プロフィール
masa
会社員 京都府出身。15歳のとき父親からカメラをもらったことがきっかけで写真を始め、現在は京都を中心に活動。ストリートは約4年撮り続けている。ZINE “&umbrella”をweb shopで販売中。
愛用カメラ:RICOH GR III Diary Edition、RICOH GR IIIx Urban Edition
仮囲いを生かした、光と影のストリートを撮る
脇役にもならない存在に、輝く瞬間を見つけられることが嬉しい
工事現場の周辺に設けてある白い囲い=“仮囲い”が気になって撮っているというmasaさん。「東京・浜松町の高架下で偶然目にした仮囲いが、この撮影を始めるきっかけでした。綺麗な水色の矢印が描かれ、白とのコントラストが目を引いたのを覚えています。自転車の影を加えて写真を撮りましたが、その時は特に深く考えず、ただ美しい瞬間を残したいだけでした。それからしばらくして、その場所を訪れたとき、仮囲いはすでに撤去されていました。『儚いものだ』と心の中でつぶやいたのを覚えています。その頃から仮囲いに惹かれるようになりました。白く美しい仮囲いを引き立てる街路樹の影、隙間から差し込む光、人々のシルエット、そこに流れる静かな時間の移ろい。日頃、景観を乱す存在と見なされるものが、光と影によって脇役として輝く瞬間があります。その美しさを捉えたいのです。仮囲いは、やがて撤去され、絶対に主役になることのない存在。本来、脇役にもならないような存在の中に、輝く瞬間を見つけられることが嬉しいんです。これからも普段誰も気に留めないものに目を向け、自分なりの表現で撮影を続けていきたいです」。
GENIC vol.75 【これが私の“最旬好き”表現 写真を愛する15名のクリエイターが今ハマっていること】
Edit:Megumi Toyosawa
GENIC vol.75
2025年7月号のテーマは「I love photography ただ、写真が好きで」。
写真は移ろいゆく季節に目を向けることを教えてくれた。
写真は心の奥にしまい込んでいた自分の感情に気づかせてくれた。
写真は自分らしく生きていいよと励ましてくれた。
写真はかけがえのない仲間と巡り会わせてくれた。
写真は素晴らしい世界の見方を示してくれた。
写真から、たくさんのものをもらってきた。
だから、好きな理由はひとつじゃない。