Hiron
映像制作 静岡県出身。大学生のときに海外旅行のために買ったフィルムカメラRICOH GR1vがきっかけでカメラに熱中するように。2015年くらいからオールドレンズに興味を持ち、収集を始め、ブログやYouTubeで発信活動をスタート。その後8ミリフィルムでポートレートムービーを撮ったことを機に映像制作の楽しさを知り現在に至る。
愛用カメラ:Rollei 35S、PENTAX MX、OLYMPUS PEN-F
愛用レンズ:smc PENTAX-M 50mm F1.7、Super-Takumar 55mm F1.8、CONTAX Planar T*50mm F1.4
Q.フィルムカメラとフィルム、どう選んだらいい?
A.最初は「誰々が使っているから」「人気だから」「見た目が可愛いから」みたいな軽い気持ちで選ぶのがいいと思います。
「渋谷のスクランブル交差点で撮影。目測で撮る緊張感があり、高感度のモノクロフィルムを使ったことで荒々しさのあるスナップになった。雑踏の中に浮かぶ存在感のある傘が主役の一枚」。
撮影機材:Rollei 35S
使用フィルム:KODAK T-Max P3200
中古カメラから選ぶ場合は「壊れていないもの」「動作確認済みのもの」が前提
「35mmフィルムカメラを大きく分類すると、レンズが交換できる一眼レフカメラと、レンズ一体型のコンパクトフィルムカメラの2通りがあり、一眼レフカメラはレンズを通した風景をファインダーから見ることができますが、コンパクトカメラはファインダーが別になっているため目で見る風景とレンズが写すものとにズレがあります。背景をぼかして被写体を撮りたいときやフォーカスの精度を上げたいときは一眼レフカメラ、荷物を減らして気軽なスナップを撮りたいときはコンパクトカメラを選ぶのがおすすめです。
また、①電池が必要か否か、②サイズが大きいか小さいか、③交換レンズか否か、④レンズがきれいかどうか、も考えて選ぶのが失敗しないコツ。フィルムは、まず好みのフィルム写真を撮っているフォトグラファーが使っているフィルムをマネしてみるのがいいと思います。ISO感度やネガやポジについてなど、気になる写真があったときに調べてみると、よりフィルムの面白さに気づけるはずです。はじめは機能云々を考えるよりも軽い気持ちで選んでみてください。その方が愛着を持ってよく使うと思うし、結果的にいろいろ覚えることができると思います」。
「極楽寺駅で撮影。曇りだったが光の柔らかさがとても良かった。大口径レンズと感度の低い高精細なフィルムを使ったことで、女性の柔らかさがきれいに表現できたのではないかと思う」。
撮影機材:PENTAX SP × AUTO YASHINON 55mm F1.8
使用フィルム:Cinestill 50D
「東京国際フォーラムをシンメトリーの構図になるように意識して撮影。ハーフカメラらしいノイズ感と、タングステン用のフィルムを太陽光で使うことで現実の色味とは違う不思議な雰囲気に」。
撮影機材:OLYMPUS PEN-F × F.Zuiko 70mm F2
使用フィルム:Cinestill 800T
GENIC vol.67【撮影と表現のQ&A】Hiron/Q.フィルムカメラとフィルム、どう選んだらいい?
Edit:Izumi Hashimoto
GENIC vol.67
7月号の特集は「知ることは次の扉を開くこと ~撮影と表現のQ&A~」。表現において、“感覚”は大切。“自己流”も大切。でも「知る」ことは、前に進むためにすごく重要です。これまで知らずにいたことに目を向けて、“なんとなく”で過ぎてきた日々に終止符を打って。インプットから始まる、次の世界へ!
GENIC初のQ&A特集、写真家と表現者が答える81問、完全保存版です。