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プロフィール
asami
会社員/主婦/写真家 福岡県出身・在住。15年前に写真を始め、10年ほどのブランクを経て、新しいカメラを手にしたことがきっかけで再び写真と向き合うように。現在は日常の風景や街の中で心が動いた瞬間を写真に残し、SNSに投稿している。
チャコ
キジトラのメス9ヶ月(2026年5月時点) やんちゃで、怖がりなのに好奇心旺盛。友人が保護したことがきっかけで、家族の一員に。
愛猫の小さな変化を取りこぼさないように
「猫は人間に比べて成長が早く、一緒に過ごせる時間も限られているからこそ、その一瞬一瞬をできるだけ残しておきたいという気持ちで撮影しています。ただ、チャコのペースを尊重することも大切にしていて、生活の延長として自然体でいられる距離感を保ちながら、カメラを構えています。
猫は思い通りに動いてくれないので、“待つこと”と、“常に撮れる準備をしておくこと”がポイントです。何より大切なのは、撮る自分自身も楽しむこと。一緒に遊びながら、笑いながら、自然にシャッターを切ることで、思い通りに撮れなかった写真さえもかけがえのない1枚になります。
私にとって愛猫を撮ることは、単なる記録ではなく、日々の中で移ろっていく成長や感情、関係性をすくい上げる行為です。同じ一日はひとつとしてなく、その瞬間ごとに微妙に違う表情や空気があるからこそ、それを取りこぼさないように撮り続けています」。
“その場の空気”を写す、光と影の色表現
「自分にとって光と色は切り離せないもので、作品づくりでは、光や影の色表現にこだわっています。時間帯や天気によって変化する色温度や光のニュアンスを見ながら、その場で感じた空気感、温度感まで写し取れるよう意識しています。鮮やかに作り込むというよりは、光の強さや柔らかさによって生まれる、繊細な色の重なりを大切にしながら、最終的に写真全体のトーンが心地よくまとまるよう整えていて、撮影時からできるだけその瞬間に自分が感じた色や空気感に近づけられるよう、光や背景の色のバランスを大事にしています。
愛猫を撮影する時に特に大切にしているのは、表情や毛並みの色、質感です。室内の自然光は時間帯によって毛色や表情の見え方が大きく変わるので、光と影のバランスや光の差し込む角度を意識しながら撮影しています。また、猫だけを切り取るのではなく、その空間の色や光も含めて、“うちの子がそこで自然に過ごしている自然体の雰囲気”が伝わることをテーマにしています。
EOS R6 Mark IIIは、その場にある色を素直に、繊細に残してくれるので、私のテーマを作品に乗せるための強力なサポーターだと感じました。光が混ざるシーンでも色の破綻が少なく、撮影後の編集も思い通りにできる、自分らしい色表現をしたい人にぴったりのカメラです」。
EOS R6 Mark IIIで残す、愛猫とのかけがえのない時間
ふと見せる甘く穏やかな表情を、同じ目線で
「チャコは“室内にいる野生の猫”感が強いので、こういうちょっと隙のある甘えた表情は珍しく、思わずカメラを構えました。遊びと休息の間にある、ほんの一瞬の甘く穏やかな時間です。おもちゃの柔らかなボケが、チャコを優しく包み込んでいるような雰囲気になっています。チャコの毛並みの柔らかさや、おもちゃの優しい色合いが、見た目以上に美しく表現されています」。
【Shooting point】
「チャコと同じ目線の高さで撮るのがポイントで、バリアングル液晶モニターを使って床すれすれの低い位置から撮影しました。光は窓から差し込む柔らかな自然光を活かしています。ちょうどチャコの瞳に優しく光が入る位置でした。
AFの検出対象を『動物優先』、瞳検出を『自動』に設定し、チャコの自然な行動を待って撮影。動きの中でも瞳をしっかり捉え続けてくれるので、タイミングに集中してシャッターを切ることができました。低い位置で、さらに顔の前におもちゃがある状況でも、ピントが迷いにくく、しっかり合ってくれたことに驚き。普段はピントが合わなかったり、ブレてしまったりすることが多いのですが、EOS R6 Mark IIIと RF 45mm F1.2 STMの組み合わせは、ほぼ確実に思い通りの写真が撮れます」。
お茶目な一瞬を、そのままに
「ご飯を食べ終わった直後にもかかわらず、すぐにお気に入りのおもちゃへ意識が向くチャコの“切り替えの早さ”。狙っているのがスパムおむすびのおもちゃというところにも、食いしん坊な性格が表れていておもしろいです。撮影では食事の邪魔をしない距離を保ちながら、チャコの自然な行動を優先し、一連の流れをそのまま捉えました」。
【Shooting point】
「動物検出AFに加え、被写体を追いかけ続けてくれる『サーボAF』も併用し、舌を出す瞬間を高速連写で捉えました。ボディー内手ブレ補正のおかげで、手持ちでも構図を安定させながら撮影できています」。
柔らかなボケの中で宝石のように輝く瞳
「ファンシーな色合いや透明感のあるパーツが印象的な猫のおもちゃ。それを見上げたチャコの瞳が重なり、まるで宝石のように輝く瞬間を捉えました。この美しい色や光と、好奇心いっぱいの無邪気な表情がポイントです。おもちゃ越しに撮ることで、ただ観察するのではなく、一緒に遊んでいるような感覚に。上から見下ろすアングルで、遊びの臨場感も意識しました」。
【Shooting point】
「チャコの見上げる表情の細かな変化や、おもちゃのセロファン越しの光が瞳に当たる瞬間を連写で捉え、その中からベストな1枚を選びました。手前のおもちゃに惑わされることなく、瞳をしっかり追い続けてくれるAF性能には驚きです。また、片手でおもちゃを持ちながらの撮影という不安定な状況でしたが、EOS R6 Mark IIIの軽さと手ブレ補正のおかげで、安定した画を捉えられます。
RF45mm F1.2 STMは、開放F値1.2の明るいレンズなので、暗くなりがちな室内でも自然光だけで十分な光量を確保できます。瞳にピントを合わせつつ、周囲は柔らかく溶けるようにぼかせるのも魅力です」。
生活空間とともに、暮らしのひとコマを
「私の仕事が終わるのを待っていたかのように、テーブルに乗るチャコ。在宅で仕事をしている間は近くで静かに待っていてくれますが、私がパソコンを閉じたり椅子から立ち上がったりした瞬間に、テーブルの上に飛び乗ってきます。その姿に、待っていてくれた愛おしさと、“これからは私の時間”という圧を感じます。チャコと過ごす日常の空間と、その中での彼女の存在感を伝える1枚です。生活空間全体を写し込み、暮らしのひとコマを切り取りました」。
【Shooting point】
「チャコだけでなく生活空間全体を収めるために、レンズはRF24-105mm F4 L IS USMを選択。24-105mmという幅広い焦点距離により、狭い室内でも空間全体を無理なく捉えることができます。歪みの少ない自然な描写と柔軟なフレーミングができるズームレンズは、愛猫との暮らしをより多角的に残せます。F4の適度な絞りにより、被写体にピントを合わせながら背景の情報もほどよく残し、空間の広がりを表現しました」。
その場の空気感までも写し取る
「食事の後、窓際でのんびりするのがチャコの日課。リラックスしながら、何かに視線を向けて静かに佇むその姿に、猫らしい優雅さを感じシャッターを切りました。何気ない日常の中にふと現れる、穏やかな美しさを表現しています。やや高い位置から見下ろすようにして撮り、床でくつろぐチャコの全身のフォルムと、周囲の空間もバランスよく画面に収めています。視線の先に余白を残し、何かを見つめている感じがより伝わるようにしています」。
【Shooting point】
「EOS R6 Mark IIIの高感度性能のおかげで、自然光だけでもノイズの少ないクリアで美しい画質が得られます。さらに、その場の空気感までも丁寧に描写してくれ、曇天の光が作り出す温かみのある色調、チャコの毛並みの質感、フローリングの木目まで、すべてが美しく表現された1枚に。
光量が限られる曇りの日でも、RF45mm F1.2 STMの明るさは心強い味方になってくれます」。
気まぐれな猫に寄り添う
「もう少し明るい時間帯に撮りたかったのですが、そんな思いとは関係なく、チャコが遊び始めたのは日が傾きかけた時間でした。そこで発想を切り替え、夕方の自然光だけでどこまで動きを捉えられるかを試すような気持ちで撮影。ジャンプして前足が伸び切る瞬間を狙い、静かな室内の空気感と対比させることで、日常の中にある躍動感を写しました。縦位置でジャンプの高さを強調し、上下の余白で浮遊感をプラス。遊びの無邪気さと身体能力の高さ、その両方を1枚に収めています」。
【Shooting point】
「ジャンプを数回観察してリズムを把握し、身体が伸び切る直前からジャンプの頂点にかけてのピークを狙いました。サーボAFに加え、シャッターボタンを押す少し前から記録してくれる『プリ連続撮影』を使い、ピークの前後を押さえました。この組み合わせにより、動きの中でも安定したピントで狙った瞬間を捉えることができました。夕方の室内の暗い状況でしたが、ISO感度を上げてもノイズは抑えられ、毛並みのディテールまでしっかりと描写されています」。
使って実感したEOS R6 Mark III、RFレンズの魅力
「日々の猫の撮影で難しいと感じるのは、室内での暗い環境での撮影が多いこと。その中で、暗さをどう活かすか、暗いなりにどう見せるかを意識しています。さらに動きが予測できないため、ピントが外れたりシャッターチャンスを逃してしまったりすることもあります。
EOS R6 Mark IIIで特に印象的だったのは、シャッターのレスポンスの速さと連写性能です。追従性能も高く、チャコが素早く動いても瞳をしっかり捉え続けてくれます。連写によって表情の変化まで逃さず記録できるようになり、これまで諦めていた瞬間も残せるようになりました。軽さと握りやすさもあり、長時間でも負担が少なく、遊びながら自然に撮影できる点も魅力です。
また、見たままの色や空気感を素直に残してくれるので、あとから自分のトーンに整える際の土台としても信頼できます。自然光と室内光が混ざるシーンでも色の破綻が少ないのも心強いポイント。猫の撮影ととても相性のいいカメラだと感じました。
RF45mm F1.2 STMは、被写体との距離感が自然に保てる画角で、表情や仕草にしっかり寄り添えるレンズです。F値を小さくすると、背景が溶けるようにぼけ、生活感をうまく隠しながら、チャコだけを際立たせてくれます。RF24-105mm F4L IS USMは、チャコの日常を丸ごと切り取るための相棒のような存在です。広角から中望遠までカバーできるため、動き回る猫にも柔軟に対応できるのが大きな強み。広角側では空間を活かした表現ができ、環境ごと残したいシーンで活躍します」。
EOS R6 Mark IIIで愛猫撮影がもっと楽しくなる
EOS R6 Mark IIIは、高画質とスピード性能を高次元で両立した、“ハイブリッド フルサイズ”ミラーレスカメラ。最大約3250万画素のフルサイズCMOSセンサーを搭載し、愛猫のやわらかな毛並みや繊細なヒゲの一本一本まで美しく描写します。AF性能もさらに進化し、ディープラーニング技術を活用した高精度トラッキングに対応。人物はもちろん、動き回る猫の瞳や顔もしっかり検出し、ソファから飛び降りる瞬間や、ふとした視線など、予測できない動きにも素早くピントを合わせ続けます。画面の端にいる被写体にもスムーズにフォーカスできるため、自由な構図で撮影を楽しめるのも魅力です。さらに、高感度性能にも優れているため、室内のやさしい自然光や夜の落ち着いた空間でも、ノイズを抑えながらその場の空気感までリアルに表現。愛猫との何気ない日常を、写真にも動画にも美しく残せる一台です。
RF45mm F1.2 STM
開放F値1.2による大きく美しいボケ味を生かした豊かな表現力と、小型・軽量設計を両立した大口径単焦点レンズ。
絞り開放時の柔らかな描写による写真表現に加え、絞り値を大きくすることで、画像中心から周辺までシャープに撮影することも可能です。
RF24-105mm F4 L IS USM
全長107.3mm、質量約700gの小型・軽量設計を実現しながら、画角全域で高い描写性能を発揮する標準ズームレンズ。静止画撮影時における高速AFと、動画撮影時の滑らかなAFを可能にするナノUSMが初めて採用されたレンズです。