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恵比寿映像祭2025「Docs ーこれはイメージですー」が東京都写真美術館で開催。19世紀から現代までの多様な表現を紹介し、言葉とイメージの問題をひも解く

「総合開館30周年記念 恵比寿映像祭2025 Docs ーこれはイメージですー」が、東京都写真美術館をメイン会場に、恵比寿ガーデンプレイス各所などで開催。会期は、2025年1月31日(金)~2月16日(日)。19世紀から現代にいたるさまざまな表現を紹介し、時間を記録することに焦点をあてながらアーカイヴを掘り下げ、言葉とイメージの問題をひも解きます。

  • 開催期間:2025.1.31 ~ 2025.2.16

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目次

恵比寿映像祭2025の見どころ

「ドキュメント/ドキュメンタリー」をキーワードで掘り下げる

「フェイクニュース」という言葉が日常的に使われるようになった現代では、ドキュメント/ドキュメンタリー(事実)とフィクション(虚構)の境界線は曖昧になり、真実に辿り着くことは容易なことではありません。そのことは、同時にどれだけ現代がイメージや、言葉の情報で溢れているかの証左でもあると言えるでしょう。恵比寿映像祭2025では、「イメージ」「言葉」「身体」「時間」「パフォーマンス」などのキーワードから、さまざまな時代のアーティストたちの創作を読み解くことで、「ドキュメント/ドキュメンタリー」を拡張し、掘り下げていきます。

総合テーマ「Docs ーこれはイメージですー」のはじまり

恵比寿映像祭2025の総合テーマ「Docs ーこれはイメージですー」は、恵比寿映像祭2024で決定した第2回コミッション・プロジェクトの4名のファイナリスト、小田香、小森はるか、永田康祐、牧原依里が準備している新作に共通する、さまざまな「ドキュメント/ドキュメンタリー」の要素から着想を得たものです。これらのアーティストは、それぞれの作品を通じて個人的な体験から社会的な課題、歴史と現在の交錯、身体や空間の在り方まで、多彩なテーマを掘り下げています。この共通点から生まれた視座が、恵比寿映像祭2025の方向性を形づくり、他の展示や上映プログラムの構成にも深く影響を与えています。

[第2回コミッション・プロジェクト] 小田香 新作《母との記録「働く手」》2025年

広がる「Docs」、美術館の外へ「オフサイト展示」

明るい色の画像の背景に、テキストと音楽を結びつける、独自の視覚表現によって文化や歴史を再文脈化するメディア・アーティスト、トニー・コークス(アメリカ)は、東京都写真美術館館内各所での展示や上映のほか、JR恵比寿駅から恵比寿ガーデンプレイスまでを繋ぐスカイウォーク(動く歩道)など、恵比寿ガーデンプレイス各所の異なるサイトでも作品を展開します。2024年にマッカーサー財団「天才賞(Genius Grant)」を受賞し、さらに期待の高まるトニー・コークスの大規模な日本初展示をお楽しみに。

トニー・コークス インスタレーション風景、2023-2024

みんなが楽しめる恵比寿映像祭へ

恵比寿映像祭2025では、乳幼児から高齢者まで、障害のある人ない人、海外にルーツをもつ人たち、だれもが楽しめるフェスティバルを目指し、手話通訳つきインクルーシブワークショップやアニメーション・オープンワークショップなどの教育普及プログラムを用意しています。また、第14回恵比寿映像祭で登場した映写機から生まれた不思議なキャラクター「ye(b)izoちゃん」が再登場!アニメーション作家・漫画家のひらのりょう氏によるイラストがフェスティヴァルを彩ります。「ye(b)izoちゃん」を導き役に、会場で配布する公式タブロイドを通じてより一層フェスティヴァルを楽しんでください。

開催プログラムの一部をご紹介

展示(2F・B1F展示室・1F)

ドキュメンタリーの視点から写真や映像を主としたさまざまな表現を展示し、「ドキュメント/ドキュメンタリー」を、言葉とイメージの関係性を通して再考します。

イトー・ターリ《ひとつの応答―ぺ・ポンギさんと数えきれない女たち》(2012年12月「アジアをつなぐ―境界を生きる女たち1984-2012」展沖縄県立博物館・美術館)パフォーマンス使用画像より[参考図版] 写真提供:ターリの会

劉玗(リウ・ユー)《If Narratives Become the Great Flood》2020年Commissioned and supported by the Hong Foundation

藤幡正樹 《Beyond Pages》1995年 東京都写真美術館蔵 “Masaki Fujihata: Augmenting the World,” LAZNIA Centre for Contemporary Art exhibition, Gdańsk 2017, Photo: Paweł Jóźwiak

林勇気《Landscape-quiet time》2023-2024年

古川タク《ニッケル・オデオン・動画劇場》1988年東京都写真美術館蔵

斎藤英理《Social Circles》2023年

角田俊也《スクリーニングvol.1》2024年「写真鉱山/ スクリーニングvol.1」(スプラウト・キュレーション企画)より

カウィータ・ヴァタナジャンクール《The Toilet》2020年Courtesy of the artist and Nova Contemporary

プリヤギータ・ディア《The Sea is a Blue Memory》2022年

第2回コミッション・プロジェクト展示(3F)

国際的な発信および新しい文化価値の醸成を目的に、恵比寿映像祭2023から始まった制作委嘱事業が「コミッション・プロジェクト」。恵比寿映像祭2025では、昨年度決定した4名のファイナリスト小田香、小森はるか、永田康祐、牧原依里による新作を発表します。

小森はるか新作《春、阿賀の岸辺にて》2025年

永田康祐新作《Fire in Water》制作中のスチル2025年

牧原依里新作《3つの時間》2025年

総合開館30周年記念 恵比寿映像祭2025「Docs ーこれはイメージですー」 開催情報

開催日時

2025年1月31日(金)~2月16日(日) 10:00~20:00
※最終日2月16日(日)は 18:00まで
コミッション・プロジェクト(3F展示室)
2025年1月31日(金)~2月17日(月) 10:00~20:00
2025年2月18日(火)〜3月23日(日) 10:00~18:00(木・金は20:00まで)

入場料

無料
※一部のプログラム(上映など)は有料

会場

東京都写真美術館

  • 〒153-0062 東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
  • Google Map

行き方・アクセス

<電車>
JR線「恵比寿駅」東口から徒歩で7分
東京メトロ日比谷線「恵比寿駅」から徒歩で10分

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