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プロフィール
是永日和
写真家 2000年生まれ、愛知県出身。2022年立命館大学産業社会学部卒業後、同じ大学の友人と車一台で上京し、共に暮らす。現在は東京を拠点に活動中。2024年には渋谷PARCO、福岡PARCO POPUP『SUPER SENTO パルコ湯』の展示を開催。
愛用カメラ:Nikon F5
愛用レンズ:35mmの単焦点レンズ
My Identity Through My Theme
みんなとありがとう
「東京に出張で来て働いている最中の友達を撮りました。離れて住んでいても会える時には会って写真を撮る。大切な友達です」。
「普通だけどなんかいいね」。って言われるのが嬉しい
「友達とログハウスに遊びに行った時の朝に撮りました。好きな写真です」。
「今過ごしているあたりまえがあたりまえじゃなくなるときが、いつか必ず来ると思います。想い出は思い出さないと想い出にはならないので、そのきっかけになるための写真を撮っています。友達の写真も、1年に1冊作って親に送っている写真集『息子』も、テーマの根底はそこにあると感じています。スマートフォンで友達の写真などを皆さんいつも撮っていると思いますが、その道具がフィルムカメラに変わっただけなので、自分だけの特別な感情ではないはず」。
憧れている写真家みたいな写真は撮れないと気づいて
「歩いている最中に大きな葉っぱで遊んでいる瞬間です。彼女の感覚はいつも新鮮でハッとすることばかりです」。
「今のような写真を撮るようになったのは、憧れている写真家みたいな写真は撮れないんだなと気づいて意識が変わったから。今思えば当たり前のことなのですが、僕はその憧れの人ではないのでどう頑張っても憧れの人を超えることはできない。そこからどういう風に意識が変わったのかは覚えていないのですが、気がついたら、人の隙に焦点を当てた、自然な雰囲気の作品になっていました。僕は良くも悪くも影響を受けやすい人間なので、身の回りにある世界が表現に直結します。今は音楽やお笑いから大きな影響を受けています。いろんなかっこいい方々に会って、夢に生きる生き方を学んでいます」。
最高にかっこよくて素敵な友達がいるから、今の自分が自分でいることができる
「みんな酔っ払っています。楽しい夜は、1枚くらい形に残したいなと思いました」。
「今回選んだ写真のテーマは『みんなとありがとう』です。写っている人はみんな友達。最高にかっこよくて素敵な友達がいるからこそ、今の自分が自分でいることができると思っています。僕は本当に友達に恵まれました。そんな素敵な彼ら自身や自分を肯定したくて写真を撮っている、というのも撮る理由のひとつかもしれません」。
「雪が積もった日に男2人で雪だるまを作りました。遊んでいるだけです」。
GENIC vol.71【My World, My Essence 私の写真世界】
Edit:Izumi Hashimoto
GENIC vol.71
2024年7月号の特集は「私の写真世界」。
写真は生き様が反映されるアート。何を感じ、何を受け取って生きてきたのか。写真に投影されるのは、自分自身です。自分らしさとはいったい何なのか?その回答が見つかる「作品」特集。私の写真世界へようこそ。