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映画の聖地、シカゴにて。 高橋伸哉|連載「写真家が選んだ、最高の旅先」第12回

どんな思考回路で「最高の旅先」を選ぶのか。人それぞれだからこそおもしろい。15名が選んだBest Destinationには、熱き想いとたくさんのストーリーが詰まっています。誰かの旅をなぞりながら、「いつか自分の目で」とウィッシュリストに書き加える。そんな楽しみ方をしてみてください。全15回の連載、第12回はドラマチックに光景を描き出す、写真作家の高橋伸哉さんが旅したシカゴです。

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目次
GENIC SHOP:写真作家 高橋伸哉 コレクション

プロフィール

高橋伸哉

写真作家 1972年生まれ、兵庫県出身。写真作家としての活動のほか、ライフワークとして海外、国内を旅しながら写真を撮り歩く日々。著書に『写真からドラマを生み出すにはどう撮るのか?』(インプレス)、『情景ポートレートの撮り方』(玄光社)、写真集『impermanence』(玄光社)、『IN THE ZONE』(ミツバチワークス)などがある。講評会やオフ会など100名を超えるコミュニティ「伸哉と写真部屋」を主宰。
愛用カメラ:Leica M10-R、Nikon Zf、RICOH GR III、X2Dなど
愛用レンズ:Summilux-M f1.4/50mm ASPH.、Summilux-M f1.4/35mm ASPH.など

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映画の聖地、シカゴにて。

数多くの名作映画の舞台・ロケ地であるシカゴでその雰囲気に包まれながらスナップ。映画好きのロマン

「活気ある夜の街に佇むシカゴ・シアターの『CHICAGO』のネオンサイン。いろんな角度から撮影したので、その時の情景が思い浮かびます。シカゴの名前が入った象徴的な場所です」。

「ヘリコプターで上空から、映画の世界に入ったような気分でシカゴの街並みを撮影。映画『バットマン』に出てくる架空の都市、ゴッサム・シティをイメージしました」。

「シカゴは名所だけでなく、日常の風景も絵になる街。光と影のコントラストが印象的で、駅の高架下を歩く人を撮影しました。GRのモノクロモードで切り取った、乾いた日常の雰囲気がお気に入りの1枚」。

シカゴは光と影、活気と危険が混在する、多様な表情を持つ場所

「幼少の頃から映画が大好きで5,000本以上は観ているのですが、ハリウッド映画のロケ地として頻繁に登場するシカゴは憧れの場所でした。数々のギャング映画や『バットマン』、『スパイダーマン』などの撮影地としても知られる聖地です。実際に訪れてみると、そのイメージ通り。まるで映画の世界に迷い込んだような気分で、終始楽しく過ごすことができました。特に、光と影のコントラストが美しい路地裏や高架下は、かなり好きな雰囲気です。ヘリコプターからの眺めや、夜の摩天楼の夜景も印象的でした。もうひとつ、アメリカの都市の魅力は、昼と夜で雰囲気が変わるところだと思います。シカゴも、日中はオフィスに通う会社員や観光客で賑わい活気に満ちて安全に見えますが、夜になると妖しい雰囲気に変わり、人通りの少ない場所に行くと危険さも感じられる。『人種の坩堝』で、たくさんの文化圏の人が入り乱れて生活しているので、同じように発展している都市といっても、日本とは全然違った状況です。光と影、活気と危険が混在する、多様な表情を持つ場所だからこそ、スナップ撮影に最適。もっと撮りたいと思わせてくれる、魅力のある街です。おすすめは観光地だけでなく、普通の街並みや日常をスナップすること。それが一番、その国のリアルな姿を写し出すからです」。

光と影が色濃く出る街の設計が、路地裏も含めてスナップを撮るのに最適

「大都会シカゴにもかかわらず、車1台と人物1人、という状況だったので、赤い車が印象的になるよう、余白を生かしたシンプルな構図にするのが素敵だと感じました。ワイドな画角が心に残る1枚に」。

「シカゴ駅の高架から地上へ続く階段をモノクロ写真で。日差しも強く、光と影が色濃く出ていて、海外の強い日差しが作り出すコントラストに魅せられました。日常のスナップ撮影はやはり楽しいです」。

「夜の高架下でバスを主役に撮影。どこを撮っても映画のようなワンシーンが切り取れます」。

旅することは価値観の創造。どこを旅しても、新しい気づきをくれる。

「看板にもたれかかってスマートフォンを見ている女性の姿がとても印象的でした。ネオンの光と彼女の髪色や服装が、シカゴという街に見事に溶け込んでいて、そのかっこよさに惹かれました」。

「メイン通りを行き交う人々、そして路地裏の光と影。アメリカでは路地裏の危険性が指摘されることが多いため、この対比が興味深かったです」。

GENIC vol.77【Best Destination 写真家が選んだ、最高の旅先】
Edit:Izumi Hashimoto

GENIC vol.77

2026年1月号のテーマは「写真家が選んだ、最高の旅先」

どんな旅をしたらいい?
その答えは、As you like. お好きなように、自分らしく。ルートを持たない余白たっぷりの旅でも。行先を詰め込んだ時間割びっしりな旅でも。
だって、旅は表現だから。
さて、旅人でもある写真家たちが選んだ「最高の旅先」はどこでしょうか?何かがあなたの心を撫でたなら、そこは次の目的地かもしれません。
永久保存版、GENICらしい、新しい旅のガイドブックの登場です。

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