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エキゾチックな魅力あふれるスペイン・アンダルシア地方への旅ー後編「コルドバ&セビージャ編」

異国情緒あふれる街や建築物、さらにバル文化などグルメの楽しみもあるスペインは人気の旅行先。特に南部のアンダルシア地方は、フラメンコの本場であり世界遺産も多い、まさにスペインらしさを堪能できるエリア。主要なヨーロッパの都市に比べて物価が安く、温暖な気候で過ごしやすいという点も見逃せません。今回は旅行写真家のYUUKIが、スペイン政府観光局が提案するアンダルシアの4都市を巡る旅へ。後編ではイスラム文化の香り漂うコルドバとセビージャの、観光スポットやホテル、アンダルシア地方ならではのグルメなどを紹介します。

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目次
スペイン・アンダルシア地方への旅ー前編「マラガ&ミハス編」

スペインの歴史に触れる、美しき古都「コルドバ」

かつてはイスラム文化の都と呼ばれ、現在もイスラム教とキリスト教、ユダヤ教の3つの宗教が共存しているコルドバ。随所で文化の融合が見られるスペインの中でも、特に異国情緒を体感できる街のひとつです。モスクを大聖堂に改修した「メスキータ」を含むコルドバ旧市街は、全体が世界遺産に登録されており必見。川に面した街はコンパクトな作りで、一日あれば主要な場所は観光できるのも魅力です。また、マラガからは高速鉄道で1時間ほどなので、日帰りトリップの目的地としても最適です。

2つの宗教が共存する世界遺産「メスキータ(Mezquita)」

スペインに現存する唯一の大モスク建築として、世界中から訪れる人が絶えない「メスキータ」。モスクとして造られた建物が、現在はカトリックの大聖堂になっているという、少々複雑な経歴を持つスポット。異なる宗教が共存してきたコルドバならではの、イスラム教とキリスト教が同居する珍しい建築として知られています。大聖堂に入ると、目の前には規則正しく並ぶ赤と白のアーチが連なっており、なんとこの柱の数は約850本もあるとか。柱とアーチは時代ごとに増築されているので、古いものから徐々に進化していく様を見ながら歩くという楽しみ方も。

メスキータ 基本データ

<住所>C. Cardenal Herrero, 1, 14003 Córdoba, Spain
<TEL>+34 957 470 512
<営業時間>10:00~18:00(時期により~19:00)
ナイトツアー21:30~23:00(時期により20:00~23:30/1日2回)
<休業日>なし
<料金>13€

行き方・アクセス

<電車>Córdoba駅から徒歩で約25分
<バス>El Potroから徒歩で約7分
San Fernandoから徒歩で約7分
Puerta del Puenteから徒歩で約5分

カラフルな花とグリーンで美しく彩られた「パティオ(Patio)」

南スペインにはパティオ(中庭)のある家が多く、コルドバではそこをゼラニウムの鉢植えなどのカラフルな花で美しく飾る習慣があります。毎年5月にはパティオの美しさを競う祭りがあるほど、その飾り付けには力をいれる家が多いのだとか。基本的にほとんどのパティオは個人宅で祭りの期間のみ一般開放されますが、それ以外の時期に開放しているお宅もあり、見学する場合には、チケットを買って決められたパティオを回るか、個人的に開放しているパティオを訪問し、チップを置いてくるという2通りの方法が。また、パティオ祭りビジターセンター「トルエケ・クアトロ」やビアナ邸のパティオは、事前予約をすれば年間を通して見学できます。手入れの行き届いたパティオは、入った瞬間から花の香りに包まれて、思わずうっとりするほど。ちなみに祭りと同時期にテラスのコンテストもあり、こちらも手入れが行き届いている家が多いので、街歩きの際にはぜひ注目してみて!

基本データ

パティオ祭りビジターセンター等にお問合せください。

パティオ祭りビジターセンター

「ボデガス メスキータ(Bodegas Mezquita)」でコルドバ料理を存分に味わう

約40種ものタパスに、それに合うワインも約60種揃う「ボデガス メスキータ」。市内に系列店が何軒かありますが、訪れたのはコルドバの中心的存在「メスキータ」のすぐそばにある店舗。日本語メニューも用意されているので、観光の途中に気軽に立ち寄るのにも便利です。この地域の伝統的な料理が充実しており、“サルモレッホ”という、コルドバが発祥とされている冷製トマトスープはクリーミーかつガーリックが効いていて、飲むというより食べる感覚のひと皿。また、名物料理のオックステールシチューは、闘牛で亡くなった牛の尻尾を調理するようになったのが発祥だそう。煮込んだ肉がほろほろに柔らかく、口に入れるととろけるような感触を味わえます。コルドバならではのメニューを味わうなら、ここは外せません。

ボデガス メスキータ 基本データ

<住所>Calle Céspedes 12, 14003, Córdoba, Spain
<TEL>+34 957 49 00 04
<営業時間> 12:30-16:30/20:00-23:30
金曜日・土曜日 13:00〜24:00
<休業日>なし

行き方・アクセス

<電車>Córdoba駅から徒歩で約24分
<バス>San Fernandoから徒歩で約7分
Puerta del Puenteから徒歩で約6分

クラシックなアパートメントホテル「ラ・アルベルカ(La Alberca)」

コルドバの中心部にある「ラ・アルベルカ」は、門をくぐるとグリーンにあふれた可愛らしいパティオが出迎えてくれる、コルドバらしいホテル。アパートメントタイプの客室はベッドルームとリビングルーム、キッチンまで揃っていて広々としています。市場や店で買った食材で料理もできる上に、朝食は部屋へ運んでくれるので、まさに暮らすように過ごせるのが魅力。さらに館内には洗濯機もあって、長期滞在にもぴったりです。

ラ・ アルベルカ 基本データ

<住所>Calle Fernando Colón, 15, 14002, Córdoba, Spain
<TEL>+34 957 39 11 01

行き方・アクセス

<電車>Córdoba駅から徒歩で約23分
<バス>Diario Córdobaから徒歩で約2分

1日では物足りない!見どころ満載のセビージャ

コルドバから鉄道で45分ほどのセビージャ。アンダルシアの州都であり、スペインの中でも人口数は第4位という大都市です。街の中心を流れるグアダルキビル川を境に、東側には旧市街が広がり、ここに多くの観光スポットが集まっています。フラメンコなど、スペインの伝統文化も盛んで、実際に体験できるところもあちこちに。それだけではなく新しいショップやレストランも川沿いに並び、新旧問わず楽しめる要素がたくさん。1日と言わず、時間が許せば何日か滞在して、アンダルシア地方の歴史や文化をじっくりと楽しみたい街のひとつです。

映画のロケ地としても名高い「スペイン広場(Plaza de España)」

1929年に開催されたイベロ・アメリカ博覧会のために建設された「スペイン広場」は、セビージャの中心地、マリア・ルイサ公園の中にあります。敷地内にある建物や噴水、そして広場を1周する水路にかかる橋などはタイルとレンガで彩られ、アンダルシア地方の典型的な建築様式を目の当たりにすることができます。この美しい空間は「アラビアのロレンス」や「スターウォーズ」など、大作映画のロケ地になったことでも有名で、映画ファンにも人気の観光スポット。撮影場所と同じところで写真を撮って映画の世界に入り込む、なんていう楽しみ方もあり!?

スペイン広場 基本データ

<住所>Av. Isabel la Católica, 41004 Sevilla, Spain
<TEL>+34 955 471 232
<営業時間>8:00〜24:00
<休業日>なし
<料金>無料

行き方・アクセス

<電車>Prado de San Sebastián駅から徒歩で約8分
Estación de tren Sevilla-San Bernardo駅から徒歩で約13分

ゴシック様式の「セビージャ大聖堂(Catedral de Sevilla)」でスペインの黄金時代に想いを馳せる

画像提供:スペイン政府観光局

画像提供:スペイン政府観光局

バチカン、ロンドンに続き世界で3番めの大きさを誇る「セビージャ大聖堂」。スペインがアメリカ大陸を植民地にしていた黄金時代に建てられたもので、ゴシック様式ならではのステンドグラスや、ルネサンス様式の王立礼拝堂など、内部の装飾はかなり豪華!ユネスコの世界遺産に登録されているのも納得です。また、大航海時代を代表する冒険家、コロンブスの墓も必見。本人の遺体がここに保管されていると聞けば、歴史好きならずとも思わず当時の航海を想像し、ロマンを感じるかも!? 時間に余裕があれば、高さ約104mのヒラルダの塔に登れるツアーにもぜひ参加したいところ。展望台からは360度、セビージャの街並みを見ることができます。

セビージャ大聖堂 基本データ

<住所>Av. de la Constitución, s/n, Casco Antiguo, 41004 Sevilla, Spain
<TEL>+34 902 09 96 92
<営業時間>月曜日〜土曜日 10:45〜17:00
日曜日 14:30〜18:00
<休業日>なし
<料金>13€(オンライン事前購入12€)

行き方・アクセス

<電車>Puerta de Jerez駅から徒歩で約6分
<バス>Jardines del Cristinaから徒歩で約7分

「フラメンコミュージアム(Museo del Baile Flamenco)」で本場のフラメンコに酔いしれる!

スペインの象徴ともいえるフラメンコは、実はセビージャが発祥の地と言われています。「フラメンコミュージアム」は、実際のショーや展示を通じて、本場のフラメンコに触れることができる専門の博物館。通常は上演中の写真や動画撮影は禁止ですが、今回は取材ということで、特別にその様子を撮影させていただきました。1回の公演では、ソロやカップル、グループなど様々なバージョンを見ることができます。次々と繰り出されるフラメンコ特有のテクニックの数々には驚くばかり。細かな手の動きや力強い足のステップ、優美なロングドレスの揺れる裾などに、目を奪われてしまいます。情熱的な歌や表情からもダンサーたちの感情が伝わってきて、スペイン語がわからなくても充分に楽しめます。

フラメンコミュージアム 基本データ

<住所>C. Manuel Rojas Marcos, 3, Casco Antiguo, 41004 Sevilla, Spain
<TEL>+34 954 34 03 11
<営業時間>ミュージアム 11:00〜18:00
毎月第1月曜日のみ16:00〜18:00
ショータイム 17:00〜、19:00〜、20:45〜
<休業日>なし
<料金>ミュージアム入場料 10€
ショー 25€
ミュージアム入場料&ショーセット 29€

行き方・アクセス

<電車>Plaza Nueva駅から徒歩で約6分

巨大キノコ「ラス・セタス(Las Setas)」の上で空中ウォーキング

スペイン語できのこを意味する、「セタス」と名付けられたこのユニークな建物。6つの大きなキノコが組み合わさったような作りで、傘の上にはクネクネと曲がった遊歩道があります。昼間はまるで雲の上を歩くような気分でセビージャの街を眺めることができ、ライトアップされる夜は夜景を楽しむスポットとしてもおすすめです。世界最大級の木造建築と言われていて、その建設の工程を垣間見られる写真なども展示されています。1階にはフードマーケットやバル、レストランなどもあるので、ランチやお茶でひと休みするにも便利です。

ラス・セタス 基本データ​​

<住所>Pl. de la Encarnación, s/n, Casco Antiguo, 41003 Sevilla, Spain
<TEL>+34 954 56 15 12
<営業時間>9:30〜24:30(最終入館 23:30)
<休業日>なし
<料金>15€

行き方・アクセス

<電車>Sevilla Santa Justa駅から徒歩で約28分
<バス>Larañaから徒歩で2分
Imagenから徒歩1分

「セイス タパス バー(Seis Tapas Bar)」でモダンなバルメニューを堪能!

モダンなスペイン料理が人気のバルレストラン「セイス タパス バー」。広々とした店内には、ソファのボックスシートからバーカウンターまでバリエーション豊富な席が揃います。旅行中、肉や濃厚な味付けが続いた時にこそ、ぜひ試してほしいのが“トスタ・デ・サルピコン”という写真のメニュー。たこやアボカド、様々な野菜にライムを効かせた、セビーチェのようなさっぱりとフレッシュな味が魅力です。そんな無国籍風にアレンジした料理に加え、ここで絶対外せないのがデザート類。特にチーズケーキは、濃厚かつクリーミーで一度食べたらヤミツキになること請け合いです。

セイス タパス バー 基本データ

<住所>Pl. Nueva, 7, Casco Antiguo, 41001 Sevilla, Spain
<TEL>+34 955 44 00 34
<営業時間>
月曜日~木曜日:13:15-16:00/20:15-23:30
金曜日~日曜日:13:15-16:00/20:00-24:00
<休業日>なし

行き方・アクセス

<電車>Plaza Nueva駅から徒歩で約2分

カクテルアワーはルーフトップバー「ラ・テラサ(La Terraza)」へ

遅めの時間からゆっくりとディナーを取るスペインでは、その前にカクテルアワーを楽しむ人も。そんな人々に混ざってのんびり過ごすなら、ぜひ訪れてほしいのが、市内中心部にあるヌエバ広場に面した「ホテル・イングラテラ」内のルーフトップバー「ラ・テラサ」。セビージャの街を見下ろす最上階にあるバーには白い椅子やソファが並び、あちこちに花やグリーンがあしらわれた、アンダルシアらしい心地よい空間になっています。周囲はクリアな柵で囲まれているので、セビージャ大聖堂を眺めながら1杯、なんていう至福のひとときを楽しむこともできます。

ラ・テラサ 基本データ

<住所>Plaza Nueva, 7. 41001. Seville, Spain
<TEL>+34 954 22 49 70
<営業時間>
日曜日~水曜日:11:00-25:00
木曜日~土曜日:11:00-26:00
<休業日>なし

行き方・アクセス

<電車>Plaza Nueva駅から徒歩で約2分

ゴージャスなインテリアで特別感を味わえる「ホテル ケレンシア・デ・セビージャ(Hotel Querencia de Sevilla)」

セビージャ大聖堂とヌエバ広場の間にあり、主要な観光スポットに歩いて行けるというロケーションが嬉しい「ホテル ケレンシア デ セビージャ」。屋上テラスにはプールがあり、バカンス気分が一気に盛り上がります。他にも地中海料理のレストランや24時間営業のジムを備え、快適な滞在時間が楽しめること請け合い。ゴシックテイストを感じさせるゴージャスなインテリアは、どこかエキゾチックな雰囲気もあり、アンダルシアらしい印象。バスルームは全部屋バスタブ付きなので、ゆっくりとお湯に浸かって旅の疲れを癒せるのも魅力です。

ホテル ケレンシア・デ・セビージャ 基本データ

<住所>C. Fernández y González, 4, Casco Antiguo, 41001 Sevilla, Spain
<TEL>+34 954 05 14 00

行き方・アクセス

<電車>Plaza Nueva駅から徒歩で約2分

スペインの情熱とロマンを感じるコルドバ&セビージャ

アンダルシア地方の中でも、世界遺産や歴史的建造物が充実したコルドバとセビージャ。異なる宗教が共存しているコルドバも、新旧の文化が融合したセビージャも、スペインの過去と現在の両方を体感できる街であり、見どころが多くて短時間では周りきれないほどです。はるか昔、何世紀も前に生まれたフラメンコを見て情熱とロマンを感じた後に、旬なルーフトップバーで思いっきり夜遊び、なんていうメリハリのある楽しみ方ができるのもこのエリアならでは。きっと五感を刺激される、素晴らしいアンダルシアの旅になるはずです。

スペイン政府観光局公式ページ
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1984年生まれ、和歌山県出身。デザイナーとして勤務後、独立。春夏
のみのブランド「TADO」を運営するNALALA LLC.のfounder。また、
ブランディングディレクターの他、観光地やホテルのPR用撮影を手掛
けるなど、旅行関連の写真家及びジャーナリストとして活動中。

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