menu
  • Home
  • 写真展
  • 川島小鳥 写真集「サランラン 사란란 (Sa-lanlan)」が発売。季節の移り変わりの中で捉えられたソウルの多様な表情と、写真家の新たな視点を提示する

川島小鳥 写真集「サランラン 사란란 (Sa-lanlan)」が発売。季節の移り変わりの中で捉えられたソウルの多様な表情と、写真家の新たな視点を提示する

写真家 川島小鳥が、韓国・ソウルの秋から春までの限られた時間のなかで撮影した写真集「サランラン 사란란 (Sa-lanlan)」。同氏がそこで触れた夜の街、澄んだ空気、漢江、寂しさ、ひしめく情熱、出会った人たち。ひとり研ぎ澄まされて歩いた街がだんだん馴染んで、すこし優しくなっていく。凝縮と解放の写真たちが、1冊の作品になりました。“とても寂しくて、寂しかったから自由で、すごく寒かったけど、すべてが暖かかった── 川島小鳥”
ソウル美術館にて、10月12日(日)まで個展が開催されている他、国内でも大阪、京都、東京、福岡にて、様々なイベントが予定されています。

  • 作成日:
  • 更新日:
目次

プロフィール

川島小鳥

写真家 1980年生まれ。早稲田大学第一文学部仏文科卒業。主な写真集に「BABY BABY」(2007)、「未来ちゃん」(2011)、「明星」(2014)、谷川俊太郎との共著「おやすみ神たち」(2014)、小橋陽介との共著「飛びます」(2019)、「おはようもしもしあいしてる」(2020)。第42回講談社出版文化賞写真賞、第40回木村伊兵衛写真賞を受賞。

2023年の秋、個人的な衝動でソウルを訪れ、街を散策したり、夜の街をぶらぶら歩いたりした。東京と同じような都市なのに、ハングルが全く読めなくて、知っている人がいない街を、秋の澄んだ空気の中いるのは、なぜか心地よかった。

高校生の頃、ソウルの学校に2週間だけ留学したことがあり、その時の冬の始まりの冷たい空気と、同世代の学生たちの温かさを、思い出した。
ソウルのイチョウが東京よりも濃い黄色に見えること、噂に聞いた冬の寒さを実際に体験してみたいと思った。その時に感じていたさみしさ、をちゃんと感じてみたいと思った。

この場所でカメラだけを持って、春が来るまでのあいだ写真を撮ったらどんなことが起こるのだろう。

ソウル駅のすぐ近くの場所に、ものすごく昔の家が残っていること。普段は行かない、おしゃれなパン屋に行ってその味に感動したこと。路地裏のコーヒー屋のおばさまの瞳が美しすぎて後で少し泣いたこと。韓国料理が好きなのに、3日目にはパスタやピザが食べたくなってお店を探したこと。いろんなことが思い出されるけれど、写真には写らないことばかりかもしれない。

けれど、半年間で出会った人たちの美しい魂、さみしさの中で確かに感じた、生きているという実感。写真をとる喜び、写真というものを通して起こる静かなる歓喜が、「サランラン」を通して届くと嬉しいです。

写真集のみどころと収録作品のご紹介

「サランラン 사란란 (Sa-lanlan)」は、韓国・ソウルの秋から春までの限られた時間のなかで撮影されました。写真家・川島小鳥が、そこで触れた夜の街、澄んだ空気、漢江、寂しさ、ひしめく情熱、出会った人たち。ひとり研ぎ澄まされて歩いた街がだんだん馴染んで、すこし優しくなっていく。凝縮と解放の写真たち。川島小鳥の静かなる魂の叫びと優しさが溢れ、これまでとは異なる新たな世界を感じさせる写真集です。

── 写真集「サランラン」 プレスリリースより

デザイナー米山菜津子のことば

小鳥は写真を撮るとき、ふっ、と撮る。人を構えさせず、そっとそのまま情景を掬い取るような優しさがある。

けれど、撮られた写真を受け取ったとき、そこにはいつもずっしりとした質感が宿っている。いろんな瞬間がすごい密度で凝縮されていて、1枚1枚つぶさに見ていると、そのエネルギーに圧倒されてしばらく動けなくなる。

韓国で撮られた写真たちを「サランラン」という本にするべく1000枚近いカットを受け取ったとき、一緒に言葉も添えられていた。撮っていたときに小鳥が感じていたことや、これをどういう本にしたいか、という断片が、A4サイズで6枚くらい。そこにもたくさんの瞬間の凝縮があった。

そのなかに、今回は「写真」がテーマなんだと書いてあった。撮られたものはソウルの街並みだったり人だったり愛だったりするのだが、それはあくまで「写真」なのだ。それを「写真」と呼ぶのはきっと小鳥の覚悟でもあるし、回帰でもある。

装丁するにあたっては、余計なことはせず、堂々と、切々と、写真を並べていけばよかった。今回の本づくりで自分がやったのは、「凝縮」を「開放」する介添なのかもしれない。

しかし、実際にそれを開放してくれるのは本を見てくれる読者である。この写真集がさまざまな人に出会えますように。

展覧会・イベント情報

川島小鳥 個展「サランラン/ 사란란/ Salanlan」

開催日時

2025年2月26日(水)~10月12日(日) 10:00~18:00
休館日:月曜日、火曜日
※17:00入場締切

入場料

大人 20,000ウォン
学生(満13歳〜18歳) 15,000ウォン
子供(満12歳以下) 13,000ウォン
優遇 13,000ウォン
※優遇は、満65歳以上、国家有功者および遺族、障害福祉カード保持者
※身分証持参

会場

ソウル美術館(韓国)

行き方・アクセス

<電車・バス>
地下鉄3号線「景福宮駅」3番出口から支線バス乗車(1020、1711、7016、7018、7022、7212)、ジャハムントンネル入り口ソクパジョン停留所下車
地下鉄5号線「光化門駅」2番出口から(1020、1711、7016、7018、7212)、ジャハムントンネル入り口ソクパジョン停留所下車

川島小鳥 「サランラン」刊行記念巡回展 OSAKA

開催日時

2025年6月6日(金)~6月30日(月) 11:00~19:00
月・水・木・土・日 11:00〜19:00
金 11:00〜23:00
定休日:火曜日

入場料

無料

会場

LE PRIEURÉ

  • 〒550-0004 大阪府大阪市西区靱本町1-1-18
  • Google Map

行き方・アクセス

<電車>
大阪メトロ御堂筋線・四つ橋線・中央線「本町駅」25番出口から徒歩で5分
大阪メトロ四つ橋線「肥後橋駅」から徒歩で6分
大阪メトロ御堂筋線「淀屋橋駅」から徒歩で8分

写真集 「サランラン」発売記念 川島小鳥トーク&サイン会

開催日時

2025年6月22日(日)18:30~20:30
※18:15より受付開始

登壇者

川島小鳥、米山菜津子

参加費

1,800円(税込)

申込期間

2025年6月21日(土)まで

会場

京都 蔦屋書店

  • 〒600-8002 京都府京都市下京区四条通寺町東入二丁目御旅町35 京都髙島屋S.C.[T8]5・6階
  • Google Map

行き方・アクセス

<電車>
阪急京都線「京都河原町駅」地下から直結
京阪本線「祇園四条駅」から徒歩で5分

写真集 「サランラン」発売記念 川島小鳥トーク&サイン会 申込

川島小鳥 「サランラン」刊行記念展

開催日時

2025年6月23日(月)~7月9日(水)7:00~23:00

入場料

無料

会場

代官山 蔦屋書店

  • 〒150-0033 東京都渋谷区猿楽町16-15
  • Google Map

行き方・アクセス

<電車>
東急東横線「代官山駅」から徒歩で5分

展覧会「ソウルメイトとサランラン|川島小鳥」

開催日時

2025年7月4日(金)〜7月27日(日)12:00〜19:00
定休日:水曜日

入場料

無料

会場

本屋青旗

  • 〒810-0022 福岡県福岡市中央区薬院3-7-15 2F
  • Google Map

行き方・アクセス

<電車>
西鉄天神大牟田線・福岡市地下鉄七隈線「薬院駅」から徒歩で8分

トークイベント 「ソウルメイトとサランラン」開催記念トーク【販売終了】

開催日時

2025年7月5日(土)
15:30 受付開始
16:00〜17:30 トークイベント
17:30〜 サイン会

登壇者

川島小鳥、臼田あさ美
司会:米山菜津子

参加費

1,500円(税込)

会場

  • WEEKS GALLERY
  • WEB
  • 〒810-0022 福岡県福岡市中央区薬院1-8-8 WEEKS BLD 5F
  • Google Map

行き方・アクセス

<電車>
地下鉄七隈線「薬院大通駅」から徒歩で3分
西鉄大牟田線・地下鉄七隈線「薬院駅」から徒歩で5分

トークイベント 「ソウルメイトとサランラン」開催記念トーク 申込

川島小鳥 写真集「サランラン」情報

発売:2025年5月中旬
書名:サランラン 사란란 (Sa-lanlan)
著者:川島小鳥
装丁:米山菜津子
言語:日韓併記
判型:A4変
総頁:240ページ
製本:並製
定価:4,840円(税込。本体4,400円)
ISBN:978-4-86152-986-3 C0072
発行:青幻舎

【特装版仕様】
定価:27,500円((税込。本体25,000円)
製本:上製
ISBN:978-4-86831-003-7 C0072
・300部限定(A〜F6種 各50部)
・著者サイン+エディションナンバー入り
・上製本、布クロス装、スピンあり
・表紙6種(A〜F)/ジークレープリント(B6サイズ程度)各1種付き

Amazon:川島小鳥 写真集「サランラン 사란란 (Sa-lanlan)」

おすすめ記事

【すてきなことばかり】川島小鳥

川島小鳥が撮影、上戸彩15年ぶりの写真集「Midday Reverie」発売。旅の中で見せる素顔と俳優としての覚悟、両方が詰まった珠玉の1冊

次の記事