんだ絵が飾られていたり、たまて箱にメッセージを入れると車内アナウンスで読み上げてくれる「言霊サービス」があったり、記念乗車証のスタンプが置かれていたりと列車旅を楽しむための工夫がいたるところに散りばめられています。
あっという間に終わりを迎えてしまう50分の旅は、一分一秒が想像以上に充実の時間。

2022年には運行開始から10年を記念して、指宿駅前に「いぶたまポスト」が設置されました。ついついシャッターを切りたくなる唯一無二のデザインが、とっても可愛いです。

特急 指宿のたまて箱 基本データ

<運行区間>鹿児島中央駅~指宿駅
<運行日>毎日
<運行時刻>
・下り 鹿児島中央→指宿
指宿のたまて箱1号 9:56発→10:47着
指宿のたまて箱3号 11:56発→12:48着
指宿のたまて箱5号 13:56発→14:49着
・上り 指宿→鹿児島中央
指宿のたまて箱2号 10:56発→11:48着
指宿のたまて箱4号 12:57発→13:48着
指宿のたまて箱6号 15:05発→16:00着
※運行日・運行時刻詳細は公式HPを確認

乗車料

乗車券1,020円 特急券1,160円

黒豚を使った指宿名物の「温たまらん丼」

指宿駅に着いたら、まずは腹ごしらえを。駅から徒歩約5分とアクセス抜群の「黒豚と郷土料理 青葉」は上質な黒豚、指宿産のさつま六白黒豚を使用した料理が自慢のお店です。

おすすめメニューは「温たまらん丼」。さまざまな店が提供する“指宿のご当地グルメ”です。そのルールは、砂むし温泉の源泉で作った温泉卵と地元産の食材を使うこと。青葉の温たまらん丼は、秘伝の濃厚なタレで仕上げられた黒豚と温泉卵とが絡み合い、一口食べると手が止まりません。シャキッとしたオクラの食感がアクセントになり、最初から最後まで飽きることなくいただけます。横に添えられたサツマイモのレモン煮は、さっぱりとしていてクセになる美味しさ。

他にも、さつま六白黒豚のしゃぶしゃぶや黒豚ロースカツ定食など、本場の黒豚を堪能できるメニューが用意されています。地元の人にも人気のお店です。

黒豚と郷土料理 青葉 基本データ

<住所>〒891-045 鹿児島県指宿市湊1-2-11
<TEL>0993-22-3356
<営業時間>11:00~15:00 L.O. 14:30 17:30~21:30 L.O. 21:00
<休業日>毎週水曜日
<駐車場>あり

行き方・アクセス

<電車>JR指宿枕崎線「指宿駅」より徒歩で約7分
<車>鹿児島空港から約1時間40分

JR日本最南端の駅「西大山駅」

JR日本最南端の駅として人気の「西大山駅」は、改札もない小さな無人駅。「薩摩富士」と称される開聞岳を真正面から眺めることができる絶景駅としても有名です。

列車は一日8往復しかないため、西大山駅と列車と開聞岳のトリプルショットを狙いたい人は、時刻表で確認を。

駅前には、指宿を代表する菜の花の黄色をイメージした「幸せの黄色いポスト」が。「開聞岳のすばらしい景観を見て幸せな気持ちを他の人に届けてほしい」という願いがこめられています。思い出に手紙を出してみてはいかがでしょうか?
“東洋のハワイ”とも言われる温暖な指宿は、12月末から菜の花畑が見頃を迎え、西大山駅では一面に広がる黄色の絨毯と開聞岳の絶景を楽しめます。

駅前には創業120年を超える漬物工場の直売店「かいもん市場 久太郎(きゅうたろう)」があり、漬物はもちろん、西大山駅にちなんだグッズや、指宿の名物などさまざまな商品が並びます。

「JR日本最南端の駅到着証明」も発行しているので、購入の際はスタッフに声がけを。

西大山駅 基本データ

<住所>〒891-0514 鹿児島県指宿市山川大山602
<TEL>0993-34-0132(かいもん市場 久太郎内)
<駐車場>あり

行き方・アクセス

<電車>JR指宿枕崎線 指宿駅から18分
<車>鹿児島空港から約1時間40分

浦島太郎伝説はここから!「長崎鼻」「龍宮神社」

浦島太郎が竜宮へ旅立った岬と言われている「長崎鼻」。薩摩半島の最南端に突き出た岬で、天気のいい日には屋久島・竹島・硫黄島まで望めます。海上に浮かぶ開聞岳を見ることができるため、ビューポイントとしても人気。海と山の雄大な景色を同時に楽しめる、素晴らしい場所です。

日本ロマンチスト協会が「恋する灯台」に認定した「薩摩長崎鼻灯台」もあります。ハート型のオブジェが設けられているので、ぜひ記念撮影を!人物なしでも可愛い写真が撮れます。

周辺には南国ムードを漂わせるソテツが数々あり、これらはなんと自生しているもの!「ソテツ自生地の北限」として国の天然記念物に指定されています。

長崎鼻の1番の見どころは、乙姫様が祀られている「龍宮神社」。浦島太郎と乙姫様が出会った縁結びの神様として多くの人に親しまれ、その他にも家内安全、航海安全、商売繁盛などさまざまな御利益があると言われています。

龍宮神社では、願い事を書いた貝殻を奉納する貝殻祈願ができます。祈願料100円を納めたら、好きな貝殻を選んで願い事を書き、側のかめ壺へ。境内にある貝塚で永年保管されます。
祈願された溢れんばかりの貝殻からは、パワースポットとしての人気がうかがえます。

浦島太郎の像にも注目を。石像を2回まわり、亀を撫でて念じると願い事が叶うと言われています。

長崎鼻 龍宮神社 基本データ

<長崎鼻 住所>〒891-0513 鹿児島県指宿市山川岡児ヶ水長崎鼻
<龍宮神社住所>〒891-0513 鹿児島県指宿市山川岡児ヶ水1581-34
<TEL>0993-22-2111(指宿市観光課)
<駐車場>16台(無料)

行き方・アクセス

<車>九州自動車道「鹿児島IC」から指宿方面へ約70分
<電車>JR指宿枕崎線「西大山駅」から車で約15分
<バス>JR指宿枕崎線「山川駅」から鹿児島交通バス開聞行きで約15分、「長崎鼻前」下車徒歩3分

「マンゴーの森」で南国の味を堪能

トロピカルフルーツを栽培している観光農園、「マンゴーの森」。土づくりからこだわって栽培されたマンゴーは、太陽の贈りもの「しあわせマンゴー」と名付けられています。ここではトロピカルフルーツを楽しめるカフェの利用と、園内の見学が可能です。

カフェの人気メニューは、マンゴー・ドラゴンフルーツ・パッションフルーツを贅沢に使った「玉手箱パフェ」。南国フルーツを一度に楽しめるお得なメニューです。

新鮮でジューシーなフルーツはいくらでも食べられそう!パフェはボリューミーな見た目ですが、さっぱりとしているので最後の一口まで美味しくいただけます。パッションフルーツジュースやマンゴージュースと一緒に、口いっぱいに幸せが広がるトロピカルな時間をお楽しみください。

園内ではフルーツの販売はもちろん、トロピカルフルーツを使ったジャムやゼリーなどオリジナル商品も販売しています。お店から発送できるので持ち帰りの心配は無用です。

マンゴーの森 基本データ

<住所>〒891-0513 鹿児島県指宿市山川岡児ケ水1332-4
<TEL>0993-35-0032
<営業時間>9:30~17:00
<休業日>水曜(10月~4月)
<駐車場>あり

行き方・アクセス

<電車>JR指宿枕崎線「西大山駅」からタクシーで約6分
<車>鹿児島空港から約1時間40分

「休暇村 指宿」の「砂蒸し風呂」でリフレッシュ

指宿といえば「砂蒸し風呂」。高温の温泉で温められた砂に埋まって温まる入浴法で、300年以上前から伝わる世界的にも珍しいお風呂です。錦江湾に面した指宿温泉郷にある宿「休暇村 指宿」では、日帰りでの利用も可能。専用の浴衣に着替えたら、髪の毛に砂がつかないようにタオルを被り、スタッフが掘ってくれた穴に横たわります。

スコップで首から下を埋めてもらったら完成。砂の心地よい暖かさと重さに、体の力が一気に抜けます。熱くなったら足先や手先を出すと楽になるので、無理をせず調整しながら楽しみましょう。埋まっている時は気づきにくいですが、砂から出ると全身から汗が吹き出していることにびっくり!体が軽くなったようなスッキリ感にハマる人が続出です。

休暇村 指宿のオーシャンビューの部屋からは錦江湾の壮大な景色をパノラマで眺めることができます。まるで絵画のような夕暮れ時の景色に、1日の疲れが一気にリセット。燃えるようなオレンジ色の朝日とグラデーションの空は、早起きが苦手な人にも見てほしい絶景です。

Photo:GENIC編集部

ロビー前の「太陽のテラス」には、源泉掛け流しの足湯があります。錦江湾を眺めながら、ゆったりと流れる南国ムードをお楽しみください。

休暇村 指宿 基本データ

<住所>〒891-0404指宿市東方10445
<TEL>0993-22-3211
<駐車場>あり

行き方・アクセス

<電車>JR指宿枕崎線「指宿駅」からタクシーで8分、送迎バスで約10分
<車>鹿児島空港から約1時間30分

海の上を歩く!幻の道「ちりりんロード」

錦江湾に浮かぶ無人島、「知林ヶ島」。3月から10月にかけての大潮または中潮の干潮時にだけ砂の道「ちりりんロード」が現れ、歩いて渡ることができます。
島と陸地が繋がることから、縁結びの島、愛の島とも呼ばれ、パワースポットとしても注目されています。砂の道には2つを合わせるとハートの形になる貝殻、「目八葵貝(モクハチアオイガイ)」が落ちているので探しながら歩いてみて。ちりりんロードが出現している時間は限られているので、訪れる季節に合わせてチェックしてください。

いぶすき 砂の道 ちりりんロード 基本データ

<住所>〒891-0404 鹿児島県指宿市東方
<TEL>0993-22-3252(指宿市観光協会)

行き方・アクセス

<電車>JR指宿枕崎線「指宿駅」からタクシーで約10分
<車>鹿児島空港から約1時間30分

「鹿児島市内」で歴史と“美味しい”に出会う

まずは、グルメと買い物の中心地「天文館」へご挨拶

必ず立ち寄りたい鹿児島一の繁華街「天文館」。アーケード、モール、歓楽街と大きく3つに分かれていて、全部でなんと42個の通りがあります。1番の特徴でもある約2kmにも及ぶアーチ型のアーケードは、日差しや雨、桜島の降灰対策として大きな役割を果たす重要な存在。天候に左右されず、アーケードに守られていつでも街歩きを楽しめるのが、天文館の素晴らしいところです。

歴史の始まりは江戸時代。薩摩藩主の島津重豪公が、天体観測の施設として建てた明時館は別名「天文館」とも呼ばれ、今の「天文館」の名前の由来となっています。アーケードを歩いていると、足元や天井に星座のアートがあるので注目してみて。

鹿児島の郷土料理を堪能できる老舗店や、有名なかき氷「白熊(しろくま)」発祥の店、鹿児島県産の鰻などたくさんの飲食店が集まっているので、ランチ、カフェ、ディナーと、1日中鹿児島グルメを堪能できます。天文館の公式HPにはかわいいイラストと共にエリアマップが掲載されていて、通りごとにお店が紹介されているので、事前にチェックしておくとスムーズに街歩きを楽しめそう。

天文館商店街 基本データ

<住所>鹿児島県鹿児島市東千石町
<駐車場>周辺にあり

行き方・アクセス

<電車>市電「天文館電停」から徒歩10分
<車>「鹿児島IC」から約10分/「鹿児島北IC」から約15分/「鹿児島港」から5分

1人でも利用しやすい「薩摩 雅咲亭」で鹿児島県産のうなぎを

天文館にある「薩摩 雅咲亭」では、備長炭で焼かれた鹿児島県産の大隈うなぎがいただけます。身はふわふわで香ばしく、濃過ぎないタレがちょうどよい味わい。知覧茶や鹿児島米のあきほなみなど、鹿児島の素材にこだわったお店です。カウンター席もあるので一人で利用しやすいカジュアルさが◎。

薩摩 雅咲亭 基本データ

<住所>〒892-0845 鹿児島市樋之口町10-7
<TEL>099-295-4845
<営業時間>11:00〜14:30 17:30〜21:00
<休業日>火曜日
<駐車場>なし

行き方・アクセス

<電車>市電「甲東中学校前駅」から徒歩で約3分

8mの巨体!鹿児島を愛する男「西郷隆盛銅像」

自刃した城山を背景に、仁王立ちする勇ましい姿。少し遠くからでも見える8mもの巨大な「西郷隆盛銅像」は、渋谷「忠犬ハチ公像」(初代)の制作者、鹿児島出身の彫刻家・安藤照が8年かけて作りあげたもの。

道路を挟んだ向かいの中央公園には撮影スポットが設けられており、カメラ台が準備されているので、一人旅でも簡単に記念撮影ができます。西郷さんの愛犬の像は常設ではなく、観光案内所の方が日々設置しているので出会えたらラッキー。今もなお鹿児島を見守っているようなどっしりとした西郷さんの姿からは、鹿児島への愛を感じることができます。

西郷隆盛銅像 基本データ

<住所>鹿児島県鹿児島市城山町4-36
<TEL>099-298-5111(観光交流センター)
<駐車場>無し

行き方・アクセス

<電車>市電「朝日通駅」から徒歩8分
<バス>「金生町」停留所から徒歩8分/カゴシマシティビュー「西郷銅像前」停留所からすぐ

鹿児島市内観光は「カゴシマシティビュー」が便利

市内観光に便利なのが、観光地循環バス「カゴシマシティビュー」。赤と緑のレトロなデザインと、海とイルカをイメージしたもの、昔の市電風デザインの全部で3種類のバスが運行しています。どのデザインのバスが来るかはわからないので、バスを待つ時間もワクワク。

鹿児島中央駅を含め、市内の見どころである全19のスポットをまわってくれます。1回乗車券は190円で、一日乗車券は600円で市電と市バスにも乗り放題なのでとってもお得。車内アナウンスで観光スポットの解説が流れるので、気になった場所でフラッと降りてみるのも一人旅の楽しさです。

写真を撮りたくなるレトロな内装と外がよく見える大きな窓で、ちょっとした移動も特別な旅時間に。

通常のコースに加えて「夜景コース」もあります。昼間とは違った鹿児島市内の様子をバスで巡れるのは嬉しいサービス!一日乗車券で利用できますが、200円の夜景コース専用の一日乗車券で夜景コースだけをたっぷり楽しむこともできます。

カゴシマシティビュー 乗車料

全コース乗車1回当たり大人 190円
小学生以下 100円
※一日乗車券は大人600円・小学生以下300円
※夜景コースは、夜景コース専用の一日乗車券、大人200円・小学生以下100円も利用可能。
 夜景コース乗車時に車内にて購入

147年ぶりに復活した「鶴丸城 御楼門」

鶴が羽を広げたような屋形から、別名の「鶴丸城」として親しまれている鹿児島城。のちに島津家第18代当主・初代藩主となる家久が1601年頃に建築を始めた、背後の城山と麓の居館からなる城です。

正面中央の巨大な門は、鶴丸城のシンボル「御楼門」。一度火災で焼失しましたが、2020年に日本最大の城門として147年ぶりに復活し、新たな観光名所として注目されています。
初夏には薄ピンク色のハスの花がお濠いっぱいに咲き誇り、その美しい景色は「かごしま自然百選」に登録されています。

鶴丸城 御楼門 基本データ

<住所>〒892-0853 鹿児島県鹿児島市城山町7-2

料金

見学自由
※黎明館は有料

行き方・アクセス

<電車>市電「市役所前」から徒歩で約10分
<バス>カゴシマシティビュー「薩摩義士碑前」下車すぐ

センス抜群の「CHIN JUKAN POTTERY喫茶室(チンジュカンポータリーきっさしつ)」でひと休み

御楼門をくぐると、さまざまな展示が楽しめる「鹿児島県歴史・美術センター黎明館」がお出迎え。館内の一角にある「CHIN JUKAN POTTERY喫茶室」は、歩き回った後にホッと一息つくのにピッタリの空間です。

ここは、400年以上の歴史を持つ薩摩焼を代表する窯元「沈壽官窯」と、鹿児島のデザイン集団「ランドスケーププロダクツ」が手掛ける陶器シリーズ、CHIN JUKAN POTTERYのカフェギャラリーです。ドリンクや軽食はギャラリーで販売されているプロダクトで提供されるので、実際に使ってみて気に入ったものを購入できる、気持ちのいい仕組み。

丸いライト、パープルの美しいソファ、スッキリとしたモダンでおしゃれな店内。窓の外に見える御楼門を眺めながら、美しいプロダクトでいただく食事はとても贅沢なひととき。

CHIN JUKAN POTTERY 基本データ

<住所>〒892-0853 鹿児島市城山町7-2 鹿児島県歴史資料センター黎明館内
<営業時間>平日 11:00〜18:00 日祝10:00〜18:00
<休業日>黎明館の定休日に準ず
<駐車場>黎明館駐車場

行き方・アクセス

<電車>市電「市役所前」から徒歩で約10分
<バス>カゴシマシティビュー「薩摩義士碑前」下車すぐ

日本を代表する庭園。世界遺産「仙巌園」

日本を代表する大名庭園で、鹿児島観光に欠かせないスポット「仙巌園」。1658年に島津家19代光久によって築かれた別邸で、世界文化遺産に登録されています。他の大名庭園のように大きな池や築山がないのは、目の前に錦江湾と桜島の絶景が広がるため。「桜島が一番美しく見える場所」と言われるのも納得です。

東京ドームと同じ広さの園内には見どころがたくさん。美しい庭園を楽しむのはもちろん、御殿を見学したり、NHK大河ドラマ『西郷どん』の撮影スポットで写真を撮ってみたり、全国でも珍しい猫を祀った猫神をお参りしてみたり、食べ歩きしてみたり…1日かけて楽しめる場所です。郷土料理をいただけるレストランもあるので、絶景を前にランチを楽しむこともできます。

特におすすめしたいのは、薩摩の伝統文化を楽しめる文化体験。女性一人で参加する人も多い「切子かけらの細工」は、好みのプレートに色とりどりの切子かけらを選んで、アクセサリーをデザインできます。出来上がった姿を想像しながら一つ一つかけらをはめ込んでいく作業が面白く、気づけば没頭...!予約不要、所要時間は30分ほどなので、気軽に体験できて、オリジナルのお土産を持ち帰れるのが嬉しいアクティビティです。

他にも職人に指導してもらいながらできる薩摩切子カットや、薩摩焼の絵付け、伝統的な衣装の着付・着装体験など、仙巌園の中でさまざまな体験が楽しめます。公式HPには体験それぞれの所要時間と料金が記載されているので、予定に合わせて選んでみて。

後回しにしがちなお土産選びですが、仙巌園ではお土産選びの時間をしっかり確保するのがおすすめです。園内にはいくつも土産処があり、鹿児島を代表する工芸品や、薩摩にゆかりの深い銘菓や名品、雑貨や民芸品など、品揃えはピカイチ。仙巌園でしか購入できない芋焼酎や紅茶など限定品のチェックも忘れずに。

歴史、文化、自然など、さまざまな分野で見どころが豊富な仙巌園。午前中は団体のお客様で賑わうことが多いため、ゆっくり写真を撮りたい人は午後〜夕方が狙い目です。夕日に照らされる錦江湾と桜島の景色は必ず押さえたい1枚。

仙巌園 基本データ

<住所>鹿児島県鹿児島市吉野町9700-1
<TEL>099-247-1551
<営業時間>9:00~ 17:00
※仙巌園茶寮:9:00 ~ 17:00(16:30オーダーストップ)
<休業日>年中無休
※かごしまマラソン開催日を除く
<駐車場>あり 300円

入場料(尚古集成館共通)

大人(高校生以上)1,000円
小中学生 500円

御殿見学料

大人(高校生以上)500円
小中学生 250円

切子かけらの細工 体験料金

30分 1,000円

行き方・アクセス

<車>「鹿児島中央駅」から約20分/「桜島フェリー桟橋」から約10分
<バス>カゴシマシティビュー・まち巡りバス「仙巌園前」停留所からすぐ

甘ダレがやみつきになる!郷土料理「ぢゃんぼ餅」

餅を2本の串にさし、砂糖醤油のタレをかけて食べる鹿児島の郷土料理「ぢゃんぼ餅」。仙巌園から徒歩10分ほどの場所にある「ぢゃんぼ餅 平田屋」は創業140年を超える老舗です。
餅にさす竹串は既製品ではなく、竹本来の風味を楽しめるようにと4日間かけて真竹から裁断・滅菌・削り・乾燥作業まで、平田屋のスタッフたちで行うこだわりぶり。厳選したお米から作られたお餅は、代々伝わる秘伝の甘ダレを絡めていただきます。一口大で食べやすく、1人前の10本をあっという間に完食。

店内にはテーブル席の他に畳席や縁側の席があり、お店の前に広がる桜島と錦江湾の絶景を眺めながらゆったりとした時間を過ごせます。老舗店ならではの、どこか懐かしい空気と居心地の良さを噛みしめて。

ぢゃんぼ餅 平田屋 基本データ

<住所>〒892-0871 鹿児島県鹿児島市吉野町9673
<TEL>099-247-3354
<営業時間>9:30~18:00
<休業日>木曜日
<駐車場>あり(最大12台)

行き方・アクセス

<バス>カゴシマシティービュー「異人館(磯海水浴場)前」から徒歩2分

朝ごはんのために訪れる価値あり!「SHIROYAMA HOTEL kagoshima」

森の中にある「SHIROYAMA HOTEL kagoshima」は、標高108メートルの高台に位置するホテル。非日常的な空間を楽しめるにもかかわらず、市街地に隣接しているのでアクセスも良好です。
桜島、錦江湾、鹿児島市街地が一望できる大パノラマが魅力で、地下1000mから湧き出る露天温泉からの絶景も大人気。広いホテル内には10店舗以上のレストランや18ものウエディング会場があり、天皇陛下や皇族も利用される格式高いホテルです。

部屋は全部で355室あり、31タイプの中から選ぶことができます。桜島が眺望できるタイプを選ぶと、迫力満点の景色が楽しめます。

さまざまなメディアで「朝食の美味しいホテル」と太鼓判を押されているSHIROYAMA HOTEL kagoshimamの、評判の朝食ビュッフェをいただきます。鹿児島県産にこだわった80種類もの豊富なメニューの中には、枕崎産の削りたてのかつお節が使われた鰹節卵かけご飯や、真鯛をたっぷり入れて食べる鮮度抜群の真鯛潮茶漬、目の前で焼き上げてくれるフレンチトーストなど、食べてみたい逸品がたくさん!宿泊していなくても利用できるので、朝ごはんのためだけに訪れる人もいるほど。美味しいごはんに満たされて、気持ちのいい1日をスタートできること間違いありません。

SHIROYAMA HOTEL kagoshima 基本データ

<住所>〒890-8586 鹿児島県鹿児島市新照院町41‐1
<TEL>099-224-2211
<駐車場>あり

行き方・アクセス

<電車>「鹿児島中央駅」から無料巡回バスで約35分、タクシーで約10分

「Kurozu Farm」で良質な黒酢アイテムをゲット

鹿児島中央駅から徒歩約8分の場所にある、黒酢を使用したカフェ&マーケット「Kurozu Farm」。40年以上も黒酢を研究している坂元醸造の黒酢を使用し、自然・健康・美をテーマに、安心して食べられる商品を販売しています。

清潔感のあるスッキリとした雰囲気の店内は、ナチュラルでヘルシーな黒酢のイメージとぴったり。カフェでは黒酢を使ったオリジナルのドリンクやスイーツをいただけます。
1番人気のメニューはパイナップルと小松菜の黒酢スムージー。黒酢の程よい酸味とパイナップルの甘さがマッチした、飲みやすい1杯です。

マーケットには黒酢を使ったドリンク、ドレッシング、デザートソース、ジャム、ピクルス、クッキーなど、さまざまな商品がずらりと並んでいます。黒酢しょうが、黒酢ふりかけ、黒酢つぶマスタードなど、目新しい商品に興味をそそられます。試食もできるので試してみて(試食内容は日によって異なります)。

Kurozu Farm 基本データ

<住所>〒890-0052 鹿児島県鹿児島市上之園町21-15
<TEL>099-204-9511
<営業時間>10:00~18:30
<休業日>年中無休(正月は除く)
<駐車場>あり

行き方・アクセス

<電車>「鹿児島中央駅」から徒歩で約8分

幅広い商品を取り揃え!鹿児島中央駅「みやげ横丁」

JR鹿児島中央駅改札口正面には、25店舗ものお土産やさんが集まる「みやげ横丁」があります。鹿児島名物、和菓子、洋菓子、雑貨やお酒など、幅広い商品が取り揃えられているので、求めているものは必ず見つかるはず。さまざまな人へのお土産をカバーしてくれる救世主的存在!
荷物が多くなったら横丁内のヤマト運輸で、お土産やスーツケースなどまとめて発送できるのも便利です。また、鹿児島の農産物や海産物を使用した駅弁もずらり。旅の行きも帰りも途中も立ち寄りたくなる、みやげ横丁です。

みやげ横丁 基本データ

<住所>〒890-0053鹿児島県鹿児島市中央町1番地1
<TEL>099-812-7700
<営業時間>9:00〜19:00(一部8:00~20:00)
<休業日>年中無休
<駐車場>あり

行き方・アクセス

<電車>「鹿児島中央駅」構内

ゆっくりと流れる時間の中で豊かな自然に囲まれて

至るところで歴史や自然を身近に感じられる鹿児島県。観光列車「指宿のたまて箱」に乗って50分の列車旅を楽しんだ先の指宿では、南国ムードに癒され、開聞岳と錦江湾の山と海を一度に楽しみながら、旅の疲れを砂むし風呂でリフレッシュ。鹿児島市内では、バスに乗って気楽に市内を巡り、歴史深いスポットに触れ、おしゃれカフェでひとやすみ。
時間の流れがゆっくりしているこの土地で、美しい景色を眺めながら誰にも気を使うことなくボーッとする時間は心を満たしてくれます。一人旅に鹿児島を選んでよかったと思える、極上の癒し旅を叶えてみませんか?

鹿児島癒し旅 Healing Trip KAGOSHIMA

YUUKI

1984年生まれ、和歌山県出身。デザイナーとして勤務後、独立。春夏のみのブランド「TADO」を運営するNALALA LLC.のfounder。また、ブランディングディレクターの他、観光PR、ホテルや広告の撮影など、写真家としても活動している。

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