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揺らぎ/古屋呂敏のFocal Length Vol.5

古屋呂敏<連載コラム>第3月曜日更新

その瞬間を永遠にしたいと願いながら、シャッターを切る。
心の揺れるままに、心の色のままに。
自分だけに見えていたその一瞬の世界は、
写真に残すことでさらに愛しく想えるものになる。
だから僕は、きっと永遠に写真を撮り続ける。

───俳優、カメラマンとして活躍する古屋呂敏の「Focal Length」。
連載を通して、写真だけではなく、
人との距離感、 生きるスタンスなど
さまざまな「焦点距離」をお届けします。
【撮影&テキスト:古屋呂敏 撮影機材:Nikon Z f】

  • 作成日:

Focal Length
今回のテーマは「揺らぎ」。

カラーは目に見える世界を鮮やかに撮ることができ、モノクロは人の心を撮ることができる。

Z f + AI Nikkor 50mm f/1.2S( + マウントアダプター FTZ II)
ディープトーンモノクローム

Z f + AI Nikkor 50mm f/1.2S( + マウントアダプター FTZ II)
ディープトーンモノクローム

モノクロの世界は余分な情報が排除され、被写体を一番近くで見ている感覚になる。

その人の人生が写真から滲み出て、フォトグラファーとして、心からぶつかっている気にもなる。

Z f + AI Nikkor 50mm f/1.2S( + マウントアダプター FTZ II)
ディープトーンモノクローム

Z f + AI Nikkor 50mm f/1.2S( + マウントアダプター FTZ II)
ディープトーンモノクローム

表現をメインとする世界は、進む時間の速度がかなり変化し、人が1年で経験することを1ヶ月で経験することもある。

蝋燭の火のように
常に揺らぎながら

波のようにいったりきたりを繰り返し順応する。

そこに正解はないし、もちろん不正解もない。

Z f + AI Nikkor 50mm f/1.2S( + マウントアダプター FTZ II)

Z f + AI Nikkor 50mm f/1.2S( + マウントアダプター FTZ II)

今までの自分を捨てて
新しい自分を探す

何を想い
どう流れるのか

この写真の彼女とはもう2度と会えないのだろうと想うと、さらにこの瞬間に感謝する。

Thank you Ayaka

Model: Ayaka Miyoshi

三吉彩花 Instagram

HairMake: mayumi shiraishi

古屋呂敏

俳優・フォトグラファー 1990年、京都生まれ滋賀/ハワイ育ち。カメラ歴は7年。Nikon Z fを愛用。父はハワイ島出身の日系アメリカ人、母は日本人。俳優のみならず、カメラマン、映像クリエイターROBIN FURUYAとしても活動。CHANEL、FENDI、ISETAN、SK-IIなどの映像制作も手掛ける。2022年には初の写真展「reflection(リフレクション)」、2023年9月には第2回写真展「Love Wind」を開催。

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