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プロフィール

南阿沙美
写真家 北海道出身。カメラ歴は約24年。2014年キヤノン写真新世紀優秀賞受賞。2019年写真集『MATSUOKA!』(Pipe Publishing)、『島根のOL』(salon cojica)、2022年写文集『ふたりたち』(左右社)刊行。広告、雑誌などでの仕事も多数。
愛用カメラ:Canon R5、CONTAX T2、Nikon ニコマートFTN
愛用レンズ:Canon RF24-70mm F2.8 L IS USM、Nikkor-S.C Auto 50mm f1.4
Q. 人を撮るときに“やりがち”だけど “やらない方がいい”ことは?

A. 写真を撮る際に、なんとなく浮かぶイメージがあってもそれをゴールとするような雰囲気にしない。

「イメージから解放された佇まいに、撮影を通してリアクションする。“見られている”、“鑑賞されること”を意識せずに撮られてほしい」。
A. その“らしさ”にフォーカスしすぎること。

「被写体が自分らしさを知っていて、私もその相手のことをよく知っている場合、被写体にこちらのイメージをのせないこと。それは、不自由なことだと思うから。被写体の、その人らしさを見て見ぬふりをして、透明な状態から、新しく見てみる。今そのときのその人を見てみる。想像と違うことを撮りそこねないために」。
A. 「こういう写真見たことあるな」と考えてしまって撮らないこと。

「自分らしさとは何か、を意識しないこと。そう思う前に、撮ってしまって、写真になったあとたくさん考えれば良い」。
GENIC vol.73【Portrait Q&A】Q. 人を撮るときに“やりがち”だけど “やらない方がいい”ことは?
Edit:Chikako Kawamoto
GENIC vol.73

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