三吉彩花
1996年生まれ、埼玉県出身。雑誌『Seventeen』のトップモデルを経て、雑誌『25ans Wedding』のカバーガール、また海外有名ブランドのファッションショーでモデルを務めるほか、女優としても活躍。近作に『犬鳴村』『Daughters』(2020)、『言霊荘』(2021)など。2022年12月22日より『今際の国のアリス Season2』が配信スタート。
Miss Bean
Director/Photographer 香港生まれ。東京と香港を拠点に活動するCM監督/写真家。広告写真をはじめ、グラフィック、エディトリアル、コマーシャルフィルム、MV、作品集制作など幅広く手がけている。主な展示に展「花型人間」「In-Between」。2020年より1年間LUMINEの広告キャンペーンの撮影を担当。
愛用カメラ:CONTAX ST、Hasselblad 500C/M、PENTAX 67IIなど
愛用レンズ:Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE
A Room of One’s Own
「撮影はこのシーンから始まりましたが、三吉さんはすでにこの世界に入り込んでいました。自分が無力感を感じたとき、おそらくこのシーンのように、いろんな種類の青を見る、そんなイメージです」。
Comment from Ayaka Miyoshi
「Miss Beanさんには初めてお会いしました。柔らかい雰囲気から写し出される写真はどれもBeanさんの世界観が広がるものでとても素敵でした。いつもカメラマンさんとのフィーリングを大切にするのですが、Beanさんの世界に溶け込み、そこで自分を表現できたことでまた新しい引き出しを見つけられたと思います。仕上がった写真を見てにやにやしてしまいました。色彩の美しさとBeanさんの持つ強さやしなやかさが写真から伝わってきてとても嬉しい気持ちになりました」。
Interview Photographer
Q.なぜ三吉彩花さんを撮りたかったのですか?
モデルや女優として多方面で活躍している三吉さん。自分を超越した個性と独特な魅力で、強い存在感を放っている。このような素質こそ、私が目指している多面的な女性像です。以前、三吉さんが出演したドラマを拝見したとき、自由奔放な表現力という印象が残りました。今回の撮影を通じて、もっと三吉さんの可能性を探っていきたいと思いました。
Q.撮影コンセプトと撮影舞台設定について教えてください。
「A Room of One’s Own」。女優さんが華やかなステージから1人静かな部屋に戻り、自分の心と素直に向き合う、そんな姿を表現しました。絵画のような静寂な構図と、感情豊かな色彩の中、三吉さんの精神世界と向き合って生まれた作品です。
Q.写真のアガリを見たときの感想を教えてください。
三吉さんは芸術のような存在だと思います。三吉さんの持つ表現力と私の視点の間に素晴らしい化学反応が起きていて、とても楽しかったです。私の物語だけじゃなく、三吉さんの感情も込められています。そのため撮影者と被写体の旅は、まるで素晴らしい将棋か、インタラクティブなダンスのようなものだと感じました。
Q.ご自身の写真に対するキーワードや世界観を教えてください。
A soft prickly shout with poetry.
A good little monster live with free and arrogant tenderness.
やさしい棘でありながら、詩のごとく叫ぶ。自由でありながら、誇らしいやさしさを持っている。温順な怪獣のような矛盾した存在。
Information
「私が撮りたかった女優展 2022」
3,900円(税抜)
展示し切れなかったアザーカットを含む写真集が発売中。詳しくはオンラインストア(https://actress-ex-onlinestore.com)をチェック。
GENIC vol.64【人生に気づきをくれた1枚】
Edit:Megumi Toyosawa
GENIC vol.64
GENIC10月号のテーマは「写真と人生」。
誰かの人生を知ると、自分の人生のヒントになる。憧れの写真家たちのヒストリーや表現に触れることは、写真との新たな向き合い方を見つけることにもつながります。たくさんの勇気とドラマが詰まった「写真と歩む、それぞれの人生」。すべての人が自分らしく生きられますように。Live your Life.