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プロフィール

小浪次郎
写真家 1986年生まれ、東京都出身。東京工芸大学写真学科卒業。活動初期より8年間、⾃⾝の⽗親を撮影し続け、絶妙な親⼦の距離感を記録した作品で2010年に富⼠フォトサロン新⼈賞を獲得するなど⾼い評価を得る。これまでに2013年『⽗をみる』、2014年『personal memory』、2015年『PARADAISE TOKYO』、2017年『GIMATAI』、2018年『Straigt,No chaser』、2018年『SCARS』、2021年『NAMEDARUMA』、2022年『⻩⾊い太陽』、2024年『I.D1986』などの写真集を刊⾏。 また数々のファッションブランドや雑誌、広告、アーティスト写真などを⼿がける。2016年より活動拠点をニューヨークに移す。『The New York Times』『Interview Magazine』『i-D Magazine』などで作品を発表しながら、⾃らの写真展や写真集を刊⾏している。
ステートメント、解説と展示作品の一部をご紹介

1986年から始まった私の道は後どれくらいだろうか。私という実態をこれから世に知らせる訳ではなく、1つ1つ⾒つけた欲望を⾒せること、その循環の中で⽣き続けるのだと感じ始めた。
写真を始めて、写真と向き合い始めた20歳位の時、⾬の⽇に⾼円寺を友達と散歩していた。傘を差しながら公園で撮影したthe other sideのトレーナーを着た友達、その写真を現在⾒た時、過去の事でも新しく感じた。蘇る記憶はどこか⼀瞬の刹那として、⾝体に刻まれている。そんなことを思いながら何⼗年前の写真を選んでいる。写真の上には時系列は存在せず、⼀直線の時間が流れている訳ではない。今、私はその公園から遠く離れたother sideにいるが、その記憶は鮮明に残り、写真から得る情報以上に私の⼼に刻まれているものが明確にある。その尊さ、夢に出てきて欲しいと願うような。私はそんな初期衝動を呼び覚ますような感覚に期待している。そんな毎⽇に期待している。
私の指紋は私のものだけ。



⼩浪はこれまで、⾃⾝の制作と並⾏して、多様なクリエイターやファッションブランドとの協働を重ねてきました。その活動において⼀貫しているのは、被写体と対峙した瞬間を鋭敏に捉える感受性であり、私写真であれファッションフォトであれ、作品には常に⽣の強度が刻み込まれています。
⾃らの指紋とも⾔えるタイトルを冠した本展『I.D 1986』では、初期の⼀枚から、ストリートで多くを学んだ東京での作品を経て、現在の拠点であり、国籍や⼈種の枠を超え⼈々が交わるニューヨークで近年撮影された作品まで、100点以上を紹介します。的確な技術と、その制約を凌駕する直感が⽣み出す写真群は、個々に強い存在感を放ちながらも、同時にひとつのインスタレーションとして構成されます。
会場では、本展と同タイトルの最新作品集『I.D 1986』や、アニエスベーとのコラボレーションによるアーティストTシャツも販売いたします。
──⼩浪次郎「I.D 1986」プレスリリースより
アニエスベーのアーティストTシャツシリーズ「T-shirts dʼartistes!」概要
1994年から続くアニエスベーのアーティストTシャツシリーズ「T-shirts dʼartistes!」。今回は写真家 小浪次郎の作品が選ばれました。本Tシャツは、国内外のアニエスベー各店およびオンラインブティックで展開されており、展⽰期間中はアニエスベー ギャラリー ブティックでも販売されます。
価格:16,500円 (税込。本体15,000円)
Image by:©JIRO KONAMI

⼩浪次郎 個展「I.D 1986」情報

開催日時
2025年9月19日(金)~ 11月2日(日)12:00〜19:00
休廊日:月曜(10月13日(月・祝)は除く)
入場料
無料
会場

アニエスベー ギャラリー ブティック
- 〒107-0062 東京都港区南青山5-7-25 ラ・フルール南青山 2F
- Google Map
行き方・アクセス
<電車>
東京メトロ銀座線線・半蔵門線・千代田線「表参道駅」B3出口から徒歩で2分
小浪次郎 作品集「I.D 1986」情報

価格:7,700円(税込。本体7,000円)
ページ数:100ページ
サイズ:285×300mm
発行:salt and pepper(2024年11月)
初版500部


