『pray』/古性のち
「『手から意思が伝わるような感じで手をあげて』と依頼し、力強さや自由への渇望をイメージして撮影。手の形は力強く、空のグラデーションは柔らかい。ふたつのコントラストが気に入っています」。
フォトグラファー・BRIGHTLOGG,INC取締役 1989年生まれ、神奈川県出身。日本と世界中を旅しながら「写真と言葉」を組み合わせた作品を作る写真創作家としても活動。現在、東京と岡山の二拠点生活中。2021年7月共著「Instagramあたらしい商品写真のレシピ」(玄光社MOOK)を発売。
『生命と意志』/酒井貴弘
「瞳は人物の中でも特別なパーツだと思います。その人らしさや意志までが宿る。生命の力強さと美しさを写すことができた気がして、とても気に入っています。NICOSTOPの中望遠マイクロレンズの記事用に撮影」。
フォトグラファー 1986年生まれ、長野県出身。「私が撮りたかった女優展」への参加や、NGT48本間日陽1stソロ写真集の撮影など、俳優やアイドルの撮影に強みを持った活動を行いながら、これまでの形に囚われない新たなフォトグラファーキャリアを模索している。
『emergence』/武井宏員
「普段は見ることのない色と光。幻想的な世界に入り込みたいと思い、水中に潜り水面を見上げて撮影しました。今年実施する「羽化」をテーマにした写真展への想いを込めて」。
写真家・事業家 大阪生まれアメリカ育ち、東京在住。NYCでスタジオを立ち上げ、ファッションフォトグラファーとして活躍。2018年の春に、広告代理と委託撮影を主な事業とする写真家プラットフォーム株式会社CURBONを設立。現在も、経営者でありながら、人物や広告写真を撮影する写真家として活動中。写真集『...and after』が発売中。
『be blasted』/増田彩来
「人間の”生”と植物の”生”。同じ生物でも、時間の流れは違います。その対比を見せるため、同じモデルと花を7日間毎日1時間ずつ撮影。私が思う人間のもっとも”生”を感じる首と、花びらの枯れていく姿が象徴的に見せられるアングルを意識しました」。
写真家、映像作家 2001年生まれ。東京都在住。2021年9月、20歳になる節目に個展「écran[エクラン]」開催。写真家として企業広告、アーティスト写真などのスチール撮影を行うほか、映像作家としてアーティストのMVの監督を務めるなど、活動の幅を広げている。
GENIC vol.62
テーマは「素肌と素顔を写す」。
人の美しさを大切に写しとった「素肌」と「素顔」の世界をお届けします。「性」ではなく「生」を感じる、神秘的で美しい森に迷い込んでしまったような写真たちと、そこにある撮り手の想いに迫ります。