石原悦郎
1941年~2016年、東京都生まれ。
ギャラリスト。日本橋室町に日本で最初のコマーシャル・フォト・ギャラリーであるZEIT-FOTO SALONを1978年に創設。カルティエ=ブレッソン、ブラッサイなど欧米の作家と交流し、彼らから直接オリジナルプリントを買い付け、日本に「アートとしての写真」という考え方を広める。
同時に荒木経惟や森山大道といった日本を代表する写真家を世界に送り出し、2000年代に入ると中国や韓国といったアジア圏で自身のコレクション展を企画開催し大きな影響を与えた。
一生涯を芸術に捧げ、写真に限らず、絵画やワイマール期のSPレコードの収集家としても、まとまったコレクションを築き上げた。
「アートとしての写真」のはじまり
写真家がアーティストとして活動し、写真が「アート」として受容されるようになった歴史を語る上で欠かすことのできない存在である石原悦郎。その活動の軌跡とコレクションにフォーカスする「The Beginning of Art Photography 写真をアートにした男」の第3回である本展では〈Borderless〉と題し、石原悦郎のもとに集った国内外の写真家、国内外で活躍する現代アーティストの作品を紹介。
写真がいまだかつてないほど、日常的に、そして身近になった現在、「アートとしての写真」は多くの可能性に満ちています。「アート写真のはじまり」を体感するとともに、ユーモアとのびやかな悦びに満ちた石原コレクションの世界が堪能できます。
世界的な写真家の作品を中心に、アパレルアイテムも展示・販売
写真表現に重要な転換をもたらしたエドワード・ウェストン、マン・レイ、モーリス・タバールやヌーディストの家族をのびやかに記録したジョック・スタージェス、新聞、雑誌等に掲載された既存のイメージを切り抜き、逆光で撮影し、身体をコラージュしていくことでイメージを作りあげるオノデラユキ、モダンダンスの先駆者であるアキコ・カンダの躍動する身体をとらえた篠山紀信、「回転回」という自分自身が台上で回転し、その場に円盤状の痕跡を残す身体的な動きを取り入れる屋代敏博をはじめとする、写真家、アーテイストの作品を展示。
ドローイングやインスタレーションなどともクロスオーバーに展開しながら、写真表現そのものを拡張していくアーティストたちの作品は、「写真」というメディアそのものの可能性を楽しみ、ジャンルや国境、時代の変遷をも飛び越えていきました。石原悦郎のもとに集った、多種多様でボーダーを超えていく写真家たちにフォーカスし、アート写真の多様性と豊かさを問いかけます。
展示作家
アキ・ルミ
井津 由美子
ウィン・バロック
エドワード・ウェストン
オノデラユキ
小石 清
合田 佐和子
柴田 敏雄
篠山 紀信
ジョック・スタージェス
丹野 章
ハンス・ベルメール
松江 泰治
マン・レイ
ムンカーチ・マールトン
屋代 敏博
「The Beginning of Art Photography 写真をアートにした男−石原悦郎コレクション Vol.3〈Borderless〉」情報
開催日時
2024年3月15日(金)~4月8日(月)10:30〜21:00
※最終日は17時閉場
入場料
無料
会場
銀座 蔦屋書店 店内 GINZA ART SQUARE
〒104-0061 東京都中央区銀座6丁目10-1 GINZA SIX 6F
行き方・アクセス
<電車>地下鉄「銀座駅」A3出口 徒歩2分
地下鉄「東銀座駅」A1出口 徒歩3分
JR「有楽町駅」徒歩約10分
JR「新橋駅」徒歩約10分
- 【お問い合わせ先】
- 銀座 蔦屋書店
- store.tsite.jp/ginza/
- X