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【GENIC|私の写真世界 vol.71 2024年7月号】特集詳細&編集長 藤井利佳コメント

6月7日(金)発売のGENIC7月号(vol.71)のテーマは「私の写真世界」。
本記事では、それぞれの特集の詳細、そして編集長 藤井利佳のコメントを掲載しています。
雑誌GENICは、全国の書店、GENIC公式オンラインショップ、およびAmazonなどのインターネット書店でお買い求めいただけます。
事前予約は、GENIC公式オンラインショップをご利用ください。全国どこでも1冊から送料無料にて予約・購入が可能です。

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目次
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6月4日(火)朝9時までに予約注文したお客様には、6月4日(火)中に発送します。日本全国、ほぼ発売日までに到着します。

「私の写真世界」

6月7日発売、GENIC7月号の特集は「私の写真世界」。
写真は生き様が反映されるアート。何を感じ、何を受け取って生きてきたのか。写真に投影されるのは、自分自身です。自分らしさとはいったい何なのか?その回答が見つかる「作品」特集。私の写真世界へようこそ。

【編集長 藤井利佳 コメント】
前号vol.70の「お仕事号」を作っている時から、次は「作品号」にしようと決めていました。

クライアントワークとは違い、何も求められず、誰からも意見されず、ただ自分と向き合って撮る。
写真家たちは、何をもってテーマを考えたり撮るものを決めたりするのだろう?
この世にあるもの全ては被写体であり、カメラを向ければ撮れてしまう。その中で、なぜ「これ」を作品として撮ろう、ということに至るのか?
私にはハテナがいっぱいでした。

そして、この号を作り、たくさんの写真家からお話を聞いてわかったことは、写真って生き様なんだってことです。
生き様?どういうこと?と思った方には、ぜひ本誌を読んでいただきたい!
ほんと、写真ってザマなのです。それがすごくよくわかります。

何を感じて生きてきたのか?
何を受け取って生きてきたのか?
生きてきた全てが出る。

それが結局のところ「自分らしさ」なのですね。一生懸命生きて、撮り続けて、そして写真に投影されている自分にやがて気づき、それが自分らしさなのかなと認識する。

とにもかくにも、まずはたくさん撮ることが大切。
でも今、撮りたいものがわからなくなっているという迷子さんもいるかと思います。
今回の取材で、ハービー・山口さんに、「撮りたいものがわからない」っていう人に、どんなアドバイスをしますか?と聞いた時の回答がすごく印象的だったので、ここで伝えさせてください。

「僕も昔、撮りたいものがわからなくなった時があった。
その時、海外のお土産屋さんにあるポストカードコーナーで、
ラックをぐるぐる回しながら、
気になる写真のポストカードをわーっとピックアップして買ってきて、
ベッドに広げた。
これが僕の好きな写真なんだ、って。
それで、その同じ写真を撮りに出かけて、何枚も撮って、
それがそのうち自分のものになった。

もし、撮りたいものがわからなくなったら、
今までのGENICからでもいいから、好きな写真を選んで並べてみてください。
あなたが選んだ写真が、あなたに必ずヒントをくれるでしょう」

カバーフォトは小浪次郎

フィルムでの多重露光撮影。2020年、New Yorkにて撮影された1枚。

【編集長 藤井利佳 コメント】
相当に好きです。水溜まりの中に摩天楼。撮ろうと思っても撮れません。この違和感。違和感は目を惹きつけます。6月発売にもぴったりの表紙、私は本棚に面陳(こっち向きに飾ること)します!みなさんもぜひ!

【Cover Story】

飄々と、図々しく/小浪次郎

さまざまなファッション広告、アーティスト写真、雑誌などを手掛けながら、同時に数々の写真集の出版や写真展開催など、作家としての活動にも精力的に取り組み、高い評価を得ている小浪次郎。最初の作品となる父を撮った1枚の写真から、今日に至るまで、ブレることなく貫き続けている撮影スタイルと、「自分らしさ」とは何なのか?についてを聞いた、珠玉のインタビューです。

【編集長 藤井利佳 コメント】
「17歳でティルマンスの写真に出会い、写真家になろうと決めた。たった1枚の写真で何かが変わる。写真にあるそんな力に驚いたし、その力を今も信じ続けている。」という小浪さん。今でも毎日とにかくたくさん撮っているとのこと。ずっと撮っている、ということが自信につながるんだ、という大切な話を、ぜひ読んでいただきたいです。

【Focus】

Thatʼs life. /ハービー・山口

1枚の作品から奇跡的な物語が生まれ、その繰り返しが人生の軌跡となっていく――。50年以上にわたり撮り続けてきた、人々に希望をもたらす作品の数々はハービー・山口さんが歩んできた人生そのもの。「変わらない思いだけを胸に導かれるようにここまで来た」というハービー・山口が、あの日、あの時に撮ったからこそ意味があった、という数々の作品のエピソードを紹介してくれました。

【編集長 藤井利佳 コメント】
お会いするたびに感じるのは、ハービーさんの懐の深さ、人としての魅力。大御所だし最初は構えてしまいますが…、一度会えばその気さくな人柄に安心&メロメロ。「怖そうと敬遠しないで。だって、僕たちは今の時代をここで生きている、ただの同級生じゃない」なんて言ってくれるんです。今回のインタビューには、そんなハービーさんの人柄がぎゅっと詰め込まれています。人柄は生き様を表していますから、つまるところ、人柄は作品に出るんです。ハービーさんが撮られた、若かりし頃の福山雅治さんの姿も必見です。

【Spotlight】

SESSION/加藤シゲアキ(NEWS)× 小関裕太

ドラマでの共演から6年。愛用のカメラでお互いを撮り下ろすという、本企画のために再会した2人。加藤シゲアキ撮影による小関裕太、小関裕太撮影による加藤シゲアキ、ともに写真が好きで、この関係性だからこそ撮れた姿や表情が詰まっています。30点以上の写真作品、懐かしい話にも花が咲いた写真対談、メイキング写真など、12ページでお届けするスペシャル・セッション企画です。

【編集長 藤井利佳 コメント】
外では雨が降りしきっていたある日のスタジオで。スタートの掛け声もなく、2人は楽しそうに話しながら、スーッと撮りあいを開始、どちらがどちらを撮る時間、なども決めず、流れのままに進めました。写真を撮ることが本当に好きなんだなー、とすごく感じた撮影タイム。にこやかで落ち着いた、でもアツイ時間が現場には流れていました。2人もかなり笑顔でしたが、スタッフも負けないくらいずっと笑顔でした。「いいですね~」って言うしか言葉が出てこなかった。夢の撮りあいっこ企画実現!です。

【Specials】

(五十音順)

奇妙な世界/磯部昭子

不確かな存在/熊谷勇樹

Shin Noguchi が可視化する美しき日常/シン・ノグチ

世界を翻訳する/津田直

Short Hope/野田祐一郎

TOURISM AND LEISURE/YOSIGO

作家活動に積極的に取り組む写真家たちに、スペシャルインタビュー。各人の写真世界に足を踏み入れてください。

【編集長 藤井利佳 コメント】
写真は生き様が反映されたアートだって、この皆さんのページからしっかり感じられます。まさに、My World, My Essence、私の世界、私の核心に迫りました。それぞれのページの作りにも注目を!まるでその人の作品展示を見ているようです。ステイトメントもしっかり読めるし、写真展を紙でお楽しみいただくイメージで作りました。

【Features】

①フォトグラファーが創るメディアの世界

WEBマガジン「人色」/東京祐

ZINE「FRUITSAND」/川原崎宣喜

WEBマガジン「IRO to ENSOKU」/今城純

作品を撮るだけではなく、それを発信するための自身のメディアを創り、運営する3名が出演。オファーもスケジュールも、もちろん制作費用の調整も自ら行い、自分流の発信を続けることの意味とは?その行動力の裏にある、大切な想いを伺いました。

【編集長 藤井利佳 コメント】
ファッション誌でもバリバリに活躍されているお三方ですが、ご自身の作品撮りもとても大切にされて、メディアまで創られていて、すごいなと思います。この記事を読むと、自分流の発信をできる場を創るって、多くの人に作品を知ってもらうために本当に大切なことなんだと、よくわかります。写真を仕事にする全ての方に、読んでいただきたいです。あと、WEBマガジンとかZINEがよくわからない!って方は、これを機会に知ってください。

②My Identity Through My Theme ~個性的なテーマに込めた、その想い

オリジナリティ溢れる作風で、自分らしい作品を生み出している5名の表現者たち。自身のアイデンティティを反映したテーマへの想いは、価値観や生き方にも繋がっています。何を大切に考え、作品を作り出しているのか?その内なる思考に迫ります。

出演:
町中華と女の子/あべあさみ
彩生/大矢真梨子
熱狂の中の無知/金本凜太朗
奇妙な実験室/micalie
みんなとありがとう/是永日和

【編集長 藤井利佳 コメント】
好き。この企画好き!テーマが皆さん独特で、写真を見るだけでもすごく楽しいけれど、その裏に隠されている想いに触れると、さらにそのテーマや作品に近づけます。説明はあまりしたくない写真家さんの気持ちもわかるのですが、個人的にはなぜ撮ったのかとか知りたい派です。「北海道で朝採れたものを大切に空輸した、今しか食べられないアスパラガスです」って言われたらより美味しく感じるのです。

③作品制作解剖:aika

少し難しそうに感じる、チームを組んでの作品作り。どのようにしたら、同じ目線で同じ方向に進んでいけるのか?趣味と言えるほど作品撮りが好きだという写真家のaikaに、チームでの作品撮りのプロセスを見せてもらいました。

【編集長 藤井利佳 コメント】
私が知りたかったことが、まるっと解決しました。私得の企画です。フォトグラファーさんやヘアメイクさんと一緒に撮影する機会はありますが、それは仕事で、たいてい撮るべきものがある状態の撮影なのです。だから、何もない、ところから「作品」をチームで生み出すって、どういうこと?と知りたかった。誰が言い出すの?誰がイメージを決めるの?なんて、単純な質問をたくさんぶつけさせていただきました。aikaさん、チームの皆さん、ありがとうございました!よくわかりました!皆さんもぜひ知って、チャレンジしてください。

④SNSで脚光を浴びる表現者たち

自分らしさを見つけ、それを多くの人に認知してもらうことは、たやすいことではありません。ブレないこと、続けること。それができる太い芯を持つ人だけが立てる世界。個性を作風に乗せて、SNSという広いキャンバスを使って作品を出し続ける、5組6名の表現者にフォーカスします。

出演:
思い出とリンクする「青春」のワンシーン/tomosaki
写真×落書きで描くifの物語/sara
「光」と「透明感」で表現する何気ない瞬間/鎌田風花
心を揺さぶる幻想的な「青」の世界/霧月傑
記憶を呼び覚ます「なつかしい」風景/haru

【編集長 藤井利佳 コメント】
あの人の写真だ!って一目見てわかるってすごいことですよね。今回この企画に出ていただいている5組6名は、私、わかっちゃいます。SNSのフォロワー数って、多いから偉いんじゃもちろんありませんが、多い人は、たくさんの人にフォローボタンを押させるだけの力のある作品を出し続けているということに間違いはなく、それは本当にすごいことです。個性が乗った作風で、新しい写真の時代を築き上げている表現者たちです。

⑤GENIC Featuring

InstagramやXなどで「GENIC Featuring」としてご紹介している皆様の作品から、3ヶ月に一度、さらに編集部が厳選した作品をご案内するコーナーです。ぜひ各SNSで、以下のタグを付けてご投稿ください。
Instagram:#GENIC_mag / @GENIC_mag
X:#GENIC_mag / #GENIC_web

出演:
ひろ
広谷勇樹

【編集長 藤井利佳 コメント】
皆さんにチャンスは等しくあります。Instagramは、ハッシュタグとアカウントへのタグ付けを、Xは2つのハッシュタグを付けて投稿ください。そして、GENIC部分は大文字にしていただくと、なんだかGENICらしいなと思うので、(それだけの理由ですが、笑)忘れなかったら大文字にしてもらえたら嬉しいです。たくさん投稿してアピールしてください。SNSや誌面でフィーチャーさせていただき、そのあとGENICからお仕事をお願いする…という流れは、まったく夢物語ではありません。現実ですし、私たちも多くの皆さんとお仕事をご一緒させていただきたいと、いつも思っています。

【連載】

女優・橋本愛「日日是好日」

現実のなかに溢れる愛おしい瞬間を封じ込めた写真と、そのとき感じた想いを言葉にのせて。かけがえのない日々を写真と言葉で表現する、橋本愛の連載第18回。

小関裕太の自分探しの旅「スキ」

連載第17回は、小関裕太がフォトグラファーとして、アルバムのジャケットアートワークとアーティスト写真撮影を担当した、“ホタバン”こと「ホタルライトヒルズバンド」が登場。今回も、本人構成による4ページをお楽しみください。

古屋呂敏のMY FOCAL LENGTH

俳優、カメラマンとして活躍する古屋呂敏が、人との距離感、生きるスタンスなど、さまざまな「焦点距離」をテーマに「Nikon Z f」で撮りおろす連載。第3回はモデルとして秋元真夏が登場。

KYON.Jが出会った“奇跡の一瞬”「Exploring the World」

世界を照らす美しい光を追いかけ続けるトラベルフォトグラファーKYON.Jが出会った、光溢れる大自然の姿。第20回「影と舞いおどる田園の光たち」をお届けします。

【and more】

・カメラカタログ:頼りになるカメラたち

・澤村洋兵さんのメインカメラが「Nikon Z f」な理由
澤村洋兵

・“この一枚” を撮るための相棒バッグ MONOLITH
YUUKI
Chihiro

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