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【旅するように暮らすデュアルライフ&移住ライフ #1】伊佐知美

世の中の変化とともに、暮らし方も選べる時代に。旅先を決めるように、住む場所だって自由に決めたい。2つの拠点を行き来するデュアルライフ、さらに多拠点生活や新たな土地への移住など、自分らしく生きる場所を見つけた6人をクローズアップ。
#1では、編集者・フォトグラファーの伊佐知美さんのデュアルライフ&移住ライフを紹介します。

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伊佐知美

編集者・フォトグラファー/1986年生まれ、新潟県出身。29歳のときに世界一周旅行を決意し、仕事をしながら海外70カ国訪問や3カ国の語学留学を果たし、さらに日本47都道府県を巡る。現在は沖縄をメイン拠点に、旅と日々をつなぐ会社を起業準備中。
愛用カメラ:Nikon Z 6
愛用レンズ:NIKKOR Z 85mm f/1.8 S

理想の島で旅と暮らしを両立

沖縄本島で一番好きな、南城市のビーチ。”琉球はここから始まった”と言われている場所です。

沖縄をメインに、軽やかに 各地を飛び回る多拠点生活

書籍『移住女子』の著者であり、自らも旅する生活を続けている伊佐さんが昨年の秋からメイン拠点として選んだのは、沖縄。
「当初は那覇の首里エリアだったのですが、現在は読谷村という、日本で一番人口の多い村に拠点を移しました。海とさとうきび、広い空に囲まれた美しい土地です。実は、今年の春(※昨年の取材時点)からスペインのバルセロナで暮らす予定だったのですが、世界が変わっていく様を見て“今ではない”というのと、“この状況の中で、私は本当にヨーロッパで暮らしたいのか?”と自問自答した結果、“違う”という結論に。というのも、旅が大好きな一方で、旅暮らしを満喫しきっている自分がいたからです。30代半ばに差し掛かり、海外で旅をし続けることが本当に私の幸せなのか、と疑問に思うことも」。

日常と旅が混在している沖縄は、 私がやりたい未来が全部詰まっている

「本島と別の場所をつなぐ飛行機がきれいに見える瀬長ビーチ。夕暮れどきは、まるで海外のよう」。

「そんなときにやってきた、コロナという“立ち止まるきっかけ”。今まで当たり前だった選択肢が突然なくなった中で、10年以上前に片道切符の自由なひとり旅を初めて実行した沖縄という場所が思い起こされました。ずっと好きだったけれど、海外という大きな存在の前に、視界に入りきれていなかった島。私が大好きな夏の気候、海と自然と文化がたっぷりある。また、旅する中で自覚していった、持続可能性のあるプロダクトやプロジェクトを生み出したいという気持ちを実現できる、夢と現実が同居する場所かもしれない。そう思って、メイン拠点を沖縄に移しました。
完全移住ではなく多拠点ライフという形を選んでいるのは、やはり移動することがもともと好きだから。“どこかとどこかをつなぐ”役割を担えたら、と思っているので、エリアをまたぐ生活は私の人生に必要で、感性を豊かに保ってくれる気がします」。

Q.あなたにとって、沖縄とは?

A.探し続けていた理想の島

「あたたかい南の島で、旅を感じながらもきちんと根を張って暮らしを紡いでいける場所。歴史的背景や豊かな植生など、なんだか日本ではないようで、日常と旅が混在している感じ。私がやりたい未来が全部詰まっている、というイメージを持っています」。

「北中城村という場所に拠点を構える再生ガラス作家さんと、ガラスと花のプロジェクトを始めました」。

Q.読谷村とは、どんな所?

A.日本で一番人口が多い村

「移住者や、作家さんなどクリエイターが多いリゾートエリア。空気やリズムが、ハワイのようにどこかゆったりしています。個性的な人やお店が集まる磁場のようなところがあります。隣は恩納村という沖縄本島きってのダイビングスポットなので、海は抜群にきれい。“よみたんそん”と読む、名前も可愛いですよね(笑)」。

「読谷村での、近所の散歩風景」。

Q.多拠点ライフの割合は?

A.沖縄6:東京2:その他2

「沖縄をメイン拠点とすることは決めていますが、東京での仕事も多く、何より作品やプロジェクトを生み出していく上で“シティの感覚”は失いたくありません。現在、パートナーが東京にいることもあり、1~2ヶ月に一度は東京に滞在します。さらに沖縄や東京以外でも、サブスク型住居サービスHafH、多拠点生活プラットフォームADDress、ホテルや知人宅などを駆使して旅と暮らしを混ぜ合わせた期間を作っています」。

「仕事で離島を訪れることもしばしば。こちらは石垣島最北端で旅好きが営むやちむん屋、太郎窯」。

「石垣島を拠点にして日本最南端の有人島である波照間島、最西端の与那国島などを訪れることも」。

Q.拠点選びで大切なポイントは?

A.「大好きな場所」と 自慢したくなる土地

「発信したいので、自慢したくなるような土地であることが大切!具体的には海があること、あたたかくて花がたくさん咲いて、クリエイターがたくさんいること、東京や他のエリアとアクセスが良いこと、Wi-Fiが早いこと、ごはんがおいしいorマーケットがたくさんあること、できれば地場のお酒が盛り上がっていること」。

「沖縄で一番好きな南城市の星空スポット」。

Q.どんな家に住んでいますか?

A.海と空とさとうきび畑が見える部屋

「海を見ながら暮らしたくて、妥協せずに理想を追い求めて今の家に巡り会いました。1LDKのコンパクトな部屋です。物件探しはとても大変で、根気強く沖縄出身の知人たちに相談しながら30件以上は見ました(笑)。これからDIYで居心地のいい空間に育て上げる予定です」。

「沖縄で最初に暮らした、首里城と海が見えるビンテージマンション」。

Q.多拠点ライフで変わったことは?

A.在住だからこその仕事が生まれつつある

「自分のベースに移動の意識がある暮らしは以前からなので、ライフスタイル自体は大きく変わらない気がします。朝日がとてもきれいで、少しだけ早起きになりました。仕事面では、沖縄関連の撮影や執筆、取材の依頼を少しずついただけるようになりました。また、沖縄のクリエイターの方とプロジェクトをするご縁も。私の職能を超えたところで、沖縄在住だからこその仕事が生まれつつある現象に幸せを感じています」。

「本島郊外で暮らす私が那覇の拠点のひとつとしている、アートホテルのアンテルーム那覇。1週間単位で好きな場所でワーケーションすることも多いです」。

Q.旅と多拠点ライフの関係は?

A.“暮らす”と“旅を続ける”の両立が多拠点ライフ

「基本的に旅を愛しているし、これからの人生、愛し続けていくだろうと思っています。そのため拠点を決める際は、行きたいと思ったときにすぐ別の場所に行けるか、という交通のアクセスの良さが大きな判断ポイント。また、沖縄をメイン拠点としても、友人やまだ見ぬ人たちがたくさんいて刺激が溢れる東京で“シティの感覚”に触れることも大切。そこに定期的にアクセスすることは、私の人生でとても重要で価値のあることです」。

「東京で仕事場として愛用している、お気に入りのカフェ」。

Q.他に「住んでみたい」と思った場所は?

A.スペインのバルセロナ

「他にはラオスのルアンパバーン、オーストラリアのバイロンベイ、ベトナムのホイアン、タイのチェンマイ。共通しているのはどこも気候が良く、夏が長く、海または水辺の街で、歴史や文化が豊かなこと。特にバルセロナとホイアンは、いつかぜひ拠点として暮らしたいです」。

Q.今後の希望は?

A.“誰かの旅の目的地”をつくりたい

「今は自分一人の家ですが、沖縄県内でより理想の立地や物件を見つけて、本格的な拠点づくりをしていく予定です。訪れた人が泊まれる“誰かの旅の目的地”“誰かのもうひとつの居場所”をつくりたい。また、将来的には沖縄を拠点に、海外と行き来して仕事ができる暮らしを目指したいと思っています」。

どこかとどこかをつなぐ役割を担いたい。エリアをまたぐ生活は私の人生に必要

「大分でワーケーション中。1~2ヶ月に1度くらいで、沖縄や東京以外での滞在を考えています」。

「この夏ステイした、青森の十和田湖沿いにある友人の長期滞在宿」。

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GENIC VOL.57 【旅するように暮らすデュアルライフ&移住ライフ】
Edit:Satoko Takeda

GENIC VOL.57

テーマは「100人の旅という表現」。
表現者たちのオンリーワンな旅スタイルや、撮欲も満たすひとり旅、旅するように暮らす多拠点生活など、様々な旅する人とその想いに迫ります。

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