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【#写真家が撮る日常:5 】Nico Perez(ニコ ペレズ)

光がきれいだから、今が楽しいから、撮る理由はいたってシンプル。なにげない日々のなかで、大切な時間や場所を記憶にとどめ、未来に残してくれる日常写真。写真家6名が捉えた日常、それぞれの切り取り方をご紹介します。
今回は、パーソナルな感情や気分をセンシティブに描き出す写真家 Nico Perezさんです。

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Nico Perez(ニコ ペレズ)

1986年、スペイン・マラガ生まれ、東京在住。幼少期にイギリス・ロンドンに移住し、スペインとイギリスを行き来しながら過ごす。2008年、撮影旅行で初めて東京を訪れ、東京の切ない「青」の雰囲気や都会の孤独感に触発される。
2009年、ロンドンで開催された写真家・川内倫子氏のワークショップに選ばれたことをきっかけに、写真家になることを決意し、東京に移り住む。
2015年、初の写真集「Momentary」を発売、同時に個展「Momentary」を開催。以降、個展「Stills from life(2016)」、「Kingsland road(2018)」、「Chasing Blue(2019)」、「離される|Take Off(2021)」を開催。現在は東京を拠点に活動している。

Just feel…

Tochigi, 2020

Light on back, 2020

「正直なところ、私は写真についてあまり語りたくはありません。写真は説明されるよりも、体験されるべきものだと思うからです。私にとっては、見る人が自分の見ているものを体験し、クリエイターの説明なしに好奇心を持ってもらうことのほうが、ずっと面白いのです」。

惹きつけられる色、どこかにある光、記憶を思い起こさせる匂いを捉えて

Yamanashi, 2020

「19歳の頃に写真を撮り始め、ショートフィルムも作るようになって、自分自身や自分の感情を表現できるようになりました。私はいつも個人的な感覚を、自分が制作するすべての作品に反映したいと考えていて、それがたとえ広告や商業的なものであっても、個人的な感情を結びつけることを心がけて、自分にしかできない表現をシェアしたいと思っています」というニコさん。日常のなかで惹きつけられるのは、「色であり、どこかにある光であり、記憶を思い起こさせる匂い。視覚だけでなく、あらゆる感覚が、ビジュアルを作りたいと感じる瞬間を作り出します。撮るときは考えないようにして、ただ感じるだけ。撮るという瞬間のなかに身を置いて、自分が撮影しているものとエネルギーを共有する。ルールなんて考えずに撮ったほうがいいと思っていますが、ルールを破って新しいものを生み出すためには、ルールを完全に知っておく必要がありますね」。

“Passing by” Atelier portraits

感じるままに、見るままにビジュアル作りを楽しむ

Tape & moon, 2020

ニコさんにとって、“日常”が意味するものとは?
「今この瞬間、どこにいたとしても、そこに一時的に存在しているという状態。私のまわりには写真の可能性が無限にあって、そのなかで見たり、心で感じたりしたことに忠実にビジュアルを作ることを楽しんでいます。でもときにはカメラを置いて、カメラがない時間を過ごすことも重要。このバランスが大切だと感じていますね」。

I try not to think and just feel.

Wakayama, 2020

Yes, this is me. But who am I ?, 2021

Study of blue & ripped print, 2021

独特なカラートーンが印象的なニコさんの作品。
「プリント作業が大好きです。暗室でいろいろとたくさん試しています」。
写真上にのせられた、詩的な雰囲気を醸す、味のある文字はニコさんの手書きです。
「自分が感じたことをそのまま書いています。言葉は、写真と同じく表現です。いつか英語と同じレベルで、日本語でも自分を表現できるようになりたいと思っています」。

Nico Perez(ニコ ペレズ) Instagram

GENIC VOL.60 【写真家が撮る日常】

GENIC VOL.60

特集は「とある私の日常写真」。
当たり前のようでかけがえがなく、同じ瞬間は二度とないからこそ留めておきたい日常を、表現者たちはどう切り取るのか。フォトグラファーが、クリエイターが、私たちが、それぞれの視点で捉えた日常写真と表現、そしてその想いに迫ります。

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