menu

写真にまつわるエトセトラJOB 写真学校講師/フジモリメグミ

写真家に寄り添うことを目指す写真ラボ経営者、画像処理に楽しさを感じ転職したレタッチャー、自由な結婚式写真を追求するチームを作ったウェディングフォトグラファー、自身の作品撮りもしながら人を育てる写真学校講師。素敵な職業の4名が登場します。
こんな仕事もあります「写真にまつわるエトセトラJOB」。4人目は、写真学校講師のフジモリメグミさんです。

  • 作成日:

ADVERTISING

目次

写真学校講師

What’s your JOB?

写真学校の講師として、フォトプレゼンテーション演習、写真創作演習、PA基礎ゼミを担当。作品を発表するときに必要な知識や技術を身につける、ZINEという形でアウトプットの習慣をつける、作品制作をメインに行うなど、さまざまなことを教えている。

恩師に声をかけられて、母校で講師に

「美術系の高校の授業で、ナンゴールディンの作品を見たことがきっかけで、周りの人や出来事を撮り始めました。祖父母がカメラや暗室用品をたくさん持っていたので、夜な夜な自宅の暗室でプリントしお風呂場に干していました。朝方祖父がプリントを見て嬉しそうにしてくれていたのを覚えています。高校卒業後に、日本写真芸術専門学校に入学。フォトフィールドワークゼミという、半年間アジアを旅して写真を撮るコースがあり、他に選択肢はなかったほどに惹かれました。そのときの恩師に声をかけてもらって、8年前から母校で週4コマほどの授業を担当しています」。

表現の授業には正解がない。だからこそ自分自身も日々努力を怠らず、敏感でありたい

授業中のフジモリさん

「今まで教えた生徒は500人以上、現在も120人はいると思います。写真を教えるにあたって気をつけているのは、否定から入るのではなく、なぜこの写真を撮ったのか?なぜ選んだのか?まず話を聞くこと。表現系の授業は正解が明確にあるものではないので、私自身も日々努力を怠ってはいけないなと思います。彼らはさまざまなことに敏感ですから、私もそうありたいです。伝えようとしていることがジワっと染みたと感じる瞬間や、彼らがそれによって変わる瞬間を目撃すると、なんかすごい時間を共有しちゃったなとワクワクします」。

講師の仕事は油断できないのが良いところ

「生徒と関わることは、自分自身の成長につながります。油断できないのが講師の仕事の良いところなので、自分の作品撮りも積極的にやっています。現在は恵比寿でKoma galleyという自主ギャラリーの運営をしていますが、いずれは自分のスペースを持ちたいと思っています。展示スペースとしても使いたいですし、製本のワークショップもやりたい。今、製本の学校に通って特訓中です」。

プロフィール

フジモリメグミ

1986年生まれ、東京都出身。2008年、日本写真芸術専門学校 PFWコースを卒業。写真集「apollon」(ユカイハンズパブリッシング)、ZINE「aroundscape」など、積極的に作品も発表している。
愛用カメラ:FUJIFILM X-Pro3、Hasselblad 500C/M、Sony α6500
愛用レンズ: XF30MMF2.8 R LM WR MACRO

日本写真芸術専門学校

写真業界の第一線で活躍するプロの講師から学べる、東京・渋谷にある写真の専門学校。常に時代を意識した実践的なカリキュラムが特徴。さまざまなオープンキャンパスやトークショーなども開催中。

GENIC vol.70【写真にまつわるエトセトラJOB】

GENIC vol.70

2024年4月号の特集は「撮るという仕事」。
写真を愛するすべての人に知ってほしい、撮るという仕事の真実。写真で生きることを選んだプロフェッショナルたちは、どんな道を歩き今に辿りついたのか?どんな喜びやプレッシャーがあるのか?写真の見方が必ず変わる特集です。

GENIC公式オンラインショップ

おすすめ記事

写真にまつわるエトセトラJOB ウェディングフォトグラファー/味本栞奈

写真にまつわるエトセトラJOB レタッチャー/金澤佐紀

次の記事