menu

【写真家が撮る 愛しの我が子:3】大畑陽子

写真を撮ることを生業とする写真家が、もっとも近くにいる存在である「我が子」にカメラを向ける時。どんな衝動にかられ、どんな想いでシャッターを切るのか?まさに撮らずにはいられなかったその瞬間の写真を、7名の写真家に見せていただきました。
第3回は、フォトグラファーの大畑陽子さんです。

  • 作成日:

ADVERTISING

大畑陽子

フォトグラファー 1983年生まれ 埼玉県出身、スタジオアシスタ
ント、フリーアシスタントを経て独立。人物写真を中心に雑誌広告、web等で活動中。被写体のエネルギーが写るような写真を得意とする。2022写真集『Nana』を出版。二児の母。2022年11月に『Nana』
の出版を記念した写真展を渋谷にて行い、この度地元埼玉での巡回展を開催。
愛用カメラ:Canon EOS R5
愛用レンズ:SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM、SIGMA 35mm F1.4 DG DN SE、Canon EF24-70mm F2.8L II USM

こんな綺麗な生き物、撮らずにはいられない

「冬の陽が綺麗だったある日の1枚。この日はポカポカで、『気持ちいいからお外でごはん食べよっか』と。本当にとても気持ちよさそうに食べていました。冬の光を受けた子供の肌は透明感が増します」。

「どんな場面かも忘れてしまうくらいの日常の一コマ。シャッターを切ったということは、そのとき私は彼を愛おしく思っていたのでしょう。息子らしさがよく出ているし、私たちの日常に近い写真だと思います。頭が大きい息子。服はいつも首が通りにくくてTシャツはだいたい首がデロデロになります(笑)」。

丸裸で自由に生きている彼らを自由に撮れる母の環境は最高だ!

「子供を撮るときはいつも何枚かシャッターを切るんだけど、結局一番初めのかまえてない表情が一番よくて、写真ってそういうもんなんだよなってつくづく思います。子供ってまだなんのしがらみもなくて、”ただ生きてる”ってエネルギーに満ち溢れてる。我が子と私の間にはなんの境界線もなくて、丸裸で自由に生きている彼らを自由に撮れる、そんな母の環境は最高だ!こんな綺麗な生き物、撮らずにはいられません。全部が親にしか撮れない顔で、親子の関係性も丸裸に写ってます。親が撮る我が子の写真には、どんなプロカメラマンが撮った写真でも敵いはしないんです」。

大畑陽子 Instagram

GENIC vol.66【写真家が撮る 愛しの我が子】
Edit:Megumi Toyosawa

GENIC vol.66

GENIC4月号のテーマは「撮らずにはいられない」。
撮らずにはいられないものがある。なぜ? 答えはきっと単純。それが好きで好きで好きだから。“好き”という気持ちは、あたたかくて、美しくて、力強い。だからその写真は、誰かのことも前向きにできるパワーを持っています。こぼれる愛を大切に、自分らしい表現を。

GENIC公式オンラインショップ

おすすめ記事

【写真家が撮る 愛しの我が子:1】砺波周平

【記録と記憶-ドキュメンタリーポートレート:3】大畑陽子

【#写真家が撮る日常:3 】大畑陽子

次の記事