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抜群の描写力で光と影を美しい動画に。Canon EOS R6 Mark IIで撮る旅の思い出

優れた映像表現が叶うと評判のミラーレス一眼カメラ「Canon EOS R6 Mark II」。今回は、旅行写真家として旅先の魅力を美しくシックな写真や動画で発信するYUUKIさんに、EOS R6 Mark IIと相性抜群の単焦点レンズ「RF50mm F1.2 L USM」を取り付けて、休日のドライブ旅行の思い出を動画に残してもらいました。4K高画質撮影や強力な手ブレ補正効果など、美しい映像撮影が叶う様々な特長を生かして、YUUKIさんがEOS R6 Mark IIとRF50mm F1.2 L USMで撮影した作例とともに、撮影のポイントやリール動画作りのコツなどを紹介します。

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目次

簡単に描写力の高い動画が撮れる、Canon EOS R6 Mark IIで旅をリアルに記録

トラッキング性能が一段と進化し、人物の瞳に加え、動物や乗り物の検出性能がさらにアップしたCanon EOS R6 Mark II。画素数もEOS R6からパワーアップし、解像感が向上したうえ、夜間や暗所での手持ち撮影も叶えてくれる、高感度かつ強力な手ブレ補正効果も、旅動画を残すのに嬉しいポイントです。また、初心者でも使いやすい操作性を実現しながらも、ミラーレスカメラの動画機能にとどまらない、動画カメラとしても選ばれる高いクオリティを兼備。「動画電子IS」機能を使えば、動画撮影時の手ブレを軽減することができ、手ブレ補正機能が搭載されていないレンズを使用したときでも、手ブレ補正効果を得られます。4K高画質であるほか、ハイフレームレート動画や1/8000秒のシャッタースピード設定などの多彩な動画性能で、思いのままの映像表現が実現します。

YUUKIがCanon EOS R6 Mark IIで残す休日ドライブ旅行

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「“車で行く新緑の軽井沢”をテーマに、東京から新緑が溢れる山への旅の風景をぎゅっと詰め込みたいと思って撮影しました。都会から自然への景色の変化を意識しながら、季節が感じられるよう、緑を多く入れています。私は旅動画を作るとき、どう撮るかなど考えすぎずに、とにかく素敵だと思ったシーンを短くたくさん撮り溜めておくスタイル。今回も編集の際に、寄り引きや手前ボケ・背景ボケなど、撮っておいた様々なバリエーションの動画をつなぎながら、バランスよく構成しました」。

①:車のドアが閉まる音を利かせて、出発シーンの臨場感をアップ

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レンズ:RF50mm F1.2 L USM

「出発シーンですが、実は帰ってきてから近所で撮影したものです。旅先で撮り溜めた動画を見ていて、最初に車で出かけるシーンがあるといいなと思いつき、撮り足しました。ドアが閉まるところが可愛いかもと狙って撮ったのですが、音楽とかぶせたときにドアの音がいい感じにはまったので、それは残すことに。実はこのシーン、車に乗り込むところから発進するまでの一連の流れを1本で撮っておき、編集の際に使いたいシーンを切って、一部クロップして拡大しているんです。クロップすると画質が粗くなってしまって使えないという判断をすることもあるのですが、画質的にまったく問題がなく、違和感がないですよね。ほかのシーンと差が出ることなく、きれいに見えるのは、さすがです」。

②:ブレやすいドライブシーンでは強力な手ブレ補正が活躍

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レンズ:RF50mm F1.2 L USM

「旅の始まりを演出するシーンとして、都会的な東京の街を撮ることで、この後に出てくる自然のある風景との対比を作りたいと思いました。東京をイメージさせる高速道路の橋を、さらに引き立つように煽って撮影。車内から撮っていることも伝わるよう、意識しています。強力なボディ内手ブレ補正で、手持ち撮影でも揺れを感じさせずに撮影することができました。私が普段愛用しているEOS 5D Mark IVには手ブレ補正機能がついていないので、ドライブ中に手持ちでサクッと撮影できることに感激です」。

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レンズ:RF50mm F1.2 L USM

「正午ごろ、北軽井沢に到着し、自然豊かな景色が広がる瞬間を捉えたいと思ったシーン。今回は浅間山が目的地だったので、目の前にドーンと山が現れる場面を狙いました。浅間山が見えてきたところで、ダイナミックさが伝わるように真っ直ぐ、また車内から撮っていることがわかるように撮影。こちらの動画も運転中の揺れがあるにもかかわらず、ブレずに撮れていることにびっくり。見る人が酔ってしまいがちな揺れる場面の撮影も、R6 Mark IIなら手持ちでいけます。ぜひ体験してほしいです!」。

➂: さりげなく人の気配を感じさせて、旅動画のアクセントに

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レンズ:RF50mm F1.2 L USM

「軽井沢から東京へ帰る車中、夕方、西陽が差してオレンジに染まった車内で、光がとてもきれいだなと思って撮影しました。作品では“行き”のシーンで使っていますが、実際は帰り道で撮ったものです。ハンドルを握る手に焦点を当て、手の向こうに移ろう景色を入れることを意識。ドライブシーンだと車窓風景を撮りがちですが、手元を撮って人の気配を入れることで旅動画のアクセントになります。動画電子ISをONにして撮影。大口径で開放F値が1.2と明るいレンズで、背景のボケをやわらかに映し出せました。ハンドルを握る手とそこに落ちた影もきれいに描写できたと思います」。

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レンズ:RF50mm F1.2 L USM

「浅間山で、自分が着用していたワンピースの裾が風で靡くシーンを撮影。動画に違うニュアンスを入れるため、少しアングルを変えてアクセントをつけました。ここも動画電子ISをONにして手持ちで撮りましたが、ボケ感もきれいですし、シルク素材に光が当たって、輝いている感じも映せたと思います。旅動画は、洋服や小物などで“自分”要素を加えて、オリジナリティをアップさせるのもポイントです」。

➄:背景ボケ・手前ボケを効果的に取り入れてエモーショナルに

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レンズ:RF50mm F1.2 L USM

「北軽井沢でふと見つけたワンシーン。花が揺れている様子も、心強い動画電子ISのおかげで手持ち撮影できます。手前の黄色の花プラス、背景のビビッドな赤い花をボカして入れたかったので、F値開放で。手前の花のディテールをしっかりと描写しながら、鮮やかなカラーが美しく、動画全体の差し色にもなったと思います」。

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レンズ:RF50mm F1.2 L USM

「浅間山で正午ごろ、花にも、背景の岩場にもきれいに光が当たっている絶好のスポットを発見。動画電子ISはONで、手前ボケと背景ボケを両方撮影しました。今回、ショート動画に入れるシーンは最終的に前ボケを選びましたが、両方撮っておけば、ほかのシーンとのバランスでどちらかを選べるので、おすすめです。ボケが手前か背景かで全然見え方が変わります。R6 Mark IIはタッチするだけで簡単にピントを当てたいところを変えられるので、旅行中はできるだけ前ボケと背景ボケの両方をおさえておくよう、心がけました」。

⑥: クリアに表現された水の音をBGMに入れて、アクセントをつけて

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レンズ:RF50mm F1.2 L USM

「自然を感じるシーンの1つとして、浅間山で水が滴るシーンを撮影。動画電子ISをONにし、シャッタースピードを調整して、水滴一つ一つまで、はっきりときれいに映すことができました。水が流れる音もクリアに録れていたので、編集はそれを生かすことに。旅先で耳にした音をBGMの中に取り入れることで臨場感がアップし、動画全体に奥行きが出ます。普段から水の音はそのまま残すことが多いので、話し声や周りの音が入らないように気をつけています。またこのシーンで活躍したのがバリアングルモニター。少し低い位置からの撮影でもモニターが見やすく、普段使っているカメラはバリアングルではないので、すごく便利に感じました」。

➆:自分を旅先の風景の脇役にして、オリジナリティを発揮

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「浅間山の岩の大きさやディテールがわかるように、横切る自分を手前ボケで撮影しました。フォーカスを背景に当て、手前を歩いていく自分がボケることによって、自分が主役にならず、その場所の雰囲気が伝わるシーンになったと思います。旅先ではいつも、行った所のイメージが伝わりやすい全景をおさえておくようにしていますが、今回は、自然溢れる光景と自分があいまって、新しい雰囲気になりました」。

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「浅間山のダイナミックな風景と、それを見ながら歩く私。散策を楽しんでいるシーンを盛り込んで、旅先の魅力を伝えたいと思いました。目の前に広がる大自然の風景を損なわないよう、全体にフォーカスを当てて、動画電子ISをONして撮影しています。意図した通り、奥の浅間山も前から歩いて行く自分もしっかりと映せて、満足です」。

EOS R6 Mark IIは本格派でありながら使い勝手も抜群!

魅力その1:強力な手ブレ補正効果

「普段愛用している一眼レフカメラはボディに手ブレ補正機能がないため、編集のときに補正したり、三脚で撮ったりしているのですが、今回は同行者とともに、すべて手持ちで撮ったにもかかわらず、ほぼブレがない状態で撮れていて、そこに一番驚きました。今回あえて、ドライブや揺れる花などブレやすいシーンを動画に入れてみたのですが、強力なパワーを発揮してくれたと思います。ミラーレスなのでボディ自体も軽くて、手持ち撮影も楽に感じました!」。

魅力その2:操作性が高く、使い勝手抜群

「モニターのQボタンを押せば、ISOや、シャッタ―スピードなど基本の設定から、フォーカスの設定まで、すぐに変えられるのが便利。また、ISOとシャッタースピードはQボタンを使わなくても、ダイヤルを回すだけで変えられて操作性が抜群でした。今回、日が高い時間の撮影になり、日差しが強かったのですが、動画撮影でもシャッタースピードを調整できるので、50mmのレンズでもフィルター要らず。このレンズ1本つけっぱなしで撮影できました」。

魅力その3:カスタマイズなど便利機能が充実

「自分の好みにカスタマイズした撮影モードを、ボディ右側のダイヤルの「C1」「C2」「C3」と書いてある部分に、割り当てて設定を保存しておくことができるのがCanon機で便利だなと思うところ。私は基本的にマニュアルで撮りますが、写真でも動画でもこのカスタム設定をしておくと、簡単に自分好みの設定で撮影ができるので、なにかと便利。写真では、星空撮影用などを、動画用には、暗い場所や明るい場所で撮るためのカスタム設定をしておくと、すぐに切り替えができて撮影がスムーズです。
また、バリアングル式モニターなので、上からや下からのアングルで撮影したいときにチェックしやすいのも気に入りました。Instagramのリール用の、縦動画を撮るときにも使いやすいです」。

魅力その4:写真も動画も両方ハイクオリティ

「このカメラの素晴らしさは、写真と動画、どちらもしっかり撮れるところ。例えば動画推しの機材だと、写真のための機能が削ぎ落とされすぎる懸念もありますが、R6 Mark IIはどちらも高いクオリティを叶えてくれます。しかも、写真と動画の切り替えがすごく簡単で、ボディ左側の「写真/動画」のダイヤルをくるっと回すだけ。このシーンいいなと思ったときにまず写真を撮ってから、ほとんど手間なく、同じアングルで動画もおさえておくことができ、表現の幅も広がります。旅行では特に、できるだけ身軽でいたいので、1台で両方が満足に撮れることは重要。写真が好きだけど動画も撮りたい人やこれから動画を始めてみたいと思っている人に、おすすめです」。

魅力その5:発色や光と影の表現が美しい

「もともとCanonが映し出すカラーが好みで、色味を大きく変えることはこれまでもあまりありませんでしたが、R6 Mark IIは、旅先の素晴らしい光景をよりそのままリアルに伝えられると思いました。撮って出しでいけるのは編集の時短にもなって、嬉しいポイント。また私は影が好きで、写真も動画も光と影を大事に撮影していますが、この日はコントラスト強めなシーンが多かったにもかかわらず、暗い部分もつぶれずに、繊細なディテールが出ていることに感動しました。スマホで手軽に撮った動画に、R6 Mark IIで撮った動画をワンシーン入れるだけでも、すごく本格的に作った感じに仕上がるほど、描写の美しさやレンズのボケ味など、段違いのクオリティ。動画全体のレベルを引き上げてくれるカメラだと思います」。

今回使用したカメラとレンズ

EOS R6 Mark II

EOS R6 Mark IIはこちら

RF50mm F1.2 L USM

RF50mm F1.2 L USMはこちら

YUUKI

旅行写真家
1984年生まれ、和歌山県出身。デザイナーとして勤務後、独立。NGOなどとコラボして物作りをするシーズンレスブランド「TADO」を運営するNALALA LLC.のfounder。また、ブランディングディレクターの他、観光PR、ホテルや広告の撮影など、写真家としても活動している。

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