目次
- プロフィール
- 一台のカメラを夫婦でシェア。自然に囲まれた暮らしのなかで、幸せな瞬間を互いに残していく
- pono0807さんがOM SYSTEM OM-3で撮った、残したい瞬間
- 家族で収穫した山菜。美しく忠実な緑の再現と精細な画質に心躍る
- 起動の速さと単焦点レンズの功績。情景までも写し込んだ未来に残るふたりの笑顔
- 偶然が重なった一瞬の奇跡を、速く的確なAFで逃さずキャッチ
- 家の森でのオヤツタイム。ストレートな撮影で飾らずも最高な1枚
- 久しぶりの夫婦の時間。曇天下でもカラープロファイルコントロールで自分好みの1枚に
- 撮りたい動機となったピースフルな瞬間を、少し明るめに表現
- 父と息子の可愛らしいやりとりは、カメラを持っていたからこそ残せた1枚
- さあ家に帰ろう。田舎ならではの温かな風景を、広めの画角で写し出す
- 動画撮影で写し出す、忘れたくないその“時間”
- 使って実感したOM SYSTEM OM-3の魅力
- OM SYSTEM OM-3 製品情報
- おすすめ記事
プロフィール

pono087
会社員/週末フォトグラファー 趣味の登山風景を残したいとの思いから一眼レフカメラを手にしたことをきっかけに、写真にもハマっていく。2020年、2021年には、山仲間と共にグループ展を開催。2024年に都市部から自然豊かな土地へと移り住み、より自然を身近に感じるなかで家族や暮らしの写真も残すようになる。カメラ歴は9年。
一台のカメラを夫婦でシェア。自然に囲まれた暮らしのなかで、幸せな瞬間を互いに残していく
pono087さんは、登山と写真を愛する週末フォトグラファー。山と写真という共通の趣味を持つご主人と一台のカメラをシェアしながら、豊かな里山に囲まれた古民家で息子さんと家族3人で暮らしています。
「都市部から自然豊かな今の土地へと越したのは2024年の1月。古民家で暮らしたいと思って探していたら、豊かな森がついた物件が見つかって。即決でした。もともと登山が大好きで、自然に触れることは多かったのですが、ここに来て、暮らしがとても豊かなものになりました。四季をより身近に感じられるし、毎日同じようで実はまったく違う景色を日々味わうことができる。以前は登山を撮ることがメインだった写真も、暮らしのなかでシャッターを切るようになっていきました。思い出として残したい日々の瞬間を写真や動画に残しています」。
今回初めて「OM SYSTEM OM-3」を手にしたpono087さんですが、ファーストインプレッションとして、まずそのデザインに強く惹かれました。
「もともとはフィルムカメラで撮影していました。でもフィルムの価格高騰により続けるのがだんだんしんどくなってきていて、デジタルカメラに移行した経緯があります。それもあり、OM-3を最初に手にしたとき、『フィルムカメラみたいですごく好み!』と感動しました。撮影中の気分にもつながっていって、首から下げているだけでもすごくわくわくさせてくれる。小型軽量で防塵防滴であるなど、荷物が多く天候も変わりやすい山の撮影において、絶大なる安心感を持って撮影することができたのも、OM-3だからこそでした」。
pono0807さんがOM SYSTEM OM-3で撮った、残したい瞬間
家族で収穫した山菜。美しく忠実な緑の再現と精細な画質に心躍る

【Scene】
「家の裏山で、夫と息子と山菜採りをしました。3人が採ったコシアブラとタラノメをかごに集めたときに、瑞々しくおいしそうな春の恵みにうれしい気持ちになって撮りました。写真になると、3人の共同作業の結晶のようにも感じられて、残すことができてよかったです。OM-3は緑の再現がすごくきれいで、なおかつとても精細な画質も魅力です。濃淡さまざまな緑が混ざる微妙な色の違いも忠実に、そして葉脈までしっかりと写し出されていて、山菜が生き生きと写っていることに感動しました」。
【Shooting】
「かごに入った山菜が主役になるように、ストレートに、画面の真ん中に配置してアップで撮影しました。また、主役を引き立たせるために背景をぼかしたかったので、F1.8の大口径レンズM.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 IIを選びました。抜けのよいシャープな描写で山菜をリアルに見せつつ、背景はしっかりとボケた、目指した通りの描写となりました。かごを持つことで収穫したことがわかるようにしていることもポイントです」。
起動の速さと単焦点レンズの功績。情景までも写し込んだ未来に残るふたりの笑顔

【Scene】
「山菜を撮った日、歌を歌いながら、息子が大好きな高い高いをしている瞬間です。普段から夫と一台のカメラをシェアしているので、このときは夫にカメラを託していました。写真を見返したときに、私もすごい笑顔だし、息子がキャッキャ笑っていたことも鮮明に思い出されて、純粋に『この写真いいな、幸せな瞬間だな』と思いました。新緑が美しい木々も実際に目で見る明暗と色が表現されていて、その先には私達が暮らす家も写っている。ずっと残っていく写真のように感じられて、いいアングルでいい瞬間を収めてくれたなあとうれしくなりました」。
【Shooting】
「緑が濃く陰になった部分を上下に意識的に入れ込むことで、人物と明るい新緑部分を際立たせ、なおかつ写真全体に安定感が出るよう意識して撮影しました。とはいえ、一番はふたりの笑顔。レンズはM.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 IIをつけていたのですが、人・家・森のバランスも絶妙。手前の葉を前ボケで入れて、その先にいる人物を引き立たせることも意識しました。二人の笑顔を見て咄嗟に首から下げていたカメラを手にしたのですが、起動も速く、撮りたい瞬間を逃さず撮れるカメラだと感じました」。
偶然が重なった一瞬の奇跡を、速く的確なAFで逃さずキャッチ

【Scene】
「今の家に越してから、暖かな季節には庭で食事をすることがよくあります。調理も庭でして、テーブルを出して食べることもあれば、森の丸太に座って食べることも。山菜採りをしたこの日も、夕飯は庭で食べることに。ご飯が炊けるのが待ちきれない息子の手が伸びてきたところに、ちょうど葉がひらりと落ちてきました。大袈裟でなく、何だかいろいろなことがこの瞬間に重なったように感じられて、咄嗟に写した1枚です」。
【Shooting】
「あまり背景を入れ込まず、主役の飯釜と息子の手だけが入るよう瞬時に判断。右上から息子の手が伸びてくる構図にしたことで、バランスがよく撮れたと思います。あとはもうカメラ任せ。OM-3は起動だけでなくAFも速く的確で、ほんの一瞬でも逃さず収めることができました」。
家の森でのオヤツタイム。ストレートな撮影で飾らずも最高な1枚

【Scene】
「山菜採りなかのおやつ休憩タイム。家のなかではなく森のなかで食べることの気持ちよさと、特別感を残したいとの思いから、夫が撮影した1枚です。木漏れ日のなかで、私と息子のやりとりが可愛らしく写っていて、写真を見ていいなと思いました。このとき私は『あーん』って口を開けて、ちょうだいって言ってるんですけど、息子はくれなかったんです(笑)。そんなことも思い出されて、写真っていいなあと改めて思いました」。
【Shooting】
「木々に覆われて暗さを感じましたが、それがかえって木漏れ日を美しく際立たせていました。あえて明るくしたりするようなことはせず、そのままに撮影することを意識しつつも、このときはF1.8 というレンズの明るさにも助けられました。また、人物の左にある木も写真のなかでの変化やアクセントとして入れたいと思い、自分の立ち位置を調整してうまく収まるところから撮影しています。丸太に座って、夢中になって一生懸命食べているように見える息子の姿が微笑ましく、お気に入りの1枚になりました」。
久しぶりの夫婦の時間。曇天下でもカラープロファイルコントロールで自分好みの1枚に


カラープロファイル
【Scene】
「以前は夫婦で冬山にも登るほど登山に夢中になっていましたが、息子が生まれてからは足が遠のいていました。この写真は、息子の慣らし保育が始まり、育児の隙間時間に久しぶりに夫と二人で登山したときの1枚です。家から車で50分くらいのところにある低山で、登山道がとてもきれいで過去にもたびたび訪れていたお気に入りの山。このときも杉の並木道が本当に気持ちよくて、高く伸びる木々の中にポツンと立つ夫の姿がいいなと思ってシャッターを切りました」。
【Shooting】
「この日は曇天だったのですが、晴れた日のみずみずしさを少しでも表現できたらと思い、OM-3に搭載されているカラープロファイルコントロール機能で色調整をしました。条件がそろわないような日でも、自然の色や質感を表現するのにカラープロファイルコントロールはとてもいい機能。森の緑を美しく表現するため、黄色や黄緑から青にかけての色をやや強めました。それによって、夫が着ている洋服の青も鮮やかになり、人物も引き立っています。その場で自分の好みに合わせて色調整できるので、撮影自体もより楽しく感じました」。
撮りたい動機となったピースフルな瞬間を、少し明るめに表現

【Scene】
「家から車で15分くらいの場所にある山を、夫が担ぐベビーキャリアに息子を乗せて、家族3人で登りました。息子もいたので山頂までは目指さず、途中にある街を見下ろす展望台をゴールとしたのですが、この1枚はそこで撮影したもの。展望台から景色を眺めている二人の姿が幸せそうで、咄嗟にカメラを向けました。眼下には本当に素晴らしい景色が広がっているのですが、その景色はかすかにしか写っていなくとも、いい景色を眺めているんだろうなということが伝わるようで、気に入っている1枚です」。
【Shooting】
「青空が広がっていて、木々の緑が二人を囲むように伸びていて、とってもピースフルな光景でした。よく晴れた日で露出がやや明るめに出たので、ピースフルな雰囲気は大切にしつつ、露出を少し下げて景色のディテールをよりリアルに出しています。OM-3は軍艦部にダイヤルボタンがあり、露出の調整もとても簡単。咄嗟の撮影でも、表現したい写真を手に入れることができます。レンズはM.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 II。このレンズは35mm判換算にすると50mmですが、人物を入れた風景写真が撮りやすいので、フルサイズでも焦点距離50mm程度のレンズを使うことが多いです」。
父と息子の可愛らしいやりとりは、カメラを持っていたからこそ残せた1枚

【Scene】
「ひとつ前の写真と同じときの下山中。手を上げて『エイエイオー!』と言う夫に息子も一緒になって右手を上げて『オー!』と返す。そのやりとりが本当に可愛らしくてカメラを向けました。咄嗟の撮影でもあったため、撮った瞬間はアングルや景色が微妙かな…と心配だったのですが、見返すと自然体でいい写真だと感じられました。OM-3はすごく小さいし、軽い。登山道具に加えて息子の荷物もありましたが、登山中にカメラを負担に感じることはありませんでした。そして何より『持っていこう』と思えるからすごい。この1枚も、カメラを持っていたからこそ撮れた瞬間なのだと感じています」。
【shooting】
「夫と息子のかわいらしいやりとりを収めたくて咄嗟に撮影。構図などあれこれ考えて撮りたいシーンを取りこぼしてしまうのはもったいない。そういうときは、まずはとにかくシャッターを切ることが一番大切です。このときも回りの景色が微妙かなとよぎりはしましたが、とにかくシャッターを切りました。改めて見ると、地面に印象的な木の影が落ちていていいアクセントに。多すぎるかなと感じた背景の木々も、写真のなかでは気になりませんでした。“いい写真”を求めるのではなく、まず“残す”、ことが大切さだと改めて思いました」。
さあ家に帰ろう。田舎ならではの温かな風景を、広めの画角で写し出す

【Scene】
「育児休暇が明けて、久しぶりの仕事にヘトヘトになって帰って来た日、『気分転換に』と夫に誘われ、ちょうど花がきれいに咲いている時期だったこともあり、近所のりんご畑まで散歩に。その帰り道、夕陽が差し込む田んぼのあぜ道を歩く二人とその情景に惹かれて撮影しました。みんなで家に帰る姿って何だか幸せを感じます。このときはとくに色や明るさも調整していないのですが、空の色がきれいに出ていて、OM-3が田舎ならではの温かな雰囲気をそのままに残してくれたことに感動しました」。
【Shooting】
「家の近所はキジやカモシカが出るので、もし遭遇したら撮りたいなという思いもあって、レンズは望遠も寄りも撮れるM.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PROをつけていました。この写真は逆に、田舎ならではの風景が伝わるように、めいっぱい広角側で撮影しています。奥に見える森の部分に我が家があるのですが、入れたい要素をすべて入れることができました。このレンズの強みであるシャープで明るい解像力も、この情景にぴったりだと感じました」。
動画撮影で写し出す、忘れたくないその“時間”
OM-3_pono087
「『ああ、この瞬間はより鮮明な思い出として残したい——』。そう思ったとき、写真から動画に切り替えることがあります。写真は1枚の瞬間ですが、動画は音や動きまで含めた時間が映る。息子が初めて立った、歩いた…そういう記念日的なものはもちろん、例えば山菜採りでも、ああ幸せだっていう気持ちが強くなると、そこでの動作や出てきた言葉まで、全部ひっくるめて動画に残したいと思います。今回は、そんな暮らしの風景の1つである山菜採りから食べるまでを動画に収めてみました。昨年引っ越してから、家の庭でも収穫できる山菜の季節は暮らしの楽しみのひとつ。今年初のタラの芽とコシアブラの収穫に、春の訪れを感じました。収穫後、すぐにそのまま庭で調理して、食べて、最高においしかったです。OM-3は、写真撮影でも目で見たままを忠実に表現してくれる印象を受けていましたが、動画もまた、特にコシアブラを揚げているシーンは、そのままの光景が表現できていると感じました。
OM-3は軍艦部のダイヤルで静止画と動画、さらにスローモーション&クイックモーション動画を簡単に変えられます。静止画から動画、動画からの静止画への移行が本当にスムーズで、動画撮影に躊躇が生じません。OM-3が一台あれば、残したい瞬間を残したいように、ちゃんと残せる。本当に素晴らしいカメラだなと感じました」。
使って実感したOM SYSTEM OM-3の魅力

「フィルムライクな見た目に胸がときめいたOM-3。首から下げていても、ガジェットとしての所有欲を満たしてくれていると感じました。また、同時に感じたのが小さくて軽いこと。大好きな登山は慣れているとはいえ荷物が多くて重く、息子が生まれてからは子供の持ち物もある。実際カメラを持っていくことが億劫で家に置いていってしまうこともあったのですが、OM-3はまずそれがありませんでした。小さくて軽いうえに、デザインもかっこよくて、むしろずっと手にしていたい。だからこそ撮れた瞬間が、何枚もありました。また、特に緑色の色彩の豊かな表現に惹かれました。日本の自然の緑はとても複雑で、濃淡や色味が無限とも言えるほどにたくさん存在し、入り交じっている。OM-3は緑をとても忠実かつ繊細に表現してくれるので、とても感動します。そしてやっぱり、防塵防滴を備えたタフさ。カメラだけでなく今回使用したキットレンズの標準ズームM.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO、単焦点レンズのM.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 IIとM.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 II、3本すべてのレンズともに防塵防滴仕様であることにも驚きました。特に山の天気は変わりやすく、機材が雨に濡れないようサックにしまったりするのって、思っている以上に億劫で負担です。だから、天気が心配なときはカメラを持っていかないという選択をしがちなのですが、OM-3なら天候や場所に左右されることなく使えます。雨のなかにもまた美しい自然の風景は広がっているもので、そんなシーンも撮ることができるのだろうなと想像しました。私たち夫婦にとって、次にシェアしたいナンバー1カメラです」。
OM SYSTEM OM-3 製品情報

2025年3月に発売されたマイクロフォーサーズミラーレス一眼カメラ。フラッグシップ機の性能がほぼそのままに詰め込まれていながら、そのボディーは幅約139.3mm×高さ約88.9mm×奥行約45.8mmの小型、かつ413g(本体のみ)という軽量化を実現。12色の彩度を個別に調整できるカラープロファイルコントロール機能を搭載し、感じたままにその場で色調整ができることも大きな魅力となっている。IP53対応の防塵防滴仕様で、天候や環境を選ばず撮影することができ、とくにアウトドアシーンにおいて優位を誇る。時代を超えたデザインは所有欲を満たすことに加え、操作性を追求したダイヤルボタンの配置など、優れたインターフェイス設計によって、撮りたい瞬間もこぼさず意のままに撮影できる。まさに相棒と呼ぶにふさわしい一台。
また、標準ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO」と2本の単焦点レンズ「M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 II」、「M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 II」も注目。3本ともに軽量コンパクトかつ、防塵防滴仕様で、OM SYSTEM OM-3との組み合わせは最高。シャープで抜けのよい描写がまた、自然をより美しく表現してくれる。
