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【写真家が撮る 愛しの我が子:4】酒井貴弘

写真を撮ることを生業とする写真家が、もっとも近くにいる存在である「我が子」にカメラを向ける時。どんな衝動にかられ、どんな想いでシャッターを切るのか?まさに撮らずにはいられなかったその瞬間の写真を、7名の写真家に見せていただきました。
第4回は、フォトグラファーの酒井貴弘さんです。

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酒井貴弘

フォトグラファー 1986年生まれ、長野県出身。
「私が撮りたかった女優展」への参加や、NGT48本間日陽1stソロ写真集の撮影など、俳優やアイドルの撮影に強みを持った活動を行いながら、これまでの形に囚われない新たなフォトグラファーキャリアを模索している。
愛用カメラ:Leica M typ262、Nikon Z 6II、RICOH GR III
愛用レンズ:SUMMILUX-M F1.4/50mm ASPH.、NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

日常にある大切なことに気づかせてくれる存在

「下の子が生まれてまだ1カ月の時。写真にその時の姿を残そうとカメラをかまえていると、大きなあくびをしてくれました。小さな口を精一杯開けて、小さな顔がクシャッとなって。あまりにも愛おしい姿にシャッターを切りました。生まれてすぐはどんどん成長していき変化も大きいので、こういったその時ならではの姿を残せるのは本当に貴重なことだなと思います」。

記録としての写真の役割を意識するように

「以前は作品としての写真に考えの重きを置くことが多かったのですが、子供が生まれたことで、記録としての写真の大切な役割を実感するようになりました。そういった点でも子供は日常にある大切なことに気づかせてくれる存在です。意識しないと日常は一瞬で流れていってしまうので。公園で遊んでいる姿、一緒にご飯を食べている光景、屈託のない笑顔、そういった今しかない姿を写真に残そうとすることで、無意識に流れていく一瞬を意識できると思います」。

酒井貴弘 Instagram
酒井貴弘 Twitter

GENIC vol.66【写真家が撮る 愛しの我が子】
Edit:Megumi Toyosawa

GENIC vol.66

GENIC4月号のテーマは「撮らずにはいられない」。
撮らずにはいられないものがある。なぜ? 答えはきっと単純。それが好きで好きで好きだから。“好き”という気持ちは、あたたかくて、美しくて、力強い。だからその写真は、誰かのことも前向きにできるパワーを持っています。こぼれる愛を大切に、自分らしい表現を。

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