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「Q.9 人を撮るときに“やりがち”だけど “やらない方がいい”ことは?」南阿沙美|Portrait Q&A 9/45

写真家や俳優、モデルなど41名が答えた、全45問のPortrait Q&A特集。人にカメラを向けるからこそ、迷いはなくしたい。自分の写真をちゃんと好きでいたい。そのためにどうするか?「ポートレートの答え」はここにあります。
今回の回答者は、シュール&ファニーな瞬間を独自の視点で切り取る写真家、南阿沙美さんです。

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プロフィール

南阿沙美

写真家 北海道出身。カメラ歴は約24年。2014年キヤノン写真新世紀優秀賞受賞。2019年写真集『MATSUOKA!』(Pipe Publishing)、『島根のOL』(salon cojica)、2022年写文集『ふたりたち』(左右社)刊行。広告、雑誌などでの仕事も多数。
愛用カメラ:Canon R5、CONTAX T2、Nikon ニコマートFTN
愛用レンズ:Canon RF24-70mm F2.8 L IS USM、Nikkor-S.C Auto 50mm f1.4

Q. 人を撮るときに“やりがち”だけど “やらない方がいい”ことは?

「姪っこ。おそらく人気の撮影スポットだと思いますが、撮ると楽しく、みんなが撮るからこそみんなとの違いが見える気がします」。

A. 写真を撮る際に、なんとなく浮かぶイメージがあってもそれをゴールとするような雰囲気にしない。

「淡路島の川で子供たちと泳いで遊んだときの写真」。

「イメージから解放された佇まいに、撮影を通してリアクションする。“見られている”、“鑑賞されること”を意識せずに撮られてほしい」。

A. その“らしさ”にフォーカスしすぎること。

「植物園で散歩しながら撮影しました。顔に何か不思議なものをのせてる写真ってよくあるけど、そんな状況よりも、表情がどこまでも遠くに抜けていきそうで良い」。

「被写体が自分らしさを知っていて、私もその相手のことをよく知っている場合、被写体にこちらのイメージをのせないこと。それは、不自由なことだと思うから。被写体の、その人らしさを見て見ぬふりをして、透明な状態から、新しく見てみる。今そのときのその人を見てみる。想像と違うことを撮りそこねないために」。

A. 「こういう写真見たことあるな」と考えてしまって撮らないこと。

「この方のお家にお邪魔したときの1枚。ペットのモモンガや部屋の感じなど、いろいろ詰まっていて好きな写真です」。

「自分らしさとは何か、を意識しないこと。そう思う前に、撮ってしまって、写真になったあとたくさん考えれば良い」。

GENIC vol.73【Portrait Q&A】Q. 人を撮るときに“やりがち”だけど “やらない方がいい”ことは?
Edit:Chikako Kawamoto

GENIC vol.73

2025年1月号の特集は「Portrait Q&A」。ポートレートの答えはここにある

人にカメラを向けるからこそ、迷いはなくしたい。自分の写真をちゃんと好きでいたい。そのためにどうするか?「答え」はここにあります。写真家や俳優、モデルなど41名が答えた、全45問のQ&A特集です。

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