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旅の中にある暮らし 髙梨沙羅

写真を撮ることは競技生活でもいい気分転換になるので、常にカメラを持ち歩いているという髙梨沙羅。フィルムカメラで撮影し帰国してから現像する写真は、自分へのお土産であり宝物。いつも旅の中にある彼女の暮らしの写真をご覧ください。

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目次

プロフィール

髙梨沙羅

スキージャンプ選手 1996年10月8日生まれ、北海道出身。小学校2年生でジャンプをはじめ、平昌冬季五輪では銅メダルを獲得。FISワールドカップでは男女を通じて歴代最多の63勝、また女子歴代最多116回の表彰台に立つ偉業を達成。趣味がカメラで、カメラ歴は約5年。
愛用カメラ:CONTAX T3
FUJIFILM GW690II Professional、
Canon EOS 6D MarkII。

旅の中にある暮らし

愛着を感じる物や人、ずっと残したい景色や雰囲気をありのままに撮る

「スロベニアのPlanica。いつも飛んでいる場所を離れたところから見ると、また違った表情をしています。やっぱり、きれい」。

「普段は自分は写らないのですが、車の窓に映る自分を見つけて撮ってみました」。

「空港で、それぞれ行き先に向けて急いでいる人、のんびり話しながら向かう人...。その先に誰が待っているのか想像しながらシャッターを切りました」。

「イタリアで友達と買い出し。レジの列に並ぶ紳士なおじさまの革靴がぴかぴかに手入れされていて素敵」。

「イタリアの朝、散歩しながら撮った一枚。新聞を読むおじちゃんと、タバコと朝食を買うお兄さん」。

「私の暮らしは、いつも旅の中にあります。そして旅先でも、その場に溶け込むように自然体で生活しています。今回の写真は遠征先や日々のお気に入りなど、日常の一コマを切り取ったもの。写真を撮ることは競技生活でもいい気分転換になるので、常にカメラを持ち歩いています。撮影でこだわっているのは、愛着を感じる物や人、そしてこの先ずっと残したい景色や雰囲気をありのままに撮ること。楽しいと感じた時、心が動かされた時にシャッターを切ります。最近はほとんどフィルムカメラで撮っていますが、自分へのお土産を旅する中で溜めているようなワクワク感が大きな理由です。海外で撮った写真は帰国後に現像するので、その宝物たちにやっと会えることが楽しみで仕方ありません。心が動かされた瞬間を切り取っているので、後から写真を見返した際にその時のことを鮮明に思い出すことができます。私自身が体験した感動や記憶を、写真を通して他の人ともシェアできたら嬉しいと思っています」。

旅先で撮るフィルム写真は自分へのお土産を溜めている感じ

「お気に入りのアクセサリーたちを付けた私の手。今もずっと一緒に旅しています」。

左:小林陵侑選手、右:中村直幹選手。

「友達のバースデーを一緒にお祝い」。

「愛着ある物、大切な物。溜め込み癖があるなと思いました」。

「イタリアの街角。近づきたいおじいちゃんと、そっけないおばあちゃん。こちらの想像をかき立ててくれる二人がかわいらしいと思って撮影。うん、やっぱりかわいいな」。

「シナモンロールにハマった時期があります。丸くてかわいいので」。

「同じシナモンロール屋さんのトイレ。コースターの手書きメッセージが、なんだかいい」。

GENIC vol.74 【旅の中にある暮らし】
Edit:Satoko Takeda

GENIC vol.74

2025年4月号の特集は「It’s my life. 暮らしの写真」。

いつもの場所の、いつもの時間の中にある幸せ。日常にこぼれる光。“好き”で整えた部屋。近くで感じる息遣い。私たちは、これが永遠じゃないと知っているから。尊い日々をブックマークするように、カメラを向けてシャッターを切る。私の暮らしを、私の場所を。愛を込めて。

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