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プロフィール
宮﨑美咲
写真家 1994年生まれ、群馬県出身、静岡県在住。介護職を経てスタジオ勤務を経験した後、2018年に静岡東部へ拠点を移し、フリーで活動中。2024年にはインドの旅の記憶を表現した個展「-māyā-」を開催。
愛用カメラ:PENTAX 67、Nikon FE、FUJIFILM GFX50S II
愛用レンズ:smc Takumar 105mm F2.4
営みに宿る「生」
マザー・テレサの本をきっかけにインドへの旅が始まった
「ひとつの場所に長く滞在し、そこの人々と関わりながら暮らすように過ごす旅が好きで、インドにも3年前から年に一度、2ヶ月ずつ滞在しています。小学生の頃に読んだ、マザー・テレサの本をきっかけに介護の道へ進み、そこで“人間らしい死”とは?という疑問が深まりました。その疑問に向き合うため、マザー・テレサが設立したコルカタの施設を訪れたいと思ったのがインドへの旅の始まりです」。
涙も笑いも怒りも、隠されず、そのまま路上に存在している
「インドは、私にとって世界の見方そのものを変えてくれた場所。初めてコルカタを訪れたときから、街のざらついた空気も、人の歩く速さも、祈りの匂いも、すべてが私の想像を軽々と超えていて、そこに圧倒されると同時に『生きている』という実感が身体の内側から立ち上がりました。誰かの涙も笑いも怒りも、隠されず、整えられず、そのまま路上に存在している。写真を撮るという行為は、そこにある『生』の断片をただ受け取らせてもらう作業だと、この場所が教えてくれました」。
初めて「人間として生きて死ぬ」ということが見え始めた場所
「旅を重ねるほどわからないことが増え、理解したつもりの輪郭が崩れ続ける。この矛盾こそが私にとってのインド愛。そこからコルカタ以外のインドの暮らしや祭りにも興味が湧き、旅を続けています。この土地は、正直どこを撮ってもフォトジェニック。だからこそ焦らず、まずは実際にその世界に触れ、心を揺さぶられてからシャッターに手を伸ばすようにしています。もの作りの手、チャイを注ぐ瞬間、祈る姿など、ひとつひとつの営みがどれもその人の生き方を映しており、特別な場面よりも、そんな日々のささやかな営みに宿る“生”を撮りたいと思うのです」。
GENIC vol.77【Best Destination 写真家が選んだ、最高の旅先】
Edit:Satomi Maeda
GENIC vol.77
2026年1月号のテーマは「写真家が選んだ、最高の旅先」
どんな旅をしたらいい?
その答えは、As you like. お好きなように、自分らしく。ルートを持たない余白たっぷりの旅でも。行先を詰め込んだ時間割びっしりな旅でも。
だって、旅は表現だから。
さて、旅人でもある写真家たちが選んだ「最高の旅先」はどこでしょうか?何かがあなたの心を撫でたなら、そこは次の目的地かもしれません。
永久保存版、GENICらしい、新しい旅のガイドブックの登場です。