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フォトグラファーが行く、モロッコ旅行記-第5回 赤い街マラケシュ。旧市街の市場と熱気球の朝日

全5回の連載「フォトグラファーが行く、モロッコ旅行記」(7泊10日)。フォトグラファー安藤マミコが、モロッコ政府観光局のプレスツアーで巡った街や観光名所、グルメ、ホテルをレポートします。
第5回は“赤い街”マラケシュ(Marrakech)。旧市街(メディナ)の市場(スーク)やジャマ・エル・フナ広場、マジョレル庭園、イヴ・サンローラン美術館、アガファイ砂漠でのディナー、熱気球の朝日、そして憧れのホテルまで。フォトグラファーならではの視点とコメントでお届けします。

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目次

モロッコを旅したフォトグラファー 安藤マミコ

安藤マミコ

フォトグラファー 埼玉県出身。二児の母。結婚・出産後かねてからの趣味だった写真を本格的に始め、活動を開始。現在はポートレートを中心に、メディア、広告、ファッションなど活動の幅を広げている。
愛用カメラ:Sony α7 IV、Nikon New FM2、CONTAX T2
愛用レンズ:AI Nikkor 50mm f/1.4S、Sony Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA

マラケシュってどんな場所?交易の歴史と赤い街並み

第5回は、モロッコ旅行で欠かせない人気都市“赤い街”マラケシュ(Marrakech)。アトラス山脈の麓に広がる都市で、赤土を使った建物が街全体を赤く染めています。古くから交易の拠点として栄え、今も旧市街(メディナ)には活気ある市場(スーク)が広がり、伝統的な暮らしが息づいています。

マラケシュの象徴、賑わう旧市街とジャマ・エル・フナ広場

旧市街(メディナ)を歩くと、迷路のように入り組んだ路地の両側に市場(スーク)が広がり、スパイスや雑貨、織物など色鮮やかな商品が並びます。人々の呼び声や香りが交錯する空間は、歩くだけで五感を刺激される場所です。

マラケシュの旧市街を歩く

センスのいいお店が多く、観光客も楽しそうに買い物をしているメディナ。ピンクがかったオークル色の“マラケシュカラー”の建物や、路地で作業する職人さんたちの姿に触れながら、ハンドメイドの品々に心が躍りました。

ジャマ・エル・フナ広場の熱気

馬車の鈴の音を聞きながら、活気あふれるジャマ・エル・フナ広場へ。

日が傾く頃にはジャマ・エル・フナ広場(Place Jemaa el-Fnaa)が一層賑わいを増し、屋台から立ちのぼる煙や大道芸人のパフォーマンスが広場全体を包み込みます。昼と夜で表情を変えるこの広場は、マラケシュの活気を象徴する舞台です。

とにかく人、人、人!地元の人も観光客も入り混じり、広場全体が熱気に包まれていました。暗い空に立ちのぼる煙と照明の光が重なり、まさに“あのフナ広場だ…”と胸が高鳴る光景でした。

モロッコは本当にフルーツが美味しく、各地にジューススタンドがあります。中でもオレンジは名産で、ヨーロッパにも輸出されているほど。どの食事にもよく登場し、旅の楽しみの一つでした。ここでも味見させてもらいましたが、日本で食べるオレンジよりずっと甘くて驚くほどでした。

マラケシュが誇る美と創造の空間

マラケシュには、建築・色彩・デザインが融合した美しい空間が点在しています。庭園、宮殿、美術館を巡ると、この街が育んできた美意識の豊かさを感じられます。

ダル・エル・バシャ・コーヒールーム(Bacha Coffee)

ダル・エル・バシャの建物内にある「Bacha Coffee」は、歴史ある邸宅を改装した優雅なコーヒールーム。高い天井や細やかな装飾が施された空間で、世界各地から集められた多彩なコーヒーを味わえます。統一されたカップやサーブの美しさも印象的で、特別な一杯をゆっくり楽しめる場所です。

豪華で広い建物内。コーヒーをいただける店内も天井が高く、高級感のあるつくりでした。統一されたかわいいカップに、驚くほど豊富なコーヒーメニュー。香りもよく、とても美味しかったです。

マジョレル庭園(Jardin Majorelle)

鮮やかな“マジョレルブルー”で知られるマジョレル庭園は、画家ジャック・マジョレルが自らの庭とアトリエとしてつくり上げた場所です。世界中から集めた植物が植えられ、サボテンやヤシ、竹林などが並ぶ中で、建築と自然が調和する美しい景観を楽しめます。

マジョレルの死後、この庭園を愛して何度も訪れていたイヴ・サンローランが、友人でありビジネスパートナーのピエール・ベルジェとともに購入し、修復を重ねて現在の姿に整えました。晩年はこの庭や別荘で過ごし、創作の大きなインスピレーション源となっていた場所です。

マジョレルが旅のたびに集めてきた世界中の植物が並ぶ、美しい庭園でした。建物や植木鉢など、あちこちに施された“マジョレルブルー”の鮮やかな青が光を受けて際立ち、目が覚めるほどの美しさ。歩いているだけで、本当にうっとりしてしまう場所でした。

イヴ・サンローラン美術館(Musée Yves Saint Laurent Marrakech)

マジョレル庭園と同じ敷地内に建つイヴ・サンローラン美術館では、デザイナーの作品や資料が展示されています。ファッションの歴史に残るコレクションを通じて、彼がどのようにインスピレーションを受け、創作へと昇華していったのかを感じられる場所です。

※展示エリアは通常撮影NGのため、今回の写真は特別に許可を得て撮影しています。

館内にはさまざまな展示が並び、イヴ・サンローランの創作の背景に触れられる空間でした。歴史あるコレクションを間近に見られて、とても感激しました。

熱気球で空から眺める、マラケシュの朝日

早朝、熱気球に乗り込みマラケシュ郊外の大地を空から見渡します。夜明けの光が広がり、街並みは赤い色合いを帯び、遠くにはアトラス山脈が姿を現します。上空からの視点では、屋根や路地が幾何学的な模様のように広がり、都市の構造とともに朝日の美しさを一望できます。

言い表せないほどの体験でした。夜が明けていく中、ボーッと大きな音を立てながらゆっくり膨らみ、やがてふわっと浮かび上がる気球。音が止まると一気に静寂が広がりました。
上空にはたくさんの気球が飛んでいて、広大な景色の中では小さな風船みたいにぷかぷかと浮かんで見えました。アトラス山脈の向こうから昇る朝日は本当に感動的で、朝日に照らされた気球たちがさらに綺麗に輝き、忘れられない時間になりました。

マラケシュ郊外、アガファイ砂漠で過ごす夜のディナー

市街地から車で約1時間。アガファイ砂漠(Désert d’Agafay)は、岩と石が広がる静かな荒野で、マラケシュから気軽に砂漠の雰囲気を味わえる場所として人気があります。サハラ砂漠のメルズーガのような壮大な砂丘はありませんが、移動時間をかけずに“砂漠らしさ”を楽しめる点が魅力で、宿泊施設も多く集まっています。

夜になるとレストランの灯りがともり、音楽が流れる中でタジンなどのモロッコ料理が提供されます。郊外ならではの落ち着いた雰囲気の中で食事を楽しめるスポットで、マラケシュ滞在に少し特別感を添えてくれます。

伝統的なモロッコの青いお皿がとてもかわいく、料理がより美味しく感じられました。生演奏を聴きながらいただいたタジンは素朴でやさしい味わい。砂漠の静けさの中でゆっくり過ごす、心地よいディナーでした。

旅の終わりに出会った、マラケシュの美しいホテルたち

世界が憧れるホテル、ラ・マムーニアの美しさ

世界的に知られる高級ホテル「ラ・マムーニア(La Mamounia)」へは、館内見学で訪れました。広大な庭園とクラシックなインテリアが続く館内は、歴史あるホテルならではの重厚感と華やかさが印象的。マラケシュを代表するホテルとして多くの旅行者を魅了し続けています。

今回の取材では、ホテルのご厚意でランチの機会もいただき、名門ホテルならではの特別な時間を体験しました。

とにかく美しいホテルでした。広大な中庭ではオリーブやオレンジが育ち、建物の中では豪華で鮮やかな細部に思わず見入ってしまいました。静かな空間の中、庭で思い思いにのんびり過ごす人々の姿も印象的で、すごく贅沢な時間が流れている場所でした。

マラケシュの色に包まれる、心地よいホテル滞在

滞在したモーベンピック ホテル マンスール エッダービ マラケシュ(Hôtel Mövenpick Mansour Eddahbi Marrakech) は、市内中心部に位置し、観光スポットへのアクセスにも便利です。広々とした客室やリゾート感あふれるプール、充実したスパ施設が揃い、観光の合間に心身をリラックスできる環境が整っています。

街全体がマラケシュカラーで統一されていて、その独特の色合いに心が躍りました。ホテルの中も同じトーンでまとめられていて、このプールとは別に大きなプールもあり、木々がつくる開放感がとても心地よかったです。庭でのんびり過ごす人も多く、ゆっくりとした時間が流れる空間でした。

もっとモロッコの魅力を知りたい方は、モロッコ政府観光局の公式Instagramもチェックしてみてください。

モロッコ政府観光局【公式】 Instagram

協力:モロッコ政府観光局 / Special thanks to The Moroccan National Tourism Office

「フォトグラファーが行く、モロッコ旅行記」全5回。モロッコの旅をたどる

このフォト旅行記は全5回。ラバトからマラケシュまで、モロッコ各都市の記事もあわせてご覧ください。

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