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【心が動いた空気感】髙梨沙羅

写真が趣味でカメラ歴は約3年という、スキージャンプ五輪メダリストの髙梨沙羅が、愛用カメラで撮影した、心のままに情景や感情を写し出した写真を掲載。写真への想いをQ&A方式でお届けします。

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髙梨沙羅(たかなしさら)

スキージャンプ選手 1996年生まれ、北海道出身。小学2年生でジャンプを始め、2018年平昌冬季五輪では銅メダルを獲得。FISワールドカップでは男女を通じて歴代最多の63勝、また男女歴代最多113度目の表彰台に立つ偉業を達成。写真が趣味で、カメラ歴は約3年。
愛用カメラ:CONTAX T3、FUJIFILM GW690IIProfessional、Canon EOS 6D Mark II

やみくもに撮影するのではなく、心が動いたときに撮りたい

「白いもやに包まれる、冬のジャンプ台。こんな日も悪くないと思えて、シャッターを切りました」。

今回のテーマ「心が動いた空気感」とは?

すべて、自分自身の心が動いたときにシャッターを切った写真です。人それぞれ、心が動く風景や空気感などがあるかと思いますが、私にとってのその瞬間を収めたものになります。

好きな撮影ジャンルやシーンは?

実は人を撮るのが一番好きなのですが、今回は風景写真を選びました。自分自身の写真も撮ります。最近はインスタ用に撮影することが増えました。

愛用カメラは?

・FUJIFILM GW690IIProfessional:3年前に衝動買いをし、カメラにハマるきっかけになった機種。
・CONTAX T3:写真雑誌で見て、気になって購入しました。
・Canon EOS 6D Mark II:好きなカメラマンさんのおすすめでした。

髙梨さんにとっての「ストリート写真」とは?

日常。

自分らしい写真とは?

空気感を写し出すことを意識しています。

そのときの気持ちを思い返せる一枚を撮れたときに、喜びを感じる

「滞在先のホテル。ヨーロッパならではの空の青さと、建物の色合いとのコントラストがシンプルに気に入って撮影」。

「春のドイツで出会ったチューリップ。夕陽に照らされるチューリップの美しさを捉えたくて、ギリギリまで寄りました」。

「冬のノルウェーで、大好きなハンバーガー屋さん。作っている人と、待ちきれずに覗き込む客をガラス越しに切り取ったのがこだわり」。

「春のLAの夕陽。グラデーションに染まる空と、広々とした大地に魅せられて」。

遠征先には、カメラを持って行きますか?

はい、いつも持って行きます。散歩のときに撮影したりすることが多いのですが、いい息抜きになっています。

フィルム撮影が好きな理由は?

そのときの「出来事」を、懐かしい気持ちで思い返すことができる点。フィルムにしか出せない、独特の「時間を大切にしている感じ」が好きです。

写真を撮るときに、大切にしていることは?

やみくもに撮影するのではなく、心が動いたときに撮りたいと思っています。

自分にとって、写真とは?

残しておきたい気持ちや風景。後から見返したときに、リアルにそのときの気持ちを思い返せる一枚を撮れたときに、喜びを感じます。

「これも、LAの夕陽と海。春先のひんやりとした空気感を写したかった一枚」。

「満開の桜越しに、空を見上げて撮影」。

「4月の京都。お寺に咲いていた桜の花と、曇り空とのコントラストがお気に入り」。

「神社に行った際に撮った、夏の杉林。凛としている澄んだ空気感を写したくて、縦を強調した構図にしました」。

髙梨沙羅 Instagram

GENIC vol.63 【心が動いた空気感】髙梨沙羅
Edit:Satoko Takeda

GENIC vol.63

GENIC7月号のテーマは「Street Photography」。
ただの一瞬だって同じシーンはやってこない。切り取るのは瞬間の物語。人々の息吹を感じる雑踏、昨日の余韻が薫る路地、光と影が落としたアート、行き交う人が生み出すドラマ…。想像力を掻き立てるストリートフォトグラフィーと、撮り手の想いをお届けします。

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