候補者の選出方法
一般部門
著名なキュレーター、ギャラリーオーナー、アートディレクター、写真編集者、そして世界中の数多くの写真家が、それぞれの専門知識と経験を活かして候補者を選びます。15~20点の写真で構成される作品シリーズを評価し、最大3つの写真シリーズをノミネートします。写真家が推薦を受けるための条件は、その作品が「人々とその周辺環境との関係」をテーマにした、ドキュメンタリー写真またはコンセプチュアルアート写真であること。“常に人間に主眼を置く”というこの選考コンセプトは、1979年のLOBA設立時から一貫しています。
新人部門
新人部門である「ライカ・オスカー・バルナック・ニューカマーアワード」は、30歳未満の若手写真家が対象となる部門で、2009年に設立されました。世界20カ国の写真関連の高等教育機関からの推薦で、候補者が選出されます。
審査員
作品を審査する審査員は国際色豊かで、毎年異なる顔ぶれとなっています。審査はすべてこの5名が担当します。
DIMITRI BECK
フランス:ポルカ(雑誌、ギャラリー、コンセプトストア)写真部長
PER GYLFE
アメリカ:国際写真センター(ICP、ニューヨーク市)教育部門長
CIRIL JAZBEC
スロベニア:写真家(2013年度ライカ・オスカー・バルナック・ニューカマー)
AMÉLIE SCHNEIDER
ドイツ:『ディー・ツァイト』紙 写真編集部長
KARIN REHN-KAUFMANN
オーストリア:ライカギャラリー・インターナショナル代表兼アートディレクター
審査
すべての応募作品を確認した後、5名の国際審査員が本年5月にウェッツラーのライカカメラ本社に集まり、審議を行います。最終選考に残った最大12作品の中から、メインおよび新人部門のLOBA 2024 受賞者を選出します。全ファイナリストとその作品は、今夏にLOBAのウェブサイトで発表され、両部門の受賞者の発表と授賞式は、10月にウェッツラーで開催される予定です。
賞金
一般部門
賞金:40,000ユーロ
副賞:10,000ユーロ相当のライカのカメラ製品
新人部門
賞金:10,000ユーロ
副賞:ライカQ3
・受賞作品とファイナリストの作品は、巡回展として世界各地で展示予定。
・2024年10月、ウェッツラーのエルンスト・ライツ・ミュージアムでの展示を皮切りに、ライカギャラリーや主な写真フェスティバルでも順次展示予定。
・受賞者とファイナリストの全作品を掲載し、各作品を詳細に解説したカタログが出版される予定。
2024年度ライカ・オスカー・バルナックアワード 情報
・ウェブサイトでは、コンテストの概要、今年度の推薦者および推薦教育機関のリストを閲覧可能。
・全ファイナリストとその作品は今夏にアップされる予定です。
・過去の審査員と推薦者のインタビューも掲載されています。