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【“好き”を極める表現:1】コナミ・サルポア

好きだからシャッターを切り続け、好きだから自分らしい表現を追求し続ける。そんな“好き”を極めた7人の表現者たちが辿り着いた独自の世界観にフォーカス。見る人の心を動かすトキメキを宿した作品とその想いに迫りました。
第1回は、独自の感性で世界を切り取る、女子大学生フォトグラファーのコナミ・サルポアさんです。

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コナミ・サルポア

大学生 2000年生まれ、新潟県出身。15歳で写真部に入部したことをきっかけに写真の楽しさに目覚める。高校時代は各種フォトコンテストで受賞。コロナ禍をきっかけに2020年からSNSで活動を開始。
愛用カメラ:Sony α7 lll、OLYMPUS PEN EE-3
愛用レンズ:TAMRON 28-200mm F/2.8-5.6 Di lll RXD、SAMYANG OPTICS AF35mm F2.8 FE/SE

淡色に切り取る日々

「月とカラスが向き合うように、また主題がはっきりとわかるよう日の丸構図を意識しました。色の編集をマゼンタにすることで、よりメルヘンで可愛らしい雰囲気に」。

「夕暮れ時の公園でオブジェが夕日に照らされて綺麗に反射していたので思わず撮影。柔らかい雰囲気にしたかったので、ブラックミストのフィルターを付けてオブジェに反射する光を滲ませました」。

「地元・新潟の日本海。父に船を運転してもらい撮影しました。冬の日本海は天候が悪いことが多い中、綺麗な夕日を撮影できた奇跡の一枚です。バランスの良い3分割構図になるように心がけました」。

「休日に家で本を読んでいて、暇を持て余し写真を撮りたくなり被写体を探していた結果、手に持っていた本と窓から差し込む光を撮ることに。彩度を落として淡くて優しい日常を引き出しました」。

日常をありのままに写すことで私にしか撮れない写真になる

「高校1年生のとき、写真部の中でも1、2を争うレベルで写真が下手で......。先輩に『もっと写真を撮って、もっと人の写真を見るべき』とアドバイスされたことをきっかけに、毎日カメラを持って通学し、JR越後線から見られる信濃川、田んぼしかない学校周辺、校舎の窓から差し込む夕日など、良いなと感じた瞬間を撮影しました。
それから“身近にある景色を作品に”というテーマで撮影するようになったんです。背伸びをせずに日常を私らしい目線で切り取ることで、見てくれた人に、ありふれた日々にこそ素敵な景色が溢れているということを伝えたいんです」。

「梅雨の雨の日、紫陽花の花を傘にのせて撮影。紫陽花にピントを合わせ背景をぼかしたことと、夕暮れ時に撮影したことであたたかい写真に仕上がりました。傘とカメラを持って撮影したのでプルプル震えて筋トレが必要だなと感じた一枚(笑)」。

「目の前にあった瓶と紫陽花を組み合わせてみました。オレンジ色の夕日が混ざって優しい雰囲気を演出できました」。

「可愛くて珍しいフルーツの観覧車と大好きな桃色の空。反射的に右手が動きました。あえて左半分を余白にすることでミニマルな写真に」。

見慣れた景色がメルヘンチックな世界に変化するのがたまらなく好き

「淡色の写真を本格的に撮るようになったのはコロナ禍でした。気分転換にカメラを持って散歩すると、桃色に染まった空が本当に綺麗で。見慣れた景色が魔法にかけられたかのように、メルヘンチックな世界に変化するのがたまらなく好きなんです。日常の中に好きな色を見つけることで、より自分らしい写真に出会えた気がします。友人に誘われ軽い気持ちで始めた写真。気づけば私の人生そのもので、青春時代のすべてが詰まったものになりました。写真のおかげで私の人生も優しい淡色になった気がします」。

コナミ・サルポア Instagram
コナミ・サルポア Twitter

GENIC vol.66【“好き”を極める表現】
Edit:Megumi Toyosawa

GENIC vol.66

GENIC4月号のテーマは「撮らずにはいられない」。
撮らずにはいられないものがある。なぜ? 答えはきっと単純。それが好きで好きで好きだから。“好き”という気持ちは、あたたかくて、美しくて、力強い。だからその写真は、誰かのことも前向きにできるパワーを持っています。こぼれる愛を大切に、自分らしい表現を。

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