menu

PENを愛用する4名のクリエイターが語る。わたしとPENの物語

Presented by OM SYSTEM
1959年の初代機「OLYMPUS PEN」発売以降、爆発的なカメラと写真のムーブメントを巻き起こしてきたPENシリーズ。そのDNAは、現在のOM SYSTEMにも受け継がれています。PENに憧れ、手にし、PENに後押しされるように写真にのめりこんでいった4名の、PENとのヒストリーを、思い出深い美しい作品とともに紹介します。

Data

  • 作成日:
目次

“カメラ女子”の火付け役となったOLYMPUS PENシリーズ

初代機「OLYMPUS PEN」の発売は1959年。名前の由来でもある「誰もが気軽に持ち歩ける“ペン”のようなカメラ」をコンセプトにデザインされ、35mmハーフカメラブームを巻き起こしました。以降も改良を重ね、2009年には往年の人気フィルムカメラの哲学を受け継いだデジタル版PEN E-P1が満を持して誕生。街に肩からカメラをさげて歩く女性が増えるきっかけとなり、彼女たちがこぞって愛したカメラがPENでした。

1:土居夏実「初めて手にしたときから今日まで、PENは、私にとって一番大事なカメラ」

土居夏実

写真家 香川県出身・在住。高校時代、写真部に所属し写真甲子園に出場。スタジオカメラマンを経て、地元である香川県を拠点に活動中。星空や、海、植物を好み、自然に溶け込むような作品を撮影している。

愛用カメラ:OLYMPUS PEN-FT

「2018年に、初めて買ったPENが『OLYMPUS PEN-FT』。当時はまだ学生で、フィルム写真をなるべく安く、たくさん撮りたいという気持ちから、ハーフカメラを探していました。フルマニュアルで、レンズが交換でき、セルフタイマー機能がついているPEN-FTは探していた条件にもぴったり。実際に使い始めると、ファインダーから覗く世界やシャッターの感じ、そして何より描写がたまらなく好みで、夏祭りで何気なく撮影したラムネの写真があまりに美しくて驚いたこともありました。撮影頻度が増えて、入手翌年にはフィルムを100本まとめ買いするほどPEN-FTにハマっていきました。シャッター幕が下がらなくなり修理に出すことになったことがあるのですが、そのときは本当に焦って、サブ機としてもう一台、急いでPEN-FTを購入。私にとって、それほど大事なカメラなのだと実感した出来事でした。この先またフィルムカメラを買うとしてもPEN-FTを選びます」。

「お祭りに初めてPEN-FTを持って行ったときの写真です。日も沈み、暗くて撮影できないかと思っていたのですが、現像から戻るとちゃんと写っていて、暗いのに青の色もコントラストもとても美しく表現されていることに驚きました。撮影のときもファインダー越しにこの景色が見えていて、あまりの美しさにスマートフォンでファインダー内の動画を撮影するほどでした」。

「夏、川遊びをしに高知の仁淀川に行ったときの写真です。この日の写真はどれもお気に入りですが、特にこの一枚は、光の色と川の青色が本当に美しくて大好きです。ちなみに川遊び中、岩で足を滑らせ意図せず入水。なんとか手を伸ばしてPEN-FTだけは守り切ったことも思い出に残っています」。

「裏技を使った多重露光で、初めて納得のいく写真が撮れたときのものです。PEN-FTは多重露光機能はついていないため、いろいろ挑戦して撮影できた一枚です。寒い冬の日だったのですが、私のPEN-FTは寒さと湿度が苦手のようで、冬はシャッターが粘ることがあります。そのためいつも、コートの中やポケットに入れて温めてあげてから撮るようにしていました。そんな寒がりのPEN-FTも、可愛いなと思います」。

「風鈴の背景に、木々の玉ボケが美しく表現できていてお気に入りの一枚です。右側の写真は動く車の中からシャッタースピードを遅めに設定し、木々を撮影した写真です。緑の背景に包まれた美しいガラスの風鈴の隣に、偶然、緑色の流し撮りの写真が合わさりました。2枚1組、ハーフカメラだからこその表現でお気に入りです」。

2:ENA.「緊張と期待と、不安。今も鮮明に思い出す、PENと出会った日」

ENA.

写真家/フォトグラファー 一児の母。我が子の成長の記録を残すため、2022年より写真を始める。娘のポートレートを中心に、日々の生活の中で見つけた、心が動く瞬間を撮り続けている。

愛用カメラ:OLYMPUS PEN EE-3

「初めて手にしたフィルムカメラが、『OLYMPUS PEN EE-3』です。2022年の春に写真を始め、写真を撮る楽しさに夢中になるなかで、もともと懐かしさや憧れのような気持ちを抱いていたフィルム写真にも興味を持つようになりました。同じ年、ハーフカメラの存在を知り、初めて一人で中古カメラ屋さんへ行き、PEN EE-3を手にしました。その日のことは、今でもよく覚えています。ドキドキして、少し震えるような気持ちで店に入りました。新しい扉を開くようなワクワクを感じる一方で、本当にちゃんと撮れるのかなという不安もあって。緊張、期待、不安という、さまざまな感情が巡っていました。そのときはちょうど旅行を控えていて、PEN EE-3を持って出かけました。祖父母も一緒の、私たち家族にとってとても大切だった旅行の思い出を、PEN EE-3は素敵に残してくれました。いつ見返してもその日の空気や旅の思い出がよみがえる、そんな写真がファーストロールに詰まっています」。

「窓いっぱいに広がる景色と、その中に立つ娘のバランスが好きで、その場の空気まで閉じ込めたような表現も相成り、PEN EE-3で撮影した写真の中でも特に気に入っています。家族旅行で宿泊した宿の部屋で撮影した、ファーストロールの中の一枚でもあり、とても思い出深い作品です」。

「一人で歩いているときに見つけた椿と、おしゃべりしながら何気なく撮った娘のコマが並ぶこの一枚は、偶然にも私の“好き”が並んだ、ハーフカメラのよさが詰まった一枚です。実はこのとき、PEN EE-3での撮影は久しぶりでした。『もっとこのカメラで撮ろう』と思って今に至っています」。

「数年前の私と娘の日常が詰まった一枚。この頃はよく二人で散歩をしていました。PEN EE-3はいつでも気軽に持ち歩けるので、散歩の途中で『撮りたい!』と思った瞬間を自然に残すことができました。何気ない場面ですが、そのときの二人の時間がそのまま思い出になっているところが気に入っています」。

「PEN EE-3で撮影した写真の中でも、私らしい一枚。ドア越しにそっと生活を切り取るように撮るのが好きで、改めて振り返ると、今でも同じような構図で撮ることが多いことに気がつきました。ハーフカメラで、気負わずシャッターを切れるPEN EE-3だからこそ自然に残せる、日常の一瞬だと感じます」。

3:yuco「PENと出会い、旅はさらに楽しく、写真は暮らしの一部となった」

yuco

トラベルブロガー 茨城県出身・在住。旅やカフェ、ファッションから、写真の撮り方まで、みんながハッピーになれる情報をSNSで発信。世界で流行っている写真加工や動画のスタイルをいち早くキャッチし、実践している。

愛用カメラ:OLYMPUS PEN E-PL10

「仕事がきっかけで、2017年に初のPENシリーズ、『OLYMPUS PEN E-PL8』を手にしました。とにかく見た目が可愛くて、カメラ自体がフォトプロップスのようでもあり、出かける先々で、その場所の雰囲気や着ている洋服を含めて自分を撮ることが増えていきました。持っているだけで気分が上がるし、コンパクトなので、旅はもちろん日常のお出かけにも連れて行きたくなるカメラ。だからこそ、何気ない景色や時間も写真に残したいと思うようになったのだと思います。写真を撮ることが日常の一部となり、旅やお出かけがさらに楽しくなっていきました。当時、旅と写真を仕事にすることはまだ理想であり、道半ばでした。PENを手にしてから、自分の写真をたくさんの人に見てもらう機会が増え、理想に少しずつ近づいていくのを実感する日々は、本当にうれしくて楽しいものでした。PENは、私の写真の原点であり、長年の相棒です」。

Photo:OLYMPUS PEN E-PL9

「オーストラリアのバイロンベイで、ずっと夢だった『海外のビーチでピクニック』タイム。PEN E-PL9を三脚にセットして、セルフタイマーで連写しながら自然なシーンに見えるように切り取りました。見返すたびに、目の前に広がっていた海の景色や潮の香り、少し湿った砂の感触など、楽しかった思い出がよみがえります」。

Photo:OLYMPUS PEN E-PL9

「2018年に、西オーストラリアにあるピナクルズを訪れたときの一枚です。地球が長い年月をかけてつくったその場所は、砂漠の中にいくつもの奇岩が立ち並ぶ、まるで別の惑星かのような場所でした。自然の力と、その瞬間にしか出会えない景色の力強さを感じられるこの写真を見るたびに、また訪れたいという、わくわくした気持ちになります。PENは小型・軽量で、どんな旅先にも持っていきやすく、旅の相棒として一緒にさまざまな場所へ旅しました」。

Photo:OLYMPUS PEN E-PL10

「友人とバリ島のプールサイドで過ごしていると、夕焼けでオレンジ色に染まっていた空が、少しずつ深いブルーへと変わっていきました。そのグラデーションの中に細い三日月が浮かび、友人の横顔がシルエットになった瞬間がとてもきれいで、思わずシャッターを切りました。目で見た美しさを、PEN E-PL10はそのときに感じたままに表現してくれました」。

Photo:OLYMPUS PEN E-PL10

「友人の結婚式をみんなでお祝いした、幸せな夜の空気がそのまま残っているお気に入りの一枚です。バリ島のプライベートヴィラに親しい友人だけが集まる、とても温かくて特別なウエディングパーティーでした。見ると一瞬で、このときの幸せな時間へと舞い戻ることができる、PENで残した写真の中でも、特別な一枚です」。

4:藍嶋しお「PENは、写真人生で最も長い時間を一緒に過ごしているカメラ」

藍嶋しお

写真家 2003年生まれ、北海道出身、東京都在住。「何気ない日常に潜む美しさ」をテーマに、四季を感じさせるモチーフや景色を撮影。日本の伝統色や季語と写真を組み合わせた作品や記事を作成し、SNSを通して発信している。

愛用カメラ:OLYMPUS PEN Lite E-PL3

「PENを初めて手にしたのは2016年、13歳の頃です。機種は『OLYMPUS PEN Lite E-PL3』で、今も使っています。人生で初めて自分のお金で買ったカメラで、当時中学生で自由に使えるお金もあまりない状況だったため、父とネットオークションに張り付きながら落札してゲットしました(笑)。届いてすぐに、家の周りを歩きました。いつも見ていた景色がPENを通すとまったく違う景色に見えて感動した記憶があります。そして何より、小さくて軽いということが、私にとって革命でした。それまでの『写真を撮りにいく』という意識は消え去り、『一緒に生活する』という認識が生まれた。そうして、PENは私の写真人生で最も長い時間を一緒に過ごしているカメラになりました。PEN Lite E-PL3は、ずっと褪せることのない魅力をたたえています。ピントは正確でありながらも、当時特有のフィルター表現や、ほんの少しの画面のザラつきなど、今だからこそ感じる“ひと癖”もまた、愛おしくて仕方ないです」。

「高校生時代、写真局としてPEN Lite E-PL3を手に、野球部応援の合同練習の様子を撮り歩いていました。写真は、吹奏楽部の音圧に圧倒されながら勢いに任せて撮った一枚。ほぼ歩きながら撮ったようなものだったのですが、演奏の温かみ、手の質感、そのときの喧騒が聞こえてきそうで大好きな一枚です」。

「高校生のとき、特に凍れる冬の早朝、植物についた霧氷と真っ青な空に惹かれて夢中で撮った写真です。顔も手も感覚がないほどかじかむ寒さの中での撮影。太陽が完全に昇ってしばらくすると溶けて消えてしまう霧氷が、宝石のように輝くその美しさに、帰宅してからやっと感動することができました」。

「大学生の冬、お姉さん的な存在で大好きな方が、葉山まで車を走らせてくれました。夕暮れ時、風の強さに圧倒されながら、何枚も撮らせてもらった記憶があります。髪の毛1本1本が踊り、光に照らされる姿を見て純粋に美しいと感じました。髪のなびき方が最高のタイミングを捉えた瞬間に、満足したのを覚えています」。

「実は自撮りした一枚です。被写体がいないなら自分を撮ればいいじゃないか!という精神で一か八かで撮ったものです。ピントが合っているのかもわからないまま、ランダムにシャッターを切った中の一枚なのですが、肌や髪の繊細な描写と、肌、髪、唇の色と配置、コントラストのすべてがお気に入りです」。

PENについて詳しく見る

PEN E-P7 公式

おすすめ記事

【リレー連載】フォトグラファー12名がカメラをつなぐ #PENのある生活

フォトグラファーがOLYMPUS PEN E-P7の「カラープロファイルコントロール」で写し出す独自の世界観

PEN loverのaiaiが、OLYMPUS PEN E-P7で撮り下ろす #PENのある生活

次の記事