プロフィール

ソール・ライター(Saul Leiter)
1923年12月3日、ペンシルバニア州ピッツバーグに生まれる。父親はユダヤ教の聖職者。1946年、画家を志し、神学校を中退してニューヨークへ移住。1958年、ヘンリー・ウルフがアートディレクターに就任した『ハーパーズ・バザー』誌でカメラマンとして仕事をはじめる。その後、80年代にかけて『ハーパーズ・バザー』をはじめ多くの雑誌でファッション写真を撮影。1981年、ニューヨーク5番街にあった商業写真用の自分のスタジオを閉鎖。1993年、カラー写真制作のためイルフォードから資金提供を受ける。2006年、ドイツの出版社シュタイデルが初の写真集『Early Color』出版。2008年、パリのアンリ・カルティエ=ブレッソン財団でヨーロッパ初の大規模回顧展開催。2012年、トーマス・リーチ監督によるドキュメンタリー映画「写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと」製作。2013年11月26日、ニューヨークにて死去。享年89歳。2014年、ソール・ライターの作品を管理する目的でソール・ライター財団創設。
2017年「ニューヨークが生んだ伝説 写真家ソール・ライター」展、2020年「永遠のソール・ライター」展をBunkamura ザ・ミュージアムにて開催。
写真展の解説と展示作品をご紹介

美術史上初めて米国が世界の中心地となった1950年代、その最前線を担っていたのがニューヨークでした。ソール・ライターも、アートの“新天地”を目指しこの地にたどり着いた多くの若者たちの一人でした。しかし、ライターは肥大化していくアートの潮流に背を向けるように、レンズを通して発見したニューヨークの街中に潜む色彩と詩情に満ちた小さな断片を写し取り、その大半を世に知らせぬままこの世を去りました。
1950年代からファッション・フォトグラファーとして活躍しながら、50代で表舞台から完全に姿を消し、以降、東10丁目の自宅周辺からほとんど離れることなく、自らの美意識に淡々と従って生きていたライターの生活が一変したのは、2006年、ドイツのシュタイデル社が刊行した初の写真集『Early Color』でした。
この一冊の写真集により、忘れ去られた存在であった80代のライターは“カラー写真のパイオニア”として、再び光の当たる世界へ引きずり出されることになったのです。以降、世界各地で展覧会の開催や写真集の刊行が相次ぎ、2013年の没後もその評価はさらに高まり続け、没後なお“発展途上の写真家”であり続ける稀有なアーティストです。
2014年、ソール・ライター逝去の翌年に創設されたソール・ライター財団が着手したのが、未整理となっていた大量のカラーポジのアーカイブ化でした。財団代表のマーギット・アーブをはじめとするスタッフの献身的な努力により、2023年、ソール・ライター生誕100年にあたって未公開のカラー作品約150点が写真集、プロジェクションという形で日の目を見ました。
本展では、没後に発掘されたポジをソール・ライター財団監修のもと、新たにプリントした作品44点を日本で初めて展示します。
「写真はしばしば重要な瞬間をとらえるものとして扱われるが、本当に写真がとらえているのは、終わることのない世界の小さな断片と思い出なのだ」と語っていたライターの生み出した唯一無二の色彩の世界を存分に体験していただける貴重な機会となります。
── art cruise gallery プレスリリースより



写真展「Saul Leiter」情報
開催日時
2024年10月25日(金)〜2025年1月13日(月)11:00~20:00
休廊日:不定休
入場料
無料
会場

art cruise gallery by Baycrew’s
- 〒105-5503 東京都港区虎ノ門2-6-3 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー3F SELECT BY BAYCREW’S 内
- Google Map
行き方・アクセス
<電車>
東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ駅」直結
東京メトロ銀座線「虎ノ門駅」から徒歩で7分