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プロフィール
猪俣慎吾
フォトグラファー/キャンプコーディネーター 1981年生まれ、東京都出身、千葉県在住。中村章三に7年間師事した後、個人スタジオを構え独立。アウトドア撮影を中心にフォトグラファーとして活動する傍ら、キャンプコーディネーターの仕事も行う。2017年、「星空 案内人®」を取得し、2019年より自ら開発した“プラネタリウムテント”で天の川を紹介する活動を全国で行っている。著書に『絶景CAMPGUIDE』(JTB パブリッシング)がある。
愛用カメラ:Nikon Z9、Nikon D5、DJI Mavic 4 Pro
愛用レンズ:AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G、85mm f/1.4G、105mm f/1.4E ED
- GENIC WEB:猪俣慎吾 記事・インタビュー
- Instagram @inomatacampphoto @inomataphoto / Threads / 公式サイト
絶景を求めて──、 Camping.
キャンプ場には、言葉にはならない絶景との出会いがある。
夕方や朝方も捨てがたいけれど、満天の星が見えたときに星空とテントを撮影するのが好き。
キャンプは、親子のかけがえのない思い出ができる時間
「キャンプの魅力は、信じられないような絶景に出会えること。過去、当日の天気予報は雨のち曇りで、よい写真は撮影できないと半ば諦めつつも訪れたことがありました。ところが、向かう途中で雲を突破し、到着した標高800mに位置するキャンプ場は真っ青に晴れ渡っていたのです。眼下には雲海が広がる、信じられない絶景がそこにはありました。また、本州では酷暑の報道が連日されるなかで訪れた真夏の北海道、朱鞠内湖畔。思いがけず夜の気温は2度まで下がりました。寒空の下、三脚を構えて流れ星が絶え間なく流れる景色を撮影していたのですが、明け方に湖面から、湯気のような霧が立ち込めました。夏では珍しい冬を告げる『けあらし』という現象です。その情景は、寒さも時間も忘れ、息を飲むほど美しかったです。これまでキャンプは1000回以上、延べ400カ所以上のキャンプ場を訪れてきましたが、こういう経験は幾度もあって、自然はときに厳しい試練を与えてくるものですが、そんなときほど、まるで奇跡のような美しい景色を見せてくれます。キャンプを始めた当初はキャンプのための撮影をしていたけれど、今はあくまでキャンプは宿泊手段であり、キャンプの中で出会える景色を切り取るという意識になりました。また、自分にとってもう一つ、キャンプの大きな魅力に“親子のかけがえのない思い出ができる”ことが挙げられます。行先は息子と風呂の中で決めることが多いのですが、ある日息子が、『ロケットが見たい』と言ったんです。そんなこと考えたこともなかったのですが、種子島にロケット発射が見えるキャンプ場があることを知り、次の行先へと即決しました。そして、巨大なロケットがジャンボジェット機の3倍もの爆音を発しながら宇宙に消えていく様を息子とキャンプ場から見ました。まさに、親子の一生に一度の思い出になりました。いつまでも、息子とキャンプ旅に出かけていきたい。それが今の僕の夢です」。
次に訪れるキャンプ場は、息子と風呂で決めている。ベースにあるのは、豊かな体験と絶景であるかどうか。
GENIC vol.77【好きを追いかけて】
Edit:Chikako Kawamoto
GENIC vol.77
- 2026年1月号のテーマは「写真家が選んだ、最高の旅先」
- どんな旅をしたらいい?
その答えは、As you like. お好きなように、自分らしく。ルートを持たない余白たっぷりの旅でも。行先を詰め込んだ時間割びっしりな旅でも。
だって、旅は表現だから。
さて、旅人でもある写真家たちが選んだ「最高の旅先」はどこでしょうか?何かがあなたの心を撫でたなら、そこは次の目的地かもしれません。
永久保存版、GENICらしい、新しい旅のガイドブックの登場です。 - GENIC SHOP
