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心が満たされる旅の魅力が広がる場所 AYUMI(ニュージーランド)|連載「写真家が選んだ、最高の旅先」第13回

どんな思考回路で「最高の旅先」を選ぶのか。人それぞれだからこそおもしろい。15名が選んだBest Destinationには、熱き想いとたくさんのストーリーが詰まっています。誰かの旅をなぞりながら、「いつか自分の目で」とウィッシュリストに書き加える。そんな楽しみ方をしてみてください。全15回の連載、第13回は世界を駆けるトラベラー、AYUMIさんが旅したニュージーランドです。

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プロフィール

AYUMI

トラベラー 大阪府出身、神奈川県在住。初めてのひとり旅は世界一周。会社員として働きながら旅先の写真をSNSで発信し続けていたところ、旅行関係の仕事の依頼が増え、フリーランスに。訪れた場所の良さを最大限に伝えることを大切にしながら、写真や動画で旅の魅力を発信している。
愛用カメラ:Nikon Z7II、OM SYSTEM OM-3
愛用レンズ:NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO II

心が満たされる旅の魅力が広がる場所

圧倒的な星空の美しさと、心を奪われるほど美しい自然。何もしない時間こそが、 いちばん贅沢なのだと感じさせてくれる。

「南島の『善き羊飼いの教会』と一緒に眺める星空は、まさにニュージーランドならではの光景です。いつかここで星空を見たいと憧れていた場所だったので、ニュージーランドには北島も含めて3度訪れていますが、3度目の訪問でようやくその夢が叶ったときは本当にうれしかったです」。

「南島にあるテカポ湖。加工ではなく(笑)、テカポ湖は写真の通りのミルキーブルー色をしています。初めて見たとき、こんな色の湖を見たことがなかったので本当に感動し、夢中でシャッターを切っていました。皆さんにもぜひ見てほしいスポットです」。

「南島、ワナカにあるロイズ・ピーク山頂。星空撮影の機材や防寒具、水などを詰めた約10kgのリュックを背負い、片道4時間のトレッキングに挑戦しました(軽装なら2時間ほどで登れるのでご安心を!)。果てしなく続く坂道が本当にきつくて、汗を大量に流しながら、途中何度も心が折れそうになりました。山頂に到着したときの達成感と景色を思い出すたびに、登ってよかったと心から感じます」。

この国ならではの動物たちとの出会い、心が弾むようなハイキング。自然と穏やかに向き合える旅が叶う国。

「ニュージーランドでは、旅の途中で野生の動物に出会うことがよくあります。そんなときは、望遠レンズ越しにそっとシャッターを切るようにしています。どの動物も本当に可愛らしく、撮影しながら癒されています。また、野生の動物はいつ出会えるかわからないからこそ、その瞬間のときめきがいつまでも心に残るように感じています」。

「マウントクックは世界遺産にも登録されている、ニュージーランド最高峰の山です。雄大なマウントクックを眺めながらハイキングできるコースがあり、このとき歩いたのはフッカー・バレー・トラック(Hooker Valley Track)という、初心者でも楽しめる人気のコース。歩くたびに景色がどんどん美しくなっていくのが印象的で、心が弾むようなハイキングを楽しめます」。

『またニュージーランドに戻っておいで』 と空に見送ってもらえたような気がして。

「帰国のために訪れたオークランド空港で、もう帰るのか、と少し寂しい気持ちでラウンジへ向かうと、目の前に大きな虹がかかっていました。もしかして、この虹の中を飛行機が飛ぶ瞬間が見られるかも…?と胸が高鳴り、そして、奇跡のような瞬間が本当に訪れてくれました。虹の中をニュージーランド航空の飛行機が飛んでいく姿を、夢中になって写真に収めました。“やっぱりこの国とはご縁があるな”と感じて、胸がいっぱいになりました」。

「星空やオーロラを眺める時間が大好きで、ずっとニュージーランドでもオーロラを見たいと思っていました。3度目の訪問で、ようやく願いが叶った瞬間。南島の空が開けた湖の近くで、真っ赤に染まるオーロラを写真に収めることができました。南半球でしか見ることのできないマゼラン星雲も一緒に映り込んでいて、とてもお気に入りの一枚です」。

何かを“しよう”と思わずに、自然の中でゆっくりと癒される

「私にとって旅は、人生そのものです。旅に出るたびに、新しい景色や出会いに心が動き、生きていることの楽しさを感じます。とくに、私は自然の中でゆったり過ごす旅が好きです。木々の中を散歩したり、出会った動物たちに心を癒されたり、夜は満天の星を眺めたり。自然と穏やかに向き合える時間を楽しむ旅が、いちばん心に残ります。2023年の初訪問から毎年訪れているニュージーランドは、まさにそんな旅が叶う国です。空気が澄んでいて、光害が少ないので、夜になると空一面に星が輝きます。天の川も肉眼ではっきり見えて、南半球ならではの南十字星や、流れ星に出会えることもあります。何度見ても胸が高鳴る、圧倒的なまでに美しい星空です。また、国土の3分の1以上が自然保護地域になっていると言われていて、湖や山、河原、原生林など、どこを切り取っても絵になる美しい自然があります。そこには、羊はもちろん、ペンギンやオットセイなど、野生の動物たちがのびのびと暮らしていて、彼らの姿にもまた、毎回本当に癒されています。ニュージーランドで写真を撮っていると、改めて『自然って本当にいいなぁ』と感じずにはいられません。土地の空気や光、どこまでも広がる景色、そして現地の人々をレンズ越しに見ていると、時間に追われることのないのんびりとした空気感が漂っていて、気持ちが軽くなるのを感じます。写真は、私にとって“思い出そのもの”です。見返すたびにそのときの空気や気持ちがよみがえって、また心が温かくなる。その瞬間を大切な人たちとも共有できる、幸せの記録のようなものだと思います。今回ニュージーランドの写真を見返して、改めて温かな気持ちになりました。これまで春や夏に訪れていたのですが、次は冬のニュージーランドに行ってみたいなと思っています。あ!ちなみに、密かなニュージーランドの魅力は、車が右ハンドルなので、日本と同じ感覚で運転できること。目的地までの距離はけっこうありますが(笑)、道も広くて走りやすいし、景色がとにかく美しいのでドライブも本当に楽しいです」。

GENIC vol.77【Best Destination 写真家が選んだ、最高の旅先】
Edit:Chikako Kawamoto

GENIC vol.77

2026年1月号のテーマは「写真家が選んだ、最高の旅先」

どんな旅をしたらいい?
その答えは、As you like. お好きなように、自分らしく。ルートを持たない余白たっぷりの旅でも。行先を詰め込んだ時間割びっしりな旅でも。
だって、旅は表現だから。
さて、旅人でもある写真家たちが選んだ「最高の旅先」はどこでしょうか?何かがあなたの心を撫でたなら、そこは次の目的地かもしれません。
永久保存版、GENICらしい、新しい旅のガイドブックの登場です。

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