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Dear Canon — 出会いは30年前。写真家・中川正子からキヤノンへの手紙 WEB限定作品を添えて

今から30年前、写真を本格的に始めた 21歳のときにキヤノンのカメラを手にして以来、しっかり支えてくれる相棒としてキヤノンの機材を愛用し続けている写真家の中川正子さん。30年となる節目にしたためたキヤノンへの手紙には、ともに歩んできたこれまでの道のりと、そこで得た信頼と想いがあふれていました。
フルサイズミラーレスカメラEOS R6 Mark IIIと、中川さんが“キヤノンの進化”を感じた単焦点レンズRF45mm F1.2 STMを使って撮影した作品とともに紹介します。WEB限定公開の作品とコメントにも注目です。

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目次

プロフィール

中川正子

写真家 1973年生まれ、神奈川県出身、岡山県在住。自然な表情を捉えたポートレート、光る日々のスライス、美しいランドスケープを得意とする。写真集多数。 2011年3月より岡山を拠点に、国内外を旅する日々。移住、子育てと仕事と暮らしの日々を綴ったエッセイ集『みずのした』 も好評。

親愛なるキヤノンさま

気がつけば、30年も一緒に歩いてきたなんて!

20歳を過ぎた頃、ただ衝動で夢中でシャッターを切っていたわたしが、
仕事として写真を撮るようになりました。
たくさんの人と出会い、旅をし、家族ができて、年齢を重ねました。
その節目には、いつもあなたがいました。

正直なことを言えば、あなたにずっと一途だったわけではありません。

オールドレンズの偶然性に惹かれたこともありました。
中判カメラの静かな描写に憧れたこともあります。
それぞれにしかない魅力があり、その時間があったからこそ、
写真の奥深さを知ることもできました。

でもわたしは、いつもあなたのもとへ戻ってきました。
やっぱりあなたなんだよな、という顔で。

20代の頃のライブ撮影では相当鍛えられました。
限られた撮影ポジションから見上げるステージに二度と同じ瞬間は訪れない。
ミュージシャンの表情も、観客の熱も、その一度きり。まだフィルムの時代。
どうか撮れていますようにと祈るように
シャッターを切っていたことを覚えているかな。

その後も、遠い国で出会った二度と見ることのない景色や、
セレブリティたちとの限られた時間、大切な人の、
それまで見たことのない表情。
「もう一度がきかない瞬間」が、いくつもありました。

そんな一瞬一瞬を、フィルムの時代からデジタルになった今まで、
あなたは静かに受け止めてきてくれました。

わたしがあなたを信頼している理由は、
思い描いた一枚を、きちんと形にしてくれるからです。

部屋に不意に差し込むひかり。風が髪を揺らしたこと。
ふいにこちらを振り返る、見たことのない、顔つき。

写真は、その一瞬を逃したら二度と撮り直すことができないもの。
だからわたしは今、個性よりもまず、正確であること、忠実であることを機材に求めます。
じぶんの目でみたひかりや空気を、そのまま信じて託せること。
それが何より大切だから。

あなたは、いつもそこを裏切りませんでした。

「俺がちゃんと受け止めるから、あなたはただひかりを探せばいい」。

30年間、ずっとそう伝えてくれていたように思います。
派手にみずからを主張することなしに。
ただ黙って、タフに、正確に、忠実に仕事をする。
あなたには、職人気質という言葉が本当によく似合います。

だからこそ最近、RF45mm F1.2 STMと出会ったときは少し驚きました。
職人気質だと思っていたあなたが、急に芸術の話を始めたような気がしたから。
やわらかなボケ、ひかりを包み込むような描写。そして軽やかさ!
撮ることそのものがうれしくなって、
気づけば意味もなくカメラを持ってでかけていました。

誠実さも、信頼感も、そのままに。少しだけ自由や遊び心が加わった。
30年という時間の中で、あなたも少しずつ進化してきたのですね。

振り返れば、わたしが見つけてきたささやかなひかりの多くは、
あなたが写真にしてくれていました。
これからもこころが動くひかりを見つけていきたい。

その隣には、きっとまた、何も言わず静かに支えてくれるあなたがいるのだと思います。
これからも、どうぞ、よろしくね。

中川正子

中川正子 PHOTO GALLERY|with EOS R6 Mark III × RF45mm F1.2 STM

カメラ:EOS R6 Mark III レンズ:RF45mm F1.2 STM 焦点距離:45mm F値:1.2 シャッタースピード:1/60秒 ISO:400  EXP:-1.3

「雨上がりの夜、住宅街を歩いているときに見つけた街灯。街灯のひかりそのものではなく、ひかりによって浮かび上がる雨上がりの空気に惹かれました。何気ない景色の中にも、美しいひかりはいつもあるのだと改めて感じた瞬間でした。周囲の湿度や静けさまで写し取ってくれるような描写に、RF45mm F1.2 STMの魅力を感じます」。

カメラ:EOS R6 Mark III レンズ:RF45mm F1.2 STM 焦点距離:45mm F値:1.2 シャッタースピード:1/1000秒 ISO:100  EXP:0.7

「ともだちの家の猫を、自然光だけで撮影しました。ふと視線を外した穏やかな表情です。猫の表情だけでなく、毛並みにやさしく回り込む光に惹かれていたのですが、写真には静かな時間そのものが写っているように感じました。EOS R6 Mark IIIのAFはとても安心感があり、動きのある猫にも集中して向き合うことができました」。

カメラ:EOS R6 Mark III レンズ:RF45mm F1.2 STM 焦点距離:45mm F値:1.2 シャッタースピード:1/80秒 ISO:160  EXP:0

「雨上がりに見つけた花。花そのものよりも、雨粒がひかりを受けて小さく輝いている様子に惹かれました。雨が降った直後にしか見られない、短い時間だけの美しさだと感じます。わたしは雨上がりこそ、ひかりが一番美しいと感じています。RF45mm F1.2 STMが、雨粒の透明感も花のやわらかな色も無理なく描いてくれました。EOS R6 Mark IIIは繊細な花や雨粒にも安心してピントを合わせることができ、撮影そのものに集中することができました」。

カメラ:EOS R6 Mark III レンズ:RF45mm F1.2 STM 焦点距離:45mm F値:1.2 シャッタースピード:1/1250秒 ISO:100  EXP:-1.3

「雨の日、車の中からフロントガラス越しに撮影しました。ガラスについた雨粒によって外の景色が溶け合い、水彩画のように見えた瞬間です。輪郭が曖昧になることで、ひかりだけが浮かび上がるような美しさに惹かれました。ガラスについた雨粒や滲むひかりが自然につながり、RF45mm F1.2 STMは、雨の日ならではの雰囲気をそのままに表現してくれました」。

カメラ:EOS R6 Mark III レンズ:RF45mm F1.2 STM 焦点距離:45mm F値:1.2 シャッタースピード:1/80秒 ISO:160  EXP:0.7

「友人宅に集った午後の食卓。その場に流れている穏やかな空気に惹かれ、“今日”という何気ない時間を残しておきたいと思い、シャッターを切りました。それは、RF45mm F1.2 STMだからというのもあります。RF45mm F1.2 STMは、やわらかなボケと自然なひかりの描写によって、何気ない瞬間が少し特別に感じられるレンズで、何気ない日常まで撮りたくなる不思議な魅力があります」。

カメラ:EOS R6 Mark III レンズ:RF45mm F1.2 STM 焦点距離:45mm F値:1.2 シャッタースピード:1/80秒 ISO:640  EXP:0.7

「友人が出してくれたスイカを、窓から差し込む自然光の中で寄って撮影しました。RF45mm F1.2 STMの浅い被写界深度によって、スイカのみずみずしさがより印象的に感じられました。背景が自然に溶けることで、ひかりや色だけが静かに浮かび上がるような描写になり、このレンズらしい美しさを感じました」。

カメラ:EOS R6 Mark III レンズ:RF45mm F1.2 STM 焦点距離:45mm F値:1.2 シャッタースピード:1/8000秒 ISO:100  EXP:-0.3

「街を歩いているとき、閉まったシャッターに木漏れ日が映り込んでいる様子が目に留まりました。普段なら通り過ぎてしまう場所でしたが、ひかりがあることで、何気ない景色が急に愛おしく感じられました。写真を撮ることは、ひかりとの出会いを拾い集めることなのだと感じています。RF45mm F1.2 STMの開放で撮影したときのやわらかな描写も、このときのひかりの印象によく合っていると感じています」。

カメラ:EOS R6 Mark III レンズ:RF45mm F1.2 STM 焦点距離:45mm F値:1.2 シャッタースピード:1/80秒 ISO:100  EXP:0

「雨上がりの住宅街で撮影しました。庭木の葉越しに見えた景色を、そのまま切り取った一枚です。ひかりは、直接見えるものだけでなく、何かを通り抜けることでさらに美しくなることがあるのだと感じます。このときも、何枚もの葉を通ってやわらかく届くひかりに惹かれました。RF45mm F1.2 STMは、前ボケがとても自然でやわらかく、葉を何枚も重ねても窮屈にならず、奥行きのある描写になります」。

使って実感するEOS R6 Mark IIIとRF45mm F1.2 STMの魅力

今回紹介した作品はすべて、2025年11月に発売した、EOS R6 Mark IIIとRF45mm F1.2 STMを使って撮影したものです。EOS R6 Mark IIIは、最大約3250万画素の高画質で、優れたAF性能により決定的な瞬間を捉えるフルサイズミラーレスカメラ。RF45mm F1.2 STMは、開放F値1.2による大きく美しいボケ味を生かした豊かな表現力と、小型・軽量設計を両立した大口径単焦点レンズです。

EOS R6 Mark III レビュー by 中川正子

「予測できない動きや一瞬で変わる表情にもスムーズに追従してくれたので、ピントを気にするよりも、その瞬間の空気やしぐさに集中することができました。今回の撮影で、猫が近づいて、ふいに目が合った瞬間がありました。動きが読めない被写体なので、その一瞬を逃したくないという気持ちでシャッターを切りましたが、あとで画像を確認すると、思っていた以上に自然な表情をしっかり捉えることができていました。この安心感は人物撮影でもきっと同じだと思います。人物も猫と同じように、一番魅力的な表情はほんの一瞬です。カメラを意識する時間が減るほど、目の前の被写体と向き合う時間が増える。その安心感が、このカメラの一番の魅力だと感じました。電源を入れてから撮影を始めるまでの流れや、シャッターを切るテンポがとてもスムーズで、撮影のリズムを崩さずに使うことができる軽快な操作感も魅力でした。手ブレ補正も信頼を置ける性能で、自然光で撮影することが多いため少しシャッタースピードを落として撮りたい場面もありますが、そのような状況でも安心して撮影することができました。撮影の自由度が広がり、もう少しこの光を生かしたいという気持ちに素直に応えてくれるカメラでした」。

EOS R6 Mark IIIはこちら

RF45mm F1.2 STM レビュー by 中川正子

「普段から標準域の単焦点レンズをよく使うので、小型・軽量でありながらF1.2という明るさを実現していることに惹かれ、発売後すぐに手にしました。実際に使い始めると、気軽に持ち出せる軽さと描写の美しさのバランスがとても心地よく、今では公私ともに一番出番の多いレンズになっています。開放F1.2ならではのやわらかく自然なボケは、主役をそっと引き立てながら、その場の空気まで写してくれるように感じます。背景を大きくぼかしても不自然にならず、写真に奥行きや余白が生まれるところがとても気に入っています。そして、わたしにとってこのレンズは、スペック以上に写真を撮るよろこびを改めて思い出させてくれるレンズだと思っています。ひかりがとてもきれいで、ふと足を止めてシャッターを切る。その何気ない時間が、とても豊かなものに感じられました。撮れた一枚を見返したとき、ボケの美しさだけでなく、その場の空気やひかりまで写っているように感じ、『やっぱり写真って楽しい』と素直に思えたことを覚えています。仕事ではもちろん信頼できる一本ですが、それ以上に、写真を始めた頃の純粋な楽しさを思い出させてくれるレンズです。だからこそ、これからも長く使い続けたいと思っています」。

RF45mm F1.2 STMはこちら

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