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プロフィール
土居夏実
写真家 香川県出身。高校生のときに写真部に所属し写真甲子園に出場。スタジオカメラマンを経て、地元である香川を拠点に活動中。星空や、海、植物が好きで、自然に溶け込んだような写真を撮影している。
「“思い出”の世界にいるかのような」ブラックミスト No.05
「写真とは、自分のために、自分と向き合うためのもの」と話す写真家の土居夏実さん。友達と見た美しい景色を忘れたくないためだったり、旦那さんとの写真を残すためだったり、後で見返すことまで含めて、自分のためにさまざまな写真を撮っています。その多くは海や森、花畑など自然のたっぷりの場所で。季節ごとのうつろいを美しく表現しています。その表現に効果を発揮してくれているのが、Kenko「ブラックミスト No.05」。4年ほど前に手にしてから、日常的に愛用しているそう。
「ブラックミスト No.05は、友達とフィルターの話をしているときにすすめられたことがきっかけで手にしたのが始まりです。聞いたその日にインターネット上で作例を探してみると、とても好みの写りで即購入。デジタルカメラでフィルム写真のような写りにするにはどうすればいいのか試行錯誤をしていたときだったので、ブラックミスト No.05のふんわりしすぎずに光が滲む感じに感動したことを覚えています」。
ブラックミスト No.05を使うようになると、とくに逆光や、夜景の撮影時に光がふんわりと滲む感じが美しく写せるようになり、使うごとにますます惹かれていったんだとか。写真全体にふんわりと懐かしい色味がのるような感覚もあり、まさに求めていたフィルム写真の表現を再現できることに感動。以来、普段からこのフィルターをレンズに装着した状態で撮影を楽しむようになりました。
「できるだけ撮影しているときに、写真を完成させたいという思いがあり、常につけるようになりました。後からレタッチで直せると思って撮ると適当になってしまいがちで、それが嫌なんですよね。それに、撮っているときから出来上がりがわかると、撮影も楽しくなるし、素敵な構図なども思いつきやすいです」。
土居さんは、ブラックミスト No.05に出会う以前は、トーンをやわらかくするフォグフィルターを使っていました。霧のなかのような幻想的な描写が好きだったものの、何気ない日常というテーマには少し印象が強すぎて苦戦。そんななかでのブラックミスト No.05との出会いでもありました。日常的な写真だけれど、どこか物語のなかのようで、懐かしい雰囲気が描写にのることにも惹かれたとも話します。
「ブラックミスト No.05を使うことによって現実感が少し薄れ、少し前の記憶だったり懐かしい雰囲気だったりを表現できるようになりました。何気ないいつもの風景も、一度訪れた景色の美しい場所も、もう一度ブラックミスト No.05を通して写してみたくなりました。ブラックミストはもうなくてはならない存在。先日口径の異なる新しいレンズを買ってさっそく撮り始めたのですが、ブラックミストをつけていないとやっぱり何かが違う。そこで、新しいレンズにもつけられるブラックミスト No.05(49㎜)も購入しました。やっぱり違いますね。現実感がうすれ、思い出のなかの風景のような表現ができるようになりました」。
フィルター撮影のBefore/After
1. フィルム写真のような曖昧な雰囲気を演出する
「京都に住んでいる友達に会いに行ったときに撮影しました。突然の夕立があり、雨雲が通り過ぎた後の街は雨粒でキラキラしていて。あまりの美しさに、友達に横断歩道を3往復くらいしてもらい、撮りました。雲と雲の隙間から差し込む光は一瞬だったので、撮り逃さないようドキドキしながらカメラをかまえていました。ブラックミスト No.05を使ったことにより、コントラストが抑えられ、フィルム写真のような曖昧な雰囲気を演出することができたと思います。光がシルエットの部分まで滲んでいるところも美しいです。夕方の光が滲んだことで、懐かしさや温かい感じも加わりました」。
2. 強さと美しさを絶妙なバランスで表現する
「仕事終わりに夫と夕日を見に行きました。瀬戸大橋に沈む夕日が穏やかな海面に光の道をつくり出していて、その美しさに惹かれました。海の波にゆらゆら揺れる光が本当にきれいだったので、光の道が見えやすいように高い位置から撮影しています。また、シルエットに光が滲むというブラックミスト No.05の効果を得られるよう、露出は暗めに撮影しました。狙った通りシルエットまで光が滲み、美しさだけでなく、夕日の光が強いことまでもしっかり表現できたと思います。また、遠くにある島々のシルエットもオレンジ色に染まり、写真全体に写る夕焼けの瀬戸内をより一層美しく見せてくれています。波紋が淡い水色に写っているところも気に入っています」。
3. 幻想的な雰囲気と曖昧さで物語のようなワンシーンに
「友達と遊びに行ったときに見つけたトンネルです。森のなかにあるトンネルで、トンネルの上には線路があり、時折電車が通っている音が聞こえていました。暗いなか、被写体にスポットライトのように光が当たっているところに惹かれて撮影。トンネルの入り口に差し込む木漏れ日となかの暗さが相まってとても輝いて見えました。立ち位置の微調整を繰り返しながら、トンネルの先の明るい景色と人物を重ねることで、髪の毛の黒い部分に緑色の光が滲むように工夫しています。ブラックミスト No.05によって緑色のフェードがかかり、幻想的な雰囲気と曖昧な感じを表現できました。非現実感が生まれ、これから始まる物語のワンシーンのようにも感じられます。コントラストが高めなシーンでしたが、自然の緑に溶けるように光が滲み、ふんわり感も演出されています」。
使って実感するブラックミスト No.05 Nの魅力
ブラックミストは、ハイライトとシャドウ部のコントラストを抑え、まるで映画のワンシーンを思わせる絶妙なニュアンスを得ることができるソフトフィルターです。ブラックミスト No.05は、発売中のブラックミストNo.1のソフト効果を半分に抑えたもの。ブラックミストNo.1は他のソフトフィルターに比べて、画面を白っぽくしないのが特長ですが、強い逆光や夜景では光の拡散が強すぎる場合がありました。その点ブラックミスト No.05は、夜景や逆光撮影にとくにおすすめです。
「ブラックミスト No.05を使うと、逆光下において白っぽい花や洋服などのふちが滲むように光ったり、ランプや街灯などの光がふんわりとして写りあたたかな雰囲気をつくり出せたりします。また、逆光でのシルエット撮影の際、影の部分まで滲む効果もあり、それらが本当に自分好みの表現だと感じています」。
Kenko ブラックミスト No.05 Nを2名様にプレゼント
今回ご紹介したブラックミスト No.05 Nを、2名様にプレゼントいたします。
Instagram、Xから応募ください。両方からの応募も大歓迎です!
・プレゼント商品:ブラックミスト No.05 N
・当選人数:2名
・応募期間:9月23日(月祝)23時59分まで
Instagramアカウントで応募
1. @genic_mag @kenkofilters.jpをフォロー
2.以下2つのハッシュタグをつけて投稿で応募完了(過去の投稿につけてもOK)
#kenkofilters #kenko_genic
3. 当選者へは@genic_magからDMでご連絡(※ご連絡時に、ご希望のフィルター径を確認いたします)
Xアカウントで応募
1. @genic_web @KenkoTokina_JPをフォロー
2. 募集投稿をリポストで応募完了
3. 当選者へは@genic_webからDMでご連絡(※ご連絡時に、ご希望のフィルター径を確認いたします)
Kenkoブラックミストのラインナップ
ブラックミストは、ハイライトとシャドウ部のコントラストを抑え、レタッチなしで、撮ったその場でシネマティックな質感を得られるソフトフィルター。全部で3種類のラインナップがあります。
Kenko ブラックミストの基準となるソフト効果を持つのが「ブラックミスト No.1」で、2002年に発売されて以来、知る人ぞ知るフィルターの銘品としてプロの写真家にも愛用されてきました。現在発売中の、パッケージが新しくなった「ブラックミスト No.1 N」もフィルター効果は同様です。
そして、ブラックミストブームを巻き起こしたとも言われるのが、今回紹介した2020年発売の「ブラックミスト No.05」です。2024年7月には、リニューアル版として「ブラックミスト No.05 N」を発売。フィルター効果はそのままに、撥水・撥油コート、薄枠仕様になっています。
2023年に発売された「ブラックミスト プロテクター」も人気商品のひとつ。ブラックミスト No.1の1/4相当、ブラックミスト No.05の1/2相当とソフト効果を弱めたことで、“つけっぱなし”で使えるブラックミストとして登場しました。逆光や強い光源のあるシーンではほんのりと効果を上げることができ、動画撮影にもおすすめです。
「撮影体験に、さらなる喜びを」
カメラ用光学フィルターの専門ブランドである「Kenko Filters」。60年以上の歴史を持つ光学設計のノウハウを結集した、ブラックミストシリーズなどの高品質な光学フィルターは、写真や映像に豊かな表現力を与え、クリエイティブな可能性を広げます。
”共鳴” | Kenko Filters