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OM SYSTEM OM-3で叶えるランドスケープ #2 「自然が織りなす造形美」吉田あきひろ

6名のフォトグラファーが、「色」「光」「質感」「自然」をキーワードに、自身が愛する風景を撮り下ろす、全6回でお届けする連載です。

撮影に使用するのは、クラシックで美しいデザインでいて、フラッグシップ機と同等の防塵・防滴性能を誇る小型軽量のデジタル一眼カメラ「OM SYSTEM OM-3」。そして、レンズも防塵・防滴機能を備えた、標準ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO」と、2本の単焦点レンズ「M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 II」「M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 II」。日常のふとしたシーンから、タフさが求められつつも身軽に動きたいアウトドアフィールドの撮影まで、最高のパフォーマンスが発揮できる機材です。12色の彩度を個別に調整できるカラープロファイルコントロール機能や、カラーフィルター、粒状フィルム効果などを組み合わせてこだわりのモノクロ写真表現が可能なモノクロプロファイルコントロール機能を搭載し、感じたままにその場で色調整ができることも大きな魅力です。

第2回は、風景の一瞬の表情を切り取ることを得意とする吉田あきひろさん。カメラだけではなく、今回使用したレンズにも大きな信頼感を持ったという吉田さんが、機材の使用感や実感した魅力を紹介します。

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目次

プロフィール

吉田あきひろ

アーティスト 「暮らしと遊び心」をテーマに、ストリートフォトやテーブルフォトを撮影。写真の楽しさを追求するオフラインのフォトコミュニティ『僕らの写真展』を立ち上げ、地元福井県で写真展やフォトウォーク、写真フェスなどを開催している。

まるで化学反応のように、その瞬間だけの表情が立ち上がる

「日々の暮らしのなかの、見過ごしてしまいそうな風景や瞬間に惹かれる」と話す吉田あきひろさん。「撮りたい」という感情が吉田さんのなかに湧き上がるのは、道端に並ぶカーブミラーや木漏れ日がつくる影など、一見なんてことのないものが、光や構図によって美しく立ち上がる、“その瞬間だけの表情”に出会ったときです。

「自然のなかには、枝木の曲がり具合や岩の割れ目、風が通り抜けた痕跡など、あらゆるところに必然ともいえる造形美が存在していて、見ていて飽きることがありません。そこに光という偶然の要素が加わることで、まるで化学反応のように、その瞬間だけの表情が立ち上がる景色がある。撮るというより、“気づいてしまったから記録する”ような感覚で、シャッターを切っています。そして写真には、実際に見てきたもの、経験してきたことが自分の視点となって反映されます。同じ風景でも誰が切り取るかでまったく違う一枚になる。だからこそ自分の視点を信じていいと思えるし、それを形にできる写真という表現に惹かれ続けています」。

撮り続けるなかで、自身の関心や視点は少しずつ変化していく。吉田さんにとって、その変化を楽しむこと自体もまた、表現を続けることの原動力になっています。そして今回、OM SYSTEM OM-3を初めて手にした吉田さんは、風景写真における新たな楽しみ、視点とも出会いました。

「アートフィルターを使うことで、肉眼で見えている木漏れ日や風景に、少しノスタルジックな味付けをするという、遊び心を持った視点が加わりました。ただ風景を写すのではなく、どう感じていたかを色で語るような感覚は、写真というより絵づくりに近い体験。色を選びながら撮るという意識が自然に芽生え、OM-3を通して、写真の表現がまた一段広がったように感じます」。

吉田あきひろさんがOM SYSTEM OM-3で撮った、暮らしのなかの風景写真

小さな冒険の先に見た、淡い青とベージュのトーンが優しく調和する世界

撮影モード:マニュアルモード レンズ:M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 II 焦点距離:17mm(35mm判換算34mm相当) 絞り:f/6.3 シャッター速度:1/2000秒 ISO感度:250

カラープロファイルコントロール/ハイライト&シャドウコントロール : Highlight: -1, Midtone: 0, Shadow: -2

【Scene】
「今は使われていない電柱と、奥に続く海岸線。その先の岩礁まですべてが、時の流れを映すようで、胸に残る風景でした。この場所を見下ろせる構図を探して、少し汗をかきながら高所へ登り、視界が開けた瞬間『ここだ』と直感しました。人工物である電柱とどこまでも続く自然のコントラストが美しく、淡い青とベージュのトーンが優しく調和していました。撮影というより、小さな冒険の先で出会った光景を持ち帰った感覚に近いかもしれません。OM-3は軽く、防塵・防滴仕様。機動力があるOM-3だからこそ、この構図にたどり着けました。青空を美しく出すためにハイライトのトーンカーブをマイナスで設定。モニターで仕上がりイメージを確認しながら調整することができ、その場で完結できる操作性にも魅力を感じました」。

【Shooting】
「電柱がリズムよく並ぶ構図になるよう、位置取りに気を配りました。とくに、中央に電柱を置きつつ、背景に伸びる海岸線や波の曲線が自然に導線として働くよう意識しています。また、全体に光が回る順光を選び、空と砂の色がきれいに出るようにしています。カメラ側では、トーンカーブをハイライトマイナスに設定することで、青空のグラデーションを柔らかく残すことを意識。カラープロファイルコントロールで青の調整もし、自分好みのトーンに仕上げました。レンズはM.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 IIにしたのですが、決め手は軽量で機動力があり、高所まで無理なく持ち出せる点。35mm判換算34mmという画角は、電柱の配置や海岸の奥行きをバランスよく構図に収めるのに最適でした」。

浮かんでいるような光の表現で、自分の見ていた景色と感覚をそのままに

撮影モード:マニュアルモード レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO 焦点距離:23mm(35mm判換算46mm相当) 絞り:f/4.0 SS:1/320秒 ISO感度:640
アートフィルター:ファンタジックフォーカス/ハイライト&シャドウコントロール : Highlight: -1, Midtone: +1, Shadow: -3

【Scene】
「朝の光が木々の隙間から差し込み、道に木漏れ日が落ちてリズムをつくっているのが印象的でした。歩いているときにふと立ち止まって、この光の並びと奥行きを記録しておきたいと思いました。明暗差が強いため柔らかく仕上げるのが難しい場面ですが、撮影してみると実際に見た以上に、柔らかい光と影が際立っていて驚きました。写真のなかに静かな流れがあって、自分の見ていた景色と感覚をそのまま届けられるような一枚になりました。OM-3のアートフィルター『ファンタジックフォーカス』を使うと、見た目以上に光の質感が引き立つのを感じます。撮って出しとは思えない完成度の高さに驚くとともに、電柱のハイライト部分の柔らかな表現、道の奥行き感、そしてガードレールの影の質感、どれもが自分のなかで『撮れてよかった』と思える要素でした。表現の一手段として信頼して使えるフィルターを搭載しているのはOM-3だからこそ。現場で完結する表現の楽しさを享受したり、都度設定をいじることなく撮影に集中できたりするのは、OM-3の強みです」。

【Shooting】
「まず、道のカーブと木々やガードレールの影、木漏れ日の落ち方がきれいに並ぶ位置を探すことから。次いで、森のなかを歩く感覚がそのまま伝わるように、歩いているときの視点に近い高さでカメラを構えるよう意識しました。木漏れ日の光をより印象的に見せたかったため、アートフィルターの『ファンタジックフォーカス』を設定。光が浮かんでいるような描写になり、幻想的な雰囲気が写真に加わりました。この日は標準ズームレンズをつけていたのですが、木漏れ日と道の広がりが自然で気持ちよくフレームに収まる画角を探した結果、焦点距離は23㎜に。細かい構図調整ができるのは、ズームレンズならではの魅力だと改めて感じました」。

モノクロの表現が、光と空気感、余白のバランスを際立たせる

撮影モード:マニュアルモード レンズ:M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 II 焦点距離:25mm(35mm判換算50mm相当) 絞り:f/5 SS:1/3200秒 ISO感度:200
モノクロプロファイルコントロール/COLOR: 無し, Level: +2, 効果: シェード効果(0)+調色(N:無し)+粒状フィルム効果(強)/ハイライト&シャドウコントロール : Highlight: +1, Midtone: 0, Shadow: -2

【Scene】
「波で削られた砂浜に、自然にできた段差が目に入りました。そのラインがとても美しく、写真のなかに収めたいと思い、シャッターを切りました。最初はカラーで撮影していましたが、砂浜のラインにある陰の美しさを強調したいと思い、モノクロに切り替えました。階調もしっかりと出てくれて、光と影のコントラストに自然の造形美が浮かび上がったように感じます。OM-3はワンタッチでカラーから『モノクロプロファイル』に切り替えることができます。安心の防塵・防滴性能、優れた操作性と軽さによって、潮風が吹く海辺でも集中して撮影に向き合うことができ、感じたままのイメージへと導くことができました」。

【Shooting】
「構図のなかで砂浜の段差のラインが奥へと伸びるよう意識して、立ち位置を決めました。また、空間に抜けをつくるためローアングルで撮影しています。色彩を排除することで光と空気感、余白のバランスを際立たせるため、設定を『モノクロプロファイル』に。階調表現が豊かで、ハイライトとシャドウの境界がなめらかに表現されています。レンズは、35mm換算で50mm相当となるM.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 IIをセレクト。50mmは人と空間の距離感を素直に表現できます。M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 IIは小さくて撮影が軽快にでき、描写も素直。砂丘の空気感までも写し取ってくれました」。

夕暮れの時間帯、記憶のなかのような雰囲気をアートフィルターで際立てて

撮影モード:マニュアルモード レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO 焦点距離:13mm(35mm判換算26mm相当) 絞り:f/5.0 SS:1/500秒 ISO感度:320
アートフィルター:ファンタジックフォーカス/ハイライト&シャドウコントロール : Highlight: -1, Midtone: +1, Shadow: -3

【Scene】
「夕方の時間帯、車内でドアに映った自分の影を見つけました。車内に差し込む西日によって暖かい色に包まれた空間はどこか非現実的で、セルフポートレート的な気持ちでシャッターを切りました。実在する場所のはずなのに記憶のなかの風景のようにも見える雰囲気を、日常のなかにある一瞬の面白さとして余韻を持って写し取れたと思いました。普段見ることはない自分の横顔の影と空間の重なりに面白さを感じています。またこの写真でも、アートフィルター『ファンタジックフォーカス』を使用。影と光の境界が柔らかくなり、意図する雰囲気になりました。偶然に出会った情景を、感覚のままにすくい取る、そんな揺らぎのある写真が撮れたことが、自分にとっては何よりの収穫です」。

【Shooting】
「顔の角度を調整し、少し口をあけて、自分の横顔の影の形を整えることをしています。とはいえ、写真のなかに偶然性を取り入れることは、普段から自分の表現のなかで大切にしていることの一つ。ノールックで構図は偶然に任せてシャッターを切っています。それによって、意図と偶然が混ざり合う一枚になりました。アートフィルターの『ファンタジックフォーカス』で光を柔らかく演出し、暖色のなかに浮かぶ影として仕上げています。レンズはM.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PROで、影だけでなく窓の余白も含めるために広角側で撮影しました。ズーム域全体が扱いやすく、本当に撮りやすい画角が揃っているレンズだと感じています」。

準広角域らしい自然なパース感を活かし、画面全体のリズムを気持ちよく演出

撮影モード:マニュアルモード レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO 焦点距離:16mm(35mm判換算32mm相当) 絞り:f/8.0 SS:1/6400秒 ISO感度:4000

カラープロファイルコントロール/ハイライト&シャドウコントロール : Highlight: -1, Midtone: +1, Shadow: 0

【Scene】
「田植え前の時期、水が張られた田んぼを背景に、カーブミラーが3つ並ぶ風景に惹かれました。この場所とこの時期、この光の向きが重なったときだけ出会える風景だと感じ、逃さず撮っておきたいと思い撮影。人工物のカーブミラーと自然の空や田んぼが不思議なリズムで共存していて、自分のなかにある“ポップな構図感覚”と“遊び心”がそのまま形になったように感じました。色の鮮やかさと構図の整い方に、気持ちよさすら覚えました。青と黄色の補色をしっかり際立たせられたのは、OM-3のカラープロファイルコントロールの色別の彩度調整で色味を細かく調整できたおかげです。撮影の段階で仕上がりイメージにかなり近づけることができました」。

【Shooting】
「カーブミラーの間隔と奥行きが自然に見える位置を探し、画面内でのバランスとリズムを意識しました。また、順光で撮ることで、空とミラーの色が最もきれいに出るタイミングを選んでいます。カラープロファイルコントロールの色別調整では、青と黄色の補色関係を少しだけ強調し、自分好みの色に仕上げました。作品としての色の演出を、撮影時にその場で完結できることはとても魅力的でした。レンズはM.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO。これ以上後ろに下がれない状況でしたが、ズームを活かして自分の思う最適な構図に調整することができました。準広角域らしい自然なパース感が活きていて、画面全体のリズムを気持ちよく整えることができたと思います」。

道の奥行きと自然に包まれるような感覚をダイナミックに収める

撮影モード:マニュアルモード レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO 焦点距離:12mm(35mm判換算24mm相当) 絞り:f/6.3 SS:1/1600秒 ISO感度:640

カラープロファイルコントロール/ハイライト&シャドウコントロール : Highlight: -1, Midtone: +1, Shadow: -1

【Scene】
「石川県加賀市にて。木々の形がまるで海へと導いているかのように感じ、その構図に強く惹かれてシャッターを切った一枚。奥に見える青い海と空が、緑のフレームによってより印象的に見えました。こういう風景に出会うと、自然がつくり出す構図の美しさに驚かされます。とくに、湾曲する木の枝が中央へと視線を導くように機能していて、没入感のある作品になりました。OM-3は軽量なので、草木をかき分けながら小道を進む場面でも気兼ねなく持ち出すことができました。また、カメラ内のトーンカーブ調整でハイライトを少し抑えることで、空と海の色が飛ばずに印象的に写し取れたのもOM-3ならではの魅力でした」。

【Shooting】
「中央の道が奥に向かって伸びる構図にすることで、写真に奥行きをもたせました。両側の木々の枝が額縁のような役割を果たすよう、少し屈んだ目線から撮影しています。カラープロファイルコントロールのトーンカーブ調整を活用し、青の彩度を少し上げるとともに、ハイライトをマイナス方向に設定しました。現場で思い描いた印象そのままに色が決まるのは、撮影者として非常に気持ちよく、表現の一貫性にもつながっていきます。道の奥行きと自然に包まれるような感覚をダイナミックに収めるためにレンズはM.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PROで、広角側12mmを使っています。ズームながら高解像で作品の細部描写にも満足しています」。

自然がつくるコントラストと色彩のバランスを調和させた一枚

撮影モード:マニュアルモード レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO 焦点距離:12mm(35mm判換算24mm相当) 絞り:f/6.3 SS:1/1250秒 ISO感度:320

カラープロファイルコントロール/ハイライト&シャドウコントロール : Highlight: -1, Midtone: +1, Shadow: -1

【Scene】
「石川県加賀市の加佐ノ岬にて、浜辺のゆるやかなカーブが美しく、空と海のグラデーションに引き込まれて撮影。光に照らされた岩肌とその影など、自然がつくるコントラストと色彩のバランスに惹かれました。空と海の青が溶け合うように滑らかにつながっていて、そこに浜の曲線と岩が加わることで、静かで調和のある風景が生まれたと感じます。写真には、想像していた以上に優しいグラデーションと光の重なりが表現されていて、気持ちのいい一枚になりました。カラープロファイルコントロールの『カラービビッド』で青を少し強調することで、より自分らしい色表現に近づけられたことも印象に残っています」。

【Shooting】
「フレームのなかで浜辺の曲線、岩、海、空の流れがバランスよくつながるように、構図にこだわりました。影とハイライトの位置も意識して、自然のリズムを活かせるように撮影しています。カラープロファイルで青をプラス方向に調整し、海と空の表現に深みを出したこともポイント。トーンカーブでハイライトを抑えると、自然光でも白飛びせず滑らかなトーン、グラデーションを表現できました。レンズはM.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PROで、ワイドに構図をとることで風景の奥行きや広がりをしっかり表現。OM-3の軽量で防塵・防滴という安心感もあり、自然のなかでアクティブに動きながら撮れる頼もしい一本でした」。

動画撮影で写し出す、変わりゆくその瞬間

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吉田あきひろ

レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

「普段は静止画を中心に、外の世界を見つめています。写真には、目には見えない一瞬の感情や空気感を捉える面白さがあり、そこにずっと魅了されてきました。今回、OM-3で動画を撮影し、木漏れ日がゆっくりと揺れる様子をスローで見たとき、これまでと違った時間の美しさを感じました。動画には、写真とはまた別の、目に見えるはずの世界を違う形で捉える魅力があることを実感。それはまるで、自分のなかに新しい視点が開かれた感覚でした。音やテンポ、フレームの動きなど、使える表現がとにかく豊かで、その瞬間の空気ごと伝えられるという点で、写真とはまた異なる可能性を感じています。このときも、自然がつくるリズムに惹かれて動画で撮影をしてみようと思いました。風に揺れる葉や光の動きって、どこか心を整えてくれるような不思議な力がある。また、刻々と変化する光の入り方もまでも写し出され、“変わっていく瞬間”を捉えることがとても面白かった。OM-3は動画撮影においても相棒のように力を発揮してくれました。ボタンひとつでS&Qモード(スローモーション動画&クイックモーション動画撮影モード)に設定でき、気軽にスロー撮影ができるのはとてもありがたかったです。静止画同様カラープロファイルコントロールで好みの色を追求することもできます。なおかつ軽量なため撮りたいときにすぐ構えられて、ストレスが本当になかったです。撮影で意識したのは、自然が生み出すリズムを大切に、自分は無理に動かないということ。色調調整はブルーやグリーンをやや強調し、発色のよい描写を目指しました」。

使って実感したOM SYSTEM OM-3の魅力

どこにでも連れて行きたくなる『相棒』になるカメラ

「今回初めてOM-3を使ってみて、カメラ前面のクリエイティブダイヤルによって、直感的にモード切替ができることの魅力を実感しました。撮影中にカラーやモノクロ、アートフィルターなどを瞬時に切り替えられることで、思いついた表現をすぐに試せる自由さがありました。また、光や色を丁寧に描写できるのはもちろんですが、OM-3はディテールの再現力も非常に高く、見せたいものを自然と浮かび上がらせてくれるような感覚があります。手ぶれ補正も優秀で、小型軽量で持ち運びやすく、ふとした瞬間にも構えすぎずシャッターを切れる安心感がある。一台でいくつもの役割をこなしてくれる万能さがありながら、撮り手の表現したい気持ちを刺激してくれるアーティスティックな一面も備えています。表現に遊び心を持ちながら、作品としてのクオリティも妥協しない。OM-3はきっと、どこにでも連れて行きたくなる、『相棒』になり得るカメラだと思いました」。

選択肢の自由さがある魅力的なレンズ群

「カメラに加え、標準ズームレンズのM.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PROもとても気に入りました。35mm判換算24-90mmという焦点距離は本当に万能で、単焦点レンズを6本くらい持ち歩いているような感覚でスナップを撮り歩くことができました。普段から少し絞って撮ることが多い自分にとって、全域F4というスペックも必要十分。どの画角でも描写はしっかりしていて、安心して構図に集中できました。とくにOM-3の手ぶれ補正との組み合わせで、撮影への信頼感がぐっと高まりました。旅スナップをするならこの1本で行きたいと思えるレンズですが、M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 IIをはじめ単焦点レンズ群もコンパクトなので、結局どちらを選んでもノンストレスで持ち出せてしまう。そういう選択肢の自由さも含めて、このシステムの魅力だと感じています」。

OM SYSTEM OM-3 製品情報

2025年3月に発売されたマイクロフォーサーズミラーレス一眼カメラ。フラッグシップ機の性能がほぼそのままに詰め込まれていながら、そのボディーは幅約139.3mm×高さ約88.9mm×奥行約45.8mmの小型、かつ413g(本体のみ)という軽量化を実現。12色の彩度を個別に調整できるカラープロファイルコントロール機能を搭載し、感じたままにその場で色調整ができることも大きな魅力となっている。IP53対応の防塵防滴仕様で、天候や環境を選ばず撮影することができ、とくにアウトドアシーンにおいて優位を誇る。時代を超えたデザインは所有欲を満たすことに加え、操作性を追求したダイヤルボタンの配置など、優れたインターフェイス設計によって、撮りたい瞬間もこぼさず意のままに撮影できる。まさに相棒と呼ぶにふさわしい一台。

また、標準ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO」と2本の単焦点レンズ「M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 II」、「M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 II」も注目。3本ともに軽量コンパクトかつ、防塵防滴仕様で、OM SYSTEM OM-3との組み合わせは最高。シャープで抜けのよい描写がまた、自然をより美しく表現してくれる。

OM-3はこちらから
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO
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