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【青春の肖像:3】土居夏実

誰にでもある、甘酸っぱくて、愛おしい日々。眩くて、儚くて、美しい時間。そんな青春世代に近い感性を持つ若手写真家4人による、人生の中でかけがえのない瞬間を切り取った写真をご紹介。宝石のようにキラキラと輝く作品は、まるで至極の青春ダイアリーです。
3人目は、身近な場所の美しい一瞬を香川から発信する、写真家の土居夏実さんです。

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土居夏実

写真家 香川県出身。スタジオカメラマンの経験を経て、地元である香川を拠点に活動中。高校の写真部在籍中に写真甲子園に出場し、全国準優勝に。
愛用カメラ:Canon EOS 6D mark II、OLYMPUS PEN FT
愛用レンズ:Carl Zeiss Planar T* 50mm F1.4 ZS M42

心が揺れる瞬間

見る人の想像に委ねて、心揺れる瞬間を感じてもらいたい

「瀬戸内海にある“猫の島”。高台から海が見える場所で、猫と一緒に景色を楽しんでいるような構図で撮りました」。

「迷ったり、悩んだり、楽しかったり...いろいろなものが新鮮で鮮明な青春は、美しくて儚い時間。青春を過ごしている間は苦しくて美しさには気付きにくいのに、終わってしまったら懐かしくて羨ましく思ったりします。私自身の青春は過ぎてしまったと思われる世代ですが、そんな今でも、10年後に自分の写真を見返した時に“青春してたな”と思えるような、楽しくて美しい“今しかない時間”を写真に残したいと考えています。そもそも私が自分のカメラを持ったのは、高校の写真部に所属してから。まさに青春の最中に写真の楽しさを知り、のめり込んでいきました」。

身近な場所でみんなが気づかない美しい瞬間を探す

「写真を通じて知り合った高校生と、山の中にある沈下場所へ。天気が良くて空の青色がすごく濃かったので、スイカの赤と一緒に撮りたいと思って橋の下から撮影」。

「私にとって写真とは、自分と向き合うきっかけです。シャッターを切りたくなるのは、私の中で“美しい”や“好き”と感じた瞬間。夜の星空、早朝の朝露、季節によって花が咲いて景色が変わる場所など、身近な場所でみんなが気づかない美しい瞬間を探すことが好きです。人を撮る時も、“その人の好きなところ”を見つけることが、相手の魅力を引き出すことにつながると思っています。私の写真に決まった物語はなく、見る人の想像に委ねたいので、被写体の顔や表情はあまり写さないようにしています。人が風景に溶け込むような撮り方が好きなので、人物写真でも美しい景色として撮影できた時に喜びを感じます。私の写真を見る人が自分と重ねたり記憶を思い出したりすることで、心揺れる瞬間を感じてもらえたら嬉しい。見る人の感じ方次第で、表情の変わる一枚を撮りたいと思っています」。

「晴れているのに突然大粒の雪が振り出し、雪が太陽に照らされて綺麗でした。雪と傘がキラキラするよう、逆光で撮影。煌めきに包まれて、雪なのにどこかあたたかい感じがお気に入り」。

「実はひまわりの集合体は苦手。1、2本を手に持つのが可愛いと思いながら、海辺で撮りました」。

「旦那の弟カップルと、香川のお祭りへ。2人の間から花火が見える構図で撮影」。

「風が吹いて花びらが舞っている様子に惹かれて、シャッターを切りました。桜が前ボケでキラキラするよう意識しています。風や春の匂いが感じられる、大好きな一枚」。

土居夏実 Instagram
土居夏実 Twitter

GENIC vol.65 青春の肖像
Edit:Satoko Takeda

GENIC vol.65

GENIC1月号のテーマは「だから、もっと人を撮る」。
なぜ人を撮るのか?それは、人に心を動かされるから。そばにいる大切な人に、ときどき顔を合わせる馴染みの人に、離れたところに暮らす大好きな人に、出会ったばかりのはじめましての人に。感情が動くから、カメラを向け、シャッターを切る。vol.59以来のポートレート特集、最新版です。

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