目次
- スペインの魅力が凝縮されたアンダルシア地方
- バカンス客で賑わう『太陽の海岸』の中心地、マラガ
- 「カルメン・ティッセン美術館(Museo Carmen Thyssen)」で19世紀のスペイン絵画を堪能
- 「ピカソ生家美術館(Museo Casa Natal Picasso)」で偉大な画家の素顔に迫る
- カラフルなキューブが目印!「マラガ・ポンピドゥーセンター(The Centre Pompidou Málaga)」
- 活気あふれる「アタラサナス中央市場(Mercado Central Atarazanas)」で食べ歩き
- 地元で愛されるレストラン「ラ・ファロラ・デ・オレジャーナ(La Farola de Orellana)」で軽めランチ
- マラガの名物バル「エル・ピンピ(El Pimpi)」でディナー
- 立地の良さが嬉しい「ホテル ソーホー・ブティック・コロン(Hotel Soho Boutique Colón)」
- 物語のような世界が広がる白い村、ミハス(Mijas)
- 「ミハス現代美術センター(CAC Mijas)」でピカソの貴重な陶磁器コレクションに出会う
- 白い村の伝統や文化を学べる「歴史・民俗博物館(Museo Histórico-Etnológico)」
- 街歩きが楽しい!マラガとミハスの魅力
- おすすめ記事
スペインの魅力が凝縮されたアンダルシア地方
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スペインの南部に位置するアンダルシア地方は、州都でありフラメンコの本場であるセビージャや、世界有数のリゾート、コスタ・デル・ソルなどを含む、8つの県から成るエリア。雨が少なく1年中太陽の光が降り注ぐ地中海性気候もあってか青い空に映える白い建物や明るくフレンドリーな人々、そしてタパス文化や美しいビーチなど、誰もが思い描くスペインらしさが詰まった場所でもあります。またイスラム教の影響が強い地域で、エキゾチックな文化を体感できるのも、この地方ならでは。日本から訪れる場合には、ヨーロッパの都市を経由して、まずはアンダルシアの玄関口と言われるマラガへ向かうのがベスト。スペイン各地には高速鉄道が通っているので、ここを拠点にほかの都市へも移動して楽しむことができます。
バカンス客で賑わう『太陽の海岸』の中心地、マラガ
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日本ではまだあまり知られていないマラガですが、実は欧米からのバカンス客で賑わう人気リゾート地、太陽の海岸(=コスタ・デル・ソル)の中心的存在。16ものビーチに加え、古代ローマ劇場を中心とした旧市街や港町などもあり、年代を問わず様々な楽しみ方ができると人気。また、ピカソ生誕の地としても知られており、ピカソ美術館を始めアートスポットが充実しているのも魅力です。
「カルメン・ティッセン美術館(Museo Carmen Thyssen)」で19世紀のスペイン絵画を堪能
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16世紀のバロック様式の建造物、ビジャロン宮殿の中に200点を超える作品を展示している「カルメン・ティッセン美術館」。スペイン美術の大規模なコレクションを保有しており、中でも19世紀のアンダルシア地方の結婚式の様子や家族の集まりなどを描いた作品は、どれもカラフルな装いや花が印象的。絵画からこの地方独特の雰囲気を感じられる、貴重なスポットです。歴史ある建物自体も一見の価値があり、特に列柱が美しい中庭は、スペイン南部に見られる典型的な建築要素のひとつです。
カルメン・ティッセン美術館 基本データ
<住所>Plaza Carmen Thyssen – C. Compañía, 10, 29008, Málaga, Spain
<TEL>+34 952 21 75 11
<営業時間>10:00〜20:00
8月12日~19日、12月24日、31日は10:00~15:00
<休業日>月曜日(祝祭日を除く)1月1日、1月6日、12月25日
<料金>11€
行き方・アクセス
<電車>Málaga María Zambrano駅から徒歩で約23分
「ピカソ生家美術館(Museo Casa Natal Picasso)」で偉大な画家の素顔に迫る
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「ピカソ生家美術館」は、スペインを代表する画家、パブロ・ピカソが10歳まで家族と過ごした場所。一家が暮らしていた様子が再現されており、ピカソの洗礼式の衣装や写真に加え、5、6歳のピカソが描いていたという女性のスケッチなど、当時の貴重なデッサンも見ることができます。
この家が面したメルセ広場は、子供時代のピカソの遊び場。現在はピカソ像が座っているベンチがあり、観光客のフォトスポットとしても人気です。
ピカソ生家美術館 基本データ
<住所>Pl. de la Merced, 15, Distrito Centro, 29012 Málaga, Spain
<TEL>+34 951 92 60 60
<営業時間>9:30〜20:00
12月24日、31日は9:30~15:00
<休業日>1月1日、12月25日
<料金>生家博物館 3€
臨時展示会 3€
両方セットの入場料 4€
行き方・アクセス
<バス>Victoria - Plaza de la Mercedから徒歩で約3分
カラフルなキューブが目印!「マラガ・ポンピドゥーセンター(The Centre Pompidou Málaga)」
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マラガの港を歩いていると、突如現れるカラフルなキューブのモニュメント。この下には、近代芸術の愛好家であった元フランス大統領、ジョルジュ・ポンピドゥーが構想し、建築家レンゾ・ピアノらが作り上げたコンテンポラリーミュージアム「マラガ・ポンピドゥーセンター」があります。パリの本館と同じカラーで作られた外観が青空に映え、館内はこのガラスから差し込むカラフルな光が印象的な空間になっています。20〜21世紀の芸術作品を収蔵しており、常設収蔵品にはマラガ出身のピカソはもちろん、ミロやフリーダ・カーロ、ジャコメッティなど有名な芸術家の作品も多数。また、既存のコレクションの中には日本の建築家、坂茂の大型作品も展示されています。
マラガ・ポンピドゥーセンター 基本データ
<住所>Pje. del Dr. Carrillo Casaux, s/n, Distrito Centro, 29016 Málaga, Spain
<TEL>+34 951 92 62 00
<営業時間>9:30〜20:00
12月24日、31日は9:30~15:00
<休業日>火曜日(祝祭日を除く)、1月1日、12月25日
<料金>常設展 7€
企画展 4€
常設展&企画展セット 9€
行き方・アクセス
<バス>Paseo de la Farola - Comandancia de Marinaから徒歩で約2分
活気あふれる「アタラサナス中央市場(Mercado Central Atarazanas)」で食べ歩き
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マラガ港からほど近い場所にある「アタラサナス中央市場」。かつて、船の修理や保管場所として使用されていた建物を使っており、入り口では当時の街並みと船が描かれた、大きなステンドグラスが出迎えてくれます。中に一歩足を踏み入れると、肉や魚、チーズに生ハム、オリーブなどそれぞれ専門の店が並び、各店舗の呼び込みの声で賑わっています。
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市場内には何軒ものバルがあり、どこも美味しそうなタパスを前に人だかりが。その中の一軒、「LA CURÁ」では、タラやチキンを使った揚げたてのコロッケがいただけます。地元マラガ産のさっぱりとしたビール「ビクトリア」とクリーミーなコロッケの相性の良さは抜群です!
アタラサナス中央市場 基本データ
<住所>C. Atarazanas, 10, Distrito Centro, 29005 Málaga, Spain
<TEL>+34 951 92 60 10
<営業時間>8:00〜15:00
<休業日>日曜日
行き方・アクセス
<バス>Alameda Principal - Norteから徒歩で約2分
地元で愛されるレストラン「ラ・ファロラ・デ・オレジャーナ(La Farola de Orellana)」で軽めランチ
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こぢんまりとした空間で楽しげな地元の人に混ざり、アンダルシア地方らしいタパスや揚げ物などをいただける「La Farola de Orellana」。席数がかなり少ないので、空いていたらラッキーです。数々のメニューがありますが、特にサクッと揚がった小エビにレモンをかけていただくフリットは、ビールにぴったり。これに限らずスペインのバル料理は、どれもお酒が進むものばかりで、飲兵衛にはたまりません。
La Farola de Orellana 基本データ
<住所>C. Moreno Monroy, 5, Distrito Centro, 29015 Málaga, Spain
<TEL>+34 951 13 19 30
<営業時間>火 13:00〜16:30/20:00〜23:30
水 12:30〜16:30/20:00〜23:30
木 12:30〜17:00/20:00〜24:00
金 12:30〜17:00/20:00〜23:00
土 12:30〜17:00/20:00〜24:00
日 12:30〜16:00
<休業日> 月曜日
行き方・アクセス
<バス>Alameda Principal - Norteから徒歩で約5分
マラガの名物バル「エル・ピンピ(El Pimpi)」でディナー
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スペイン人にとってのバルは、カフェでもありレストランでもありバーでもある、生活に密着した存在。自分の行きつけのバルを持つ人も多いそう。旧市街にあるこちらのバルも、創業40年以上という老舗であり、夕方には長蛇の列ができるほどファンの多い人気店です。マラガのワイナリー「マラガ・ビルヘン」のワインセラーでもあるため、店内にはずらりとワイン樽が並び、店を訪れた有名人たちのサインがいっぱい。なんとお客さんの1人であった俳優、アントニオ・バンデラスが現在では共同経営者になっているそう。
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メニューには、オリーブやイベリコ豚の生ハム、チーズ、魚やイカのフリット、コロッケなどタパスが充実。さらにこの地域で有名なデザートワインも揃うので、スイーツと一緒に楽しむというのもおすすめです。
エル ピンピ 基本データ
<住所>C. Granada, 62, Distrito Centro, 29015 Málaga, Spain
<TEL>+34 952 22 54 03
<営業時間>12:00〜25:00
<休業日>なし
行き方・アクセス
<バス>Victoria - Plaza de la Mercedから徒歩で約4分
立地の良さが嬉しい「ホテル ソーホー・ブティック・コロン(Hotel Soho Boutique Colón)」
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マラガの中心部にほど近い「Hotel Soho Boutique Colón」は、シックで洗練された佇まいが目を惹くホテル。1871年に作られた建物が使われており、アンダルシアの歴史を感じさせる外観が特徴です。ホテル内には落ち着いた雰囲気のロビーラウンジに加え、カジュアルなレストランとカクテルバーも。マラガ空港から車で15分、ピカソ美術館やアタラサナス中央市場など多くの観光スポットが徒歩圏の上に、ショッピングエリアも近く、ロケーションの良さもピカイチです。
ホテル ソーホー・ブティック・コロン 基本データ
<住所>Alameda de Colón, 5, Distrito Centro, 29001 Málaga, Spain
<TEL>+34 951 55 05 67
行き方・アクセス
<バス>Alameda Principal - Norteから徒歩で約4分
物語のような世界が広がる白い村、ミハス(Mijas)
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スペインといえば、青い空に眩しい太陽、そして白壁の家々を思い浮かべる人も多いのでは?そんなスペインらしさを存分に体感できるのが、マラガから車で30分ほどの距離にあるミハスです。海と山に挟まれた土地に、カラフルな花で飾られた真っ白な壁の家が軒を連ね、まるでおとぎ話の中にいるような気分を味わえるのが最大の魅力。歴史的建造物も多く、名物のロバタクシーに乗って観光したり、路地裏を散策したりと街歩きには最高の場所。
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さらに街中には、観光局が作った“セルフィースポットマップ”があり、このセルフィマークの場所で撮れば、ミハスの代表的なスポットと一緒に写真が撮れるので、一人旅なら、そのマップを頼りにして。ちなみにミハスに多く見られる白壁は、アンダルシア地方の強い日差しを反射させるためのもの。街中はどこにいてもかなり眩しいので、サングラスは必須です。
「ミハス現代美術センター(CAC Mijas)」でピカソの貴重な陶磁器コレクションに出会う
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3つの展示場を持つ「ミハス現代美術センター」は、スペインを代表するピカソやダリ、ミロなどの作品が見られる美術館です。特にピカソの陶磁器コレクションは、パリのピカソ美術館に次ぐ世界で2番目の所蔵数とあって、貴重な作品も多数。アットホームな雰囲気の中、巨匠と呼ばれる芸術家たちの作品をじっくりと見ることができるスペースとなっています。
ミハス現代美術センター 基本データ
<住所>C. Málaga, 28, 29650 Mijas, Málaga, Spain
<TEL>+34 952 59 04 42
<営業時間>10:30〜14:00
<休業日>日曜日
<料金>3€
行き方・アクセス
<バス>Mijas Puebloから徒歩で約3分
白い村の伝統や文化を学べる「歴史・民俗博物館(Museo Histórico-Etnológico)」
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ミハスの歴史や、伝統的な白い家の作りについて知ることができる「歴史・民俗博物館」。村ではオリーブオイルやワイン、蜂蜜などの食品から、バスケットや刺繍などの工芸品まで丁寧な手仕事により作られており、その道具や製作過程が展示されています。さらにミハスの建物の特徴でもある、白い壁の染料作りの仕組みなども見ることができ、観光だけではわからない一歩踏み込んだ村の暮らしや文化を感じられる場所となっています。
歴史・民俗博物館 基本データ
<住所>Pl. de la Libertad, 1, 29650 Mijas, Málaga, Spain
<TEL>+34 952 59 03 80
<営業時間>10:00〜19:00
<休業日>なし
<料金>1€
行き方・アクセス
<バス>Mijas Puebloから徒歩で約6分
街歩きが楽しい!マラガとミハスの魅力
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スペインを代表するリゾート地、コスタ・デル・ソルに位置するマラガとミハス。港町のマラガは、市場やバルで楽しそうに喋ったり飲む人で賑わい、どこも活気にあふれています。また、真っ白な建物とカラフルな花が可愛らしいミハスは、絵になるスポットが充実しており、写真を撮る手が止まりません。どちらの街もアンダルシア地方の文化や歴史を感じさせる建築物や風景と、フレンドリーで温かな人々に触れ合えるとあって、ただ歩いているだけで楽しい気分で満たされます。ぎゅっと濃縮されたスペインらしさを味わうには、最適な旅先といえるでしょう。次回は、マラガから高速鉄道で移動して、コルドバ、セビージャを紹介します。
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1984年生まれ、和歌山県出身。デザイナーとして勤務後、独立。春夏
のみのブランド「TADO」を運営するNALALA LLC.のfounder。また、
ブランディングディレクターの他、観光地やホテルのPR用撮影を手掛
けるなど、旅行関連の写真家及びジャーナリストとして活動中。