目次
- プロフィール
- ゆ~とびが伝える、撮影ポイントとEOS R5 Mark IIの魅力
- 望遠レンズでより躍動感のある1枚をつくり出す
- 動物の撮影は「粘る」ことも必須スキルのひとつ!
- 群れの撮影は主役を決めて、視点を迷わせない
- 暗い場所でも背景とアイキャッチで明るく美しく
- 豊かな色表現とレンズの圧縮効果を活かす
- 高画素ならではの描写が動物のリアルさと存在感を出す
- 広めの構図で明暗をつくり出し、光をより印象的に
- 目に見えないほどの光のグラデーションをキャッチ
- 奇跡の瞬間を狙って、最後まで諦めないことが大事!
- 「EOS R5 Mark IIがある今、もう何も怖いものはありません」
- YouTube 誰でも簡単に真似できる動物写真の撮影テクまとめ!
- 今回使用したカメラとレンズ
- 動物撮影でも大活躍「Canon EOS R5 Mark II」
- RF70-200mm F2.8 L IS USM Z
- RF600mm F4 L IS USM
- RF50mm F1.4 L VCM
- GENIC 2025年4月号にも、ゆ~とびさんが登場
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プロフィール

ゆ~とび
写真愛好家/YouTuber オンラインコミュニティ「SWAMP」運営。東京カメラ部10選 2024。カメラ初心者にもわかりやすい撮影テクニックや機材レビューなど、写真やカメラにまつわるさまざまなコンテンツを発信するYouTubeチャンネル「ゆ~とび」の登録者数は16万人を超える。大好きな風景写真をはじめ、野鳥や夜景など、ジャンルに捉われず撮影を行っている。
ゆ~とびが伝える、撮影ポイントとEOS R5 Mark IIの魅力
望遠レンズでより躍動感のある1枚をつくり出す

「EOS R5 Mark IIは、高いAF性能によりピントが正確に合い、高速連写で撮影したコマのなかから絶妙な瞬間の1枚を選ぶことができ、人間の反射では追いつかない瞬間も、シャッターを切った瞬間よりも前のシーンを撮影できるプリ連続撮影がある。おかげで、これまで逃していた一瞬を撮れる確率が、格段に上がりました。この1枚は、最大30コマ/秒の連写撮影で、一番いいひとコマを選定しています。被写体になってくれたこのインコは、他のインコに比べて体重が重く、ほとんど飛ばないそう。颯爽と羽ばたいているように見えるこの写真、じつは木の上から降りられなくて困っているところなんです(笑)」
【shooting point】
「70-200mmのレンズで近づいて撮ることもできますが、望遠のレンズのほうがより躍動感を持たせることができ、また動物を驚かせることもなくオススメです。このときは単焦点レンズ、RF600mm F4 L IS USMを使用して撮影しています」。
動物の撮影は「粘る」ことも必須スキルのひとつ!

「EOS R5 Mark IIはカメラの左上部に写真と動画の切り替えスイッチが搭載され、切り替えがスムーズにできます。いい写真が撮れたら即座に動画を回すことができるのは、双方を必要とする自分にはすごくありがたいです。このときは、ミーアキャットの家族が集まって日光浴をしていました。身長がちょうど三段階になっているところがかわいらしくて、写真でもこの瞬間を撮りたいし、動画で動いている姿も撮りたいと思いました。3匹がこちらを向いた瞬間を、なんとか時間をかけて撮影し、そのまま動かないことを祈りながら動画を回し始めました」。
【shooting point】
「被写体は、偶数よりも奇数の方がまとまりがよくなります。なかなか3匹が集まる場面がなかったり、集まったとしても同じ被写界深度のなかに入る確率は非常に低かったりしますが、動物の撮影では粘ることも大事です。このときもかなり粘りました。同じ被写界深度のなかにしっかりと3匹が収まりこちらを向いてくれたときは、達成感があふれ出るようでした」。
群れの撮影は主役を決めて、視点を迷わせない

「雪のなかのフラミンゴは珍しいと思い、なんとか構図を工夫して撮影しました。手前に植木があり、そこに積もった雪を大きく前ボケに使うことで画角下にある余白を埋めています。フラミンゴやサギ系など首の長い野鳥への瞳AFが苦手なカメラが多いなか、EOS R5 Mark IIは正しく瞳の位置を認識し、ピントを合わせてくれます。加えて、ピンポイントAF×トラッキングを設定することで、特定のフラミンゴだけにフォーカスが合い、他のフラミンゴにピントが持っていかれてしまうのを防ぐこともできました。また、この場所もそうでしたが、動物は暗いところにいることがほとんどです。そのため撮影はいかにISOを上げずにシャッタースピードを速くできるかが肝となり、このときはRF70-200mm F2.8 L IS USM Zの明るさにも助けられました」。
【shooting point】
「同じ被写体が多くいるときは、コレという個体にフォーカスし、主役をつくれると良いです。この写真も、真ん中に分かりやすく顔を上げたフラミンゴを配置することで、視点の落ち着き場所ができました。また、前ボケを入れる際は、F値を下げるとボケを大きくできます」。
暗い場所でも背景とアイキャッチで明るく美しく

「太陽の光がなくなり曇り空、そしてリスザルの森は緑も深く、相当暗い状況でした。そのなかを小さいリスザルが素早く動くため、今回の撮影では難易度が一番高い場面でした。一瞬だけ、周りの植物に統一感があり、かつ光はないけど背景が明るい場所にリスザルが止まってくれて、その瞬間を撮影したのがこの1枚です。少し上を見たタイミングでシャッターを切れたので瞳のなかにアイキャッチも入り、暗い状況でも明るい表現ができたのではと思います。また、この1枚からEOS R5 Mark IIの色かぶりの少なさが伝わります。普段から思っていることでもありますが、EOS R5 Mark IIは色かぶりがしにくく、目の前の色をストレートに取り込んでくれます。周りにこんなに緑がある状況でも緑色がかぶることがないため、リスザルの色を正しく表現できました」。
【Shooting point】
「ポイントは超望遠レンズ。このときはRF600mm F4 L IS USMを使っていました。より狭い部分だけを切り取ることができ、被写体の周囲の植物に統一感が生まれ、写真をきれいにまとめることができます。また、レンズは望遠になるほど強い圧縮効果が生まれ、背景をきれいにぼかすこともできます」。
豊かな色表現とレンズの圧縮効果を活かす

「背景にツバキが咲いていて、最後の最後に再び太陽の光が差したタイミングでシャッターを切った1枚。インコ自体は色鮮やかできれいでしたが、背景があまり鮮やかな場所がなく困っていました。ただ、満開のツバキには初めから注目していて、背景に入れられるタイミングを2日間の撮影期間中、ずっと待っていました。インコの赤とツバキのピンクの相性が良く、太陽の光でより鮮やかに輝いてくれて、満足のいく1枚になりました。EOS R5 Mark IIは色表現がとても豊かです。1枚の写真のなかにさまざまな色が入っても、どの色にも引っ張られることなく、すべての色を正しく描写してくれます。また、この日は乾いたなかにも雪の湿度がある、そんな一日でした。その空気に太陽光が差し込む霞んだ透明感を、RF600mm F4 L IS USMが上手く描写してくれました」。
【Shooting point】
「ひとつ前のリスザルのときと同じで、背景を意図的に取り入れつくり上げたいときに、望遠レンズの圧縮効果は強い味方です。このときも、インコからツバキまで距離があったため、600mmの圧縮効果がないと背景をツバキだけで埋めることはできませんでした。雑多な背景のときは、超望遠レンズの圧縮効果を活かして撮影するのがオススメです」。
高画素ならではの描写が動物のリアルさと存在感を出す

「ミーアキャットに子供が生まれ、最近立ち上がることができるようになったと聞き、その瞬間を撮りたいと思いました。日光浴をするために立ち上がるそうなのですが、そのなかでも少し違った瞬間を狙おうと、粘りました。2匹で支え合ったり、親にひっついていたり、何度かシャッターチャンスがありましたが、2匹が見つめ合う瞬間はこのときだけでした。慌ただしく走り回ったりたわむれ合ったりしていた2匹の、日光浴のときだけは仲良く横に並んで陽を浴びている姿は、初雪の朝に仲良く会話しているようにも見えてかわいらしく、癒されました。使用したRF70-200mm F2.8 L IS USM Zは、慌ただしく走り回るミーアキャットを追いかけるのに絶好のレンズでした。インナーズーム、かつズーム幅が狭いおかげで、前後の速い動きにも対応できました」。
【Shooting point】
「動物や野鳥を撮るには、やっぱり高画素機。このときも、4500万画素というEOS R5 Mark IIのおかげでミーアキャットの毛の1本1本まで鋭く描写することができました。肉眼では見えない動物の毛並みまで描写してくれるため、動物のリアルさと存在感を表現することができます」。
広めの構図で明暗をつくり出し、光をより印象的に

「モニターを見て撮ることが多いのですが、 EOS R5 Mark IIのモニターはとてもクリアで繊細に見えるので、目の前の景色に集中できます。また、撮影後のプレビューが美しいかどうかもすごく大事。シャッターを切った後にモニターで感動できると、感性が刺激されてもっと写真を撮ろうという気持ちになるなど、モチベーションにまで影響する大きな魅力だと考えています。このときは、急にカバのエリアにだけ強い光が差し込み、急いで撮影しました。目で見ている光と影の印象がモニターにそのまま表現されることって少ないですが、EOS R5 Mark IIは忠実に再現してくれました。そのおかげで『今撮ろうといているイメージは間違っていない!』と、シャッターを切り続けることができ、撮れた1枚です」。
【Shooting point】
「水面に強く反射する光が印象的だったので、今回の撮影では唯一の50mm単焦点レンズ、RF50mm F1.4 L VCMで少し抽象的に撮影しました。単焦点レンズだと強い光でも描写が破綻せず、ゴーストやフレアもうまく抑えられ、素晴らしい表現をしてくれると感じています。写真のなかで光を印象的に見せるため、あえて周りのシャドウ部も広めに入れています。明暗の対比で光をより強調することができます」。
目に見えないほどの光のグラデーションをキャッチ

「太陽の光がまったくなく、光の表現もカメラの設定も難しい状況でした。深い緑のなかに小さな空間があり、少しだけ明るいその場所に来てくれたリスザルを撮影しました。目で見ても分かりにくいわずかな光でさえも、EOS R5 Mark IIは正確に捉えてくれました。目にもしっかりアイキャッチが入り、薄暗いなかでもかわいくて明るいリスザルが印象的です。これ以上は上げたくない、というギリギリのラインのISO6400で撮影したのですが、RF600mm F4 L IS USMは高感度でも毛の1本1本まで精細に描写してくれました。カメラとレンズの性能に助けられ、大きな黒目がキョロっとこちらを向いている瞬間を写すことができました」。
【Shooting point】
「感動を伝えるためには、ただ撮るだけではなく、作品に仕上げる必要があります。そのために大切になってくるのが光です。明暗さが少ない曇りの状況でも、より暗い場所と対比することで、本来はないはずの光を表現することができます。このときも、曇り空から降りてくるわずかな光と周りの影によってできるわずかな光のグラデーションを感じ取り、インスピレーションが湧き、撮影を続けていきました」。
奇跡の瞬間を狙って、最後まで諦めないことが大事!

「2日間のロケ撮影で最後の最後まで撮影できなかったワオキツネザル。タイミングが合わず、木の上で寝ていて顔も見えない時間が続き、諦めかけていた撮影終了間際、ついに活動を開始!木から下りたのは2回しかなかったのですが、特徴であるシマシマの尻尾をしっかり画角に収めつつ、顔も生き生きしている瞬間を撮影することができました。尻尾がうねっている瞬間は本当にこの1回きりだったので、諦めずに狙い続けて良かったです。そんな一瞬を、優れたAF性能を持つEOS R5 Mark IIは逃さずキャッチしれくれました。また、EOS R5 Mark IIは軍艦部に切り替えスイッチが搭載され、写真と動画の切り替えがスムーズにできます。このとき動画も逃さず撮影することができ、本当に大活躍してくれました」。
【Shooting point】
「遠くの被写体だけでなく、近くの被写体をよりダイナミックに写すときもレンズの超望遠域は万能。柔軟に用いることが大切です。ワオキツネザルのエリアは周りが水で囲まれており、そもそも近づくことができませんでしたが、RF600mm F4 L IS USMを使うことでダイナミックかつ野生感あふれる写真となりました」。
「EOS R5 Mark IIがある今、もう何も怖いものはありません」

「大学生の頃に『EOS 6D Mark II』を手にして以降、『EOS R』、『EOS R5』、そして現在の愛機『EOS R5 Mark II』とCanon一筋。 Canonのカメラは、北海道の極寒の地でも、八丈島の豪雨でも、信州と新潟の大雪の中でも、なんの問題もなく動き続けてくれました。 EOS R5の時点で自分にとってはほぼ全てが完成されていましたが、 AFと連写速度だけ進化しないかなぁと待ち望んでいたところ、理想通りの進化を遂げたEOS R5 Mark IIが登場。買う以外の選択肢はありませんでした。EOS R5 Mark IIになると、自分がピントを合わせようと思ってからピントが合っていた感覚が、自分がピントを合わせようと思った時点ですでに合っている感じ。プリ連続撮影も搭載され、撮り逃しもほとんどなくなりました。目の前の撮影に集中できるモニターの美しさや、よい写真が撮れたら即座に動画を回せる写真と動画の切り替えのスムーズさも大きな魅力。EOS R5 Mark IIがある今、もう何も怖いものはありません」。
YouTube 誰でも簡単に真似できる動物写真の撮影テクまとめ!
誰でも簡単に真似できる動物写真の撮影テクまとめ!
今回使用したカメラとレンズ
動物撮影でも大活躍「Canon EOS R5 Mark II」

EOS R5 Mark IIは、Canon史上初、パワフルなエンジンシステム「Accelerated Capture」とディープラーニング技術を組み合わせて搭載した、有効画素数約 4500 万画素の最新フルサイズミラーレスカメラ。より高速でより高画質、より高性能なカメラへと進化し、なかでも高精度かつ安定したAFはひときわ優れた特徴です。センサーから得られる大量の情報を瞬時に解析し、多様なAF情報から高精度にフォーカス。高速連写との両立を実現したほか、検出性能の向上やアクション優先・登録人物優先など、トラッキング性能も大幅に向上しました。犬、猫、鳥に加え、馬の検出も可能になり、動物検出アルゴリズムも進化。瞳、顔、全身と部位ごとの検出が可能になり、動きが大きな動物でも安定して追従できます。また、新たに瞳の左右優先指定も追加。動きの読めない野生動物の撮影でも、より高いピント精度を得られます。
RF70-200mm F2.8 L IS USM Z

RF600mm F4 L IS USM

RF50mm F1.4 L VCM

GENIC 2025年4月号にも、ゆ~とびさんが登場
